株式会社食料新聞社|東京都台東区|新聞の出版|漬物|伝統食品|発酵食品|情報、広報、宣伝サービス

qrcode.png
http://www.syokuryou-shinbun.com/
モバイル版はこちら!!
バーコードリーダーで読み取り
モバイルサイトにアクセス!

株式会社食料新聞社
〒111-0053
東京都台東区浅草橋5-9-4 MSビル2F
TEL.03-5835-4919(ショクイク)
FAX.03-5835-4921
mail:
info@syokuryou-shinbun.com
──────────────────
・食料新聞の発行
・広報、宣伝サービス
・書籍の出版
──────────────────
 

漬物研究同志会

 

漬物研究同志会 業界初の女子会が発足

漬物研究同志会 業界初の女子会が発足
 
発起人の吉川氏
 
漬物研究同志会女子会のメンバー
   
吉川氏(吉岡屋社長)が発起人代表
漬物研究同志会(近清剛会長)は2017年(平成29)年11月13日、東京都板橋区の東京家政大学で研修会を開催した。食に携わる機会が多い女性目線の商品開発や価値作りの流れを作ることを目的とし、吉岡屋の吉川社長を発起人代表として女子会が発足。漬物の業界活動において女子会を立ち上げるのは初めてのことで、業界内にもその先進性を示し、今後は活動を通してその意義を見い出していく。第1回目の会合では各メーカーのトップや幹部が出席し、女性ならではの視点から意見が出された。また、毎年恒例となっている東京家政大学卒論生との漬物談義も実施され、各社製品のアンケート調査報告が行われた他、情報交換が行われた。その他、同会が師事する全日本漬物協同組合連合会常任顧問の宮尾茂雄教授が漬物製造工程の乳酸菌調査結果等の報告と「発酵と漬物に関する一考察」の演題で講演を行った。懇親会でも女子会メンバーの話題が中心となるなど、女子力が際立つ研修会となった。
   
女子力が商品力を高める 宮尾教授は「発酵」の演題で講演
漬物研究同志会の研修会
研修会は事務局の小林登氏が司会を務めて近会長が開会の挨拶を行い、「時代が変わっている中にあって業界の中でも女性の幹部の方が増えている。しかし、女性同士で意見交換する場がなく、各地域の漬物のことなど、全体像を知らない方も多い。食品における主導権は常に若い世代にあり、私たちがいつまでも前線にいるのはおかしいことで、新しい世代にバトンタッチしなければならない。そのような中でも普段から食に携わる機会が多く商品を判断する女性の視点と力は、商品力や価値を高めるために必要なもの。本日発足した女子会のメンバーを軸に漬物の産業力を高めてほしい」と女子会発足の経緯を説明した。
新たに発足することになった女子会の発起人代表の吉川氏が挨拶に立ち、「業界に入って2年半と日が浅く、宮尾先生をはじめ諸先輩方の力をお借りしたい。弊社は卸がメーンなのですが、小売の方ではお客様の8割が女性。今回、女子会を発足させていただくということで、業界における女性のネットワークを構築して各社の取り組みや経験を共有し、各社が成長できるようにしていきたい。女性の特徴は笑顔が出やすい、お客様との関係が近い、視点が優しいということがある。これまでと違う可能性を探れるような活動ができればいい」と抱負を語った。
続いて女子会のメンバー計9名と初参加となる四川大学の張文学教授のご息女、張唐氏、熊川食料工業の熊川稔也社長、三奥屋品質管理室の髙橋陽一室長が自己紹介を行い、歓迎の拍手が贈られた。
 
女子会の近聡子氏
宮尾教授が漬物製造工程の乳酸菌調査結果、9月28日に行った第9回中国泡菜博覧会での講演、9月8日~12日に開催した中国研修、同月14日の四川大学の張文学教授との懇親交流会等の説明、報告を行った後、「発酵と漬物に関する一考察」の演題で講演を行った。全漬連発酵漬物認定委員会のオブザーバーを務めている同氏は、発酵と腐敗の違いとして、「発酵と腐敗の現象は同じだが、ある物質が微生物(酵素)の働きで、人間にとって都合の良いものが発酵、都合の悪いものが腐敗。国、地域、風土、食文化などによって発酵になったり、腐敗になったりする」と指摘した。
乳酸発酵が主体となっている発酵漬物に対して程度の概念を導入して明確にし、消費拡大につなげる狙いについて言及。「私見だが、農産物漬物において、乳酸発酵とは、製造過程において主に乳酸菌が100万/g(㎖)以上に達した状態で、一定時間(乳酸発酵)経過後、主に乳酸菌による乳酸菌等の生成によりpHが5・0未満となること。また、乳酸発酵により製造された野菜材料で、無加熱殺菌または加熱殺菌されたものの原材料名に乳酸発酵野菜と記載できれば」と見解を述べ、認定の課題として発酵、熟成、調味の位置付け等を上げて議論の必要性を訴えた。
 
 
東京家政大学卒論生との漬物談義
講演後、場所を移して東京家政大学卒論生との漬物談義を行い、同志会会員企業より提供された漬物34品について、事前に学生たちがまとめたアンケートの総評が発表。調査は商品のパッケージデザイン・内容量・サイズ・色・歯切れ・調味の6項目を5段階で評価。デザインや味の他、内容量・サイズについて「一人では量が多すぎる」、「小分けに加工してもよいのでは」など、一人暮らしの学生ならではの声が聞かれ、同志会会員は学生たちの率直な言葉に耳を傾けていた。総評後は各テーブルごとに分かれた学生たちと意見交換を行った。
漬物談義後、新宿区の響にて懇親会が開催。山豊の山本千曲社長の挨拶に続いて東京中央漬物の皆川昭弘社長の乾杯発声で開宴。新宿の夜景を見ながら女子会メンバーを中心に女性ならではの視点に立った漬物の味や規格、今後の商品開発等、漬物業界の未来に向けて明るい話題に花が咲いた。
【女子会メンバー(順不同)】吉川絵美子(吉岡屋)、近聡子(三奥屋)、藤原静子(東京中央漬物)、染谷静香(河村屋)、山田麻耶(若菜)、遠山昌子(赤城フーズ)、萩原友美(萩原食品)、辰巳智和子(タツミ商会)、平野和佳(タツミ商会)
 
【2017(平成29)年11月20日第4913号1、15面掲載】
   
<<株式会社食料新聞社>> 〒111-0053 東京都台東区浅草橋5-9-4 MSビル2F TEL:03-5835-4919 FAX:03-5835-4921