和食業界で活躍する女性たちへのインタビュー

qrcode.png
http://www.syokuryou-shinbun.com/
モバイル版はこちら!!
バーコードリーダーで読み取り
モバイルサイトにアクセス!

株式会社食料新聞社
〒111-0053
東京都台東区浅草橋5-9-4 MSビル2F
TEL.03-5835-4919(ショクイク)
FAX.03-5835-4921
mail:
info@syokuryou-shinbun.com
──────────────────
・食料新聞の発行
・広報、宣伝サービス
・書籍の出版
──────────────────
 

漬物・佃煮女子/漬物MEN 2016

 

2016年12月5日号(4870号)掲載 「漬物☆MEN」

2016年12月5日号(4870号)掲載 「漬物☆MEN」
 
株式会社山豊 生産本部 製造課 山本 洋平氏

誠実さが伝わる漬物を
広島菜漬のブランディングも
 「家業でもある漬物業界で働いて2年。一番に感じているのは、業界に対する〝責任感〟です」。こう力強く語るのは、株式会社山豊に今年10月に入社した山本洋平氏。大学卒業後、乳業メーカーで3年、関西の漬物メーカーで1年半就業し、故郷の広島に戻ったばかりだ。
 祖父で創業者の山本豊会長、父の山本千曲社長の影響で、漬物は幼い頃から身近な存在だった。物心がついた頃、自分の体よりも遥かに大きい広島菜漬の漬け樽と撮影した写真は、当時の生活を色褪せることなく映している。「食卓には必ず漬物がありました。広島菜漬が最も多かったと思いますが、他の様々な漬物を口にする機会も多く、無意識に学びの機会になっていたと思います」。業界に入ったのは2年前だが、漬物と触れてきた時間は長い。
 「自分が携わった商品を、お客様が食べておいしいと言ってもらえるのが何より嬉しいこと」と、卒業後の進路は必ず食品業界に決めていた。乳業メーカーの門を叩き、製造現場を中心に3年間勤務。厳しい衛生管理・丁寧なライン洗浄など、乳製品ならではの製造の難しさも学んだ。一転、漬物業界に足を踏み入れると、今後はその繊細な世界に驚く。「コツを教えていただいても、周りの社員の方には追い付けないことがたくさんありました」と漬物作りの奥深さを実感した。原菜の状態を見ての判断、樽内で味を均一に保つような塩の振り方など、熟練の職人技を目の当たりにしながら、手間をかけてもおいしいものを作ることの大切さを学んだ。製造だけでなく販売も経験したが、一番緊張するのは、いつも自分が作った漬物をお客様が試食する瞬間。おいしいと言ってもらえることが何よりも嬉しく、そして誇らしかった。
 1年半の間住んだ関西では、多くのメーカーの漬物を口にした。「商品のブランド力の高さを強く感じ、とても勉強になりました。広島菜漬も味は負けていないつもりですが、ブランド作りの面で参考になる点が多いと思います」と、その経験の全てがこれからに生かされていく。
 「今後、様々な業務に携わる中で、自分の持ち味を生かせる部分を探して行きたい」と、期待に胸を膨らませる。自身の内面については、周囲から真面目な性格と評されることも多いと話す。漬物に対して真摯に向き合い、その誠実さが伝わるような商品を世に出していくことが目標だ。
【2016(平成28)年12月5日第4870号5面】

 
株式会社山豊 http://www.hiroshimana.com/
 
 

2016年5月9日号(4845号)掲載 「漬物WOMAN」

2016年5月9日号(4845号)掲載 「漬物WOMAN」
 
会津天宝醸造株式会社 総合企画部 営業推進担当 満田 昌代氏

海外へ味噌の魅力を発信
料理の優れた脇役として提案を
 会津天宝醸造株式会社(満田盛護社長、福島県会津若松市大町)では、商品の製造・メニュー提案などに加えて、海外への味噌のPRにも力を入れる。総合企画部営業推進担当の満田昌代氏は、同社が協賛し今年1月に日本で開催された、第1回PDA高校生パーラメンタリーディベートワールドコングレスにて、海外から来日した高校生たちに味噌を振舞うなど、海外へ味噌の魅力を発信する役割を担う。イベントを通して感じた可能性や、味噌に対する思いなどを聞いた。
(担当・門馬悠介)
◇   ◇
 ――イベントでの反応は。
 「アメリカ・イギリス・モンゴルなど様々な地域出身の高校生たちに、味噌汁などを提供しました。子供たちにおいしいと言ってもらえて嬉しかったですが、味噌汁の具(白菜・玉ねぎ)を残す子もいて、文化や好みの違いを感じました。また肉味噌は宗教上の理由から口にできない子もいましたが、逆に植物性原料のみから作ったみそはベジタリアン向けの食事としての可能性も感じました」
 ――味噌の海外での認知度について。
 「2013年に和食がユネスコ無形文化遺産に登録されたこともあり、海外での和食ブームが取り沙汰されますが、消費者レベルで見るとまだまだだと感じます。特にイベントに参加した高校生など、若者からの味噌の認知度は低いことを実感しました」
 ――今後、味噌を海外で普及するには。
 「アジアでは各国に発酵調味料があるそうなので、アジア圏の方々には、日本の味噌は比較的なじみやすい味ではないでしょうか。そうした文化が薄いと考えられる、欧米の方々にどう受け入れてもらうかが重要だと考えています。味噌は調味料のため料理の主役にはなれませんが、脇役として非常に優れた食材だと思います。イベントで感じた手応え・課題を下に、こうした魅力を海外に伝えて行くつもりです」
 ――普段はどのような業務を行っていますか。
 「普段は、当社のダイエットパートナー玄米飲料『玄米オリザーノ』の宣伝活動を中心に行っています。展示会での出展などを通じてPRをしていますが、昨年はフード・アクション・ニッポンアワード2015の研究開発・新技術部門にて優秀賞を受賞するなど、評価をいただいています。摂取すると、ダイエット効果に限らず美肌効果も実感できるので、そうした『玄米オリザーノ』の良さを伝えて行きたいと思います」

 

会津天宝醸造株式会社 http://www.aizu-tenpo.co.jp/


 

 

2016年4月18日号(4842号)掲載 「漬物WOMAN」

2016年4月18日号(4842号)掲載 「漬物WOMAN」
 
遠藤食品株式会社 経理部主任 会長秘書 小澤 雅恵氏

理想を形にした経理部主任
 漬物製造管理士1級へ挑戦
 第3回漬物製造管理士技能評価試験で2級に合格した遠藤食品株式会社経理部主任兼会長秘書の小澤雅恵氏にインタビュー。品質管理や開発担当者以外での2級以上合格は全国でも稀なケースで、その姿勢と実績は社内外で高く評価されている。漬物製造管理士の普及、浸透を目指す全日本漬物協同組合連合会(近清剛会長)では品質管理や開発担当者以外の受験を推奨。企業全体のレベルアップを促している。そんな全漬連の理想を形にしたのが小澤氏で、2級にチャレンジした想いや今後の目標などについて話を聞いた。(千葉友寛)
◇   ◇
 ――経歴と現在の業務内容を教えてください。
 「入社は平成12年で、16年目です。東武鉄道でスチュワーデス(観光客の案内係)の仕事を10年務め、出産を機に退職。3人の子育てをしながら自宅から1㎞と歩いても通える遠藤食品に入社させていただきました。経理部としての主な仕事内容は入出金の管理や仕訳伝票の起票などです。また、お客様からの電話応対や受注も行い、社内の電話応対の教育も担当しています。会長秘書は入社した時から務めさせていただいております」
 ――漬物製造管理士を受験されたきっかけは。
 「弊社の遠藤社長より、品質管理と製造部門の主任クラスは受験しよう、という話があり、間接部門にも声がかけられました。私自身、漬物のことについて知らないことが多く、ただ漠然と食物繊維が多くて身体に良い、ということくらいしか分かっていませんでした。漬物を製造、販売している会社で仕事をしていながら大変お恥ずかしい話なのですが、これを機に漬物のことについて学びたいと思いました」
 ――試験を通して学べたことは。
 「表示や法律、歴史など、テキストに載っていることはほとんど初めて知ることばかりでした。野菜を糠で漬けるとビタミンB1が何倍にも増えたり、塩で漬けると乳酸発酵して乳酸菌が増加するなど、健康機能性についても学び、改めて漬物の素晴らしさを知りました。また漬物を安全に美味しく保持するための技術などを知り、添加物がどのような目的で使用されているのか理由を理解する事ができました。全てを完璧に覚えているわけではありませんが、知識が少しあることによって会社で関係する様々なことに関心を持てるようになり、仕事に対する意識が高くなりました」
 ――2級を受験された理由は。
 「昨年初めて試験を受けて3級に合格しました。その時に一通り勉強して覚えたつもりだったのですが、日常の業務とあまり関係がない部分も多いので、知識が薄れていくという実感がありました。せっかく覚えたことを自分の知識としてしっかりと持てるようにしようと思い、2級にチャレンジすることを決意しました。勉強時間は試験の2カ月くらい前から、仕事が終わって自宅で1日1時間くらいです。まとまった時間が取れる休みの日には図書館で勉強しました」
 ――どのような人に受験してほしいですか。
 「漬物企業に務めている人にとっては知っていた方がいいことがたくさんあります。技術的なことだけではなく、知識があればお客様に機能性について説明することができますし、家族が食べるものにも気を遣うことができます。部門に関係なく漬物企業で仕事をされている方に受験していただきたいと思います」
 ――来年の目標は。
 「来年は1級を目指します。自信はありませんが、結果よりも努力する過程を大切にしたいと思います」

 
遠藤食品株式会社 http://www.endo-foods.co.jp/
 
 

2016年3月28日号(4840号)掲載 「漬物WOMAN」

2016年3月28日号(4840号)掲載 「漬物WOMAN」
 
株式会社大利根漬 経理 富澤 綾香さん

アパレルの経験生かす
 様々な梅レシピにも挑戦
 株式会社大利根漬(富澤健一社長、群馬県高崎市本郷町)で経理を担当するのが富澤綾香さん。富澤社長の長男・慎一氏の夫人で、2015(平成27)年5月に入社した。
 もともと、アパレルメーカーで販売員をしていたこともあり、接客が得意。販売会のイベントでは、美容効果やアレンジレシピなど梅干の魅力を女性ならではの視点から笑顔でPRする。また、パッケージデザインなど美的センスが求められるものに関しても独自の感性からアドバイスする。同社がギフト用に販売する「天日干しほしうめ」の和をモチーフにしたパッケージにもその感性が生かされている。
 高崎市出身、小学校から社会人までバスケットボールに打ち込んだ。170㎝という長身を生かして活躍、社会人チームからキャプテンとしてスカウトされるほどの実力の持ち主だ。今でもたまにプレーするが、バスケへの情熱は少しずつ〝梅〟へと移りつつある。
 最近は、サンマやイワシの梅煮など様々なアレンジレシピにチャレンジする。現在、一番の課題は6歳の長男と3歳の長女にどうやったら美味しく梅を食べてもらえるか。なかなか食べてもらえず苦悩するが、その取り組みの先には若者からも支持される梅干の未来の姿があると信じている。梅干と様々な食材の組み合わせを試しながら、そのレシピを将来的には自社のホームページにもアップしていく予定だ。

(藤井大碁)
 

 株式会社大利根漬 http://www.ohtoneduke.com/
 
 
 

2016年2月29日号(4837号)掲載 「漬物WOMAN」

2016年2月29日号(4837号)掲載 「漬物WOMAN」
 
株式会社不動農園 不動 麻衣子氏

対面で梅干の魅力をPR
 丸い粒に縁があるゴルフ女子

 株式会社不動農園(不動正巳社長、和歌山県田辺市)は、『栽培から加工まで』をキャッチフレーズに着々と業容を拡大。紀州上芳養〝不動の梅〟として一般流通はもとより通販、進物品に強い販売実績を持つ。不動家の3人兄弟の末っ子として生まれた不動麻衣子さんは太陽の光をたっぷりと浴びた南高梅のようにキラキラとした目を輝かせ、丹精込めて作った梅干を販売している。梅と同じ丸い粒に縁があるのか学生時代にはゴルフ部に所属し、ゴルフも得意とする。小さい時から梅とともに歩んできた不動麻衣子さんに梅干の魅力を聞いた。(千葉友寛)
◇   ◇
 ――現在の仕事内容を教えてください。
 「出荷に向けて最終チェックを行い、段ボールに詰める作業を行っています。また、東京で即売会や物産展などの販売を行います。仕事はこれだけというものはなく、梅の収穫も何でもやります。お話をいただければ店頭販売をさせていただいています」
 ――麻衣子さんのオリジナル商品があると聞きました。
 「私の名前と顔を覚えていただくために女の子の似顔絵のシールを貼った『まいちゃん家の紀州南高梅』シリーズを作りました。私たちは梅を農園から作っています、ということもPRしたかったので梅の栽培方法や産地のお話しをさせていただいています」
 ――仕事でおもしろさを感じる部分は。
 「工場で働くことも好きなのですが、工場だとお客様の声を聞くことができません。産地ではみんなが知っていて当たり前だと思っていることでも、東京などの販売先では知られていないことも多く、説明すると喜ばれて『ありがとう』と感謝されます。梅干がどのように作られているのかということをお伝えできることも嬉しいです。会社のHPに催事の予定を掲載しているのですが、『HPを見て来たよ』と言ってお店に来られるお客様もいらっしゃいます。そういう言葉をかけていただけると感謝の気持ちが湧いてきます」
 ――ゴルフも得意だそうですね。
 「学生の時に父の影響もあってゴルフ部に入りました。ゴルフは年齢問わず色々な方ができるスポーツで、普段では会えない方ともプレーすることができ、1日中一緒にいるのでお互いのことを知ることができて人間性を磨くことができます。また、審判がいない珍しいスポーツで、スコアも申告制という特殊なルールも面白いと思います。道具も一番多くの種類を使っているのですが、どのタイミングでどのクラブを使うのかということを決めるのも自分なので全ては自分次第となります。自分との戦いと言いますか、本当に奥深いスポーツだと思います。ベストスコアは80ですが、今まで一度も父に勝ったことがありません。練習を重ねていつの日か父に勝ちたいと思います」
 ――丸い粒にはご縁があるのですね。
 「練習場でボールを集める時、片手にかごを持って拾うのですが、梅を収穫している時と同じような感覚になります。梅もボールも同じくらいの大きさなので、梅を拾っているかボールを拾っているのか分からなくなる時があります。ただ、梅で慣れている分、ボール拾いは他の人よりも速いです」
 ――梅の魅力を教えてください。
 「子供の時、父と母の仕事を見て『誰がこんなに梅干を食べるんだろう』と思っていました。子供の頃も梅干は好きだったのですが、大人になってからの方が好きになりました。私もそうですが年齢を重ねると疲労を感じることが多くなると思います。そんな時に梅干を食べたり、梅エキスを飲むと寝覚めが違うことを実感できます。梅干の良さを体感しているからお客様にも自信を持って勧めることができます。梅はアルカリ性なので抗酸化作用があり、老化防止にも役立ちます。スーパーモデルのミランダ・カーさんも1日1粒梅干を食べているそうです。その他にも健康に寄与する成分が多く含まれているので、食べ方や使い方も含めて梅の良さを伝えていくことが私たちの使命だと思っています」
 

株式会社不動農園 http://www.fudonoume.co.jp/
 
 

2016年1月11日号(4831号)掲載 「佃煮女子」

2016年1月11日号(4831号)掲載 「佃煮女子」
 
松下食品株式会社 松下ゆかさん

仕事も人生も丁寧に
お気に入りは東野圭吾
 推理小説が好きだ。犯人を想像しながら読むが意外な結末にいつも予想を裏切られる。お気に入りは東野圭吾。交わるはずのない人生が交差していく。ダイナミックな展開に胸が踊る。

 豊橋の調理専門学校を卒業後、松下食品株式会社(松下和正社長、愛知県豊橋市)に入社、4年が経つ。一般客からのオーダーの受注など事務全般を担当、丁寧に分かりやすく商品説明を行うことを心掛けている。「一番人気は看板商品の明太いわしです。甘めの味付けに仕上げた脂の乗ったイワシに明太子の辛味とプチプチした食感が絡んで癖になります」。常連さんとの会話も弾むようになってきた。

 2人の先輩事務員のように余裕を持って周りに気配りができるようになりたいと努力する。人生の目標は、仕事を頑張り3年後の27歳で結婚、幸せな家庭を築くことだ。今年から料理の腕も磨くつもりでいる。自分の人生に推理小説のような意外な展開は期待していない。自社の佃煮づくりのように一つ一つ丁寧に心を込めて人生を歩んでいく。

(藤井大碁)
 

松下食品株式会社 http://www.matsushita-syokuhin.jp/
 

<<株式会社食料新聞社>> 〒111-0053 東京都台東区浅草橋5-9-4 MSビル2F TEL:03-5835-4919 FAX:03-5835-4921