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山石「KONPARI」

KONPARI

全国水産加工たべもの展2022 農林水産大臣賞
昆布がパリッ「KONPARI」

株式会社山石(山本修社長、広島県尾道市)が「KONPARI(コンパリ)」が、第66回全国水産加工たべもの展、加工昆布部門で農林水産大臣賞を受賞した。
 昆布に薄衣を付けて揚げ、パリッとした食感に仕上げた、お菓子やおつまみ感覚で楽しめる商品。濃厚な昆布の風味と旨味の中から、衣の優しい甘みや唐辛子のピリ辛さが感じられクセになる味わいが特徴だ。
 昨年11月に発売して以来、全国のスーパーや、地域限定でコンビニで販売されるなど早速反響を呼んでいる。今回の受賞によりさらなる注目を集めることになりそうだ。
 昆布を揚げるという発想は、尾道市内でイカ天や海苔天の製造が盛んだったことから生まれた。
 イカ天製造の老舗、株式会社小倉秋一商店(小倉広康社長、尾道市)と幾度もの試行錯誤を重ねる中で①昆布を加熱しても苦味が出ない絶妙な温度管理、②パリッとした食感の出る極薄カット、③衣に昆布粉末を練り込み昆布の旨みを強調――というこだわりの製法に行き着いた(小倉秋一商店が製造者、山石が販売者として販売)。
 また使用する昆布は函館産の真昆布だが、通常の出汁昆布の収穫より1か月早い6月頃に早採りした原料だけを使用する。この時期の昆布は葉肉が薄く、出汁昆布としては不向きとされている。しかしお菓子として加工する場合には、柔らかで食べやすく、旨みもしっかりとある最良の原料となる。資源の有効活用にも貢献する。
 また2021年11月に行われた「第32回全国水産加工品総合品質審査会」では「KONneva(コンネバ)」が水産庁長官賞を受賞。袋の中で、極細にカットした昆布とタレ、水を混ぜるだけでネバネバした昆布が出来上がる。丼ものやサラダなどの具材に便利な商品だ。
 同社は昆布を食べやすく加工する技術に長けており、現在の売上ナンバーワン商品は道東産根昆布をまろやかな酸味に仕上げた酢昆布「根昆布おやつ」。個包装タイプの「北海道産おしゃぶり昆布50個入」も人気だ。
 山本社長は「日本を代表する食材であり、美味しく健康に良い成分をたっぷり含む昆布を、気軽に食べてもらうことが当社のテーマ。新商品開発はもちろん、『KONPARI』など既存商品のさらなる品質向上にも取り組んでいきたい」と語った。
【2022(令和4)年5月16日第5093号】


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