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株式会社オニマル 福岡県

<企業紹介> 株式会社オニマル

荒巻社長
明治37年(1904年)に創業者の鬼丸虎次郎は、瀬高の高菜を漬物にして販売することを考え、近辺の農家に漬物用高菜の栽培を勧めていった。
優秀な農家には自費で購入した鍬、鋤などの農機具を賞品として贈り与える事で生産意欲を向上させ、農家の収入安定にもつながり、高菜漬の産地としての礎を築いた。
また、その頃開通した鉄道を利用して販路を福岡市などの大都市部まで広げていき、大正11年には地方産業の発展に功労が多大であるとして瀬高町長より表彰状を授与された。
コロナ禍の只中、取引先運送業の株式会社柳川合同(荒巻哲也社長、柳川市西浜武)のグループ会社に。荒巻社長は同社の改革に取り組み、翌2021年度で黒字転換を達成した。
同社は2024年に創業120周年を迎え、創業者が築いた高菜漬の伝統を受け継ぎ、研究を重ねることで高菜漬をはじめとした九州発の漬物を消費者の食卓に届けている。
これからも、創業時の基本を忘れることなく「社是・経営理念」のもと、誠実で心のこもった製品作りで消費者、取引先様、地域の発展に寄与していくことを目指している。
【社是】
豊かな会社の創造
会社、社員、御客様、社会、全てを豊かに。

【経営理念】
一、 我々は、非同族企業を目指し、何人も企業を私物化することのない社会の公器である会社を創り上げる。
一、 我々は、自らの力で食品における開発を行い、自らの力で需要を創造し、独立独歩の独自性のある会社すなわちいかなる企業の傘下にも入らない会社を創り上げる。
一、 我々は、日本全国および全世界に通用するインターナショナルな会社であり、なおかつ地域に需要を促すことにより地域に貢献するローカルな会社を創り上げる。

<オススメ商品>

からし高菜
 量販店向けに注力しているのが少量パックの製品。
 「からし高菜」「高菜炒め」「めんたい高菜」「おかか高菜」「激辛高菜」は70g。「ごま高菜」「しそ高菜」「かつおたくあん」「千切りたくあん」は100g。「博多ごぶごぶ」は110gで展開している。
 中でも高菜漬は、同社が位置する福岡県みやま市瀬高町が古くから高菜の一大産地であったことから、主力製品となっている。同社の高菜漬へのこだわりは、厳選した九州産高菜原料を使用し、工場に搬入されたものを新鮮なうちに、塩と純100%ウコンで漬込む。
 塩漬けされた高菜は、機械と手洗いによる三段階の洗浄を経て、美味しく食べられる塩分濃度の調整を行う。「高菜炒め」などは商品ごとにカットされた高菜を釜で炒めて味付け。炒めた後は急速冷却で旨味をぎゅっと閉じ込めている。
甘口の味付けからピリ辛、激辛まで多彩なラインナップで、ご飯のお供に、ラーメンやチャーハンに合わせて、と用途に応じて選べる。
博多ごぶごぶ
 また「博多ごぶごぶ」とは、カラカラに干し上げた割干し大根をしょうゆ、砂糖、お酢、唐辛子などの調味料と昆布を混ぜ合わせ大根を熟成させている。甘めの味付けとカリッとした歯ごたえある食感でご飯との相性は抜群だ。
 なお同社は2020年より、運送業の株式会社柳川合同(荒巻哲也社長、福岡県柳川市)グループに入り、生産効率の大幅改善に成功した。荒巻社長は「自社農場を確保し高菜や大根の自給率3~4割を目指したい。原料さえあれば、漬物にはチャンスがあると見ている」と意欲を示している。
高菜炒め
おかか高菜
しそ高菜
ごま高菜
めんたい高菜
激辛高菜
かつおたくあん
千切りたくあん

<ショッピングサイト>

 


お買い物は →こちらから 《九州お土産専門店「仁若屋(にわかや)」》


  

<企業情報>

社 名株式会社オニマル 
代 表
代表取締役 荒巻 哲也
創 業明治37年
業務内容漬物の製造・販売
惣菜の製造・販売

住 所〒835-0022 福岡県みやま市瀬高町文廣1613-1
電 話0944-63-5353 
FAX0944-63-5355
H Phttp://www.onimaru.co.jp/index.html

<アクセス>

【紙面アーカイブ】2025年4月11日号 高菜漬特集

オニうま高菜油炒め
 株式会社オニマル(荒巻哲也社長、福岡県みやま市瀬高町)は、創業120余年の伝統技法を受け継ぎ、高菜漬や、割干大根漬の「博多ごぶごぶ」、粕漬などの漬物・惣菜を製造している。
 1月より新たにチューブ入りの「オニうま高菜油炒め」を発売した。容器に移す必要がなく、サッと必要な量だけを絞り出せる。ご飯のお供に、また料理の素材にも便利に使える。
 お年寄りや小さな子どもでも安心して食べられるよう従来の刻み高菜よりもさらに細かく刻んでおり、噛みやすく飲み込みやすい。唐辛子は不使用で、甘口の醤油味で味付けしている。
 原料の高菜はすべて九州産。工場に搬入されたものを新鮮なうちに、塩と純100%ウコンで漬込む。三段階の洗浄、塩分調整を行った後、釜で炒めて味付け。急速冷却で旨味をぎゅっと閉じ込めている。

博多名産からし高菜
 同社はこれまで業務用が主力の構成だったが、市販部門も拡大していこうと、ロングセラー商品の再提案にも力を入れている。
 「博多名産からし高菜」はピリッと辛口の味わいで、シャキシャキとした歯ざわりが楽しめるよう大きめに刻んである。料理に混ぜ込めば、熟成した高菜漬の旨味と程よい辛さ、心地よい食感の調味料兼具材として大活躍してくれる。
 なお同社は2020年より、運送業の株式会社柳川合同(荒巻哲也社長、福岡県柳川市)グループに入り、生産効率の大幅改善に成功した。グループ全体で高菜の自社栽培にも着手し、昨年は1町歩、今年は3町歩にまで拡大。近隣の休耕地も借り受け、数年以内に10町歩を目指していく。
 荒巻社長は「原料確保が困難な時代なので、3~4割を自社栽培できるようになれば大きな強みになる。農業自体、企業が参入するチャンスだと捉えており、高菜以外の作物にも挑戦したい」と意欲を示している。
【2025(令和7)年4月11日号第5192号8面】

【紙面アーカイブ】2024年10月11日号 高菜漬特集インタビュー

株式会社オニマル 代表取締役社長 荒巻哲也氏

効率化・量販注力で黒字に
漬物業界は「頑張りがいある」
 株式会社オニマル(福岡県みやま市瀬高町)の荒巻哲也社長にインタビュー。荒巻社長は運送業の株式会社柳川合同(柳川市西浜武)社長を2002年から務め、オニマルとは取引先の関係だった。コロナ禍の只中にあった2020年9月、赤字状態にあったオニマルの経営を引き継ぎ、社長に着任。改革に取り組み、翌2021年度で黒字転換を達成した。その背景や今後の取組について話を聞いた。(大阪支社・小林悟空)
◇   ◇
‐社長就任から4年。
 「柳川合同にとってオニマルは主要取引先の一つであり、職人の腕が良く、良いものを作っていることはよく知っていたのでどうにか存続させたかった。まず取り組んだのが社内の不用品の廃棄。長年の積み重ねで、使わなくなった用具等が大量にあった。工場がすっきりして製造工程をスムーズに組み替えることができ、以前の半分の人員で同じ生産金額を維持できている。営業面でも、以前は業務筋メインだったが70g~110g入の小量サイズの刻み高菜や沢庵を開発したことで量販店や通販のお取引が増え、翌2021年度から黒字転換できた。累積赤字の解消も近い」

‐運送業と食品製造業のギャップ。
 「全く違うので勉強になった。運送業には棚卸という概念がない。衛生面についても非常に厳密で、仕入れから袋詰め、箱詰めまで注意点が多い。製造業の観点を持てるようになり、運送業にも磨きがかかった。また、トラック一つで始められる運送業と比べ食品製造、特に漬物製造は参入障壁が高い。野菜や発酵という自然を相手にするので、蓄積された技術が不可欠で人材教育には時間がかかり、漬け込みタンクなどハード面での投資も必要。新しいことをやっても大資本に奪われる、という心配がないわけで、頑張りがいがある業界だと思う」

‐今後の取組は。
 「一つが高菜や大根の自社栽培を計画している。農業人口は減っているが、その分まとまった農地を確保しやすくなっている。高齢農家は重量野菜を避ける傾向もあるため、企業として取り組む価値は十分ある。自給率3~4割が目標。もう一つは認知度の回復。先述の通り、業務筋を主力としてきたため一般認知度が低かった。量販店で並ぶ機会が増えれば業務筋での商談も円滑になる。新しくなったオニマルの姿を提示していきたい」
【2024(令和6)年10月11日第5176号10面】

【紙面アーカイブ】

2024年10月11日号10面
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