日本を代表する柑橘類の一つである柚子が、主産地の高知県や九州で5~6割作という、過去最低レベルの凶作となっている。
4~5月の着花状況から悪く、着果後はカメムシの大量発生、夏場の高温や干ばつによる焼け果、10月以降も気温が下がらず着色遅れや害虫の発生と、あらゆる悪条件が重なった。
JA高知県によれば「12月の相場は前年比で140%近い。業務筋からは高くてもいいから欲しいと言われるのだが、無い袖は振れずお断りせざるを得ない」と、需要に応えきれない状況に陥っている。
宮崎、大分、鹿児島などが主産地となる九州も状況は同じ。柚子胡椒メーカーの原料仕入れは主に契約栽培のため価格が高騰するケースは少ないが、絶対量の不足は深刻だ。
各メーカーとも、新規の取引や原料での横持ち売買は一切不可の状況となっている。
柚子は、本紙関連では柚子胡椒以外にも「ゆず白菜」などの漬物に幅広く利用されており、年明けから価格改定を検討する動きもあるようだ。
その柚子胡椒に使用される唐辛子も大不作となっている。九州各県で栽培されているが、今期は例年のほぼ半作かそれ以下との見通し。産地によって価格はまちまちだが、概ね1kg=500~600円程度で、数年前のほぼ2倍に跳ね上がっている。
地区によっては1kg1000円という価格も付いており、「それでも買い付けないと絶対量が足りない」(柚子胡椒メーカー社長)という厳しい状況だ。
【2025(令和7)年1月1日第5183号7面】
4~5月の着花状況から悪く、着果後はカメムシの大量発生、夏場の高温や干ばつによる焼け果、10月以降も気温が下がらず着色遅れや害虫の発生と、あらゆる悪条件が重なった。
JA高知県によれば「12月の相場は前年比で140%近い。業務筋からは高くてもいいから欲しいと言われるのだが、無い袖は振れずお断りせざるを得ない」と、需要に応えきれない状況に陥っている。
宮崎、大分、鹿児島などが主産地となる九州も状況は同じ。柚子胡椒メーカーの原料仕入れは主に契約栽培のため価格が高騰するケースは少ないが、絶対量の不足は深刻だ。
各メーカーとも、新規の取引や原料での横持ち売買は一切不可の状況となっている。
柚子は、本紙関連では柚子胡椒以外にも「ゆず白菜」などの漬物に幅広く利用されており、年明けから価格改定を検討する動きもあるようだ。
その柚子胡椒に使用される唐辛子も大不作となっている。九州各県で栽培されているが、今期は例年のほぼ半作かそれ以下との見通し。産地によって価格はまちまちだが、概ね1kg=500~600円程度で、数年前のほぼ2倍に跳ね上がっている。
地区によっては1kg1000円という価格も付いており、「それでも買い付けないと絶対量が足りない」(柚子胡椒メーカー社長)という厳しい状況だ。
【2025(令和7)年1月1日第5183号7面】
日本うま味調味料協会(倉島薫会長、東京都中央区/会員企業:味の素株式会社、三菱商事ライフサイエンス株式会社、ヤマサ醤油株式会社、株式会社新進)は、第9回「うま味調味料活用!郷土料理コンテスト」2024の表彰式を昨年12月21日、神奈川県川崎市の「味の素グループうま味体験館」にて開催した。
今年も、栄養学・調理学を学ぶ学生(大学生から中学生まで)や、管理栄養士、栄養士、調理師、一般の家族などの多岐にわたるチームから合計109件がエントリー。厳正な審査のもと、社会福祉法人秀峰会特別養護老人ホーム「さくら苑」チーム<レディーブロッサム>の「青森県三戸郡 ひっつみ汁」が優勝作品に選ばれた。
開会挨拶で倉島薫会長は「全国から100件を超える素晴らしい応募があり感謝したい。皆様よりご提案いただいた美味しく減塩されたレシピを普段の食生活の改善にも生かしていただけるよう発信していく。これからも、ぶれることなく、伝統継承と減塩を提唱していきたい」と述べた。
授賞式では、審査員長を務めた公益社団法人日本栄養士会代表理事会長の中村丁次氏より受賞チームへ表彰状が授与され、各受賞者によるプレゼンテーションが行われた。
優勝したチーム<レディーブロッサム>は、加藤恭子氏、小見山久実子氏、日原美穂氏の3名によるチーム。特別養護老人ホームで働く小見山氏と日原氏が施設利用者である93歳の加藤氏より、青森県から岩手県にかけて伝わる郷土料理「ひっつみ汁」をめぐる思い出話を聞いたことを機にコンテスト応募を決意。加藤氏から伝統的なレシピを教わりながら、高齢の施設利用者でも安心して食べられるよう、うま味調味料を活用し、減塩レシピを作り上げた。伝統的なレシピに対する減塩率は67%にもなった。
小見山氏と日原氏は、「小学校や中学校で食育授業も行っている。小さな子供から高齢者まで一緒に作り味わうことができる郷土料理を次の時代を担う若者へ時代背景とともに伝承していきたい」と喜びを語った。
総評で中村審査員長は、「減塩をして伝統的な食生活を育んでいくことがこのコンテストの趣旨であり、これからも末永く発展させていくべきだと考えている。旨味を生かした減塩の郷土料理が地域に広がり、郷土料理を軸に地域のコミュニティが活性化され、日本が元気になり、皆様方が健康で幸せになることを願っている」と話した。
閉会挨拶で日本うまみ調味料協会の小林昌美氏は「受賞作品はどれも素晴らしく勉強させていただいた。郷土料理コンテストがますます発展することを願っている」と語り、表彰式は閉会した。
<第9回「うま味調味料活用!郷土料理コンテスト2024」受賞作品一覧>
今年も、栄養学・調理学を学ぶ学生(大学生から中学生まで)や、管理栄養士、栄養士、調理師、一般の家族などの多岐にわたるチームから合計109件がエントリー。厳正な審査のもと、社会福祉法人秀峰会特別養護老人ホーム「さくら苑」チーム<レディーブロッサム>の「青森県三戸郡 ひっつみ汁」が優勝作品に選ばれた。
開会挨拶で倉島薫会長は「全国から100件を超える素晴らしい応募があり感謝したい。皆様よりご提案いただいた美味しく減塩されたレシピを普段の食生活の改善にも生かしていただけるよう発信していく。これからも、ぶれることなく、伝統継承と減塩を提唱していきたい」と述べた。
授賞式では、審査員長を務めた公益社団法人日本栄養士会代表理事会長の中村丁次氏より受賞チームへ表彰状が授与され、各受賞者によるプレゼンテーションが行われた。
優勝したチーム<レディーブロッサム>は、加藤恭子氏、小見山久実子氏、日原美穂氏の3名によるチーム。特別養護老人ホームで働く小見山氏と日原氏が施設利用者である93歳の加藤氏より、青森県から岩手県にかけて伝わる郷土料理「ひっつみ汁」をめぐる思い出話を聞いたことを機にコンテスト応募を決意。加藤氏から伝統的なレシピを教わりながら、高齢の施設利用者でも安心して食べられるよう、うま味調味料を活用し、減塩レシピを作り上げた。伝統的なレシピに対する減塩率は67%にもなった。
小見山氏と日原氏は、「小学校や中学校で食育授業も行っている。小さな子供から高齢者まで一緒に作り味わうことができる郷土料理を次の時代を担う若者へ時代背景とともに伝承していきたい」と喜びを語った。
総評で中村審査員長は、「減塩をして伝統的な食生活を育んでいくことがこのコンテストの趣旨であり、これからも末永く発展させていくべきだと考えている。旨味を生かした減塩の郷土料理が地域に広がり、郷土料理を軸に地域のコミュニティが活性化され、日本が元気になり、皆様方が健康で幸せになることを願っている」と話した。
閉会挨拶で日本うまみ調味料協会の小林昌美氏は「受賞作品はどれも素晴らしく勉強させていただいた。郷土料理コンテストがますます発展することを願っている」と語り、表彰式は閉会した。
<第9回「うま味調味料活用!郷土料理コンテスト2024」受賞作品一覧>
【優勝】青森県「青森県三戸郡 ひっつみ汁」レディーブロッサム(社会福祉法人秀峰会特別養護老人ホームさくら苑)【準優勝】長野県「鯉こく」コイクイーン(長野県立大学健康発達学部食健康学科調理学ゼミ)【郷土愛賞】秋田県「サメの納豆汁」秋田栄養短期大学 田中ゼミナール【減塩サクセス賞】広島県「福山鯛うずみ」福山の倹約家(九州大学経済学部3年)【アレンジ賞】石川県「はす蒸し」アラフォー専門学生(華学園栄養専門学校管理栄養士科4年)【ノスタルジー賞】静岡県「とろろ汁」COOK MORI(家族)
【2025(令和7)年1月1日第5183号14面】
日本うま味調味料協会