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2025全日本漬物協同組合連合会

関西漬物協会〝沢庵忌〟法要に参列 全漬連中園会長、上山市長らも

中園会長
上山市長
林野会長
但馬國出石観光協会を交えて懇親会
全漬連中園会長(手前左から3人目)、上山市長(同2人目)を囲んで
小原住職の説話に耳を傾けた
 【大阪支社】「沢庵寺」として知られる兵庫県豊岡市の宗鏡寺において11月11日、第380回沢庵忌法要が厳かに執り行われた。関西漬物協会(林野雅史会長)の呼びかけに応じ、全日本漬物協同組合連合会の中園雅治会長が初めて参列した。同じく沢庵和尚にゆかりの深い山形県上山市の山本幸靖市長も参列した。
 関西漬協は2022年に協会活動として法要に参列を始め、4年目の今年は中園会長を招き、初参列が実現した。また同じく沢庵和尚にゆかりのある山形県上山市の山本幸靖市長も参列したほか、前日の10日には但馬國出石観光協会(徳網靖理事長)らを交えた懇親会が開かれるなど、沢庵和尚の繋いだ「縁」を、関西漬協が広げ始めている。
 法要前日の10日には、城崎温泉の名門旅館「西村屋ホテル招月庭」にて懇親会が開催された。席には但馬國出石観光協会の徳網靖理事長らも顔を揃えた。
 徳網理事長は、昨年の「出石お城まつり」に関西漬協が出店し、漬物をチャリティ販売した件に言及。「あれほどの行列ができたのは初めて。今年も『どこで漬物を売っているのか』と多くの人から尋ねられた」と、その反響の大きさを明かし、来年以降の再出店を要望した。その売上金は、宗鏡寺の改修工事費用として寄付された。徳網理事長は沢庵和尚やたくあん漬と関連させた地域振興策にも興味を示し、今後の連携に期待を寄せた。
 また、関西漬協が昨年利用した旅館「つばき乃」の椿野仁司会長も参加し、地域発展の秘訣を「共存共栄を合言葉に、街全体を一軒の旅館に例えている。駅が玄関、道路が廊下、外湯が大浴場、土産物屋が売店、100軒ある旅館が客室だ。旅館内に客を囲い込むのではなく、街全体を歩いていただくことを重視している」と語った。この取組が奏功し、現在、城崎には多数の観光客が訪れる。
 この話に深く感銘を受けたのが中園会長だ。自社(中園久太郎商店)も、同じく温泉地である鹿児島県指宿市にあり、自身も地域振興に尽力していることから「漬物はその土地に深く根ざすもの。地域が発展することが、漬物のブランドを高めることにもつながる。非常に参考になる」と業種を超えた交流の意義を喜んだ。
 明けて11日の法要は読経が響く中、厳かに行われた。沢庵和尚は時の将軍・徳川家光が贅沢に慣れ、庶民の暮らしを忘れたことを諌めるため、質素な大根漬を振る舞うことで食のありがたみを思い出させた。この故事から、この漬物が「たくあん漬」と呼ばれるようになったとの説がある。小原游堂住職は「この教えは、飽食の時代とも言われる現代にこそ通用するもの」とその普及に務めている。
 中園会長は「たくあん漬は、我々漬物業界にとって極めて大切な存在。その名の由来とされる沢庵和尚の遺徳を正しく知り、後世へ伝えていくことは、我々の責務だ」と継続的な交流へ強い意欲を見せた。
 上山市の山本市長は「上山市にある春雨庵は、沢庵和尚が3年間を過ごしたゆかりの地。宗鏡寺の小原住職からお声がけいただき、素晴らしいご縁をいただいた。たくあん漬は和尚の教えが詰まった食べ物であり、発酵食品として健康に良い要素もたくさんある。その発信をぜひお手伝いできれば」と語った。
 林野会長も「漬物は文化。我々が漬物を商売として続けられているのも、先人が伝統を紡いできたから」とこの縁をさらに深めていく考えを示した。
【2025(令和7)年11月11日第5212号1面、11月21日号第5213号2面】

<全漬連青年部会全国大会東京大会> 〝交流と懇親〟テーマに新全国大会

籠島大会会長
中園会長
関口理事長
中村大会会長
東京都漬物事業協同組合青年部会メンバーを中心に

漬物業界発展へ東京に150名集う

 第43回全日本漬物協同組合連合会青年部会全国大会東京大会(籠島正雄大会会長)が3日、東京都中央区の「HOOTERS銀座店」にて開催された。
 全漬連青年部会全国大会は今大会より開催方法を一新、東京と大阪の輪番制を基本に開催されることになった。新生全国大会の記念すべき第一回目となった東京大会には全国から150名が出席。〝交流と懇親〟をテーマに、参加者が漬物業界の未来を共有、業界発展に向けて熱く語り合った。
 籠島大会会長(東京都漬物事業協同組合青年部会部長)は開会挨拶で、東京大会への出席に謝意を述べた上でこれまでの経緯について説明。「前回の宮崎大会以降、開催県が名乗りを上げず、開催が危ぶまれていたが、全国大会に向けて全国の部長様にお集まりいただき、新たな手法で開催していくことをご了解いただいた。今回が第1回目となるが、新たな全国大会は交流と懇親を図ることを目的に開催させていただくことになった。開催にあたってはサステナブルに持続可能な開催ができるよう、参加者の皆様の会費をなるべく抑え、事務局の方たちの作業負荷を減らすための工夫を重ねて本日を迎えることができた」と話した。
 東京大会について、「成功するも、失敗するも皆様の参画意識次第だと思っている。皆様が積極的に交流して懇親を図っていただき、短い時間ではあるが、全国大会をきっかけに漬物業界の皆様が一致団結し、ワンチームになって漬物産業を盛り上げていけるような大会にしていきたい。また今回は青年部の皆様だけでなく親会の方たちにも積極的にご参加いただけるようにご案内をさせていただいた。親会の皆様とも青年部の皆様が積極的に交流を図っていただき、ジェネレーションギャップを少しでも埋めていくことができたらと考えている」と述べた。
 続いて挨拶に立った東京都漬物事業協同組合理事長の関口悟氏は、「東京における青年部会全国大会の開催は、21年前の平成16年以来3回目となる。業界はシュリンクしていると言われるが、大勢の若い方が参加されており、まだまだ業界は元気があると感じている。本日たくさんの方と交流し懇親を深めて、深めた絆は来年の大阪にもつながるようにしていただきたい。インバウンドの方も増えているので、美味しい漬物を提供し、たくさんの方に漬物の魅力を発信できるよう本日は積極的に情報交換してほしい」と話した。
【2025(令和7)年10月11日第5209号1面】

<全漬連青年部会全国大会東京大会> 新しい形の全国大会スタート

川上副部長
関口副部長
盛り上がる青年部会全国大会東京大会の会場
大阪府漬物事業協同組合青年部メンバーで

業界発展へワンチームに 品評会でフリーズドライ漬物1位

 全漬連の中園雅治会長は、「会長となり栃木、宮崎に続いて3回目の青年部会全国大会となるが、このようにリラックスした雰囲気での会長挨拶は初めてになる。栃木大会、宮崎大会までは従来の形で、できるだけ手間暇やお金をかけずに開催してきたが、その後、全く新しい形の青年部会全国大会があっても良いのではないかということで、様々な検討を続けてきた。最終的には籠島大会会長の英断により、今日の開催に至ったことに、本当に感謝している。東京の皆様方には企画や準備、本日の運営も含めて色々とお世話になった。おかげ様で新しい形の青年部会全国大会をスタートすることができた。来年は大阪で開催することが決まっている。本日は交流と懇親を深めることがテーマということで、是非知らない人同士も友達となり、明日の仕事、明日の業界のために、本日できたつながりを生かしていただきたい」と挨拶した。
 乾杯発声は東京都漬物事業協同組合青年部会の川上健介副部長が務め、「今回、世界に誇る商業地である東京銀座にようこそお越しいただいた。今後の漬物業界発展に向け、若い力で漬物業界を盛り上げていけるよう、本日は交流と懇親を深めよう」と呼びかけ杯を挙げた。
 会場ではフーターズガールのダンスが行われるなど、カジュアルな雰囲気の中、ビュッフェスタイルの立食パーティーが行われ、参加者同士が様々な意見交換を行った。
 会の途中に実施された漬物品評会には、各単協から事前に募集した10種類の漬物がエントリー。当日来賓として出席した親会メンバーが審査員を務め、試食投票を行うことで、人気ベスト3の漬物が決定した。なお会場内ビュッフェコーナーにおいても品評会にエントリーした漬物が提供され、参加者がその味わいを楽しんだ。
 結果発表では、籠島大会会長がプレゼンターを務め、1位から3位の漬物を発表。1位にアベシュウ食品(新潟県)「フリーズドライ漬物(なら漬け)」、2位に熊川食料工業(福岡県)「旨い辛口 地鶏たかな」、3位に遠藤食品(栃木県)「元祖おかずしょうが」が選出され、各受賞者代表に記念品が贈呈された。
 アベシュウ食品代表取締役社長の阿部大輔氏は「今回出品したフリーズドライ漬物は新潟県漬物工業協同組合青年部全体で取り組んでいる製品であり、まだ商品化には至っていないが、今後、青年部で販売していく予定となっている。フリーズドライ漬物は、漬物の売上が少しずつ下がっている状況の中、何とか売上を上げる方法を組合員で話し合い、その中で新たな食べ方を提案する製品として開発した。災害食の他、若者が食べやすい形態で、登山やサイクリング用の製品としても提案を行っていく。今後も製品開発を続けていくので協力をお願いしたい」と話した。
 会の終盤に実施されたビンゴ大会「名前でBINGO!」は、豪華景品が当たる充実した内容。周りの参加者に名前を書いてもらうか、名刺交換を行った参加者の名前を記載することによりビンゴ用紙上の9つのマスを埋める特別ルールが設定され、参加者の交流と懇親がさらに活発化した。
 会場が盛り上がりを見せる中、次回大阪大会大会会長の中村武史氏(大阪府漬物事業協同組合青年部部長)が挨拶。「来年の大阪大会は、関西のノリをしっかりと生かして、大阪で86年続くキャバレーで開催しようと思っている。肩の力を抜いて、楽しく盛大に、大阪らしい大会にするので、是非皆様大阪にお越しいただきたい」と呼びかけた。
 最後に、東京都漬物事業協同組合青年部会の関口彰副部長が閉会挨拶。「今日の出会いと交流を明日への活力にしていただきたいと思っている。引き続き青年部から業界を盛り上げていこう」と話し大会を結んだ。
【2025(令和7)年10月11日第5209号4面】
品評会1位の新潟漬協青年部メンバーと2位熊川食料工業の代理で表彰された福岡県漬協青年部の松浦崇部長㊧
漬物品評会にエントリーした漬物
品評会3位の遠藤食品・遠藤栄一社長㊨と籠島大会会長
盛り上がりを見せたビンゴ大会

<全国部長会議> 大阪大会は来年10月16日 令和9年度以降に佐賀開催も

真野専務理事
佐藤大会会長
野﨑実行委員長
全国部長会議
 全国大会東京大会に先駆け、東京都港区の貸会議室「チャップリン」にて全国部長会議が開催された。
 全漬連の真野康彦専務理事の司会進行の下、中園会長が挨拶。「今回全く新しい形の青年部会全国大会にしていこうということで、東京都青年部の籠島部長を中心に東京の組合に引き受けていただいた。従来のパターンとは全く異なる新しい大会を作るために、東京の皆様方に企画や準備をしていただき感謝している。交流と懇親をテーマに、東京大会が次なる全国大会のスタートとして有意義な大会になることを期待している」と述べた。
 東京大会の籠島大会会長は「昨年、全国の部長にお集まりいただき、今後の全国大会をどうしていくか、廃止も含めて熱烈なディスカッションを行った。その上で、基本的には東京と大阪の輪番開催制にして、かつサステナブルで持続可能な大会運営を目指し、これまでの青年部会全国大会とは異なる新たな全国大会を開催していこうということで、皆様にご了解いただいた。その記念すべき第一回が本日の東京大会になる。今回から交流と懇親を目的に、青年部の皆様がさらに一致団結し、業界を盛り上げていけるようにしていきたい。また親会の皆様にも今回から積極的に加わっていただき、ジェネレーションギャップを埋めることで、漬物業界全体が一つのチームとなり今後、発信していけるようなきっかけになることを願っている」と述べた。
 出席者の自己紹介の後、議事では、宮崎大会の開催報告が行われた。宮崎大会実行委員長の野﨑偉世氏が宮崎大会について説明を行い、「133名の青年部メンバー、報道関係を合わせて計150名にご出席いただいた。少しずつ簡素化していこうということで来賓を呼ばない会として開催させていただいた。宮崎観光ホテルの協力の上、予算内に収めることができた。二次会にも100名近い方にご参加いただき、青年部の絆が深まる大会になったと思っている。宮崎県青年部13名も大会を運営するにあたり毎月ミーティングを開催することで、仲が良くなり、本日も8名が参加している。全国大会を機に、県内のメンバーの絆も深まったと感じている」と語った。
 宮崎大会大会会長の佐藤仁氏は「おかげ様で盛大に開催することができたことに感謝している。少しでも宮崎県に愛着を感じていただく機会になったことを願っている」と述べた上で、会計報告を行った。
 続いて東京大会の籠島大会会長が大会概要を説明。「前回の宮崎大会から東京大会に引き継ぎ、先ほど申し上げたように交流と懇親を大きなテーマとして開催準備を進めてきた。また、新生全国大会ということで、サステナブルな大会運営を目指していくためのキーワードとして、参加者の負担をなるべく減らすことと、開催県の運営の負担を減らすことに重きを置いた。なるべく簡素化し、次回以降もパッケージ化し、特に検討する必要があるものを少なくて済むような大会を目指していこうということで、事務局を全漬連に置かせていただき、真野専務、鎌田事務局長、東京のメンバーにご協力をいただき準備を進めてきた。その結果、驚くほど順調に進み、滞りなく準備が整い、本日を迎えることができた。前回の宮崎大会は1人2万円の会費であったが、今回は1万5000円の会費になっている。会費と全漬連からの補助金により、大会運営が可能になっている」と説明した。
 大会内容について、「漬物産業がワンチームになるための企画としてアトラクションを二つご用意させていただいた。一つ目は、漬物品評会、二つ目はビンゴ大会。豪華景品を用意しているので楽しんでいただきたい。交流と懇親というテーマの下、日頃話していない方とも積極的にコミュニケーションをとってほしい」と述べた。
 令和8年度開催県の確認及び開催県挨拶として大阪府漬物事業協同組合青年部部長の中村武史氏が挨拶を行い、「来年44回大会を開催させていただくことになった。日時は10月16日を予定している。関西らしい面白い大会を目指し、今までにないようなイベントも考えているので、全国から是非ご参加いただきたい」と話した。
 令和9年度以降の開催県については、真野専務理事より「昨年の部長会議では、東京と大阪の二拠点開催が基本となることが決定したが、その間に、是非開催したいという県があれば立候補していただきたい。今後も今回のように事務的な業務は全漬連が行い、皆様には企画部分を中心にやっていただく。それも含めてご検討いただきたい」と説明した。それを受け、佐賀県漬物工業協同組合青年部の三木雄太部長が、今後の佐賀県での開催の可能性に触れ、「東京と大阪の間の地方開催ということで、温泉でのんびりできるような会を今後検討していきたい」と話した。【2025(令和7)年10月11日第5209号4面】

<全漬連青年部会全国大会東京大会> 全国の仲間と笑顔で交流を図る

<全漬連青年部会全国大会東京大会> 参加者名簿

会長に聞く 全日本漬物協同組合連合会会長 中園雅治氏

重点課題見据え組織再編
意識共有して大きな変革を
 全日本漬物協同組合連合会の中園雅治会長(株式会社中園久太郎商店社長)にインタビュー。全漬連では漬物の消費拡大に繋がる3つの重点課題を掲げ、公式SNSの稼働開始や新キャラクターの決定、組織改変などの取組を進めている。自社においても3課題の解決策を実践。全漬連の会員企業においても課題意識を共有することで、大きな変革に繋がることを期待する。(大阪支社・小林悟空)
◇   ◇
ー全漬連会長として3つの重点課題解決を掲げる。 
 「①漬物文化の継承、②消費拡大、③漬物は高塩度食品という誤認識の払拭、の3点。①は20代の若者で漬物を日常的に食べている人の割合が20%に過ぎないという危機的な統計が出ている。このままでは日本の食文化の根幹である漬物が無くなりかねない。若者の目に触れる機会を創出するため、X公式アカウントを開設したり、公式キャラクターを刷新したりといった取組が実現している。②については、料理の素材として活用する『漬物料理』の普及を図ることが有効な手段の一つだと考えている。一回に食べる量が大きく伸びるはずだ。③では、医療界や栄養士の皆さんへの正確な情報発信を強化している。漬物は低塩化しており、食物繊維や発酵成分を効率的に摂取できる健康的な食品であると認識が変わるよう働きかけていく」
ーいずれも漬物の魅力発信に繋がる。
 「その通りだ。漬物業界全体が抱える大きな課題として、他にも原料不足や人手不足がある。しかし、これらの問題の根本には、消費の落ち込みによる負のスパイラルがある。消費が上向き企業に活気が生まれれば、人材も採用できるようになり、生産者にも自信を持って原料の増産をお願いできる。まずは漬物のイメージを改善し消費を拡大させることが、あらゆる課題解決の糸口になる」
ー全漬連の組織再編も。
 「既存の4委員会に加えて、先述の通り漬物の魅力発信を担う『広報委員会』と、漬物製造管理士試験や外国人技能実習制度についての検討を行う『漬物技能評価委員会』を新設した。各府県から寄せられた声をもとに、喫緊の問題解決へ向けて最適化した」
ー3つの課題について貴社での実践は。
 「百貨店内の直営店で、『漬物おにぎり』を提供している。凝ったレシピでなくとも、漬物を使えば簡単に美味しい料理ができることを直接消費者に伝えている。また、業務用ではパンや麺料理への活用を提案している。漬物料理の実例が増えれば、家庭料理にも取り入れられる。塩分の問題については、栄養成分表示を従来の100g当たり表示から、一食当たり表示に切り替えることを検討している。塩分量が実態に近い数字で表示されるようになり、消費者にとっても利便性が向上する。ただ、当社だけの取組では小さな波にしかならない。660の会員企業が課題意識を共有し、様々な形で実践に移していただき大きな変革に繋がることを期待している」
ー直近の業績は。
 「干し沢庵の不足が深刻で、県内の各社が値上げや一部商品の休売といった対応を取らざるを得ない状況だ。弊社も意図的に出荷を抑えている。今年は、元々農家の領分だった干し作業を当社で請け負う量を増やし、栽培に専念してもらえる環境を作っていく。高菜はそれなりに確保できており、市販用・業務用ともに伸びている。高菜は九州から全国へと市場が拡大している最中。特に中華料理などの素材としての用途が受け入れられ、消費量が大きく伸びている。他の漬物も追随できるような提案をしていきたい」
【2025(令和7)年9月11日第5207号2面】

中園久太郎商店 https://www.tuke-mono.com/

全漬連 個別品目ルール見直し要望 

真野専務理事
たくあん漬け定義や原材料名で
 全日本漬物協同組合連合会(中園雅治会長)は8月26日、消費者庁の食品表示懇談会「第12回個別品目ごとの表示ルール見直し分科会」にて、消費者庁へ向け、「農産物漬物に関する個別品目表示ルールの見直し」を要望した。
 初めに、同庁食品表示課の担当官が、現行の農産物漬物の定義や個別ルール、表示禁止事項等を紹介し、全漬連からの個別品目表示の現状維持と、一部改正要望の概要を確認した。
 続いて漬物の業界団体から、全漬連より真野康彦専務理事、鎌田洋行事務局長、全国漬物検査協会の佐藤恵専務理事が出席し、全漬連の真野専務理事が次の4件の要望を述べて、委員による審議が諮られた。
 <1>農産物漬物の定義
 原則、現状維持を要望。ただし、一部改正要望の項目としては、「たくあん漬け」の定義のうち、「干し上げ」のカッコ書き、「天日干しで水分を除くこと」の削除検討を依頼した。理由としては、農業生産現場で進む高齢化等の影響から、将来的な労働力不足が問題視されており、機械等による干しへの転換も想定されているため。
佐藤専務理事
 <2>横断的義務表示事項に係る個別のルール(名称)
 消費者の商品選択上、必要不可欠であるため現状維持を要望。
 <3>横断的義務表示事項に係る個別ルール(原材料名)
 漬けた原材料と漬けた原材料以外の原材料(漬け原材料)を区分して表示する方法については、現状維持を依頼。
 しかし、「その他」と表示することができる原材料表示の方法については、現状、表示している実態はほとんどないため廃止することはやむを得ないとした。さらに、香辛料や糖類の表示方法に関する基準については、これまでの懇談会における議論を踏まえ、廃止することはやむを得ないと、全漬連の考えを伝えた。
 <4>個別食品に係る表示禁止事項
 廃止を要望。横断ルール及び景品表示法等を参考に判断できるため、廃止しても差し支えないとした。
 真野専務理事からの発表を終え、分科会の島崎眞人委員からは、<1>の議案として、「干し上げという言葉はあまり聞かないのでは」と意見があり、全漬検の佐藤専務理事は「干し上げというより、乾燥という言葉が適切かもしれない」と返答した。
 そのほか、森田満樹委員からは<3>の議案で、原材料名表示は、食品表示の主流である「重量順」とすることが一考に値すると述べられた。
 なお本懇談会は、東京都文京区の株式会社シード・プランニングで開催、web併用で一般公開された。
(大阪支社 高澤尚揮)
【2025(令和7)年9月1日第5206号2面】

萱津神社  繁栄願う香乃物祭

萱津神社の青木宮司による漬込神事
 林野副会長らが祈祷を受けた
(左から)青木宮司、林野副会長、曽我会長、真野専務と香乃物姫
〝毎月21日は漬物の日〟の由来
 日本唯一の漬物祖神である萱津神社(青木知治宮司、愛知県あま市)では21日、恒例の「香乃物祭」が執り行われた。
 公益社団法人愛知県漬物協会(曽我公彦会長)の会員、全日本漬物協同組合連合会の林野雅史副会長、真野康彦専務理事らが参加し漬物文化の繁栄を祈願した。
 また全国各地の漬物関連企業、団体から多数の奉納・寄進も寄せられ、その一部は〝お下がり〟として境内で即売されて賑わった。
 本殿祭は祝詞の奏上や玉串奉奠などの儀式が厳かに執り行われ、林野副会長らが漬物業界を代表してご祈祷を受けた。
 続く漬込神事では、用意された茄子、大根、かりもり、白菜等の野菜と、塩を供えた。愛知漬協の曽我会長、全漬連の林野副会長と真野専務理事らが衣冠装束に身を包んで神事に臨み、漬物業界のさらなる繁栄や原料となる野菜の豊作を祈念した。
 続く直会では、斎主である青木宮司が挨拶に立ち、漬込神事で備える野菜は漬物業界からの寄進であることを明かし「野菜の旬の時期も変わってしまうような気候変動の中にも関わらず、一度は途絶えていた香乃物祭がこうして継続し、多くの参拝者が訪れているのは漬物を商いとする皆様のお力添えによるもの」と感謝の言葉を述べた。
 林野副会長は「地元大阪の特産物である泉州水なすが、猛暑のため立ち枯れを起こしている。なすを手にとって原料状況の回復を心から祈った」と最近の苦労を吐露しつつ、「全漬連は今後、Xの運用開始など広報活動に力を入れる。今回神事に参加し、日本の食の根幹をなしてきた漬物の素晴らしさを再認識した」と振り返った。
 また曽我会長は「萱津神社には父の代からお世話になっており、本日は孫も参加した。人手不足、原料不足など今現在が漬物業界にとって非常に厳しい状況だが、子供、孫、その先まで見据えてどう漬物を伝承していくかを考えていこう」と語り、さらなる協力を要請した。
 なお、萱津神社の建つこの土地は、古くは海岸に面し神前に塩と野菜をお供えしていた。それらをふと合わせて甕に入れたところ、野菜は朽ちることなく瑞々しさを保ち得も言われぬ美味となったのが、我が国における漬物の始まりとされる。
 漬物を表す〝香乃物〟とは、御東征の途上で萱津神社に立ち寄った日本武尊がこれを食して発した言葉「藪二神物(やぶにこうのもの)」に起源があると言われる。香乃物祭は毎年8月21日に行われ〝21日は漬物の日〟の由来ともなっている。(小林悟空)
【2025(令和7)年8月21日第5205号1面】

<全漬連 梅分科会>紀州梅凶作で原料不安 南高梅は2年連続の価格改定へ

Web会議の参加者
新しい商品作りが必要
来年の需要期まで原料つなぐ
 全日本漬物協同組合連合会(中園雅治会長)は4日、梅分科会(中田吉昭会長)をWeb会議(Zoom)で開催。12名が参加した。今年は昨年に続き、日本一の梅産地である和歌山県の南高梅が7割作と凶作となった。一部では平年作となった産地もあるが、全国的に降雹被害が発生した地域が多く、減産及び秀品率が低下していることが報告された。紀州南高梅は昨年より生梅の価格が上昇したことで原料価格も高騰すると見られ、2年連続の価格改定は避けられない状況となっている。今年は全国的に梅雨明けが早かったこともあり、連日厳しい暑さが続いているため、梅干しの売れ行きは好調となっている。しかし、その裏では2年連続の凶作による原料不足という不安を抱えており、来年の需要期まで原料をつなぐことが重要な課題となる。
 【製品(国内産及び海外産)の販売状況について】
 ▼紀州梅は昨年、4割作と過去にない作柄となり、各社は昨秋に価格改定及び量目調整を行った。その影響で物量が20~25%くらい落ち込むと予想していたが、15%くらいまでしか落ちなかった。その結果、原料の消化が進んだ。梅は気温が上がると需要が高まるので、今年も堅調に動いている。ありがたい状況だが、先行きには不安が残る。
 ▼昨年の紀州梅は史上最低の作柄となったが、その前の年の原料が残っていたので、それを使って順調な売れ行きとなった。
 ▼通販については、昨年の大凶作と秀品率低下のため、従来通りに販売すると原料がなくなるので7割くらいの出荷計画を立てて何とか原料をつないでいる。売上は単価を上げたことで8割くらいとなった。
 ▼昨年の大凶作を受けて、通販商品は秋に大幅な値上げを行ってブレーキをかけた。商品によっては休売にしたり、数量を絞った。物量は8割に落ちたが、値上げした分、売上は9割に。
 ▼沢庵、梅干し、キムチは好調で毎年少しずつ伸長している。梅干しについてはここ2年、為替や原料不足等の理由で値上げが行われ、消費者の購買意欲も下がっている。しかし、暑い日が続いており、梅干しの売上は伸びている。国産原料は不作が続いているので、今後は中国産にシフトされていく。最近の中国産の商品は各メーカーの努力で品質が上がっており、消費者は中国産ということを気にせず購入している。
 ▼中国産は売場の中で紀州産の足りない分をカバーしている。もともと買い求めやすい価格帯で品質も安定している。量と品質が安定していることによって売場を作ってきた。
 ▼中国産は紀州産が足りなくなる分を補う形となっているが、為替が円安傾向なので苦しい状況だ。為替だけでなく、諸経費も上がり続けており、昨春に中国産を値上げしたところもある。これから中国産も値上げが実施される見通し。
 ▼昨秋に紀州産の値上げを行ってブレーキがかかったが、春先から回復してきた。値上げは中国産も実施した。今年は梅雨明けが早く、6月から活発に動いていて、7月と8月も続いている。昨年は持ち越し在庫で対応できたが、今年の在庫状況は昨年より厳しい。
 ▼小梅については原料がずっと足りない状況が続いており、業務用商品の取り扱いをやめて量販店だけに販売するところもある。全体的な売上はそこそこあると思うが、スーパーに限って言えば前年並み。当社では5年連続で一部業務用商品の値上げを行っている。
 ▼量販店と業務用の小梅の売上は昨対で微増。ただ、コストアップ分を全て転嫁し切れておらず、利益面は厳しい。嗜好品のため値上げすると買われなくなる、という不安もある。
 ▼全体的な販売は少し落ちているものの、値上げして何とか持ちこたえている状況。原料事情もある中で製造コストが上昇しており、梅干しが値上がりすることについては消費者への大きな影響はないと見ている。
 ▼KSP‐POSデータを見ると、昨年の夏(7~9月)の数字は前年の3%減となっている。昨年の夏も暑かったのだが、米不足の影響があったと思われる。昨年10月からは値上げ効果もあり、金額ベースでは100%に戻っている。それ以降、多少の増減はあるものの、夏に向けて100%で推移している。値上げ効果と中国梅の販売によって落ち込まず、売上が確保された形だ。
【国内産の作柄と漬込状況について。国内産原料の在庫状況と見通しについて】
 《山梨》▼昨年の作柄よりは良かったが、豊作、不作に関係なく、1年間売る分としては足りない状況が数年続いている。今年の作柄はやや豊作。昨年は凶作で、大粒傾向だった。今年は小粒傾向。その理由は豊作だったことと雨が少なかったこと。生育が1週間から10日遅れていたのだが、生産者はカレンダー通りに収穫したことで小粒となり、収量としては伸び悩んだ。今年はSサイズが多く、業務用としては問題ないが、量販店向けとしては原料が不足する見通し。また、長野の南信地区は豊作型で、北信地区も悪くはなかった。
 《神奈川》▼昨年、小田原は凶作だった。今年は昨年より良いが、平年比で見ると不作。小田原の梅は全て手もぎで収穫する。平地は不作だったが、山の方は実がなっていた。6月中旬から下旬が収穫期になるのだが、気温が30度を超える日が続き、生産者が5月から青梅の収穫を行っていて、体力がもたないということで収穫し切れなかった。それに加え、他産地や他業種から買いが入った。
 《和歌山》▼みなべ組合の情報では、今年の塩の出荷量が6950t。昨年からの持ち越しもあるため、7割作と見ている。ただ、4月に雹が4回降っており、厳しい見方をすれば家庭用に使える量は全体の4割、基準を緩めれば半分くらい、という声もあった。
 ▼いずれにしても原料事情は昨年以上に厳しい。例年を100%とすると、A級~C級は70%になる。今年は7割作なのでそのうちの半分としてもA級~C級は平年の35%しかない、ということになる。手元にある原料をいかに1年持たせるか、ということが重要。
 ▼良い年で4割あるA級が今年は1割もない。厳しく選別してもA級は毎年80万樽以上あるのだが、今年は20万樽あるかないか。昨年も20万樽なので、2年分を足しても通常の半年分にしかならない。
 ▼田辺の組合では、紀南エリアの収穫量で平年比64%(南高梅)だった。良いところでも70%、悪いところで60%の作柄だった。今年は傷が入った梅が多いのだが、傷があっても味は変わらない。新しい商品作りを行う必要がある。
 【海外産の作柄と漬込状況について。海外産原料の在庫状況と見通しについて】
 《中国》▼今年の作柄は昨年より良く、収量は昨年の2、3割増えている。サイズは小粒傾向でLが中心。
 昨年の福建省や広東省の収穫量は8~9万tだったが、今年は推定で12万t。サイズはM・L中心。価格は上がらないと見ているが、少ない大玉は上がる可能性がある。
 【総括】紀州梅は2年続きの凶作で原料価格も高騰している。食品においては多くの品目で値上げが行われているため、梅も以前よりは値上げをしやすい環境にある。来年の需要期までどうやって原料をつないでいくか、ということは梅干し産業全体の課題だ。
【2025(令和7)年8月11日第5204号1,12面】

<東北漬物協会>総会で佐藤裕宣氏が副会長に 漬物業界もAI技術活用へ

総会の出席者
東北漬協の総会
 東北漬物協会(菅野行雄会長)は6月20日、宮城県仙台市の仙都会館にて令和7年度通常総会を開催。鈴木尚彦副会長の退任に伴い、山形県漬物協同組合理事長の佐藤裕宣氏が新副会長に就任した。また、全日本漬物協同組合連合会(中園雅治会長)事務局長の鎌田洋行氏が「漬物業界にはイノベーション(革新)の味噌が必要!?」のテーマで講演を行った。
 総会は事務局の遠藤仁志氏の司会進行で、開会の挨拶に立った菅野会長は、世界情勢や漬物と関係が深い米の混乱による影響、原料不足や人手不足などの課題について言及した上で、「近年は秋田のいぶりがっこが注目されるようになっている他、山形の赤かぶやだしも全国で販売されている。福島においてもいかにんじんが脚光を浴びている」と地方の名産品が注目されていることを指摘。「地方から商売の仕方を首都圏に持っていって、首都圏から海外に売っていく形を模索しないと厳しい状況を変えられない。漬物はもっと羽ばたける可能性がある。まだ実現できていないが親子二世代で参加できる勉強会も開催したいと思っている。本日は皆さんから意見をいただいて、施策を考えていきたい」と述べた。
 鎌田氏による来賓挨拶後、菅野会長が議長を務めて議案審議を行った。第1号議案の令和6年度経過報告および収支決算書承認について、第2号議案の令和7年度収支予算書設定(案)承認について、第3号議案の令和7年度事業計画(案)について、第4号議案の漬物グランプリ、漬物製造管理士技能評価試験、役員選任について、東北漬物協会公式サイトの運営について、全て議案通り承認、可決された。
 東北漬物協会公式サイトの運営については、サーバーの関係で現在の形では運営することができず、運営を継続した場合はより多くの費用がかかるため、運営の停止を決定した。
 総会後、鎌田氏による講演に移り、漬物業界の現状、全漬連が行っている主な事業、産地連携推進研究対策事業等の支援制度、育成就労制度について説明を行い、「Chat GPTに挨拶文やキャッチコピー、トレンドなどを聞いてみて参考にするのも一つの手」と業界としてはまだ着手できていないAI技術の活用を促した。
 講演会後、会場を移して懇親会が開催。及川慶一郎副会長の開会挨拶に続き、木村吉伸副会長による乾杯発声で開宴。途中、同協会副会長に就任した佐藤氏が自己紹介を行うなど、懇親を深めながら有意義な時間を過ごした。
【2025(令和7)年7月1日第5200号2面】

鎌田洋行氏 講演資料ダウンロード

<全漬連>青年部会全国大会 10月3日に銀座で東京大会

 東京都漬物事業協同組合青年部会(籠島正雄部長)は、10月3日に全日本漬物協同組合連合会青年部会全国大会東京大会を開催する。会場は東京都中央区銀座のカジュアルアメリカンダイニング&スポーツバー「HOOTERS銀座」。大会会長は籠島正雄氏。東京大会は交流、懇親を目的とした、新生・青年部会全国大会として開催される。
 【開催概要】
 ▼開催日:令和7年10月3日(金)
 ▼会場:東京都中央区銀座のカジュアルアメリカンダイニング&スポーツバー「HOOTERS銀座」(東京都中央区銀座8‐5 銀座ナイン1号館2階)
 ▼参加費:1万5000円※宿泊費別
 ▼参加申込:Googleフォーム(https://docs.google.com/forms/d/1Y3v-cPf3DdqJaoiWo5tt137RkaAj_jm14fMZQHUPMIM/viewform?edit_requested=true
)より入力の上、申込み
 ▼申込期日:令和7年7月1日(火)~令和7年7月31日(木)まで
 ▼振込先:三菱UFJ銀行神田駅前支店普通口座0549817
 口座名義「全日本漬物協同組合連合会」※振込手数料は各自負担
 【大会スケジュール】
 ▼全国部会長会議:貸会議室「チャップリン」(東京都港区新橋2‐20‐15) 11時30分~12時15分
 ▼受付開始:12時30分~
 ▼開会:13時~
 ▼閉会:16時45分(17時15分完全撤収)
 ▼その他:豪華景品がもらえるイベントを準備中。当日はビュッフェスタイルの食事を用意。ポロシャツやクールビズ等のスマートカジュアルな服装を推奨。
 ▼問い合わせ先:全日本漬物協同組合連合会(03‐5875‐8094)担当‥鎌田
【2025(令和7)年7月11日第5201号1面】

全日本漬物協同組合連合会

<中部漬協>令和7年度総会を開催 

 望月会長
 望月会長はじめ役員全員留任
 中部漬物協会(望月啓行会長)は6月6日、愛知県名古屋市の木曽路名駅IMAIビル店にて令和7年度総会を開催。役員改選では望月会長をはじめ全役員が留任し、現在の体制で引き続き協会運営を行っていくことになった。
 総会は第1号議案の令和6年度事業報告・収支報告の件、第2号議案の令和7年度事業計画・収支予算の件、第3号議案の漬物製造管理士・技能評価試験の件、第4号議案の外国人技能実習制度及び外国人人材受入れ制度の件、第5号議案の漬物グランプリ2025の件、第6号議案の中部漬物協会若手リーダー育成事業の件は、原案通り承認、可決された。
 第2号議案の令和7年度事業計画では、定例会議、外国人技能実習評価試験、漬物グランプリ中部ブロック1次審査、漬物グランプリ決勝大会、漬物製造管理士技能評価試験、若手リーダー育成事業の7件の事業計画を実施することが承認された。
 本年度の漬物製造管理士・技能評価試験は9月27日に名古屋調理師専門学校にて開催予定となっている他、外国人技能実習評価試験は年2~3回ほど申請に応じて開催する。また、令和7年度の若手リーダー育成研修会は9月頃開催予定。

【2025(令和7)年6月21日第5199号2面】

<九州漬物協会>大久保会長再任を決議 来年は漬物王子率いる大分で

大久保会長
中園会長
堂園理事長
三浦理事長
九州漬協の総会
 【大阪支社】九州漬物協会(大久保次郎会長)は6日、鹿児島県鹿児島市の中小企業会館で令和7年度通常総会を開催。原料部会、衛生講習会、「漬物の未来」をテーマとするディスカッションも実施された。
 総会は開催地である鹿児島県漬物商工業協同組合の水溜光一専務理事の司会で、堂園春樹理事長が開会を宣言。
 大久保会長が挨拶に立ち「漬物の未来を危惧している一方で、3~40代の若い経営者が増えてきたことに期待を感じている」とし、総会を情報交換の場として役立てるよう呼びかけた。
 議事は大久保会長が議長に就き進行。全6議案が原案通り採決された。第一号は令和6年度の事業報告および収支決算について。原料部会の開催や、13回にわたる外国人技能実習評価試験の実施が報告された。
 第三号の7年度事業計画では、原料安定確保対策の推進や、需要拡大に向けた取組を行うことが確認された。
 第4号の役員改選では大久保会長が再任。大分県漬物工業協同組合の理事長に就いた三浦好徳氏が、伊藤正則氏に代わって九州漬協副会長に新任。また第5号で次回開催地が大分県に決定し、三浦氏が自己紹介を兼ねて「漬物王子と名乗ってPR活動している。一緒に漬物業界を盛り上げたい」と語った。
 議事を終えると、全日本漬物協同組合連合会の真野康彦専務理事が事業状況を報告。消費振興に向け漬物グランプリの実施や新キャラクター作成、SNSの活用などの取組を紹介した。
 来賓として全漬連の中園雅治会長が、前日に開催された自由民主党漬物振興議員連盟総会に触れ「漬物は低塩化しているのに周知できていない。医療関係者が知識をアップデートできるよう、厚生労働省に要望を伝えた」と話した。
 また九州農政局食品企業課の平田慎一郎課長は、食料・農業・農村基本法が昨年改正され「国内農業、食産業の回復に取り組む。漬物業界のサポートにも全力を尽くす」と連携の意思を示した。
 総会終了後は衛生講習会が開かれた。アース環境サービス株式会社鹿児島営業所所長の光武氏が「食品事故が起きたときのリスクを考える」を演題に、虫や菌が混入しやすい状況と対策を解説した。
山川漬入りグラタントースト
 続いて参加者同士によるディスカッションに取り組んだ(別掲)後、鹿児島山形屋の社交室に会場を移して懇親会へ。
 堂園健二氏が「沢庵、高菜が原料不足。厳しいときこそ協力して乗り切ろう」と語り、高らかに乾杯。
 漬物を用いた特別メニューが提供される中で懇親を深め、最後は三浦氏が中締めの音頭を取り、閉会となった。
【2025(令和7)年6月21日第5199号2面】

<九州漬物協会>原料情報交換会 干そう沢庵が危機的不足 3割減の高菜も高値安定に

野崎氏
水溜氏
河野氏
 九州漬物協会の総会に先立って、原料部会が行われた。
 干そう沢庵部会(佐藤茂廣部会長)は、宮崎県を代表して野崎漬物株式会社の野﨑偉世社長、鹿児島県は水溜食品株式会社の水溜光一社長が発表した。昨シーズンの生産量は両地域ともに、平年の50~60%と大凶作となった。9~10月の植え付け時期以降、極端な雨不足となったことから大根の生育が進まなかった。
 ヒネ在庫も払底しているため需要を満たすことは不可能な状態である。各社とも値上げや一部製品の休売を実施し、原料を節約しながら来シーズンを待つことになる。
 また長期的な課題として、干し大根生産者の減少が進んでいる。農業自体を止める生産者がいるのはもちろんのこと、生大根やさつまいもに転作するケースも増えてきている。その対策として、干し大根原料の買取価格引き上げは必須であり、今後も干し沢庵は価格改定が続くとの見通しだ。
 高菜漬部会は河野大輔部会長の司会で、各県が仕入れ価格を発表した。福岡県は42円、佐賀県は45~46円、大分県は38~45円とバラつきがあった。宮崎県は40円、鹿児島県は42円~45円(いずれも税抜き価格)。10年前より約2割、買取価格は上昇している。生産量も天候不順の影響で少なかった。福岡は年明け以降の低温で小株傾向となり3割減。秋作が主力の鹿児島県も昨秋干ばつと残暑で3割減となった。
 河野部会長は「以前は部会での聞き取り結果を合計して生産量と価格を算出できた。しかし昨今は契約外のブローカーの動きが活発で、契約しているはずの生産者がブローカーに高値で売ってしまう。実態はもっと高くなるのでは」とした。
 中国産については「円高に振れてきたが、現地価格が上がっているので高値安定のまま。作柄は安定している」との報告があった。
 また原料収穫機の活用については「収穫は格段に効率的になる」と評価された一方で、「その後の作業速度が変わらず、活かしきれていない」と課題も報告された。
【2025(令和7)年6月21日第5199号2面】

<九州漬物協会>20年後見据えた討論 売り方、人手、原料テーマに

1班
2班
3班
 九州漬物協会は総会後、漬物の20年後を見据えてディスカッションを行った。3チームに分かれてそれぞれ①漬物の状況及び対策、②自社の社員状況及び対策、③原料状況及び対策、について話し合い、次のような結果を発表した。
 ①漬物の状況及び対策
 漬物をもっと売りたいという前提のもとで、まず「なぜ買ってもらえないのか」を話し合った。漬物以外にも美味しく、安く、腹も膨れる食品はたくさんある。財布と胃袋には上限があり、全くジャンルの違うチョコレートでさえライバルだ。
 漬物が若者に買ってもらえない一方で、シーンやニーズを捉えればチャンスはあるとの意見も出た。食育で漬物を食べた子どもは必ず「美味しい」と言う。お祭りでは胡瓜の一本漬けは飛ぶように売れる。
 商品開発にも余地がある。駄菓子の「さくら大根」や「スッパイマン」のように酸味があっても子どもに愛される商品が良い例だ。健康訴求やお菓子感覚などコンセプトの先鋭化が必要だ。
 ②自社の社員状況及び対策
 参加していた多くの企業で年功序列と職能給を融合させた形で、長く働いてくれることへの感謝と、頑張りに応える制度を模索している。
 働き手がいなければ製造も営業もできないが、原料を確保して売上を作らなければ雇用できないという車輪の両輪の関係だ。
 地方の人口は減るので、自動化は必須。自動化で生産性を上げれば、既存スタッフの待遇改善にも繋がる。同業同士で似通った作業は多いので、共同で取り組めれば良い結果になるのでは。
 ③原料状況及び対策
 気候が変わっているので根本的な対策が必要になるのでは。これまで露地栽培が主だった作物の水耕栽培を模索、熱帯気候に適した野菜の活用を検討、など。ただ、それらの対応策も担い手があってこそ。すき間バイトや、作物の収穫時期を追って各地を転々とするような働き方に魅力を感じる人もいるので受け皿を作れないか。真剣に考えなければ漬物の未来はない。
【2025(令和7)年6月21日第5199号2面】

<関東漬物協議会> 関口悟副会長が新会長 勇退の秋本会長は常任顧問に

関口新会長(左)と勇退する秋本会長
関漬の新役員
関漬の総会
 昨年、創立70周年を迎えた関東漬物協議会(秋本大典会長)は17日、新潟県新潟市のホテルグローバルビュー新潟で令和7年度通常総会を開催。役員改選では4期8年会長を務めた秋本大典会長が勇退し、関口悟副会長が新会長に就任した。
 第16代会長に就任した関口新会長は、「関漬は71年の歴史があり、私が16代目の会長ということで大変身が引き締まる思いだ。歴代会長の名前を見ると、私で良かったのか、と思うのだが、皆さんのご支持をいただき会長を務めさせていただくことになったので、ご協力をお願いしたい」と挨拶。「1都9県の人口は4871万人で、日本の人口の約40%を占める。1都9県は一大消費地でもあるが、生産地でもある。近年は不作となる野菜が多くなっている。基本的なことだが、いかに原料を調達して加工するか、ということについて情報交換をさせていただきながら、今一度みんなで考えていきたい」と述べ団結を呼びかけた。
 総会は古越三幸専務理事の司会進行で、開会の挨拶に立った秋本会長は、「私は15代会長として8年間務めさせていただいていたが、任期満了をもって退任させていただく。皆様のこれまでのご協力に感謝している」と謝意を示した。
 昨年、東京で創立70周年式典を開催したことや組合員減少の流れ、記念誌の発刊など過去の取組について説明した上で、「関漬は全漬連の中心的な組織として、漬物製造管理士の試験委員、外国人技能評価試験の運営、漬物グランプリ関東ブロックの1次審査などの取組を行っている。また、今年は10月に青年部会の全国大会を東京で開催する。関東の方には是非、青年部会の活動を応援していただきたい」と業界の活性化に期待を寄せ、協力を求めた。

新副会長に遠藤栄一氏
 続いて佐久間大輔会計理事が当番県理事長挨拶を行い、「3月にある新聞社の記事で沢庵2切れの塩分はポテトシップス1袋と同じなので気を付けてください、という内容が掲載された。私としては誠に遺憾で、新聞社を訪問して説明を求めた。事情を聞く流れで、にんにく漬、山海漬、味噌漬、沢庵漬、十全なす浅漬と、新潟の5大漬物に関する記事を掲載していただけることになった。記事は8月から毎週土曜日に1ページを使って掲載される予定。漬物の悪いイメージを払拭することにつながることを期待している」と新潟県における直近の動きを紹介した。
 議案審議に移り、秋本会長が議長を務めて議事を進行。第1号議案の令和6年度事業報告並びに収支決算報告の件、第2号議案の令和7年度事業計画、収支予算案並びに経費の賦課及び徴収方法決定の件は議案通り承認、可決された。
 第3号議案の役員改選の件は、指名推薦された選考委員が役員候補を発表し、承認。大曽根史典氏、根本幸範氏、遠藤栄一氏の3名が各県組合の理事長に就任したことに伴い、理事に就任。その後、新役員が推薦され、関口副会長が会長、遠藤栄一氏が副会長、佐久間大輔氏が会計理事に就任することが承認された。
 連絡事項及び報告事項では、関口会長が再び壇上に上がり、「10月3日に青年部会の全国大会を東京で開催する。現在はその準備を進めているところだが、1名でも多くの方に参加していただきたいのでご協力をお願いしたい」と全国からの参加を呼びかけた。
 来賓祝辞では全日本漬物協同組合連合会の真野康彦専務理事が漬物市場の動向、漬物製造管理士試験、外国人技能実習評価試験、4月に開催した漬物グランプリ2025などについて説明を行い、「全漬連としては総会で承認された事業が実施できている。育成就労制度については、令和9年から実施予定だが、まだ内容が分からない。引き続き注視していく」と述べた。最後に遠藤新副会長による閉会の言葉にて終了となった。
富樫氏
富樫英樹氏が講演「無限なる挑戦」
 総会後、プロバスケットボール選手の富樫勇樹氏の父親で男子中学生・男子高校生世代の両方で日本一に導いた実績を持つ日本で唯一のバスケットボール指導である富樫英樹氏(現開志国際高等学校校長補佐、バスケットボール部総監督)が「無限なる挑戦」のテーマで講演を行った。
 富樫氏は「目標を達成するためには準備が必要。県大会の1、2回戦を目指すのと日本一を目指すのでは、準備の仕方が違ってくる。目指しているところが県大会の1、2回戦ならば、そこまでの準備しかしない。目標をどこに設定するかが大事。生徒に伝えたいことは目標を持つこと。そして、諦めないこと」と述べ、これまでの経験や創部5年の2018年に高校総体で全国制覇を成し遂げた経緯などを紹介した。
 講演会後、懇親会が開催。新潟県漬物工業協同組合の阿部大輔専務理事が司会を務め、泰地武常任顧問の乾杯発声で開宴。新潟県漬物工業協同組合の漬物大使である新潟お笑い集団NAMARAのオダニハジメさんがネタを披露して会場が笑いに包まれるなど、笑顔で懇親を深めた。
 しばし歓談の時間が続いた後、東京都漬物事業協同組合常務理事で同組合青年部の籠島正雄部長が壇上に上がり、全漬連青年部会全国大会東京大会への来場を呼びかけた。続いて佐久間会計理事による閉会挨拶、新潟県漬物工業協同組合の佐藤克成副理事長による中締めで終了となった。
 【令和7年度役員(敬称略)】
 ▼常任顧問:遠藤栄、泰地武、久保廣登、秋本大典▼会長:関口悟▼副会長:遠藤栄一、長谷川正一郎▼専務理事:古越三幸▼会計理事:佐久間大輔▼監事:染谷庄一郎、高口和則
【2025(令和7)年6月21日第5199号1、2面】

全漬連 令和7年度通常総会

全漬連の新役員で
令和7年度通常総会
新役員名簿
漬物文化継承と消費拡大を 中園体制二期目の船出
 全日本漬物協同組合連合会(中園雅治会長)は5月30日、東京都港区の明治記念館にて令和7年度通常総会を開催した。総会には来賓、組合員を始め約50名が出席。役員選挙では中園会長の再任が決議された。中園会長は二期目の就任にあたり〝漬物文化の継承”と〝漬物の消費拡大〟という2大テーマに引き続き取り組んでいくことを強調。
 漬物の料理素材としての提案や健康性の周知徹底による需要拡大を目標として掲げた。また新たに誕生した全漬連キャラクターの活用や全漬連公式Xを通した漬物情報の発信により若年層への漬物文化浸透を目指す。総会では、足下の米価格高騰や原料不足、人手不足など山積する課題を共有。逆風下での船出となる中、業界発展への道筋を描いた。
 総会は真野康彦専務理事の司会進行の下、秋本大典副会長の開会の辞により開会。挨拶に立った中園会長は、「漬物業界の環境は非常に厳しい。和歌山の梅や九州の大根、高菜など様々な原料が不作になっている。さらに関連資材や人件費も上昇しており、値上げをせざるを得ない。だが値上げが十分にできているかと言うと、決してそうではない。単純に値上げをするだけでは、消費者離れにつながる恐れもあり、そこに何かプラスアルファの付加価値を付けなければ、消費減につながる可能性がある。そういった環境下だからこそ、このような総会の場で、全漬連として何に取り組むべきか、意見交換をしていきたい。異常気象が常態化しており、厳しい環境は今後も続く可能性が高い。是非、皆様と知恵を出し合い、何とか活路を開いていきたい」と述べた。
 議案審議に移り、望月啓行副会長が議長を務めて議事を進行。第1号議案の令和6年度事業報告、決算報告承認の件、第2号議案の令和7年度事業計画、収支予算並びに経費の賦課及び徴収方法決定の件、第3号議案の令和7年度における借入金額の最高限度決定の件、第4号議案の使用料又は手数料の最高限度決定の件、第5号議案の役員報酬決定、第6号議案の役員選挙の件は原案通り承認、可決された。
 令和6年度は漬物需要拡大のための取組を推進。「漬物グランプリ2025」が実施されたホビークッキングフェアには3日間で14万5000人弱が来場した。また全漬連キャラクターデザインコンペを開催、156作品の応募があり、漬物グランプリ会場内にて最優秀賞の発表を行った。さらに今年1月には全漬連公式Xを開設、漬物の話題を随時発信している。
 漬物製造管理士試験は1級10名、2級48名、3級104名の計162名が受検。外国人実習評価試験は、全国16都道府県において合計52回の試験を実施し、286名の1号実習生、171名の2号実習生が受験した。
 令和7年度は、「漬物グランプリ」を通した漬物需要拡大に引き続き取り組む他、全漬連キャラクターや公式Xを活用したPRを展開していく。
 委員会活動では、既存の4つの委員会の他、漬物製造管理士試験や外国人技能実習制度についての検討を行う漬物技能評価委員会(仮称)や全漬連ホームページの見直しや一般消費者に対するSNSを活用した漬物のPR活動の推進について一元的な検討を行う広報委員会(仮称)といった新たな委員会の設置を検討する。
 その他、外国人実習制度の見直しへの対応や自民党漬物振興議員連盟との連携強化などに力を入れていく。組合員数は令和7年5月末時点で、前年度13社減の660社となった。
 第6号議案の役員選挙では、各ブロックから指名された選考委員による指名推薦方式で新たな理事の就任が決定した。
花田氏
木内氏
宮尾氏
表彰を受ける野﨑氏
表彰を受ける河島氏

秋本薫氏が新副会長就任
野﨑氏、河島氏、平井氏に功労者表彰
 全議案の審議終了後、休憩を挟んで組合功労者表彰が行われ、令和6年秋の叙勲・褒章において、前会長で野崎漬物株式会社代表取締役
会長の野﨑伸一氏が旭日小綬章、元副会長で株式会社河島本家代表取締役社長の河島歳明氏が旭日双光章、元副会長で株式会社西利代表取締役副会長の平井達雄氏が黄綬褒章をそれぞれ受章したことが紹介され、出席した野﨑氏と河島氏に表彰状と記念品が授与された。
 表彰者挨拶で野﨑氏は、「今まで以上に襟を正しながら、これからの人生を毎日楽しく過ごしていきたい」。河島氏は「縁の下の力持ちになり、業界に貢献したいと考えている。組合員数減少が続く中、少しでも組合員を増やせるよう取り組んでいきたい」と受章への謝意を示した。
 続いて農林水産省大臣官房新事業・食品産業部食品製造課課長補佐の花田耕介氏、独立行政法人農林水産消費安全技術センター理事長の木内岳志氏、一般社団法人全国漬物検査協会会長の宮尾茂雄氏が来賓祝辞を述べた。
 花田氏は「漬物グランプリ2025の表彰式に参加させていただいたが、学生の部で受賞した皆さんの喜びや熱気を見て非常に心強いものを感じた。漬物キャラクターデザインコンペも開催され、母親世代や子供たちに興味を持ってもらえそうなキャラクターが選ばれたとのことで、次世代の皆様に漬物を知ってもらい、浸透していくきっかけになることを期待したい」と話した。
 木内氏は「お米の高騰により米離れが進まないか心配している。ご飯と味噌汁と漬物は私どもの身体に染みついた3つの食べ物で、どれか一つが欠けても大変なことになる。お米がないと、漬物などの副食や日本食の文化も厳しくなると思うので、お米が安心して食べられる状況になることを願っている。これからも漬物の良さ、品質の良さをアピールして、世界に誇れる日本の食文化としてますます評価を上げていただきたい」と挨拶。
 宮尾氏は「梅や大根、高菜など様々な原料が不作となっていることに加え、人手不足も深刻化しており、後継者育成に力を入れていく必要もでてきている。この難局を皆様の創意工夫で乗り切っていただきたい」と述べた。また昨年末に発刊された自身の著書『毎日の食卓に欠かせない「漬物の力」はなぜスゴイ?』を紹介。「是非、本を読んで漬物の良さや健康力を理解していただきたい。従業員やその家族、友人の方にも読んでいただくことで、漬物の良さが全国津々浦々に広がっていくことを期待したい」と話した。
 自民党漬物振興議員連盟事務局次長である参議院議員の藤木眞也氏の祝辞を真野専務が代読。林野雅史副会長は閉会の辞で、「業界の環境は本当に厳しいが、今が踏ん張り時。皆様のご協力により未来に希望が持てる漬物業界になることを願っている」と語り、総会は終了した。
 総会後、別室にて新理事による理事会が開催され、役付き理事を決定。中園会長の再任の他、秋本大典氏の副会長退任に伴い、秋本薫常務理事の副会長就任など、新役員人事が関口悟副会長より発表された。
 中園会長は「もう一期会長という大役を務めさせていただくこととなった。2年前の会長就任時に業界の大きな課題として、〝漬物文化の継承”と〝漬物の消費拡大〟という2つのテーマを掲げた。漬物文化の継承では、20代、30代の若い世代が購入していないというデータがあり、このままいくと日本の食生活の中から漬物文化が無くなってしまうことに危機感を抱いている。もう一つの消費拡大というテーマでは、人口減少が続けば消費量も減る。人口減少という状況下でも工夫することで漬物の消費量を増やすことができるのではないか。その一つの方法が漬物料理の普及。和食だけでなく、洋食、中華など幅広い料理に漬物を活用できることを知ってもらう。そして2つのテーマのベースにあるのが、漬物は低塩化されており、ビタミンやミネラルなどによる様々な効能があること。カリウムが含まれているので、体内のナトリウムを排出し安心して食べてもらえるということを周知していくことが重要になる」と訴えた。
 また、この2年間を振り返り、「各委員長を中心に、委員会で色々なことを検討し実行していただいた。その結果、キャラクターなど形になったものもたくさんあるが、まだまだ不十分なところもたくさんあるので、次の2年間でその点を見直しながら、どういった政策を実施したら良いか皆様と協議しながら検討していきたい」と述べた。
 最後に、「和食文化をもっと強調してくことも必要。日本は現在、世界一の長寿国と評価されている。そのベースは和食という食文化にある。和食はご飯と味噌汁と漬物で構成されており、漬物は和食の重要な役割を果たしているという歴史的な事実がある。こうした点を広く知らしめることで、漬物をもっとたくさん食べてもらえるようにしていきたい」と意気込みを語った。
 総会後、別室にて懇親会が開催され、菅野行雄副会長が挨拶。「日本の食文化である和食が世界で一番健康的な料理だと言われている。是非この食文化を守っていきたい。本日が〝中園丸〟出航の日となるので、皆様にご協力をいただき素晴らしい年にしていきたい」と話した。
 野﨑前会長による乾杯発声の後、会員相互に情報交換や意見交換が活発に行われた。宴たけなわの中、大久保次郎副会長が中締めの挨拶。「二期目を迎える中園会長を皆で応援し、将来の漬物産業の発展に向けて、一生懸命やっていきましょう」と語り、終了となった。
【2025(令和7)年6月1日第5197号1、2面】

関西漬物協会 林野雅史氏が新会長

平井会長(右)と林野新会長
関西漬協の総会
万博や國酒フェアでPR強化
 関西漬物協会は5月27日、和歌山県和歌山市のホテルグランヴィア和歌山で第73期通常総会を実施。役員改選が行われ、会長の任が平井達雄氏から、林野雅史氏(全日本漬物協同組合連合会副会長)へと引き継がれた。
 議案審議は平井会長が議長に就き進行した。第一号議案は令和6年度事業報告及び収支決算報告の件。安全衛生講習会開催や、漬物製造管理士試験(1回)並びに外国人技能実習試験(17回)の運営を行った他、「沢庵寺」で知られる宗鏡寺(兵庫県)の改修応援チャリティ販売では57万円超を売り上げた。
 第二号は賦課金額案の件で、前年から変更なし。
 第三号は今期の事業計画及び収支予算案の件。恒例事業に加えて、6月14、15日にATCホールで開催される國酒フェアに出展する。日本酒や焼酎と、関西の漬物の組み合わせを提案する。漬物は会員からの協賛を募る。
 第四号は次回総会開催地の件で、来年は奈良県開催が決定した。第五号は役員改選の件で、林野氏が新会長に就任し、平井氏は退任となった。滋賀県漬物協同組合の金井長光理事長が理事に就任した。
 総会を終えた後は懇親会も実施された。
 林野新会長は「私が関西漬物協会に参加し始めた頃の会長だった高嶋良平氏からは、東京には負けないぞという気概を受け取った。次の河島歳明氏からは、漬物のおかげで私たちは仕事ができていることへの感謝を胸に刻んだ。平井氏からは漬物を愛し、漬物の良さを世間に知らせていこうという情熱を持ち、実行に移していく姿勢を学ばせていただいた。関西は全国で一番結束力が強く活動も活発だと思っている。漬物業界を私たちで引っ張っていきたい」と意気込みを語った。
 平井会長が「歳を重ねてから関西漬協や全漬連に参加するようになった。事業を通じて漬物に携わるたくさんの方と繋がりを持てたことを感謝している」と話し、乾杯。互いの近況を語り合う時間を過ごした。
 最後は中田吉昭副会長が中締めの音頭を取り、閉会となった。
【2025(令和7)年6月1日第5197号3面】

全漬連 大阪で技能実習評価試験

試験委員(左)から林野氏、松本主席委員、辻副理事長、阪本氏
 製作等作業試験
2社6名が初級と専門級受験
 全日本漬物協同組合連合会(中園雅治会長)が行う農産物漬物製造業技能実習評価試験の初級・専門級試験が18日、大阪市中央卸売市場本場業務管理棟で実施された。
 浅漬・キムチ漬メーカー2社から合計6名(ベトナム6人)が受験した。
 試験委員は、大阪府漬物事業協同組合の辻博文副理事長、松本智文理事と、漬物製造管理士1級の資格を持つ林野賢裕氏(堺共同漬物)、阪本俊治氏(カカシ食研)が試験委員を務め、主席試験委員は松本理事が担当した。
 試験は、初級・専門級ともに学科試験と実技試験(判断等試験、製作等作業試験)が行われた。初級は試験問題が試験委員により読み上げられるが、専門級は読み上げない方式のため、受験生には日本語の読解力が一層求められる。製作等試験では、初級はきゅうりの浅漬、専門級は大根の浅漬が製作された。
 試験を終え、主席試験委員の松本氏は「試験委員を担当していただいた方に感謝申し上げる。筆記、実技試験ともに会場設営には毎回お手数をおかけしているが、なにとぞ今後ともご協力を賜りたい」とコメントした。
【2025(令和7)年5月21日第5196号5面】

<全漬連> 群馬で技能評価試験 ミャンマー人11名が初級を受験

左から試験委員を務めた鎌田事務局長、設楽副理事長、吉田常務理事、遠山理事
学科試験
 全日本漬物協同組合連合会(中園雅治会長)は4月10日、群馬県佐波郡玉村町の「玉村町文化センター」にて外国人技能実習生を対象とした農産物漬物製造業技能実習評価試験(初級)を実施した。 
 今回は、群馬県内で実習生を受け入れている漬物メーカー2社から監理団体への申込みを受け、ミャンマー人11名が受験した。 
  群馬県漬物工業協同組合の設楽英世副理事長、吉田和也常務理事、遠山昌子理事、全漬連鎌田事務局長が試験委員、米岡美江子氏が補佐を務めた。試験は13時30分より開始。実技試験、学科試験、判断等試験が行われ、滞りなく終了した。
【2025(令和7)年5月1日第5194号6面】

京都で技能実習評価試験 初級4名、専門級2名受検

(左から)宇津氏、大角氏、児嶋氏
 【大阪支社】全日本漬物協同組合連合会(中園雅治会長)が行う農産物漬物製造業技能実習評価試験が、9日に京都市のあじわい館で実施された。
 2社から初級4名、専門級2名が受検した。試験委員は、京都府漬物協同組合の大角安史専務理事(主席)、宇津康之理事、児嶋真司理事の3氏が務めた。
 試験は学科試験と実技試験(判断等試験、製作等作業試験)が行われた。初級と専門級の試験が同時に行われたが、席の間隔を広げるなどの対応によりスムーズに進行した。
実技試験の様子
 試験を終え、大角専務理事は「技能実習生を活用する企業が増え、試験が頻繁になっている。会場にはキッチン設備が必要なので一回あたりの受検者数を増やすわけにもいかない。負担を分散する方法も考えていかねば」と話した。
 また今回初めて試験委員を務めた児嶋氏は「若い方々が日本という異国の地で働き技術を身に着けている姿に、試験委員という立場ながら刺激を頂いた」と話した。
【2025(令和7)年5月11日第5195号2面】

<漬物グランプリ2025> 新進がグランプリ受賞

新進の「Long Shelf Life 福神漬」
法人の部の各賞受賞者
Long Shelf Life 福神漬
秋本食品と山豊は準グランプリ
 全日本漬物協同組合連合会(中園雅治会長)は19日、「漬物グランプリ2025」の法人の部及び個人の部、学生の部の結果を東京都江東区の東京ビッグサイトで開催された第18回ホビークッキングフェア2025内の「漬物グランプリ2025」特設会場(南3ホール)で発表。株式会社新進(籠島正雄社長、東京都千代田区)の「Long Shelf Life 福神漬」がグランプリに輝き、農林水産大臣賞を受賞した。法人の部は本漬部門40品目、キムチ・浅漬部門63品目、計103点の応募があった。
 準グランプリ(農林水産省大臣官房長賞)は、浅漬・キムチ部門が秋本食品株式会社(秋本善明社長、神奈川県綾瀬市)の「発酵の旨味乳酸発酵白菜漬」、本漬部門が株式会社山豊(山本千曲社長、広島県広島市)の「むすともカラフル野菜と広島菜旨塩味」が受賞。地域特産品特別賞はマルツ食品株式会社(鶴田健次社長、埼玉県深谷市)の「さいたま梨のぴくるす」、一般審査員特別賞は菅野漬物食品株式会社(菅野行雄社長、福島県南相馬市)の「相馬産あおさ海苔のごま油香る濃厚キムチ」が受賞した。
 学生の部は岐阜県立岐阜農林高等学校の「岐阜の橙×橙漬け」、個人の部は早津毅さんの「小粋なCafeの千枚漬」がグランプリに輝いた。
【2025(令和7)年4月21日第5193号1面】

「漬物グランプリ2025」 特集はこちら↓

「漬物グランプリ」公式サイト http://tsukemono-gp.jp/
新進「Long Shelf Life 」シリーズ https://www.syokuryou-shinbun.com/pages/1115/

<全漬連> つけものキャラデザインコンペ 156点から受賞者決定

右から中園会長、西本悠悟氏、遠山昌子理事
つけものキャラクターデザインコンペ2025で最優秀賞に輝いた西本悠悟さんの作品
 全日本漬物協同組合連合会(=全漬連、中園雅治会長)では、漬物グランプリ10周年特別企画として「つけものキャラクターデザインコンペ2025」を開催した。
 このコンペは、若い世代の漬物離れが叫ばれる中、子どもたちに漬物への親近感を持ってもらうことを目的とした。
 また子どもに漬物を食べさせたくなるよう、お母さん世代にも好まれるキャラクターを求めて、20~30歳代の母親とその子ども(3~10歳)をターゲットとした。
 キャラクターのコンセプトは、『自然豊かな「つけもん王国」に集まってくる野菜たちが美味しい“つけもん”となり、食卓に笑顔を届けに行く…』という世界観に沿ったもの。
 8つのメインキャラ「きゅうり・だいこん・かぶ・なす・はくさい・なっぱ・うめ(ツインズで完熟梅と青梅)・しょうが」のイラストを募集した。
 プロ・アマ、年齢を問わず昨年12月から今年2月まで募集し、全国から応募総数156作品が集まった。その中から選考委員が厳正なる審査を行った。19日の「漬物グランプリ2025」会場にて、最優秀賞1名(賞金10万円+副賞)、優秀賞3名(賞金2万円+副賞)が発表され、表彰式が行われた。
 【入賞者】(敬称略)
 ◎最優秀賞
 ▽西本悠悟(大阪府)
 ◎優秀賞
 ▽RyoMa(広島県)
 ▽重本結愛(大阪府)
 ▽桐林沙弥(広島県)
 中園会長は総評で、「可愛いキャラクターで、若いお母さんや子どもたちの世代が漬物に興味を持ち、慣れ親しんでもらうきっかけになればと思う。選出されたキャラクターは今後の漬物PRに活用し、漬物をもっと身近に感じてもらいたい」と話した。
 選ばれたキャラクターは全漬連の公式Xやホームページ(HP)などSNSの発信役として活用する他、全漬連会員のHP、SNS、商品にも展開していく予定である。
【2025(令和7)年4月21日第5193号7面】

全日本漬物協同組合連合会
https://www.tsukemono-japan.org/index.html

漬物製造管理士試験 関西で1~3級40名受検

 試験委員ら(左)より大角氏、宮前氏、堺氏、辻氏、平井氏、林野氏、松本氏、阪本氏
 全日本漬物協同組合連合会(中園雅治会長)は3月23日、大阪市中央卸売市場本場業務管理棟で、漬物製造管理士技能評価試験関西ブロックを実施し、1~3級合わせて40名が受検した。
 試験委員は次の7名。大阪府漬物事業協同組合の辻博文副理事長(主席試験委員)、林野雅史副理事長、松本智文理事、京都府漬物協同組合の大角安史専務理事、奈良県漬物協会の宮前有一郎会長、兵庫県漬物事業協同組合の堺智洋副理事長、1級保持者の阪本俊治氏(カカシ食研)。 
 当日は、関西漬物協会の平井達雄会長が駆け付け、試験に立ち会った。
 試験は、1~3級まで学科試験と記述式の技能要素試験を行い、1級のみ作業試験も実施した。
 学科試験
 1級の作業試験では「大根の醤油漬」(薄切り)が出題され、受検生は大根と人参を皮むきから漬け込み作業まで行い、試験は無事終了した。
 主席試験委員の辻副理事長は「本試験は、漬物業界の次世代を担う人材を育成する重要な試験で、合格は容易ではない。筆記試験は、最後まで粘り強く問題と向き合う人が多かった。1級の作業試験については、日頃、品質管理を担当している方でも、試験中に緊張感が伝わってくるほどだった」とコメントした。
【2025(令和7)年4月1日第5191号2面】

京都で評議委員会 運営改善へ意見要望を交換

中園会長
林野副会長
山本委員長
大久保副会長
土井理事長
評議委員会
 【大阪支社】全日本漬物協同組合連合会(中園雅治会長)は2月19日、京都市のホテルオークラ京都で評議委員会(委員長=林野雅史副会長)を開催した。各都府県組合役員らが出席し、全漬連に対し意見具申を行った。主な議題となったのは漬物製造管理士・技能評価試験制度、外国人技能実習制度、漬物グランプリ、漬物振興議員連盟との連携、各委員会の活動について。食育や漬物の塩分量表示の問題も議題に挙がり、出席者は意見を投げかけた。この意見は来年度以降の全漬連活動に生かされていく。
 評議委員会の開会に際し委員長を務める林野雅史副会長は「関西はインバウンド客があふれ、4月13日より関西・大阪万博が開幕する。日本の名目GDPは過去最高に達し、他業界では大幅な賃上げが行われると報道されている。しかし漬物はその恩恵を受けられていない。この現状を変えるため、遠慮なく意見を出してほしい」と挨拶。
 続いて中園会長は「梅、大根をはじめ漬物はかつてないレベルで原料不足に陥っている。コスト上昇を製品価格に転嫁しなければ事業継続は不可能だが、値上げによる消費離れが起きないような施策も必要だ。日本の人口は減少局面にあり、インバウンドを含め海外需要の取り込みも必要だろう。今日頂く意見を取り入れて事業活動を強化し、課題を克服していくつもりだ」と評議委員会の趣旨を説明した。
 意見交換会に移ると、山本千曲組織委員会委員長による司会で真野康彦専務理事が本年度の事業を報告。これを踏まえて出席者全員が率直な意見を投げかけた(詳細文末)。
 また、漬物の地位向上に向けた活動の参考として、開催地である京都府漬物協同組合の土井健資理事長は「すぐき」を無形民俗文化財登録に向け取り組んでいることを報告。平井誠一副会長は、万博において、食の未来に向かう日本発の食のリスト『EARTH FOODS2025』として「梅干し」と「野菜の漬物」が選ばれたことを紹介した。
 最後は大久保次郎副会長が「手厳しい意見もあったが、ありがたい。それでこそ評議委員会の意味がある。来年は九州で開催する。役員以外でも参加できるので周囲の方も誘ってきてほしい」と呼びかけ閉会した。
 その後、懇親会が開かれた。芸舞妓が舞を披露する京都ならではのもてなしで出席者を労った。宴席でも意見交換の続きが行われ、全漬連事業の活発化に弾みのつく一日となった。
 ■意見交換会の主な発言
 【漬物製造管理士・技能評価試験制度】
 ・休止していた3級、2級の実技試験を再開すべき。
 ・実際の現場で失敗すれば一発で回収やクレームになる採点項目は、試験でも同様に即不合格でもよいのでは。
 【外国人技能実習制度】
 ・日本語力を問う試験ではないので、問題にイラストを用いるなど配慮をしてほしい。
 ・筆記試験において、品目や地域による違いの考慮が薄く、解答困難な問題がある。作問過程の見直しが必要。
 ・組合非加盟企業による受験が増えている。賦課金にタダ乗りされているようで不公平感がある。加盟を促すか、加盟者と区別するような仕組みが欲しい。
 ◎関口悟副会長(組織委員会担当)の回答=非加盟企業には事情を説明し、加盟を促していくしかない。関東では2件、加入に繋がった。全漬連は組合法により上場企業は加盟できないが、その関連会社なら可能という事例もあった。
 【漬物グランプリ】
 ・法人の部が盛り上がりに欠ける。審査基準の明確化や、受賞後のPR強化、募集開始の早期化などテコ入れが必要。
 ・食育や未来の人材確保のためには、学生の部を強化すべきだ。マスコミも呼び込める。
 ◎秋本大典副会長の回答=消費者向けの展示会内で開催し、即売や表彰式を行っているので一定のPR効果を見込んでいる。審査については日常使いよりも、地域性や工夫が込められたものが評価される傾向にあると思う。会場が関東に固定されており他地域会員様には恐縮だが、どうか積極的な参加をお願いしたい。
 【食育】
 ・継続的に食べてもらうためには給食への導入が必須。漬物振興議員連盟に助力を依頼したい。
 ◎林野副会長による回答=全漬連の新キャラクターコンペやXの運用は若い経営者が主体になって動いてくれている。キャラクターコンペは想定を超える応募があった。大阪・関西万博での発信なども含め、新しい活動を進めていきたい。
 【塩分】
 ・医療や介護の現場では塩分が高いものの代表例として漬物が挙げられる状況が未だ改善されていない。情報発信が必要。
 ・栄養成分の常食量表示について、常食量がどれくらいかを決める必要がある。全漬連である程度の基準を発表してほしい。
 ・常食量が示されるとその量以上を食べてくれなくなる可能性もあり得る。常食量表示を強制されたくない。
 【全漬連ホームページ】
 ・漬物に関する資料が古いまま、載っていても探し出すのが困難。情報発信も弱いので改修が必要。
 ◎望月浩行副会長による回答=これまで発行してきた全漬連情報(会報誌)はホームページに掲載することとした。また連合会内の情報共有をスムーズにするためイントラネットの構築を進めていく。
 【その他】
 ・各委員会で話し合ってもその場限りの情報交換で終わっている。実行に移すための仕組みを。
 ・高卒生採用は重要になる。農業高校等へのポスター掲出など業界全体で働きかけをすべき。
 ◎菅野行雄副会長による回答=原料・品質安定化委員会は、全漬連非加盟の原料商社も参加できるよう、日本漬物産業同友会との共催を実施した。原料は品目が多く、全漬連として具体的な対策に動くのは苦慮しているところだが、国への働きかけなどできることを進めていきたい。
【2025(令和7)年2月21日第5187号1面、2025(令和7)年3月1日第5188号1面※電子版掲載にあたり一部加筆】

<全漬連> 製造管理士試験を実施 東北ブロックで8名が受検

菅野会長(右)と木村理事長
東北ブロックの試験(画像提供:東北漬物協会)
 全日本漬物協同組合連合会(中園雅治会長)は2月28日、東北ブロックにおいて漬物製造管理士・技能評価試験(2級・3級)を「仙都会館」(宮城県仙台市)で実施した。
 東北ブロックの加盟企業から、2級3名、3級5名の計8名がそれぞれ受検した。試験委員は、東北漬物協会会長の菅野行雄氏、秋田県漬物協同組合理事長の木村吉伸氏、東北漬物協会事務局長の遠藤仁志氏が務めた。
 試験は、学科(筆記)試験が13時30分~14時30分、技能要素試験(実技筆記試験)が14時45分~15時45分に行われ、いずれも滞りなく終了した。
【2025(令和7)年3月1日第5188号2面】

<全漬連>大阪で技能実習評価試験 2社6名が初級を受験

 製作等作業試験(1月、初級試験)
【大阪支社】全日本漬物協同組合連合会(中園雅治会長)が行う農産物漬物製造業技能実習評価試験の初級試験が1月26日、大阪市中央卸売市場本場業務管理棟で実施された。
 生姜漬メーカー1社、浅漬メーカー1社から合計 6名(中国人4名、ベトナム人2名)が受験した。
 大阪府漬物事業協同組合の辻博文副理事長、松本智文理事と、漬物製造管理士1級の資格を持つ阪本俊治氏(カカシ食研)が試験委員を務め、主席試験委員は松本氏が担当した。
 試験は学科試験と実技試験(判断等試験、製作等作業試験)が行われた。初級試験では、学科試験、判断等試験の問題文が読み上げられ、製作等試験では、きゅうりの浅漬が製作された。
 試験を見守った松本主席試験委員は「筆記試験はペンの進みがなめらかで、製作等試験では手際良く調理していた。日々工程をきちんと勉強し理解して、作業していることが伝わってきた。試験の監督中、実習生は日本と中国、日本とベトナムとの友好の懸け橋になっていると、本日改めて実感することができた」と感想を述べた。
(左から)林野主席委員、辻副理事長、阪本氏、松本理事(2月、専門級試験)
専門級試験を大阪で 製作等試験は大根の浅漬
 全日本漬物協同組合連合会(中園雅治会長)が行う農産物漬物製造業技能実習評価試験の専門級試験が2月8日、大阪市中央卸売市場本場業務管理棟で実施された。
 奈良漬メーカー1社、浅漬・キムチ漬メーカー2社、沢庵メーカー1社から合計12名(ベトナム人10名、インドネシア人2名)が受験した。
 大阪府漬物事業協同組合の辻博文副理事長、松本智文理事と、漬物製造管理士1級の資格を持つ林野賢裕氏(堺共同漬物)、阪本俊治氏(カカシ食研)が試験委員を務め、主席試験委員は阪本氏が担当した。
 試験は学科試験と実技試験(判断等試験、製作等作業試験)が行われた。専門級は、試験委員が問題文を読み上げない方式のため、受験生には日本語の読解力も求められる。製作等試験では、大根の浅漬が製作された。
 主席試験委員の林野氏は「筆記試験はスムーズに問題を解き終え、製作等試験では、慣れた手つきで調理していた。実習生の受け入れ企業がしっかり製造技術を伝えていることが分かった」と話した。
【2025(令和7)年2月21日第5187号2面】

<関東漬物協議会>記念誌で歴史を紡ぐ メーカーの力が強まる年に

泰地常任顧問
秋本会長
関漬の新春懇談会
宮尾会長
楽しい時間を過ごした
懇親を深める
意見や情報を交換
振袖さんが花を添える
 関東漬物協議会(秋本大典会長)は6日、東京都荒川区のアートホテル日暮里ラングウッドにて令和7年新春懇談会を開催した。
 古越三幸専務理事の司会進行で、佐久間大輔氏の開会の言葉に続いて挨拶に立った秋本会長は、気候の変化や梅の開花状況などについて触れた上で、「梅に限らず、キャベツ、レタス、白菜の価格も高い。我々も原料確保に苦労している。昨夏の猛暑の影響が続いているが、今年は梅や野菜が豊作になることを願っている」と原料の回復を祈念した。
 また、昨年6月に開催した創立70周年記念式典並びに記念祝賀会について言及し、「70周年の記念誌を作成したのだが、当初は本ではなくCDにする案もあった。しかし、CDにするとあまり見る機会がないが、本ならばパラパラとでも見る。記念誌には各県の歴史や歴代会長が掲載されており、次世代の人にも見ていただきたいと思い、費用と手間はかかるが記念誌を発刊することにした。本日は暖かい東京で明るく楽しい話をさせていただきたい」と歴史を紡ぐ記念誌の意義について言及し、新春の挨拶とした。
 来賓紹介に続いて挨拶に立った全国漬物検査協会の宮尾茂雄会長は、「調味梅干し1粒は、パン1枚よりも塩分が少ない。漬物の栄養成分表示は100gで計算されたものになっているが、梅干しや漬物を1回で100g食べる人はいない。そのようなことを消費者に知ってもらうためには、常食量表示にした方が分かりやすい。漬物は塩分が高いものというイメージが刷り込まれており、漬物メーカーの従業員の中にも漬物は体に良くないものだと思っている人もいる。自分が作っているものに自信と誇りを持てるように是非とも常食量表示に取組んでほしい」と理解を求めた。
 続いて全日本漬物協同組合連合会の真野康彦専務理事が全漬連報告を行い、組合未加盟企業による外国人技能実習試験の受験者が増加していることや4月に開催される漬物グランプリの概要、全漬連青年部会全国大会東京大会(10月3日、豊洲)の準備が進められていることを説明し、「消費者に漬物の魅力や効能、特産品、業界活動を知っていただくために1月から公式Xを立ち上げた。各都府県組合においては、投稿の素材を送っていただきたい」と協力を求め、泰地武常任顧問が乾杯発声を務めて懇談会の幕が開けた。
 会員相互に原料状況や商品の売れ行きなどの情報や意見を交換しつつ、今後の農作物の順調な生育を祈念した。宴もたけなわとなったところで、アトラクションがスタート。「浅草振袖」の舞踊で会場に花が添えられた。最後に関口悟副会長が挨拶に立ち、全漬連青年部会全国大会東京大会への参加を呼びかけて関東一本締めで中締め。続いて長谷川正一郎副会長が閉会の挨拶を行い、「これまでは下をくぐる会社があるから値上げしたくてもできなかった。しかし、今は違う。山梨の小梅は原料不足で5、6年続けて価格改定を行っている。これは日本の農業の縮図でもある。今後はバイイングパワーよりもメーカーの力がより強まっていくと見ており、そのような動きが今年から始まると思っている」とメーカーの存在感と重要性がより強まっていく考えを示し、終了となった。
【2025(令和7)年2月21日第5187号3面】

<漬物2団体>新年賀詞交歓会 漬物で食料安保推進

宮尾会長
中園会長
遠山氏
林野氏
木内氏
野添氏
来賓を囲む中園会長と業界各位
漬物2団体の賀詞交歓会
消費者に正しい塩分量の情報を
全日本漬物協同組合連合会(中園雅治会長)、一般社団法人全国漬物検査協会(宮尾茂雄会長)の漬物業界2団体は15日、東京都千代田区の松本楼にて2団体共催の新年賀詞交歓会を開催した。
 中園会長と宮尾会長をはじめとする両団体役員は、農林水産省大臣官房新事業・食品産業部食品製造課課長の野添剛司氏ら多数の行政関係者が出席する中、原料野菜の不作や製造コストの上昇、人手不足など多くの課題を抱えている現状を説明。情報交換を行いながら、改めて支援と協力を求めた。
 賀詞交歓会は全漬連の真野康彦専務理事の司会進行で、中園会長が挨拶に立ち、昨年を振り返ると「S」から始まる4つの出来事(災害、戦争、選挙、スポーツ)で整理することができると指摘しつつ、公式X開設や新キャラクター募集など全漬連の新事業を紹介した上で、「漬物業界は色々な課題を抱えているが、全漬連としては課題解決に向けて一つずつ取り組んでいく。漬物は塩分が高いという誤った認識を持っている人が多いと思うが、実際には塩分は低く、野菜を摂れば血圧対策にもなることなどを宮尾茂雄会長がデータとしてまとめている。それらの資料を活用し、医師会などにPRしていきたいと考えている。また、米を中心とした和食文化の大切さを知ってもらうことで健康増進、医療費削減などに貢献できるような動きができればいい。行政とも力を合わせて日本の食料安全保障にも関わっていきたい」と意欲を語り、行政との連携強化を求めた。
 続いて農林水産省大臣官房新事業・食品産業部食品製造課長の野添剛司氏、独立行政法人農林水産消費安全技術センター理事長の木内岳志氏が来賓挨拶を行った。
産地を支える取組推進 外部に漬物の情報発信へ
野添氏は「昨年6月に食料・農業・農村基本法が改正され、食料システムの概念が明確に位置付けられた。農水省では今年の通常国会に向け、適正な価格で取引できるようにすること、環境配慮への対応、産地と連携して産地をしっかり支えていただく取組を促進するための支援措置をセットにした法案を提出するべく準備を進めている。このような取組を進めて漬物業界の発展にもつなげていきたい」と食料システムの中核に位置する漬物メーカーも含めた食品製造事業者への期待を口にした。
 木内氏は「物価が上昇する中、漬物の価格も上がっていくのは当然のことだが、消費者が納得して満足できる価格で販売することが重要。地道でも品質を維持する努力をしていただき、表示適正化に向けた取組についても引き続き行っていただきたい」と語った。
 全漬検の宮尾会長が乾杯の発声を務め、「私事だが、昨年12月に『漬物の力はなぜスゴイ?』という書籍を出させていただいた。漬物企業の工場で働いている人の中にも漬物の塩分は高い、と思っている人もいると思う。そのような方に本を読んでいただき、塩分は高くないということを知っていただいて、それを知り合いの10人に話してもらえれば情報が広がる。漬物の塩分は低いということを業界の外部の人に伝える手段として本を書いた。農水省の力も借りて外部に情報を発信していきたい」と挨拶して乾杯。
 新年の挨拶、行政出席者との情報交換を行った後、日本漬物産業同友会副会長の遠山昌子氏と日本食糧新聞副社長の平山勝己氏が挨拶を行い、遠山氏は昨年9月に全漬連と共催した原料対策委員会や昨年10月に実施した北海道研修旅行などの活動報告を行った上で、「皆様のお力添えをいただいて活動することができている。今年も同友会だからできる取組を行っていく方針。また、全漬連の業界活性化委員会では、新キャラクターを一般公募しているが、まだ2件しか届いていない。締切は2月15日までなので、社員の方にも声をかけて盛り上げていただきたい」と協力を求めた。
 再び歓談の時間を過ごした後、全漬連の林野雅史副会長が中締めの挨拶を行い、「昨年は災害が多い1年だったが、今年は巳年なので、再生復活を祈念している。業界においては漬物の塩分は高くない、ということを外部に発信することがテーマ。今年は全漬連が一歩脱皮して進んでいきたい」と述べ、大阪締めで閉会となった。
【2025(令和7)年1月21日第5185号1・2面】

<全漬連・全漬検>賀詞交歓会を1月15日に開催

 全日本漬物協同組合連合会(中園雅治会長)と一般社団法人全国漬物検査協会(宮尾茂雄会長)は、漬物業界2団体共催による行政との新年賀詞交歓会を1月15日に開催する。同交歓会は、漬物業界に関係する行政等の担当者と業界団体幹部が一堂に会し、情報交換を行う場となっている。
 日時:1月15日12時~
 会場:日比谷・松本楼(東京都千代田区日比谷公園1‐2)
 受付:11時30分~
【2025(令和7)年1月1日第5183号1面】

<全漬連青年部会全国大会>東京・大阪 交代開催基本に

 佐藤大会会長(中央左)より東漬青年部会の籠島部長へ伝達される「青年の輪」
 第42回全日本漬物協同組合連合会青年部会全国大会宮崎大会(佐藤仁大会会長、野﨑偉世実行委員長)が昨年10月4日、宮崎観光ホテルで開催された。
 同日開催された部長会議では、今後の全国大会の実施方針について話し合われ、各県で青年部の会員数が減少し、休会や親組織との合併が増加していることから、今後は全国からアクセスしやすい東京と大阪での交代開催を基本とし、立候補があればその府県での開催も可能とする案が承認された。
 今年開催される東京大会について籠島正雄部長は、「会場の目処は付いており、日程も漬物業界の出展が多い展示会前後の日とすることで交通の負担軽減を図る」と説明している。
【2025(令和7)年1月1日第5183号7面】

<関東漬物協議会>新春懇談会を2月6日に開催

 関東漬物協議会(秋本大典会長)は、2月6日に令和7年新春懇談会を開催する。
 日時:2月6日16時~
 場所:アートホテル日暮里ラングウッド 6Fエテルノ
 内容:新春懇談会16時~18時 アトラクション「浅草振袖」
【2025(令和7)年1月1日第5183号14面】 

<全漬連>「全漬連公式X」開設 各都府県組合が投稿内容を作成

 全日本漬物協同組合連合会(中園雅治会長)は、2025年4月より消費者に漬物の魅力(低塩化になっていること、様々な効能があることなど)や各地域の特産物、また業界の活動をより認知してもらうPRを目的に「全漬連公式X(旧twitter)」を開設することを決定した。
 投稿内容は各都府県組合の漬物や特産品のPR、組合活動等を全角140文字(#タグ含む)と画像・動画を1本~2本。各都府県組合または全漬連会員企業が作成した投稿内容を「全漬連公式X」で発信する形で、広く協力を呼びかけていく。
 X投稿フォーマットに「全漬連公式X」への投稿内容を記入し、提出期限の2025年2月28日までに返信する。提出先はmano@tsukemono-japan.org
 また、各都府県組合のPRの他に消費者の役に立つ漬物に関する知識や活動を投稿する予定。投稿頻度は週1回年間52回程度を目標に運用する予定となっている。
【2025(令和7)年1月1日第5183号15面】

<全漬連>「漬物は高塩」のイメージ払拭 100g表示から常食量表示へ

 全日本漬物協同組合連合会(中園雅治会長)は昨年12月13日、各都府県組合理事長に「漬物における食塩相当量の表記に関する取組について」の通知を行った。
 漬物業界各社が製造、販売している漬物について、多くの消費者は「漬物は塩分が高い、食塩量が多い」というイメージを持っている。
 しかし、実際には漬物1食当りの常食量はあまり多くないため、漬物から摂取する食塩相当量は決して多くはないと考えられる。
 このことを踏まえると、商品購入の際に消費者が抱いている「漬物は塩分が高い、食塩量が多い」というイメージは誤認とも考えられ、日常生活において実際に漬物から摂取されている食塩相当量は少ない、ということを業界全体で訴えていくべき、と全国の会員に向けて声を上げた格好だ。
 現在の食品表示法においては、栄養成分表示としてエネルギー、たんぱく質、脂質、炭水化物、食塩相当量の表示が義務付けられており、その単位は「100g当り、100ml当り、1食分、1包装、その他の1単位のいずれかで表示すること」とされている。
 そのような中、ほぼ全ての漬物は計算の利便性などから「100g当り」で記載されている。その結果、常食量をはるかに上回る食塩相当量がパッケージに記載されることになり、「漬物は塩分が高い、食塩量が多い」というイメージを持たれることにつながっていることが指摘されている。
 漬物以外の加工食品の栄養成分表示を見ると、飴や冷凍食品、おにぎりなどは1個(1粒)当りや1食当りの表示している商品が多く、食塩相当量も自ずと小さい数字となっている。
 そこで、全漬連では、「漬物は塩分が高い、食塩量が多い」というイメージを払拭するため、漬物業界全体で1食相当分、1粒当りの栄養成分表示にすることで、漬物から摂取する食塩相当量は少ない、ということを訴えていく一助になればと考え、会員各位に理解と協力を求める形となった。
 漬物の常食量表示については、東京家政大学大学院客員教授で全国漬物検査協会の宮尾茂雄会長も提唱している。少数の力で流れを変えることはできないが、業界全体が取り組めば大きな力が生み出され、「漬物は塩分が高い、食塩量が多い」というイメージを変えられる可能性がある。10月より栄養成分表示を常食量表示に順次変更している遠藤食品株式会社の他にも常食量表示変更を表明するメーカーが増えている。
 今こそ業界が一丸となって大きな力を生み出し、誤ったイメージを払拭することが求められている。
【2025(令和7)年1月1日第5183号15面】
  
全日本漬物協同組合連合会
https://www.tsukemono-japan.org/

中園久太郎商店(鹿児島県)

<全漬連> 新キャラクター一般公募 かわいい「つけもん」を募集

漬物キャラクター募集ポスター
 全日本漬物協同組合連合会(中園雅治会長)は、連合会のキャラクターとして「つけまる君」を活用しているが、認知度が低い状況を受けてキャラクターのバリエーションを追加することを決定。若い世代の漬物離れが叫ばれている中で、子供たちに漬物への親近感を感じてもらい、お母さん世代にも好まれ、子供に漬物を食べさせたくなるようなかわいいキャラクター「つけもん」を一般公募する。
 公募は昨年12月16日からスタートし、応募締切は2月15日。応募されたキャラクターは今年度中に審査・決定し、漬物グランプリ2025(4月17日~19日、東京ビッグサイト)の会場にて発表。来年度から展開する予定となっている。
【①募集内容・テーマ】
<ターゲット>
 子育て世代の親子 お母さん(20~30歳代)と子供(3~10歳)
<目的>
 若い世代の漬物離れが叫ばれる中、子供たちに漬物へ親近感を感じてもらうため。お母さんにも好まれるキャラクターで、子供にも漬物を食べさせたくなるように。
<キャラクターの展開>
 全漬連のSNS発信役。全漬連HPや冊子等のほか、全漬連会員のHP・SNS・商品にも展開していく。アクリルキーホルダーやぬいぐるみ・トートバッグ・ガチャなどのグッズ化も検討。子供や若い女性が、ぬいぐるみやキーホルダーを付けたくなるようなキャラクターに。
<世界観・ストーリー>
 ここは自然豊かな王国、「つけもん王国」。ぽかぽかの太陽、ゆたかな大地、心地よい風が吹く、のんびりとした王国です。おいしい漬物「つけもん」になるべく、全国の「つけもん」候補生達が王都に集まってきます。つけもん王国の女王様は、つけもん達を愛する優しい人。「つけもん」候補生達は、のんびりと豊かな王都でさらに美味しい野菜に成長して、「つけもん」となり、王都から外の世界へと旅立ち、食卓に笑顔を届けにいきます…。
<キャラクター>
 『きゅうり』性格:あかるい 『だいこん』性格:まっすぐ 『かぶ』性格:おだやか 『なす』性格:ゆっくり 『はくさい』性格:おおらか 『なっぱ』性格:やさしい 『うめ(ツインズで完熟梅と青梅)』性格:かわいい 『しょうが』性格:しゃきっと 他、女王様や他の野菜達も長期的に増えていく予定。
<イラスト時の留意点>
 様々な種類の漬物になるので、漬けた後の野菜ではなく、漬ける前の野菜をモチーフに。野菜達には、漬物になることをイメージできるような小道具をつける。子供や女性が「可愛い!」と思えるような、ゆる~い雰囲気のキャラで。のんびりと温かいイメージ。商品など小さい面に印刷してもつぶれないように、簡易なラインでも表現できるデザインに。
【②募集期間】
 2025年2月15日まで(締切日までにデータを全漬連事務局のメールに送付)
【③応募資格】
 どなたでも応募可能(プロ、アマ、個人、団体など不問)※18歳未満の方が応募する場合は、保護者の同意が必要となる。
【④賞】
 ▼最優秀賞(1名):賞金10万円+副賞▼優秀賞(3名):賞金2万円+副賞▼審査員賞(5名):賞金5千円+副賞▼参加賞:粗品
 その他、投稿形式、選考方法、応募方法、禁止事項、応募上の注意については、全漬連HP(下記)より
【2025(令和7)年1月1日第5183号15面】
  
全日本漬物協同組合連合会
https://www.tsukemono-japan.org/

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