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漬物グランプリ2025

<漬物グランプリ2025> 新進 グランプリ初受賞

法人の部の各賞受賞者
中園会長
宮尾審査委員長
籠島社長
グランプリ「Long Shelf Life 福神漬」(新進)
全漬連ブース漬物試食に長蛇の列
 全日本漬物協同組合連合会(中園雅治会長)は4月19日、「漬物グランプリ2025」の法人の部及び個人の部、学生の部の結果を東京都江東区の東京ビッグサイトで開催された第18回ホビークッキングフェア2025内の「漬物グランプリ2025」特設会場(南3ホール)で発表。株式会社新進(籠島正雄社長、東京都千代田区)の「Long Shelf Life 福神漬」がグランプリに輝き、農林水産大臣賞を受賞した。法人の部は全国から本漬部門40品目、浅漬・キムチ部門63品目、計103点の応募があり、新進が初めて日本一の座に輝いた。
 準グランプリ(農林水産省大臣官房長賞)は、浅漬・キムチ部門が秋本食品株式会社(秋本善明社長、神奈川県綾瀬市)の「発酵の旨味乳酸発酵白菜漬」、本漬部門が株式会社山豊(山本千曲社長、広島県広島市)の「むすともカラフル野菜と広島菜旨塩味」が受賞。地域特産品特別賞はマルツ食品株式会社(鶴田健次社長、埼玉県深谷市)の「さいたま梨のぴくるす」、一般審査員特別賞は菅野漬物食品株式会社(菅野行雄社長、福島県南相馬市)の「相馬産あおさ海苔のごま油香る濃厚キムチ」が受賞した。
 審査の講評を行った宮尾茂雄審査委員長は、「日本はインバウンド需要が増えている。海外に商品を発信していくためには賞味期限や消費期限が長くないといけない。それは大事な方向性の一つで、今回のグランプリ受賞の要因でもある」と漬物では想定を超える賞味期間425日というロングライフ商品を評価した。
 また、宮尾委員長は、「農水省は足りない野菜摂取量を漬物でカバーすることを推奨している。漬物は健康に良い食べ物と言っても過言ではない。最近、ナトカリ比という言葉を耳にする機会が増えているが、野菜の中にはカリウムが含まれており、カリウムはナトリウムを体外に排出する効果があり、バランスを取ることが大事になる」と漬物の健康機能性をPRした。
 学生の部と個人の部で審査委員を務めた中園会長は、「漬物グランプリは今回で10回目を迎える。3回目となる学生の部は毎年広がりを見せていて、GPが開催されるので漬物を試作して出てみようという学校もあり、そのようなところが全国に広がっていてありがたく思っている。今後も漬物に興味を持つ若い人が増えていくことを祈念している」と若い世代へのアプローチにつながっていることに目を細めた。
盛況な全漬連ブースの漬物試食販売
 後援の農林水産省大臣官房新事業・食品産業部食品製造課課長補佐の花田耕介氏は、「漬物は日本人にとって身近で、また我が国を代表する伝統的な食文化として全国各地の風土に育まれた農産物を漬け込んだ食品。業界に皆様におかれては、今後とも伝統に培った製造技術を守るとともに、多様化する消費者ニーズやインバウンド需要に対応していただくよう期待している」と語った。
 特設会場の全漬連ブースでは東北から九州まで43種類の名産漬物の試食販売が行われ、老若男女が長蛇の列を作って盛況となった。3日間に分けて販売した約2000品は全て完売。漬物の可能性を改めて感じさせる内容となった。
【2025(令和7)年5月1日第5194号1面】

漬物グランプリ2025
http://tsukemono-gp.jp/

グランプリ(農林水産大臣賞)


新進/東京都
【本漬部門】
 ※品名をクリックして詳細ページへ(以下同じ)

準グランプリ(農林水産省大臣官房長賞)

 
山豊/広島県
【本漬部門】
 
 
秋本食品/神奈川県
【浅漬・キムチ部門】
 

地域特産品特別賞

    
 
マルツ食品/埼玉県
【本漬部門】
 

一般審査員特別賞

    
 
菅野漬物食品/福島県
【浅漬・キムチ部門】
 

金賞【本漬部門】


上沖産業/宮崎県
【本漬部門】
 

紀和農園プロダクツ/和歌山県
【本漬部門】
 

金賞【浅漬・キムチ部門】


東海漬物/愛知県
【浅漬・キムチ部門】
 

丸越/愛知県
【浅漬・キムチ部門】
 

天政松下/大阪府
【浅漬・キムチ部門】
 

銀賞【本漬部門】


遠藤食品/栃木県
【本漬部門】
 

北都/青森県
【本漬部門】
 

新六本店/茨城県
【本漬部門】
 

大ヤス澁谷食品/青森県
【本漬部門】
 

やまう/東京都
【本漬部門】
 

個人の部・学生の部 決勝大会

個人の部受賞者
学生の部受賞者
 「漬物グランプリ2025」の個人の部、学生の部も決勝大会が実施された。
 個人の部は6作品、学生の部は8作品が決勝に進出。各クリエイターがプレゼンを行い、厳正なる審査が行われた。その結果、個人の部、学生の部ともにグランプリ・準グランプリ・審査委員特別賞がそれぞれ決定した。
小粋なCafeの千枚漬
 【個人の部】
 ▽グランプリ
 「小粋なCafeの千枚漬」早津毅さん(東京都)=コーヒーで味付けした千枚漬。漬物はお茶請けとして食されるが、昨今はコーヒーの消費量が緑茶を上回っているため、コーヒーに合う漬物として考案した。
 個人の部グランプリを受賞した早津氏は「本当に嬉しい。歴史ある漬物グランプリに出場できただけでも幸せだが、最後にこのような賞までいただき、いい思い出になった。私が選ばれたというより、漬物の多様性を評価していただいたのだと思う。漬物はこれからもっといろんな場所で活躍していくものだと思っている。それを熱く見守ると共に、業界を応援していきたい」と語った。
 ▽準グランプリ
 「大根の巻き結び漬け」前川厚子さん(香川県)
 ▽審査委員特別賞
 「腸活キムチ」黄海宗さん(大阪府)
岐阜の橙×橙漬け
 【学生の部】
 ▽グランプリ
 「岐阜の橙×橙漬け」岐阜県立岐阜農林高等学校、中田朔愛さん・山田美乃さん=富有柿発祥の地である岐阜県で、約5分の1が廃棄される規格外品を有効活用するSDGsの観点から開発。柿と人参を温州みかんの果汁で味付けし、橙色に染めてある。
 学生の部ブランプリを受賞した岐阜県立岐阜農林高等学校の中田さんと山田さんは「とても嬉しい。今後も食品ロスの削減と、岐阜県のPRを目標として頑張っていきたい」とコメントした。
 ▽準グランプリ
 「意識高い系にさせちゃう!?ハーブ香るmooi pickles」高崎健康福祉大学、小池麻由さん・菊地瞭華さん
 ▽審査委員特別賞
 「国黒黒漬~伝統の国分だいこんを鹿児島の味で~」霧島市立国分中央高等学校、地域の味を繋ぎ隊
【2025(令和7)年5月1日第5194号1、8~10、12面】

ホビークッキングフェアに漬物メーカーが出展

秋本食品
遠藤食品
新進
東海漬物
中田食品
漬物GP受賞作品の紹介コーナー
漬物グランプリ2025決勝大会が開催された「HOBBY CCOOKING FFAIR2025」(東京ビッグサイト南3ホール)で、漬物メーカー5社がブース出店。自社の製品PRや販売を実施した。
▽秋本食品=「発酵の旨味」をコンセプトに乳酸発酵白菜漬の試食や発酵ぬかどこを販売
▽遠藤食品=ガリ生姜、生姜フレーク、生姜シロップ、さくら大根等の試食・試飲販売
▽新進=漬物1年分など豪華賞品が当たるガチャガチャやラーメン屋台風ブースでおもてなし
▽東海漬物=試作品「きゅうりのキューちゃん キーマカレー味・ごまラー油味」他の試食販売
▽中田食品=個包装梅干しの試食販売の他、梅干し食べ比べカウンターを開設
(五十音順)

<FABEX2025> 漬物GP作品パネル展示 本紙関連企業も多数出展でPR

「漬物グランプリ2025」の展示コーナー
 中外食産業の関連企業が一堂に会する業務用専門展「第28回ファベックス2025」(主催:日本食糧新聞社)が15~17日の3日間、東京ビッグサイト(東京都江東区)の東1~3・8ホールで開催された。
 同展では、第10回「漬物グランプリ2025」(主催:全日本漬物協同組合連合会)のノミネート作品(法人の部金賞13品、銀賞32品、個人の部金賞6品、学生の部金賞8品)が8ホールイベントゾーンでパネル展示された。
 19日に、同じく東京ビックサイトで開催される「第18回ホビークッキングフェア2025」の特設会場で行われる決勝大会に向けてPRが行われた。
 「第28回ファベックス2025」は、「第22回デザート・スイーツ&ベーカリー展」「第4回お米未来展2025」「第13回食品&飲料OEM Expo」の3展示会と同時開催。
 FABEXは外食・中食産業のビジネスをワンストップで俯瞰できる「食品・食材」「機械・機器」「容器・包装」の3つの分野が一体となった総合展。出展社は日本の食品産業を代表するサプライヤーが集結し、来場する全国の有力バイヤーとのビジネスチャンスを創出する一大展示会だ。
 メインテーマは「躍進!ニッポンの『食』~変わる世界、変える未来~」。食のボーダレス化でビジネスチャンスが拡大する「中・外・内食」市場にアプローチし、多様化するニーズに応える 食のデザインと技術革新を提案する企業が出展した。出展社数は586社979小間(4展合計)、来場者数は5万6685名(3日間合計、合同開催展含む)だった。
 本紙関連の出展企業・団体は次の通り(順不同)。
 ▽すが野▽くらこん▽カカシ食研▽遠藤食品▽マルハ物産▽長山フーズファクトリー▽茂木食品工業▽おき商店▽伯方塩業▽日本惣菜協会▽天塩▽新進▽多田フィロソフィ▽西漬
【2025(令和7)年5月1日第5194号10面】

FABEX公式サイト
https://www.fabex.jp/index.html
新進
遠藤食品
すが野
長山フーズファクトリー
茂木食品工業
天塩

<全漬連> 漬物GP二次審査を実施 厳正に法人の部45作品審査

中園会長
厳正な審査が行われた
 全日本漬物協同組合連合会(中園雅治会長)は3月19日、「食情報館」(東京都中央区)で「漬物グランプリ2025」の法人の部、個人の部、学生の部の二次審査を実施した。
 法人の部は東京家政大学大学院客員教授で一般社団法人全国漬物検査協会会長の宮尾茂雄氏を審査委員長とした6名の審査委員で審査を実施。個人の部と学生の部は、全漬連の中園会長を加えて7名で審査した。
 主催者代表として中園会長が、「(審査する)品数が多く実食するだけでも大変だが、特に法人の部においては温かくも厳しい審査をしていただき、この結果が更なる商品の品質向上につながるような機会になれば」と挨拶した。
 法人の部には全国から「本漬部門」40品目、「浅漬・キムチ部門」63品目、計103点の応募があった。全国5ブロックで一次審査を実施し、一次審査を通過した本漬33品、浅漬・キムチ12品の計45品が選出。二次審査の結果、最終審査へ進出する製品(12~13品程度)が決まった。
 当日の審査結果は4月15日~17日に東京ビッグサイトで開催される「FABEX東京2025」で発表される。グランプリ、準グランプリ、特別賞など各賞を選出する最終審査は、4月19日に東京ビッグサイトで開催される「第18回ホビークッキングフェア2025」内で行われる「漬物グランプリ2025」特設ステージで行われ、表彰式も実施される。
 【法人の部・審査委員】(敬称略)
 ▼審査委員長:宮尾茂雄
 ▼審査委員:松岡寛樹(高崎健康福祉大学教授)、桶谷茂守(有限会社セレンディブ、マーケティング・マネージャー)、堺谷徹宏(グルマン・ゴーズ・トゥ・トウキョウ株式会社代表取締役)、木村光江(HBCラジオ食コメンテーター)、武藤麻実子(日本食糧新聞社新製品事業部月刊食品新製品トレンド編集長)
【2025(令和7)年4月1日第5191号1面】

漬物グランプリ公式サイト
http://tsukemono-gp.jp/

<全漬連> 漬物GP募集スタート 法人の部は1月31日応募締切

法人の部募集要項
学生の部募集要項
個人の部募集要項
 全日本漬物協同組合連合会(中園雅治会長)は昨年12月9日、「漬物グランプリ2025 法人の部」出品作品の募集をスタートした。募集は「法人の部」(本漬部門/浅漬・キムチ部門)」、「個人の部」、昨年からスタートして注目を集めた「学生の部」の3部門。
 「法人の部」の応募条件は、全漬連所属企業の製造する、最終審査の時点で市販されている商品。
 また、1社における出品数の制限はない。これまでの漬物グランプリでグランプリ、準グランプリを受賞していない作品(商品)に限る。1次審査料金無料、2次審査料金5000円(1作品)。作品の応募締切は1月31日(※当日消印有効)。
 2月中旬に予定される1次審査は、各ブロックで有識者1名を加えた審査会を実施し、10品程度を選出する。
 3月19日に予定される2次審査は、1次審査で選出された合計50品程度を有識者による審査委員が書類・実食審査を実施し、決勝大会に進む各部門5品程度(計10品程度)を選出する。※2次審査通過作品は金賞が確定する。
 第17回ホビークッキングフェア2025内(4月17日~19日、東京ビッグサイト)の特設ステージで実施される決勝大会(4月19日)は、審査委員と一般審査員の総合評価で、特設ステージにて商品のプレゼンを行い、実食審査の上、最終審査を行う。一般審査は会場内特設コーナーで、一般来場者に試食と投票を行ってもらう。
 審査項目は①「彩り(見た目・ネーミング・考え方)」②「素材の性質(機能性・地域性・時代性)」③「味覚(味・香り・食感)」④「安全性(生産・製造工程)」⑤「販売価格(コストパフォーマンス)」。
 表彰内容はグランプリ(農林水産大臣賞・1作品)、準グランプリ(農林水産省官房長賞・各部門より1作品)、地域特産品特別賞(1作品)、一般審査特別賞(1作品)、金賞、銀賞。
 一昨年からスタートした「学生の部」は、多くのメディアで取り上げられるなど全国的に関心が高まっている。
 応募資格は中学生から大学院生までの学校(専門学校を含む)に籍がある方で、学生の部と個人の部の応募締切はともに2月14日(※当日消印有効)。
 1次書類審査は2月下旬、2次書類・実食審査は3月19日にそれぞれ実施される。
【2025(令和7)年1月1日第5183号15面】

漬物グランプリ2025
http://tsukemono-gp.jp/

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