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ぬか・漬物の素インタビュー2025

5月1日号 漬物の素特集インタビュー

日本いりぬか工業会 会長 大川博泰氏 

ぬか漬け文化普及を
会員間の情報共有に重点
今年2月の総会で、日本いりぬか工業会の会長に大川博泰氏(大川食品工業代表取締役社長)が就任した。大川会長は、会員各位が工業会に加入している意義を感じられるよう、積極的に情報交換を行っていきたいと話した。(藤井大碁)
-ぬか床製品の売れ行きは。
 「2020年と2021年の2年間は、コロナ禍の巣ごもり需要やぬか漬けの健康効果が様々なメディアで発信されたことにより、ぬか床の市場は拡大したものの、通常の生活に戻り始めた2022年には、いりぬか製品の需要は落ち着き、それ以降は減少傾向が続いている。この一年は、猛暑や天候不良による野菜価格の高騰に加え、米価格の上昇も逆風となり、いりぬか製品の売れ行きは全体的に伸び悩んだ。野菜や米は、今後も高値が続くことが予想されており、いりぬか製品にとっては厳しい環境が続く。会員各位と情報交換を行いながら、需要拡大に向けて取り組んでいきたい」
-日本いりぬか工業会の活動について。
 「日本の伝統食品である“ぬか漬け”の普及促進に引き続き取り組んでいく。2015年には当会の申請により、5月8日が『ぬか漬けの日』として制定され、本格的なぬか漬けシーズンのスタートを知らせる記念日として、一般消費者への浸透を目指している。近年、発酵食品への関心が高まる中、新たにぬか漬けを始める人も増加している。日本いりぬか工業会では、ぬか漬けの正しい知識の周知徹底や健康性のアピール、食育活動などにより、ぬか漬け文化を幅広い層に普及していく」
-今期の活動。
 「会員間の情報共有に重点を置き、活動を行っていく。リモート形式でテーマを決めて意見交換を行う場を複数回実施する予定で、詳細については今後、会員へのアンケートをもとに決定していきたい。また、コロナ禍で休止していた全国ぬかづけのもと工業会様との交流についても、コロナ前と同じような形で再開していきたいと考えている。情報交換を積極的に行いながら、会員各位が工業会に加入している意義を感じられるよう取り組んでいく」
-いりぬか製品の需要拡大のために。
 「健康志向が高まる中、ぬか漬けの健康性をしっかりとPRしていくことが大切だと考えている。ぬか漬けは、植物性乳酸菌の宝庫であり、免疫力向上や便秘解消効果の他、酵素による老化防止や美容効果も期待できる。植物性乳酸菌は、ヨーグルトなどに含まれる動物性乳酸菌に比べ、熱や酸に強く腸内に長く生き残ることができるため、毎日摂取することによる腸内環境改善効果も大きい。また、余った野菜をぬか漬けにすることで食品ロスを削減できるだけでなく、食費の節約にもつながる。物価上昇により生活防衛意識が高まっている今こそ、ぬか漬けの魅力を感じてもらえるチャンスではないだろうか」
【2025(令和7)年5月1日第5194号5面】

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