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「豆腐・油揚・がんも」業界活動2025

全凍連 こうや豆腐フォーラム

こうや豆腐フォーラム
トークセッションにて(左から鎌田氏、河埜氏)
健康性や食育の大切さ伝える
 全国凍豆腐工業協同組合連合会(木下博隆会長)のこうや豆腐普及委員会は9月25日、「こうや豆腐健康フォーラム」を大阪市の読売テレビ「10ホール」で開催した。
 第1部は、医師で作家の鎌田實氏が「たんぱく質でフレイル予防‐健康長寿の秘訣‐」をテーマに講演を行った。鎌田氏は講演の中で、人が長生きするにあたって「貯金だけでなく『貯筋』も大切」と話し、たんぱく質が豊富なこうや豆腐を食生活に取り入れることで、フレイルの予防が期待できるため、ぜひ摂取を心がけてほしいと強く訴えた。
 さらにこうや豆腐は、製造工程において、豆腐を凍結乾燥させる際に難消化性たんぱく質「レジスタントプロテイン」の量が増えるため、血糖値の上昇やコレステロールを抑制する働きが高まる。こうや豆腐には、たんぱく質の他、カルシウム、食物繊維、亜鉛、鉄が含まれ、日頃不足しがちな栄養素を摂取できるメリットもあると語った。
 第2部からは、医師で料理家の河埜玲子氏が加わり、鎌田氏と「次世代への食育リレー~親から子へ、フレイル予防は子から親へ」をテーマにトークセッションがなされた。司会進行役は、読売テレビの林マオアナウンサーが務めた。
 鎌田氏と河埜氏は、幼少期から食卓で、こうや豆腐をよく食べていたと回想し、現在でも食する機会が多いことは母親のおかげで、こうや豆腐の摂取は、健康に育つことに寄与すると話した。
 河埜氏は、料理家の立場から「こうや豆腐は毎日食べてほしい。だが、味付けやレシピ考案に悩むことがあるはず。そんな時は、粉豆腐を活用してほしく、ハンバーグの具材、味噌汁へ一さじ加えて利用するのもおすすめ」と、こうや豆腐の食べ方についても紹介した。
 フォーラム終了後には、「帰りにこうや豆腐を買って、夕食に食べたい」と会話する来場者の声が聞こえた。

【2025(令和7)年10月21日第5210号9面】

会長に聞く 全国凍豆腐工業協同組合連合会会長 木下博隆氏

値上げ一服「勝負の年」
若年層へ〝煮物以外〟発信
 11月3日・文化の日は「高野豆腐の日」。日本の食文化を象徴する存在である高野豆腐の価値を改めて見直す機運が高まっている。全国凍豆腐工業協同組合連合会会長であり、旭松食品株式会社社長の木下博隆氏に話を聞いた。木下氏は伝統的な価値を守りつつ、現代のニーズに合わせた新たな用途開発と情報発信の重要性を強調した。
(大阪支社・小林悟空)
◇   ◇
 ‐高野豆腐市場の動向。
 「2018年にテレビ番組で健康価値が特集されたことで大きく伸長して以来、その後、反動でしばらく下がり続けていたが、食生活の変化や健康意識の高まりを背景に2022年を底として再び上昇基調に転じた。きっかけさえあれば高野豆腐は売れるポテンシャルがあると証明されているので、どう売るか、どう発信するかを重視している」
 ‐全凍連の取組。
 「高野豆腐が持つ栄養価、特に筋肉維持や子供の成長に寄与するタンパク質の豊富さを、科学的根拠に基づいて積極的に発信している。今年は研究成果発表の記者会見を生産地である長野で、食品関係者を招いたフォーラムを消費地である大阪で開催した。また今夏は『パン風』の用途に特化したレシピコンテストを開催した。この結果は高野豆腐の日に合わせて発表予定。煮物以外にも様々な使い方ができ、年末に使い切れなくても普段使いできる、というメッセージを発信していく」
 ‐旭松食品の年末商戦は。
 「プロモーションを強化する。11月からテレビCMを放映し、若年層にも高野豆腐という食材の魅力を浸透させることを狙う。店頭での展開も強化する。近年は人手不足の影響もあってか、季節ごとの変化に乏しい売場も見受けられるが、年末限定販売の「寿」の焼印入りなど、CMで訴求する商品の露出を促し、一手間加えることで売上が伸びるという事例を示し、得意先と共に市場を盛り上げていく。今年は、2020年以来5年ぶりに値上げをせずに済んだ年であり『勝負の年』と位置づけている」
 ‐若年層の取り込みに力を入れている。
 「未来の消費者を育てることは我々の使命。テレビCMも全凍連の活動と連動してレシピ提案に力を入れている。また、当社の主力商品『新あさひ豆腐』が『子育て支援大賞』に選ばれた。来年からはそのロゴマークを入れた新パッケージに刷新する。業務用では、学校給食向けに子供たちに人気の唐揚げ風味に仕上げた『冷凍新あさひ豆腐のから揚げ太郎』を発売した。家庭で子供が親に『あの高野豆腐が食べたい』と言ってくれるような、そんなシーンを期待している」
 ‐プラントベースフードとしても注目されつつある。
 「欧州ではタンパク質摂取の半分以上を植物由来にすることが提唱され、実現に近づいている。日本でも今の10代、20代は、我々の世代からすると意外なほど菜食主義への関心が高い。需給の面でも、鳥インフルエンザの発生等で、肉類が不足する事態も度々発生しているが、大豆を原料とする高野豆腐は安定供給が可能。今年9月には高野豆腐製造時の副産物を肥料化して稲作に活用する資源循環型の取組が、『第13回食品産業もったいない大賞』を受賞した。このように健康、食育、環境配慮など、様々な角度からその価値をPRできるのが旭松食品の強み。高野豆腐を普及することは、持続可能な社会の実現に直結するという確信をもっている。業界活動、社業ともに全力を尽くしていきたい」
【2025(令和7)年10月21日第5210号9面】

こうや豆腐普及委員会 夏もこうや豆腐でパンレシピコンテスト結果発表

全国凍豆腐工業協同組合連合会 夏もこうや豆腐でパンレシピ コンテスト通じアイデア発掘

 【大阪支社】全国凍豆腐工業協同組合連合会(木下博隆会長)は、7月1日~9月15日の期間で「#夏もこうや豆腐でパンレシピコンテスト」のレシピを募集する。
 コンテストでは、目から鱗の「#アイデア」レシピ、からだ想いの「#栄養バランス」レシピ、「#簡単」レシピの3つのテーマを用意する。
 応募方法はインスタグラムで全凍連公式アカウント(@kouyatofu_cp)をフォローし、「#夏もこうや豆腐」と、いずれかのテーマタグを付けて、こうや豆腐をパンに見立てたレシピを投稿するだけ。
 各テーマの優秀作品には賞品としてQUOカードpay5万円分+賞状+こうや豆腐商品詰合せが贈られる。
 本レシピコンテストは、日本の伝統食材であり、栄養満点のスーパーフード「こうや豆腐」の魅力を幅広い世代へ届けようと、コンテストを通じて新たな食べ方を開拓するもの。
 昨年度はテーマを「パンレシピ」に絞ることで深掘りを狙い、冬(11月~翌年1月)にレシピを募集した。これが好評だったことから、今年度は夏向けのパンレシピに絞って募集することとなった。
【2025(令和7)年7月1日第5200号4面】

コンテスト特設ページ https://www.kouya-tofu.com/contest2025/

凍豆腐3団体 レシピコンテストが夏に

全凍連の総会
 レシピコンテスト受賞作品と各社商品
木下3団体長
機能性発信、食べ方提案注力
 全国凍豆腐工業協同組合連合会、長野県凍豆腐工業協同組合、凍豆腐製造業公正取引協議会の3団体(各団体長:木下博隆氏)は5月20日、令和7年度総会をホテルメトロポリタン長野(長野市)で開催した。
 今年度は全凍連、長野凍豆腐協組で役員改選が行われ、いずれも木下氏の再任が決まった。木下氏は、凍豆腐が持つ健康機能性の発信や、新たな食べ方提案で消費活性化に向けて取り組む意欲を語った。
 昨年11月~1月に募集したレシピコンテストは、今年は7~9月に実施予定。時期を変えることで凍豆腐の新たな活用方法を発掘する。また総会後の懇親会では、前年度のコンテスト受賞作品が振る舞われた。
 各団体における議事と事業内容は次の通り。
 <全国凍豆腐工業協同組合連合会>
 第一・二号議案で令和6年度の事業報告及び決算報告、第三・四号議案で本年度の事業計画及び予算案、第五号議案で役員改選が行われ承認された。
 6年度は消費振興策として、5月に「高野豆腐が高齢者の筋肉を守る!」をテーマに研究成果を発表する記者会見を開催し、各種メディアで凍豆腐が注目される機会を創出した。11月3日の「高野豆腐の日」ではNPO法人へ会員各社の商品を寄贈、信濃毎日新聞への広告出稿を実施。レシピコンテストは、パン風レシピにテーマを絞り募集することで、レシピの深掘りを狙った。また11月に「凍り豆腐製造業の信頼性向上のための自主行動計画」を16年ぶりに改正した。
 本年度はこれら事業を継続し凍豆腐の消費拡大を図る。レシピコンテストは今年、新たなテーマで7~9月に実施予定。食品ロスの削減や脱炭素の推進等、SDGs対応にも注力する。
 <長野県凍豆腐工業協同組合>
 6年度は、高野豆腐の日に合わせ、運営している「こうや豆腐普及委員会」のホームページをリニューアル。長野県が実施する「おいしい信州ふーど」キャンペーンに協賛して情報発信を行った。また、学校給食への普及活動として献立立案業務の補助、県連合婦人会や県栄養士会の活動に賛助金を支給した。本年度は、各種イベント時のアンケート調査による市場動向の分析と、それに即した販促資料の作成を行う。
 <凍豆腐製造業公正取引協議会>
 令和5年5月に景品表示法が改正されたことにより、「凍り豆腐製造業公正競争規約」において関連条項を引用していた箇所を改正した。昨年9月30日付けで官報告示された。
【2025(令和7)年6月11日第5198号5面】

全凍連 高野豆腐は「RP」豊富

全凍連の記者会見(中央が加藤名誉教授)
善玉菌増加で健康維持に貢献
 全国凍豆腐工業協同組合連合会(木下博隆会長)は5月20日、総会に先立ち記者会見を開催。レジスタントプロテイン(以下RP)研究の第一人者として知られる、広島大学名誉教授の加藤範久氏が、高野豆腐の健康機能性研究の展望を語った。
 RPとは、食物繊維などと同様に、ヒトの小腸内で消化吸収されにくい成分「ルミナコイド」の一つであると加藤氏は定義する。消化管内の善玉菌の増加に貢献し、健康維持に役立つプレバイオティクス食材。
 加藤氏はこれまでRPが豊富な蕎麦や絹のタンパク質が、肥満予防や大腸がん予防に貢献することを解明してきた。
 高野豆腐はその製法によって、生の大豆や豆腐よりもRPが増加している。製造時に強いプレスをかけること、低温熟成で生じる氷結晶により内部からも強い圧力がかかることで、タンパク質の構造が変化するためだと判明している。
 これまでに解明された高野豆腐の健康機能性としては、①血中コレステロール低下作用、②血糖改善作用、③咀嚼回数増加作用、④血中中性脂質上昇抑制作用、⑤肥満抑制作用、⑥腸内フローラ改善作用、⑦筋萎縮予防作用、などがある。
 加藤氏はこれらの研究をさらに進展させれば、高野豆腐やRPが持つ健康機能性が解明され、人々の健康に貢献できると展望を語った。また、他の食品のRPを増加させる技術開発も進んでいることを紹介した。
【2025(令和7)年6月11日第5198号5面】
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