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Web展示会 いなみの里梅園(和歌山県)

しょっぱMAX「THE梅干し」

紀州南高梅 桃香
THE梅干し
 株式会社いなみの里梅園(藁科恭平社長、和歌山県日高郡印南町)は、1998年創業と梅干しメーカーとしては後発ながら、前例に縛られない発想での商品開発が注目されている。
 同社がいち早く開発したヒット商品が、紀州南高梅の梅干しを桃果汁で漬けた「桃香」だ。個包装にしたことで、土産店や駅中のコンビニ等のレジ横アイテムとして人気が拡大した。
 2022年には塩分20%以上の白干し梅をそのまま個包装にした「THE梅干し」を発売した。その味わいはパッケージにも記載の通り〝しょっぱMAX〟。少しかじるだけでキューっと顔をしかめたくなるようなすっぱさと塩辛さだ。
 夏場やスポーツ・アウトドアシーンでの塩分補給、また気合い注入に利用しやすいよう個包装にしている。調味液を使っていないためベタつかず、ちびちびと食べながら山登りをする、といった食べ方もしやすい。もちろん、白ご飯に合わせるのもおすすめで、これ一粒で茶碗2~3杯は食べられる。
 パッケージデザインは菓子売場でもよく目立つ浮世絵風。塩のみで漬けた日本古来の伝統食品らしさと、強烈なしょっぱさをうまく表現している。
 藁科社長は「これが本来の梅干しだが、現代人にとってはインパクトがある味。グロサリー売場で若い世代をターゲットにした方が〝古くて新しい味〟として受け入れてもらえると考え個包装を採用した」と狙いを明かしている。

藁科社長
菓子問屋経験を活かして
 昨年10月より、藁科恭平氏が社長に就任した。藁科社長は1980年生まれの45歳。大学卒業後、菓子問屋での勤務を経て30歳(2010年)でいなみの里梅園に入社した。
 同社は、梅生産農家だった藁科秀一会長が梅加工に着手し1998年に設立。先発メーカーにはないものを作ろうと梅干しとフルーツ果汁を組み合わせて会長が編み出したのが桃風味の梅干しだった。それを、テトラパックに詰め、漬物売場以外へ提案したのは藁科社長の菓子問屋勤務経験が生かされた瞬間だった。
 その後も同社は独自の商品開発を続けている。梅をフルーツと捉え直すことで生まれた梅の実ピクルス「HaNa〓」や、ハローキティなどキャラクターコラボ商品も発売し、梅の新たなニーズを開拓してきた。「THE梅干し」の先鋭的なコンセプトも、藁科社長の発案だ。
 現在は熱中症対策として、個包装アイテムの提案を強化し、スポーツイベント等に積極的に参加している。毎年5月に開催される自転車レース「ツール・ド・熊野」では今年から印南町がステージ1となり、藁科社長も運営に参加。「桃香」や「THE梅干し」は疲れが癒やされると好評だった。
 藁科社長は「梅は売り方や見せ方を変えればまだまだ売れるという確信がある。まだ新参者なので、前例に囚われない商品開発や営業活動を大切にしていきたい」と意欲を語った。
【2023(令和5)年7月21日第5202号7面】

いなみの里梅園 HP

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