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アニバーサリー 2026

<警察庁>西山(和歌山県)西山博康社長が栄誉金賞 少年の非行防止に貢献

栄誉金賞を受章した西山社長
 警察庁と公益社団法人全国少年警察ボランティア協会は6月11日、東京都千代田区のグランドアーク半蔵門にて、各都道府県協会の下で活動している少年補導功労者47名に金章、功労10団体に表彰を授与。株式会社西山の西山博康社長が和歌山県でただ一人、少年補導栄誉金賞を受章した。
 西山社長は2004年から警察本部長委嘱の少年補導員並びにみなべ町歩道委員を務めており、夏休みの子供を守る運動や夜間パトロール、繁華街での非行防止活動などを22年にわたって行ってきた。少年補導員連絡会では2022年から2年会長を務めるなど、多年にわたり少年の非行防止と健全な育成に貢献した。
 西山社長は「このような表彰をいただくことができて大変光栄に思っている。子供たちが健全に成長していくことを願って活動を続けてきた。これからもこのような活動を通じて地域に貢献していきたい」と語った。
【2026(令和8)年7月21日第5235号3面】


<松下正雄氏 受章記念祝賀会>組合の意義問い礎築く

松下会長(右)と松下社長
 令和7年秋の叙勲・褒章において旭日双光章を受章した、元大阪府漬物事業協同組合理事長で株式会社天政松下取締役会長の松下正雄氏の受章記念祝賀会が12日、大阪市のザ・リッツ・カールトン大阪「日本料理 花筐」で厳かに開催された。 
 大阪府漬物事業協同組合の長谷川豊光理事長をはじめとする役員、青年部の中村武史部長ら親交の深い関係者14名が出席し、業界発展に多大な貢献を果たした松下氏の栄誉を祝った。  
 松下氏は「泉州水なす漬が良い例であるように、新たなブームを作っていくためには、何社もの力が合わさり、同時に波を起こして動くことが不可欠だ。ぜひ力を合わせて、これからの漬物業界をもっと盛り上げていってほしい」と組合へエールの言葉を贈った。 
【松下正雄氏】 
 第6代大阪府漬物事業協同組合理事長、株式会社天政松下取締役会長。 
 昭和46年に松下商店(現天政松下)に入社。入社早々から経営に携わり、いち早く流通改革への対応を進めた。 
 入社時に約5000万円だった売上高は、社長を退任した平成15年までに約60億円にまで拡大した。 
 組合活動においては業界の底上げに尽力した。平成17年「農産物漬物の安全確保マニュアル」制作、同19年「コンプライアンス委員会」設置、同20年「大阪本場水なす漬」及び「大阪だしキムチ」の商標登録など、大阪漬物業界の振興に尽力した。 
組合役員と青年部員が集った
長谷川理事長が花束を贈呈
出席者に深い謝意表す 「力を合わせて新しいブームを」 
 辻博文副理事長が司会を務める中、発起人を代表して挨拶に立った長谷川理事長は、松下氏との長年の歩みを振り返りながら「私が青年部に入会した頃から、松下会長には公私ともに本当によく面倒をみていただいた。時には急に組合の仕事を任されることもあったが、私なら成し遂げられると信じ、背中を押して成長を促してくださったのだと今になって気付いた。まさに人生の師匠のような存在だ」と温かなエピソードを披露。心からの祝意を伝え、記念の花束を贈呈した。 
 続く乾杯の発声は、関西漬物協会の林野雅史会長(大阪漬協顧問)が務めた。林野会長は「松下氏は社業においても組合活動においても、常に時代の先を歩む憧れの存在。組合の意義を常に問い、会員の利益となる様々な活動をスタートさせた。その多くが現在も続いている」とこれまでの数々の功績を挙げてその指導力を称賛した。 
 和やかな歓談を経て祝賀会が終盤に差し掛かる中、松下会長が、出席者への深い謝意を述べた。松下氏は、一人ひとりに向けて心のこもった個別のメッセージを送った上で、「本日出席されている皆さんの先代、先々代の頃から、長きにわたってお世話になってきた。この厳しい経営環境のなかで、若い皆さんが立派に事業を営まれている姿を頼もしく思う。自社のこと以上に応援したくなるほど、皆さんのことを大切に思っている」と感極まった様子で語りかけ、組合活動でこれまで以上に協力を深めるよう呼びかけた。 
 これを受け、組合を代表して俣野貴彦副理事長が閉会の辞に立ち「松下会長からは、近代的な組織のあり方や、経営の手法を多く学ばせていただいた。一緒に仕事をさせていただく機会があるたび『この人には敵わない』と、その凄みを思い知らされてきた。その頭脳と情熱は、現社長である松下雄哉氏にもしっかりと受け継がれている。業界の未来は明るい」と期待を込めて語った。 
 最後は、松下雄哉氏と藤原年宏氏の2人が青年部副部長として、松下正雄氏の健勝と業界のさらなる発展を祈念する大阪締めの音頭を取り、盛会裏に閉会した。
【2026(令和8)年6月21日第5232号1、3面】

株式会社天政松下    

春の叙勲・褒章 奥井隆氏が旭日小綬章 野澤勇二郎氏に旭日単光章

 政府は令和8(2026)年春の叙勲褒章受章者を公表した。本紙関連では敦賀商工会議所会頭で、株式会社奥井海生堂(福井県敦賀市)代表取締役社長の奥井隆氏が旭日小綬章を、株式会社おばねや(栃木県小山市)代表取締役社長の野澤勇二郎氏が旭日単光章をそれぞれ受章した。

【奥井隆氏】

奥井氏
 奥井氏は1948年生まれ。敦賀商工会議所では北陸新幹線開業を控えた2022年11月に会頭に就任した。各地で開催された物産フェアに自ら赴き、トップセールスで福井県や敦賀の魅力をアピール。2024年3月の開業日には敦賀駅ホームを観光客らが埋め尽くすばかりの人出となった。
 「敦賀に注目が集まる好機に、地域一体となって努力した成果が表れている。受章は敦賀の皆さま全員で頂いたようなもの」と奥井氏は語る。
 社業の奥井海生堂は1871年創業で、大本山永平寺、大本山総持寺御用達の老舗昆布店。奥井氏はその4代目社長を務める。
 全国の高級料亭の料理人の信頼を得る老舗昆布商として暖簾を守り、現在では海外のミシュラン星付きレストランなどへも昆布を納めている。
 奥井氏自身も、伝統の「蔵囲昆布」や昆布だしの「うま味」に関する講演を国内外で行うなど、和食文化の保護継承活動に精力的に取り組んでいる。

 【野澤勇二郎氏】

野澤氏
 野澤社長は「これまでコツコツと少しずつ取り組んできたことがこのような形で認められて大変嬉しく思っている。当社や私を支援していただいた方たちには感謝の気持ちでいっぱいだ」と感想を述べた。
 同社は1987年の創業以来、安全・安心・健康を大切にし、約40年にわたって美味しさと品質にこだわった製品作りを行っている。主力商品はごぼう、楽京、生姜、にらの茎の部分を使用した漬物で、近年はごぼうのチップスやディップソースなど、時代のニーズに合わせた商品を製造、販売して業務を拡大してきた。
 これまでの事業再構築・生産性向上の取組などが評価され、2024年3月には中小企業庁の2023年度「はばたく中小企業・小規模事業者300社」に選出。齋藤健経済産業大臣(当時)より表彰された。その他、日本貿易振興機構(ジェトロ)を通じて海外での展示会にも積極的に出展し、輸出も伸長している。
【2026(令和8)年5月11日第5229号1面】

奥井海生堂 https://www.kombu.co.jp/
おばねや https://obaneya.co.jp/

<東京農業大学>江口文陽学長が勲章受章 カンボジアの農業発展に功績

勲章を受章した江口学長
交流20周年記念式典
 学校法人東京農業大学(東京都世田谷区)の江口文陽学長が3月27日、カンボジア王立農業大学の大講堂で開催された交流20周年記念式典において、東京農業大学を代表して「カンボジア王国友好勲章」を受章した。
 「カンボジア王国友好勲章」は過去にカンボジア王国政府および農林水産省と協力して、カンボジアの農業分野や関連する分野の発展に著しい功績をあげたカンボジア国外の専門家に贈られるもの。
 東京農業大学によるカンボジアでの活動は、単なる技術移転に留まらず農学、環境科学、教育学、経済学が交差する学際的な国際協力のモデルケースとなっている。その中心的な役割を担ってきたのが、地域環境科学部の三原真智人教授(現副学長)だ。
 同大学は、連携締結校であるカンボジア王立農業大学(RUA)、国際NGOや現地の行政機関と密接に連携し、長年にわたり農村開発を支援してきた。
 三原教授の専門である「土壌・水環境の修復保全」の知見を現地の社会・経済状況に適合させ、単に先進国の技術を導入するのではなく、現地住民の収入向上とコミュニティ開発を一体化させた「住民参加型」の持続可能な開発を実践してきた。
 これらの取組は、科学的知見を現場の教育や経済活動に還元する「実学主義」の精神を国際社会で具現化したもの。両大学ではそれぞれ留学生を受け入れ、交流を図っている。
 同大学がRUAの協力を得て実施した文部科学省の国際教育協力事業から2026年で20年目を迎えることとなった。
 この節目に際し、カンボジア王立農業大学の大講堂で開催された交流20周年記念式典において、カンボジア王国政府より江口文陽学長に対して、20年にわたる東京農業大学の教育・研究・開発協力等の実績を高く評価して、「カンボジア王国友好勲章」が授与されたものである。
【2026(令和8)年4月11日第5226号8面】

東京農業大学
https://www.nodai.ac.jp/news/article/royal-order-sahametrei/

<フジッコ>社会貢献功績で紺綬褒章

伝達式にて福井社長(右)と酒井隆明市長
黒豆産地・丹波篠山へ寄附
 フジッコ株式会社(福井正一社長、神戸市中央区)は2024年度に兵庫県丹波篠山市へ行った寄附により、社会貢献活動を積極的に推進してきた功績が認められ、内閣府より「紺綬褒章」を受章した。受章に伴い5日、丹波篠山市役所にて伝達式が行われた。
 同社では、主力商品である豆製品の原料として、全国でトップレベルの品質を誇る丹波篠山産の豆を使用しており、丹波篠山市は当社にとって貴重な産地のひとつである。この度、丹波篠山市の産業支援と地域活性化を目的とした寄附を実施した。
【福井社長のコメント】
 この度は栄誉ある紺綬褒章をいただき、大変光栄に存じます。丹波篠山産の黒豆産業支援と地域活性化に貢献できることを大変嬉しく思います。今回の受章を機に、丹波篠山市とのより深い関係構築を図り、持続可能な産地づくりを通じて、当社の企業スローガンである「おいしさ、けんこう、つぎつぎ、わくわく」を実現してまいります。今後も食を通じた社会貢献を続けてまいります。
【2026(令和8)年3月21日第5224号10面】
 
フジッコ

<第47回食品産業優良企業等表彰式及び第38回優良ふるさと食品中央コンクール表彰式>

中田食品の中田社長
壽屋漬物道場の渡辺社長と令夫人の友栄さん
食品産業優良企業等表彰の受賞者
優良ふるさと食品中央コンクールの受賞者
堀切会長
中田食品が農林水産大臣賞 壽屋漬物道場が大臣官房長賞
 第47回食品産業優良企業等表彰式及び第38回優良ふるさと食品中央コンクール表彰式(主催:一般財団法人食品産業センター、公益財団法人食品等持続的供給推進機構)が2日、如水会館(東京都千代田区)で開催された。
 今回、食品産業優良企業等表彰では農林水産大臣賞11(食品産業部門6、食品流通部門3、団体部門1、マイスター部門1)、農林水産省大臣官房長賞2(食品産業部門2)の、計13(企業・団体8、個人5名)が表彰された。
 優良ふるさと食品中央コンクールでは、農林水産大臣賞4社(新技術開発部門、新製品開発部門、国産農林産品利用部門、国産畜水産品利用部門各1)、農林水産省大臣官房長賞9社(新製品開発部門、国産農林産品利用部門、国産畜水産品利用部門各3)、食品産業センター会長賞8社(新製品開発部門4、国産農林産品利用部門3、国産畜水産品利用部門1)の計21社が表彰された。
 本紙関連では食品産業優良企業等表彰の食品産業部門・農商工連携推進タイプで、中田食品株式会社(中田吉昭社長、和歌山県)が農林水産大臣賞を受賞した。
村上会長
 優良ふるさと食品中央コンクールの新製品開発部門で、有限会社壽屋漬物道場(渡辺暁史社長、山形県)の「食べるりんご酢玉ねぎだれ」が農林水産省大臣官房長賞を受賞した(一部既報、受賞コメント別掲)。
 主催者挨拶で食品産業センター会長の堀切功章氏は、「今回受賞された皆様の取組は、経営の合理化、流通の改善、あるいは品質管理の強化、そして地域の食文化や原材料を活かした商品開発、熟練した技術など今後の食品業界の発展にとって示唆に富むものばかりである。受賞された皆様のご努力に深く敬意を表すとともに、今回の受賞を契機としてなお一層の取組を進めて頂き、食品産業発展の原動力となるようお願いしたい」と語った。
 同じく主催者である公益財団法人食品等持続的供給推進機構会長の村上秀德氏は、「食品産業を取り巻く環境は厳しいが、本日受賞された皆様は経営の近代化、流通の合理化等に多大な実績を上げられ、あるいは団体活動を通じて、食品産業、流通業の発展に尽力して来られた。皆様にはこの受賞を機に、なお一層のご活躍を期待し、企業の益々の発展を祈念する」と挨拶した。
 来賓祝辞で農林水産省大臣官房総括審議官(新事業・食品産業)の河南健氏が挨拶し、「受賞者の皆様は地域全体をけん引され、また多様なニーズに対応して新たな価値を創造してこられた。政府としても、強い経済の構築と実現に取り組んで行きたい」と語った。
 続いて受賞者の表彰に移り、農林水産大臣賞並びに農林水産省大臣官房長賞を河南氏が、食品産業センター会長賞を堀切会長がそれぞれ授与した。
 審査経過を食品産業優良企業等表彰の片岡寛審査委員長、優良ふるさと食品中央コンクール表彰の髙増雅子審査委員長がそれぞれ説明した。
 受賞者を代表し、優良企業等表彰・食品産業部門で農林水産大臣賞を受賞した西山製麺株式会社(北海道)の西山隆司社長が謝辞を述べた後、出席者全員で記念撮影を行い、表彰式は終了した。
 【中田食品・中田吉昭社長のコメント】
 「農家の皆様が丹精込めて育てて頂いた梅の加工・販売をする仕事を営む中で、この度の受賞は和歌山地区を持続可能な梅の産地として、未来に向けて努力してきたことをご評価いただいたのだと思う。この度の受賞は周囲でご協力を頂いた皆様のお陰だと、大変感謝している」
 【壽屋漬物道場・渡辺暁史社長のコメント】
 「漬物で培ってきた技術を幅広く利用していくことを目指し、新しい調味料を開発した。自社醸造のりんご酢と地元産品の玉ねぎを組み合わせ、お客様が料理で自由に使っていただけるよう、味のバランスにこだわって作った。評価して頂き、大変うれしく思っている」
【2026(令和8)年3月11日第5223号1面】

中田食品
https://www.nakatafoods.co.jp/

食品産業センター 食品産業優良企業等表彰
https://www.shokusan.or.jp/yuryo-kigyo/
食品産業センター 優良ふるさと食品中央コンクール表彰
https://www.shokusan.or.jp/furusato/
食品等持続的供給推進機構
https://www.ofsi.or.jp/

<食品産業センター>食品産業優良企業等表彰 中田食品が農水大臣賞受賞

中田社長
 一般財団法人食品産業センター(荒川隆理事長)は1月29日、第47回食品産業優良企業等表彰式及び第38回優良ふるさと食品中央コンクール表彰式の概要と各賞受賞作品及び受賞者を発表。本紙関連では食品産業優良企業等表彰において中田食品株式会社(中田吉昭社長、和歌山県田辺市)が食品産業部門(農商工連携推進タイプ)で農林水産大臣賞を受賞。優良ふるさと食品中央コンクールでは、有限会社壽屋漬物道場(渡辺暁史社長、山形県東根市)の「食べるりんご酢玉ねぎだれ」が農林水産省大臣官房長賞(新製品開発部門)を受賞した。表彰式は3月2日に東京都千代田区の如水会館にて開催される。
 梅干しのトップメーカーである中田食品は梅を素材に、健康で豊かな食生活の実現を目指し、伝承の技を守りながら、時代のニーズに即した梅製品の開発に取り組んでいる。生産者とともに産地の維持・発展に積極的に取り組み、事業活動を通じて地域社会の発展に貢献している。
 同社の中田社長は、和歌山県漬物組合連合会理事長をはじめ、関西漬物協会副会長、全日本漬物協同組合連合会常務理事を務め、地元のみならず、和歌山県内外における漬物業界全体の振興・発展に尽力している。
食べるりんご酢玉ねぎだれ
 食品産業優良企業等表彰は、国民経済および国民の食生活に不可欠な役割を担う食品産業において、食生活ニーズへの的確な対応、農商工連携の推進による地域農林水産物の利用増進、食料資源の効率的利用、生産性の改善向上、食品流通の合理化、省エネルギー・省力化、廃棄物排出の削減および利活用、消費者対応による食の安全・安心の普及・啓発、さらには画期的な新技術・新製品の開発等に顕著な功績のあった企業等を広く表彰することにより、食品産業界全体のさらなる発展に資することを目的としている。
 また、食品の製造・加工等において、伝統的または革新的な高度の技術・技能を有する者も表彰対象としている。
 食品産業部門(農商工連携推進タイプ)は、農商工連携の推進などを通じ、健全な地場産業として、地域の農林水産物生産者との連携による原料調達や雇用促進等の面で、地域の発展に功績のあった者を対象とする部門。
【2026(令和8)年2月11日第5221号1面】

中田食品
壽屋漬物道場

京都府 山下氏「府の現代の名工」

「京都府の現代の名工」となった山下氏

西脇知事から表彰状が手渡された
卓越した技術を後進に継承
 有限会社山下商店(京都府亀岡市)の代表取締役社長である山下弘行氏が、京都府の優秀技能者表彰を受賞し「京都府の現代の名工」に認定された。
 1月28日には、京都市上京区の京都ガーデンパレスにおいて表彰式が執り行われ、西脇隆俊府知事より表彰状が手渡された。
 今回表彰されたのは、食品業界の他、建築や工芸などの分野から山下氏を含めた18名。青年優秀技能者奨励賞(明日の名工)の7名も表彰された。
 西脇府知事は「永年にわたり伝承された技術を現代の生活様式に合わせ進化させ続ける皆様に心から敬意を表したい」と表彰者を称え、京都府議会の荒巻隆三議長も祝辞を述べた。
 式典を終えて山下氏は「支えてくれた周囲の皆様に感謝している。常においしい漬物をお客様に届けたいという想いで仕事に励んできた。今回、現代の名工に選んでいただき光栄だ。培ってきた技術を共有し、引き続き業界貢献したい」と語った。
 【山下弘行氏の功績】
 昭和41年生まれ。水分の多寡など原材料の状態を見極め、適切な塩加減と重石により、あらゆるケースで下漬を行うことができ、オーダーを忠実に再現する技術力で得意先からの信頼も厚い。また平成12年から原料野菜の栽培に着手し、長期保存用の聖護院かぶらの生産技術で、業界の常識を覆す夏場の千枚漬の販売を可能とするなど、産業の発展に寄与してきた。第6次産業の形態で伝統京野菜によるオリジナル商品の開発から販売まで行う他、卓越した技術を後進に惜しみなく伝え、業界全体の技術力向上にも貢献している。
【2026(令和8)年2月11日第5221号17面】

京都市 京の名匠に北尾康幸氏

北尾氏(右)と松井市長
「川久北尾商店」で30年余
 京都市は、伝統産業の卓越した技を持ち、業界発展に貢献する「伝統産業技術功労者(京の名匠)」を発表、昨年12月22日には京都市役所で表彰式を執り行った。本紙関連では京つけもの川久 北尾商店(右京区)代表の北尾康幸氏が表彰を受けた。
 染物、織物、工芸、食品などの分野で活躍する11名に、松井孝治市長が表彰状を手渡した。松井市長は「日本のみならず世界の宝と言える技術を磨き、後進へ伝えている皆様に敬意と感謝を申し上げる。京都も時代に適応し魅力的な都市であり続けようとしているが、その背骨となるのは常に皆様の、五感を総動員する技術」と賛辞を送った。
 北尾氏は受賞者代表として謝辞に立ち「世界を魅了する街、京都でこのような表彰を頂き身に余る光栄と喜ぶ一方で、責任を強く感じている。自らのさらなる技術研鑽や商品開発はもちろん、後継者の育成にも力を入れていく」と述べた。
 【北尾康幸氏】
 昭和39年生まれ。昭和2年創業の「京つけもの川久 北尾商店」3代目として30年以上にわたり漬物製造に携わる。特に京の三大漬物の一つ千枚漬については、蕪の状態や気候の変化を見極めながら漬け込むことで変わらぬ高品質の商品に仕上げる高度な技術力を有する。
 「機械化・数値化できることは取り入れながらも、伝統製法の核心は守り続けている。今季の京都産かぶらはみずみずしく良好なので、心を込めて千枚漬にしていく」と意気込んだ。
【2026(令和8)年1月11日第5218号9面】

京つけもの川久 北尾商店  
株式会社食料新聞社
〒111-0053
東京都台東区浅草橋5-9-4 MSビル2F

TEL.03-5835-4919(ショクイク)
FAX.03-5835-4921
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