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「梅」業界活動・企業紹介2026

<梅議連第30回総会>紀州梅3年連続凶作で支援求める 

梅酒づくりを行う二階最高顧問(中央)と森山会長(左から2人目)ら
気候変動への対策講じる
 梅産業の振興を目的とした梅振興議員連盟(森山裕会長)は11日、東京都千代田区の参議院議員会館1階特別会議室にて第30回総会を開催。
 森山会長、二階俊博最高顧問、鶴保庸介幹事長ら多数の議員が出席し、全国6地区の各産地がそれぞれの取組や近況を発表。
 全日本漬物協同組合連合会(中園雅治会長)からは紀州田辺梅干協同組合の前田雅雄理事長、元全漬連副会長の泰地武氏、真野康彦専務理事が出席し、紀州梅が3年連続の凶作に見舞われている作柄状況について報告。行政に対して支援を呼びかけた。
 開会の挨拶に立った森山会長は、「ミツバチが不足している問題については温暖化の影響が大きいと思う。ミツバチがどう乗り越えていくのか、実証実験等を行い早く結論を出すことが重要だ。
 梅は日本の食文化を支える誇るべき農産物。議連が一丸となって梅の生産振興と消費拡大に取り組んで産地の活性化につなげていきたい」と気候変動への対策を講じる方針を示した。 
 続いて二階最高顧問と鶴保幹事長が挨拶を行い、二階最高顧問は、「森山会長の指導をはじめ、各産地の皆さんの力によって今日まで進むことができている。何が起こるか分からない状況だが、農産物の優等生としての名に恥じないよう産地の皆さんのご理解とご協力をいただきながら産地の維持、発展に取り組んでいく」と力強く語った。 
 鶴保幹事長は、「梅の産地は全国にあり、本日これだけの方にお越しいただくことができて感謝している。ミツバチが梅の作柄に影響しているとのことで、議連と皆さんの力を結集して取り組んでいきたいと考えている」と協力を求めた。  
 議事に移り、昨年度決議文への対応状況、直近の情報をまとめた「うめをめぐる情勢」、花粉交配用ミツバチ不足の現状と対策について説明が行われた。
 和歌山県では平年の8割作となった令和7年産の梅(青梅)の出荷量は前年より増加したものの、卸売価格は令和6年産に引き続き高止まりして、1㎏704円。
 収穫がスタートしている今年産はさらに高値となり、864円になっていることが報告された。  
 また、和歌山県における令和8年産の生産予想量は平年(5万5140t)の53%となる2万9000tの見込みとなっている。
 今年は和歌山県みなべ・田辺地方を中心に3月29日、5月1日に降雹被害が発生し、約2億3000万円の被害が発生した。  
 その他の県の生産状況は多くの産地で平年並みの生産量が見込まれているが、カメムシの増加やクビアカツヤカミキリの生息範囲が拡大しており、今後の影響が懸念されている。  
 花粉交配用ミツバチ不足の現状と対策については、花粉交配用ミツバチの不足に備えた体制として農林水産省、一般社団法人日本養蜂協会、花粉交配用昆虫メーカーが協力し、需給調整に必要な情報共有を行っていくことを確認。
 また、養蜂等振興強化推進事業の令和8年度予算概算決定額が2億2200万円で養蜂振興の取組を支援していることを説明した。
 続いて各産地における梅振興の取組等について発表が行われた。 
 【和歌山県(山本秀平みなべ町長)】 和歌山県は3年連続の凶作で、一昨年が平年の4割、昨年が平年の7~8割で過去最悪の雹害が発生。雹害は4年連続で今年の作柄は一昨年に匹敵すると言われている。 
 困っているのは農家だけではなく、加工業者も原料がないので商品を売ることができず、雇用を守れない状況。産地を維持できるかギリギリの局面となっている。 
左から山本みなべ町長、泰地氏、鶴保幹事長、前田理事長
紀州梅3年連続値上げへ 
中長期的な指導を求める
 【埼玉県】 越生町では6月1日と9日に地元小学校2校の児童を対象に梅もぎ体験を開催。また、6月14日に越生梅林で「第19回梅フェア」を開催して越生のブランド品種「越生べに梅」の生梅を販売する。  
【群馬県】 豊産性と自家受粉結実性がある新品種「ゆみまる」が少しずつ普及してきており、今年はある程度の数量が出荷された。また、就農後数年を経たナス生産者と高齢化や後継者不足などで管理が困難となった梅生産者をマッチングさせる取組を行っている。  
 【東京都】 2009年に青梅の梅からウメ輪紋ウイルスが確認され、2010年に法に基づく緊急防除を開始した。2016年に梅の再植栽を開始し、今年は10年目の節目を迎え、2月21日から3月22日まで梅まつりを開催。ウメ輪紋ウイルスを克服し、今後も梅振興に邁進する。  
 【神奈川県】 産地では人手不足、生産者の高齢化、気候変動など、厳しい状況が続いており、危機感がある。地域支援型の農業として地元の人はもちろん、観光客を農業に導くプラットフォームを作り、農ある暮らしをテーマに取り組んでいく。  
 【福井県】 生産者は減少傾向となっており、梅産業の衰退を食い止めるために若者の新規営農者の研修を実施。県や若狭町では福井梅収穫お助けトラベルの取組を行うなど、応援団となる若手の梅生産者を支援していく。  
 全漬連から紀州田辺梅干協同組合の前田理事長、泰地氏、真野専務理事が出席し、前田理事長が梅干し等の漬物の流通販売の現状について報告。
 前田理事長は一昨年が大凶作、昨年が甚大な雹害が発生したことを説明した上で、「今年の紀州梅はまだ収穫中だが、平年の5割程度と予想されている。それに加えて6月から包材の価格が上がり、3年連続の値上げは避けられない状況で、強い危機感を持っている」と悲壮感を漂わせた。 
 梅干しの売れ行きについては、「梅干しの売れ行きは値上げや出荷調整の影響で1割ほど下がっており、中国産製品の割合が増えている。物価高が続く中、消費者の買い控えもあり、値上げによってさらに売れ行きが悪くなることが想定される。
 和歌山では梅に関連する仕事をする人の割合が多いこともあり、次世代への継承や育成に向けて中長期的な指導を賜りたいと思っている」と支援を求めた。  
 続いて4項目の決議案が読み上げられ、一部追記も含めて全会一致で採択。総会終了後には二階最高顧問、森山会長、鶴保幹事長らによる梅酒づくりのデモンストレーションが行われた。
【2026(令和8)年6月21日第5232号1、3面】

<JAわかやま>高市総理を表敬訪問 

高市総理と面会したJAわかやま一行
梅と新しょうが贈呈でPR
 JAわかやま(坂東紀好代表理事組合長、和歌山県和歌山市)は6月8日、首相官邸に高市早苗総理を表敬訪問した。  
 県名産の梅や新しょうがの魅力を伝え、PRに力を注いでいることを報告。坂東組合長をはじめ、関係職員や梅、しょうが生産者の代表が参加した。  
 高市総理には青梅や新しょうが、梅干、ジンジャエールなどの関連加工品を贈呈。和歌山県が誇る農産物の品質や生産の取組について説明し、地域農業の持続的発展に向けた思いも共有した。  
 また、6月6日の「梅の日」に合わせて各地でPRイベントが開催され、JAわかやまでは、昨年4月の県JA合併を契機に、県産農産物の魅力発信を強化しており、今回の表敬訪問もその一環。
 関係者は「和歌山の梅と新しょうがの価値・魅力を全国に広めたい」と話している。
 和歌山県の梅産地で構成される「紀州梅の会」(真砂充敏会長)では、各部会が京都の上賀茂・下鴨神社、田辺市の熊野本宮大社、みなべ町の須賀神社などに梅を献上し、無病息災と豊作を祈願した。
 上賀茂・下鴨神社では新梅を各10㎏奉納。須賀神社では「梅収穫感謝祭」を実施し来賓に山本秀平みなべ町長を迎え、新梅の漬け込みが行われた。  
 熊野本宮大社では「梅漬けの儀」を執り行い、本年産の新梅を神前に奉納。
 漬け込み作業が平穏に進むことを祈願し、直会では梅ジュースが関係者へ提供され、来年の豊作を祈りながら飲み干した。  
 なお紀州梅の会では、紀州梅の普及と食育推進を目的に、毎年「梅の日」前後に田辺市とみなべ町内の学校給食として梅製品を提供。
 今年も小中学校では、梅干しや梅肉ソース、梅味のデザートなど、梅を取り入れた多彩なメニューが並び、児童らが地元の味に親しむ機会となった。
【2026(令和8)年6月21日第5232号1面】

<紀州田辺梅干協同組合>「梅漬けの儀」熊野で

梅漬神事を行う前田理事長
漬け込まれた梅
前田理事長「今年が正念場」
 紀州田辺梅干協同組合(前田雅雄理事長)は、熊野本宮大社で毎年恒例となる「梅漬けの儀」を執り行い、本年産の新梅を神前に奉納し、漬け込み作業が平穏に進むことを祈願した。 
 式典では、九鬼家隆宮司による祈祷が厳かに行われ、神楽の奉納、玉串奉奠、直会(なおらい)など、一連の神事が伝統に則って進められた。境内には関係者が集まり、今年の梅の作柄の奉告、来年の梅づくりの安全や豊作も願った。  
 祈願後の九鬼宮司の挨拶では、「紀州南高梅が3年連続の不作の見通しとなっており、今年は正念場の年だ」と述べ、自然災害や気候変動の影響が続く中で、梅農家、そして梅加工メーカーが地域の農業を支えることの重要性を強調した。  
 次に主催者を代表して前田雅雄理事長は、「加工メーカーにとって大変な時期を迎えている」と現状を語り、今年は例年より実が小さいこと、また5月に一部地域で雹被害があったことなどの情報が共有された。  
 さらに前田理事長は、「夏が近づいてきた。熱中症や夏バテ対策に梅干しを食べてほしいと、組合で引き続きアピールしていく。夏場は塩分補給も兼ね、1日1個は食べてほしい」と伝えた。  
 続く直会では、梅ジュースが関係者へ提供され、芝田和明副理事長の掛け声の下、一同飲み干し、「梅漬けの儀」が閉幕した
【2026(令和8)年6月21日第5232号3面】

<紀州みなべ梅干協同組合>梅収穫感謝祭を斎行 漬け込み儀式で産地の結束示す

神事を行う殿畑理事長
 紀州みなべ梅干協同組合(殿畑雅敏理事長)は6月6日、梅の日を記念し、みなべ町の須賀神社で「梅収穫感謝祭」を斎行した。  
 式典には、組合員をはじめ、梅生産者、来賓、行政関係者、関連資材業者など、梅産業に携わる関係者が参列した。
 神事の他、新梅の漬け込み儀式、玉串奉奠、神礼授与などが厳かに進められた。  
 挨拶に立った殿畑理事長は参列者へ謝辞を述べるとともに、続く原料不足や厳しい作柄状況に触れ、「来年こそは天候に恵まれ、豊作となることを期待したい」と語った。  
 来賓代表として登壇した山本秀平みなべ町長は、みなべ町が梅とともに発展してきた歴史を振り返り、「梅産業は地域経済を支える重要な産業である」と強調。行政として引き続き、生産者支援に取り組む姿勢を示した。 
 式典の最後には記念撮影が行われ、参列者は来季の豊作を願いながら境内を後にした。
【2026(令和8)年6月21日第5232号3面】

<紀州梅の会>「梅の日」にイベント 

梅産業関係者58名が参列
杉本団長(右)と紀州田辺梅干協同組合の小森勝薫副理事長
「梅行列」で参拝者に梅干しを配布
縁ある京都賀茂神社へ奉納
 6月6日は「梅の日」。和歌山県の梅産地の行政、JA、梅干組合、生産者団体等でつくる「紀州梅の会」(真砂充敏会長=田辺市長)は首相官邸を訪問して総理大臣への梅贈呈や、上賀茂・下鴨神社、和歌山県の熊野本宮大社と須賀神社に梅を献上して無病息災と平穏を祈願した。  
 京都市の上賀茂神社・下鴨神社では、紀州梅の会梅干し部会の杉本宗一部会長が団長を務めて『献梅の儀』が執り行われ、梅の豊作と発展が祈願された。  
 参拝の道中では、熱中症予防や健康に役立ててほしいという思いを込めて、他の参拝客へ梅干しを配布する「紀州梅道中」が今年も行われた。  
 参列したのは杉本団長ら梅干し部会メンバーをはじめ、みなべ町・田辺市行政関係者や、JAわかやま、梅生産者、地域の有志ら総勢58名。
 本殿で行われた献梅の儀は、両社へ各10㎏の新梅が奉納され、祝詞奏上、玉串奉奠など厳粛に執り行われた。  
 梅行列では「紀州南高梅」や「梅の日」の旗を立て、時代装束に身を包み行進。両神社で600個ずつ、計1200個の梅干しを配布しPRした。この日は好天に恵まれ汗ばむほどの気温だったため、人々は行列をなして梅干しを求めた。  
 杉本団長は「3年連続の不作が確実となっている。生産が安定することを切に願った。梅干しの配布も喜んでいただけた。原料が揃って、加工して、多くの方に買っていただく。紀州の梅産業がさらなる発展を目指すには、このサイクルが不可欠」と語った。  
 紀州梅の会は、2006年に6月6日を「梅の日」と制定した。その由来は今から460余年前(1545年)、雨が降らずに人々が困っていた折、時の天皇が京都の賀茂神社に梅を奉納して祈ったところ、雨が降り始め、五穀豊穣をもたらした。  
 人々はその天恵の雨を「梅雨」と呼び、梅に感謝するとともに災いや疫病を除き、福を招く梅を「梅法師」と呼んで贈り物にするようになったという故事から6月6日を「梅の日」に制定した
【2026(令和8)年6月21日第5232号3面】

<紀州梅の会>学校給食で梅料理提供

混ぜご飯やデザートにも梅
 紀州梅の会は、紀州梅の普及と食育推進を目的に、毎年「梅の日」(6月6日)に合わせて田辺市とみなべ町内の学校給食へ梅製品を提供している。今年も小中学校では、梅干しや梅肉ソース、梅味デザートなど、梅を取り入れた多彩なメニューが並んだ。  
 給食一覧によると、城山台学校給食センターでは梅干しを添えたメニューで、「ごはん、梅干し、とり天、ピリ辛きゅうり、けんちん汁」や「ごはん、梅干し、ビーフコロッケ、豚の角煮」などが提供された。
 子どもたちが好きなメニューに、梅が自然に組み込まれていることが分かる。  
 また、大塔中辺路給食センターでは「チキンカレーライス」に加え、「梅味フルーツポンチ」が登場するなど、デザートにも梅を活用した工夫が見られた。  
 長野小学校では「梅ごはん」、本宮地区の小中学校では「豚肉の梅肉ソース」が提供されるなど、学校ごとに特色ある梅メニューが展開された。
 各学校の先生は、「梅の日」の由来や梅の健康性を伝え、児童たちは梅への理解を深めた。
【2026(令和8)年6月21日第5232号3面】

<紀州梅の会>わかやま紀州館でPR 真砂会長らがトップセールス

真砂会長(右から2人目)、大炭副会長(右)がトップセールス
紀州南高梅の青梅も販売
 紀州梅の会(真砂充敏会長=和歌山県田辺市長)は6日、東京・有楽町にある和歌山県のアンテナショップ「わかやま紀州館」にて「6月6日は梅の日」のPRイベントを実施した。  
 同館は6月7日にリニューアル2周年を迎え、「リニューアル2周年祭」として6月5日~7日に様々なイベントを実施。
 「梅の日」である6日には同会の真砂会長、大炭敦史副会長(JAわかやま紀南地域本部長)が同館を訪れ、梅娘や県のゆるキャラ・きいちゃんを交えてトップセールスイベントを実施した。  
 挨拶に立った真砂会長は、故事に基づいて6月6日が「梅の日」に制定された経緯を説明。また昨年の大阪万博で実施され、同館の店頭にサンプル展示されている「万博漬」の意味と内容も紹介した。  
 最後に、「梅干しはその美味しさはもちろんのこと、これから暑くなる時期は熱中症予防の効果も認められており、昔から健康に良い食べ物として知られている。皆さんもぜひ、紀州の梅干しを召し上がって頂きたい」と挨拶した。  
 続いて挨拶した大炭副会長は、3年連続で不作傾向となっている同地区の梅の作柄に触れながら、「農家が丹精こめて育てた梅を、農家の皆さんの心を感じながらぜひ食べてほしい」と紀州名産の梅干しをアピールした。 
 来場者には梅ジュースの試飲と梅干しのサンプルが提供され、行列が出来るほどの盛況ぶり。店頭には「うめ応援特設コーナー」が設けられ、青梅を始め紀州南高梅など、うめ関連商品を取り揃えて販売した。  
 また、梅干し(個包装)の配布(各日3回、先着順計1500個)や、梅娘による産地PR等も実施。その他、カプセルトイ販売、ガラガラ抽選会、福袋販売、割引クーポン配布、ゆるキャラによる魅力発信など、様々なイベントで紀州の梅干しをPRした。
【2026(令和8)年6月11日第5231号5面】

<紀州みなべ梅干協組>南高梅母樹の報恩感謝祭 不作続きで次年豊作願う

殿畑理事長
山本みなべ町長
高田代表
報恩感謝祭の参列者
紀州みなべ梅干協組の総会
 紀州みなべ梅干協同組合(殿畑雅敏理事長)は19日、紀州高田果園(高田智史代表)で南高梅の母樹に感謝を捧げる報恩感謝祭を執り行い、その後は国民宿舎紀州路みなべで第54期通常総会を開催した。
 紀州高田果園では南高梅母樹の報恩感謝祭を実施。南高梅は、高田代表の祖父・高田貞楠氏が明治35年に植えた苗木「高田梅」がルーツであり、一同、母樹へ感謝を捧げ、梅産業の発展を祈り、祭事は須賀神社の宮司が執り仕切った。
 参加者は同組合会員に加え、来賓として和歌山県漬物組合連合会の中田吉昭理事長、紀州田辺梅干協同組合から小森勝薫副理事長、みなべ町の鴨本博基うめ課課長の三名が参列した。須賀神社の前芝弘和宮司が、母樹に水を注ぐ灌水の儀などを執り行った。
 殿畑理事長は「今年も梅の不作年だ。大変な中、必死に考えろと先人に課題を与えられている気がする。目の前のこの一本の樹が、私たちに経済的な恩恵を与えてくれていることを感謝しなければならない。皆様、本日はお集まりいただき感謝している」と謝辞を示した。
 みなべ町長の山本秀平氏は「行政として、梅農家、梅加工メーカー様が事業発展できるよう全力で支えていく」と抱負を語った。
 高田代表は「この母樹は根を生やして122年。梅が今以上に和歌山、そして日本の一大産物となるようしっかりお祈りした」と挨拶した。
 南高梅の名前の由来は、紀州高田果園の母樹の穂木を、昭和6年に譲り受けた小山貞一氏が梅の栽培を広め、さらに昭和25年、南部高校が品種の選抜研究に協力したことにある。
 また母樹はJA紀州アグリセンターみなべに移植されていたが、2020年に紀州高田果園へと帰還した歴史がある。
 その後、会場を移し総会を開催。
 議案審議は第一号議案で令和7年度事業報告及び収支予算予算報告、第二号議案で令和8年度事業計画案及び収支予算決定の件を中心に上程され、議案はすべて承認された。
 本年度は、概ね前年度の事業を継続していく予定だ。6月6日「梅の日」に際し、和歌山県や「紀州梅の会」、また同組合と紀州田辺梅干協同組合横断の青年部組織「若梅会」と連携して、各地で紀州梅を宣伝する計画がある。
【2026(令和8)年5月21日第5230号3面】

<紀州梅の会>ひょう被害の梅も消費喚起へ 「梅の日」20周年でPR強化

真砂会長
山本副会長
紀州梅の会総会
 【大阪支社】紀州梅の会(真砂充敏会長)は7日、和歌山県田辺市の田辺市役所で令和8年度総会を開催した。
 総会の開会に際し真砂会長は「今年も梅が不作とみられ、三年連続の不作になりそうだ。産地は経験したことのない厳しい状況で、梅産業全体への影響が懸念される。当会としては、ひょう被害を受けた梅も含めてPRし、消費喚起に努めていく」と挨拶した。
 また加工業者や流通関係者との連携強化にも触れ、「産地が一体となって危機を乗り越える必要がある」と呼びかけた。
 総会では真砂会長が議長に選任され、①規約の改正、②令和7年度事業経過報告及び収支決算報告、③令和7年度会計監査報告、④令和8年度事業計画案及び収支予算案、⑤その他、の議案が上程され、すべて承認された。
 昨年度の事業は、青梅の消費宣伝や紀州梅干しの消費宣伝で県内小学校へ梅干し配布キャンペーンを実施(和歌山県漬連と共催)。青年部の若梅会がSNSで梅干し情報を発信した他、特選梅干し認定制度への推薦、「梅の日」の万博漬けPRなど、多方面で活動を展開した。
 本年度も前年の事業を概ね継続する他、今年は6月6日「梅の日」が制定20周年を迎えるため、PRを強化する。6月5日~7日には東京都千代田区のわかやま紀州館で「梅の日」20周年トップセールスが企画されており、首都圏での認知度向上を図る。
 加えて、若年層への訴求を目的に、SNSでの情報発信も強化する方針が示された。
 なお田辺市梅振興室からは、同市で梅の収穫期の労働力不足対策として、市の職員が副業で梅の収穫に従事できるよう許可基準が明文化されたと報告があった。基準を満たしていれば、梅を収穫した際、対価を受け取ることが許容される。現在、みなべ町でも同様の取組を検討している。
 最後に山本秀平副会長(みなべ町長)が「南高梅の不作が続く中でも、産地を守っていけるよう力を合わせて頑張ろう」と話し、総会が閉会した。
【2026(令和8)年5月11日第5229号2面】

<みなべ・田辺農業遺産協議会>山本会長、真砂副会長再任

令和8年度の総会
梅システムマイスターの活躍期待
 【大阪支社】みなべ・田辺地域世界農業遺産推進協議会(山本秀平会長)は7日、みなべ町役場で令和8年度総会を開催した。
 本年度は任期満了に伴う役員改選が行われ、山本秀平会長(みなべ町長)と真砂充敏副会長(田辺市長)が再任された。
 総会の冒頭、山本会長は出席者へ日頃の理解と協力に謝意を述べた上で、「気候変動が深刻化し、紀州梅の作柄に影響が出ている。現在厳しい状況だが、乗り切らなければならない。昨年は『みなべ・田辺の梅システム』が世界農業遺産に認定されて10周年を迎え、周年イベントに力を入れた。今後も取り組んでいく」と挨拶した。
 来賓紹介に続き議事に入り、議長には山本会長が選任された。上程議案は次の通り。①令和7年度事業報告および歳入歳出決算報告並びに会計監査報告(通常事業・梅システム10周年事業)、②令和8年度事業計画案および歳入歳出予算案、③役員改選案、④その他。各議案はいずれも承認された。
 令和7年度の事業は、大阪・関西万博ポルトガル館での梅システムや梅酒のPRをはじめ、世界農業遺産関連のシンポジウム・イベントへの参加、「みなべ・田辺の梅システム」の小中学生向け勉強会の開催、環境省の視察受け入れなどを実施した。
 また、昨年10月23~26日に静岡県コンベンションアーツセンター(静岡市駿河区)で開かれた「世界のO‐CHAまつり2025秋の祭典」では、紀州本庄うめよしが物販を担当し、個包装梅干しの配布も行われた。
 さらに、梅システムが2025年12月に世界農業遺産認定10周年を迎えたことから記念事業を実施。10月16~17日に記念式典、今年1月13~16日に大阪市北区のKITTE大阪で記念物産展(出展:中田食品)、3月19~20日には名古屋市の中日ビルで記念物産展(出展:中田食品、マルヤマ食品、岩本食品)を開催した。
 令和8年度は前年の事業を継続する他、本年度から「次世代継承事業」を新設する。具体的には、「梅システムマイスター」をはじめとした有識者による研修や体験学習を通じ、農業遺産や生物多様性について分かりやすく解説・啓発する取り組みを進める。梅システムマイスターの活躍の幅が広まることも期待される。
 最後に、真砂副会長(田辺市長)が、南高梅の不作が続く中、産地維持の重要性がより一層高まっていると語り、総会が閉会した。
 【新役員】(敬称略)
 ▽会長:山本秀平(みなべ町長)▽副会長:真砂充敏(田辺市長)▽監事:阪本浩和(JA和歌山紀州地域本部地域本部長)、大炭敦史(JA和歌山紀南地域本部地域本部長)
【2026(令和8)年5月11日第5229号2面】

<紀州梅の会>6月6日「梅の日」 20周年でイベント強化

 和歌山県の梅産地の行政、JA、梅干組合、生産者団体などで構成する「紀州梅の会」(真砂充敏会長)は、2006年に6月6日を「梅の日」と制定し、毎年全国で関連イベントを行っている。今年も各地で催しが予定され、本年は制定20周年の節目のためイベントの強化を図る。
 6月5~7日には、東京・千代田区のわかやま紀州館で「梅の日」20周年トップセールスを実施。真砂会長をはじめ、梅娘、JAわかやま紀南地域本部、JAわかやま本部が参加する。
 6日には、新梅奉納の記念行事を、紀州田辺梅干協同組合(前田雅雄理事長)と田辺市が熊野本宮大社で、紀州みなべ梅干協同組合(殿畑雅敏理事長)とみなべ町が須賀神社でそれぞれ執り行う。
 紀州梅の会梅干部会(杉本宗一部会長)は、下鴨神社と上賀茂神社に青梅を10kgずつ奉納する。また若梅会(横山誉士会長)は、SNS上で「#梅の日」キャンペーンを展開し、若年層への認知拡大を図る。
 今後は、6月中にJAわかやま本店が首相官邸を訪問する他、大田市場でのトップセールスも予定。さらに「梅干しを食べようキャンペーン」として、県内の学校給食(みなべ町、田辺市、上富田町)で梅干しや梅を使ったメニューが提供される見通しだ。
 「梅の日」の由来は、今から480余年前の1545年にさかのぼる。干ばつに苦しむ人々のため、当時の天皇が6月6日に京都の賀茂神社へ梅を奉納して祈願したところ、雷鳴とともに雨が降り、五穀豊穣をもたらしたと伝えられる。
 人々はこの恵みの雨を「梅雨」と呼び、災厄を払い福を招く梅を「梅法師」として贈り物にする習わしが広まった。これらの故事が宮中の日記「御湯殿上の日記」に記されていたことから、6月6日が「梅の日」と定められた。
【2026(令和8)年5月11日第5229号1面】

<紀州田辺梅干協組>3年連続不作に危機感 梅のPR推進継続へ

前田理事長
大谷社長
紀州田辺梅干協組の総会
 【大阪支社】紀州田辺梅干協同組合(前田雅雄理事長)は4月27日、第64期通常総会を開催した。
 冒頭、前田理事長は会員へ日頃からの理解と協力へ謝辞を述べ、「今年も梅の着果数は平年を下回ったうえ、3年連続の不作と見ている。厳しい状況ではあるが、良質な梅加工品を引き続き供給していこう」と挨拶した。
 総会は前田理事長が議長に就き、①令和7年度の事業報告及び収支決算承認について②令和8年度事業計画及び収支予算の決定について③令和8年度賦課金④取引先の金融機関等の七議案が原案通り承認された。
 前年度は、大阪・関西万博で25年後へのタイムカプセルとなる「万博漬け」の実施、梅酒ツーリズムへの参加などを実施した。
 本年度は、6月6日「梅の日」、10月の「梅干しで元気!!キャンペーン」、南紀田辺UMEロードマラソンとの連携を継続していく。
 なお組合総会の前には有限会社紀州田辺梅干研究センター(大谷喜則社長)の第22期社員総会が開催され、決算報告書が承認された。
 同センターは、調味廃液の処理問題の対応を目的に、有志が集い設立した会社。自然に負担をかけない持続可能な産業となるよう事業継続している。現在は「熊野米プロジェクト」と協調し雑草の生育抑制などの用途の研究に取り組んでいる。
【2026(令和8)年5月1日第5228号2面】

<みなべ・田辺の梅システム>10周年記念物産展 梅メーカー3社がPR販売

中田食品
マルヤマ食品
岩本食品
 【大阪支社】みなべ・田辺地域世界農業遺産推進協議会(和歌山県・田辺市・みなべ町)は、世界農業遺産「みなべ・田辺の梅システム」認定10周年を記念し、3月19~20日に名古屋市の中日ビルでPR物産展を開催した。梅産地としての取組や魅力を発信するのを目的としたもので、会場には梅システムの歴史や生態系との関わりを紹介するパネル展示が並んだ。
 「みなべ・田辺の梅システム」は、梅栽培を中心に林業や養蜂が結びついた独自の農林業形態で、梅林の維持が山の保全につながり、ミツバチの受粉や薪炭林管理など多様な生業が循環する点が評価され、2015年に世界農業遺産へ認定された。同協議会は10周年のPR活動を強化している。
 物産展では県内の梅加工メーカー3社(中田食品、マルヤマ食品、岩本食品)が出展し、梅干し、梅スイーツ、梅酒など多彩な商品を販売。
 来場者は試食や試飲を通じて各社の味の違いや製法へのこだわりを体感した。中田食品の「麻婆梅」、マルヤマ食品の「ももうめ」、岩本食品の金粉入り「プレミアムダイヤモンド梅」などが注目を集めた。
 みなべ町うめ課の木田勝紀副課長は開催の趣旨について「全国から大手企業の社員が梅農家との交流や梅システムの見学を通じて自然の生態系の仕組みを組織づくりに応用しようとしている。県外の人々にも梅システムの魅力をより知ってほしい」と語った。
【2026(令和8)年4月1日第5225号2面】

<梅特集>作柄に多くの不安要素も ドローン活用で作業効率化

梅林で肥料を散布するドローン
 紀州南高梅は昨年の作柄が一昨年に続いて2年連続の凶作となり、原料不足が大きな問題となっている。
 今年は平年作以上の作柄が期待されているが、一部地域で開花が早まったことや、温暖化等の影響でめしべが成長していない花が広範囲で見られるなど、多くの不安要素が指摘されている。
 JAわかやまが1月22日に実施した着蕾調査によると、南高梅の着蕾数は平年比82%、7割作となった昨年比81%と約2割減となっている。また、毎年4月には雹が降っており、昨年は1カ月で4回の降雹があったため、甚大な被害が発生した。
 一昨年の作柄が4割作で昨年は7割作だったため、2年分を足しても1年分の原料しかない計算になり、原料はタイトな状況が続いている。
 昨秋には多くのメーカーが2年連続となる値上げを実施した。小売店で販売されている国産の梅干し製品の売価は2年前の30~50%上昇しており、物価高が続く中で消費者の支持を得られなくなってきている。
 出荷にブレーキがかかったことで新物が入ってくる秋まで原料がつながる見通しがついたことは不幸中の幸いと考えられるが、売場の縮小や需要の減少はマーケットのシュリンクにつながる可能性もあり、マイナス面も大きい。
 大手メーカーは代替えとして中国産原料を使用した商品で売場をカバー。中国産は国産よりも価格の優位性があり、企業によっては中国産の売上が国産を上回るケースも出てきている。
 毎年5月下旬から青梅の出荷がスタートし、自社で漬け込むメーカーの購入意欲は強いと予想される。供給に対して需要が多ければ価格は当然、上昇する。仮に平年作程度の作柄だったとしても、2年連続の凶作で原料がタイトになっていることを考えると、スタートから価格が高値で推移する可能性がある。
 メーカーとしても原料が高くなれば製品価格に転嫁せざるを得ないのだが、価格が今より上がれば消費者離れにつながる可能性もある。梅業界は厳しい局面を迎えている。
 原料の安定確保については、他の農産物と同様に農家の高齢化や減少も課題となっている。梅の生産量が減れば市場規模を維持できなくなるため、最重要課題と位置付けられる。
 紀州梅の会の青年部組織である若梅会では、その解決策の一つとして、2月27日にドローンの活用をテーマにした研修会を実施した。今回テストを行ったドローンの最大積載量は70kgで、スクリュー型のオーガ式で正確な散布が可能。田辺市の梅畑でドローンを使用した肥料のテスト散布を行った。
 山間部など斜面での生産は、平地と比べると重労働で水や肥料、農薬の散布も困難だったが、ドローンによる散布では、人の手で1時間かかっていた作業を2分で行い、単純計算で作業効率が30倍上がったことを実証。この日は若梅会メンバーの他、近隣の農家も見学に訪れ、ドローン活用時の効果や課題を共有した。
 昨年12月まで若梅会の会長を務めた濱田朝康氏(濱田社長)は、「斜面にはスプリンクラーを設置しにくく作業も重労働なのだが、ドローンを使用すれば斜面での生産も復活する。後継者が農園を継がない理由の中に、作業の負担が大きいということがあるのであれば、それは解消できる。費用の問題もあるが、補助金制度もあるようだ。生産量を維持するためには機械化を進めるしかないので、産地としても真剣に検討する必要がある」と前向きな見解を示した。
 世界農業遺産「みなべ・田辺の梅システム」は、認定から10年目を迎えた。持続可能な梅産業の構築に向けて、一歩ずつでも着実に踏み出していく必要がある。
【2026(令和8)年3月21日第5224号1面】

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<みなべ町うめ課>「梅パワー」次々明らか 消費振興から地域活性化へ

 紀州南高梅の発祥の地として知られる和歌山県みなべ町には、全国唯一の専門部署「うめ課」が設置されており、今年で53年を迎える。
 同課は町の基幹産業である梅の消費拡大や生産性向上に向けた研究、さらには機能性研究を通じたブランド力の強化に心血を注いできた。
 これまでにインフルエンザウイルスや新型コロナウイルス(SARS‐CoV‐2)の抑制、胃がんや胃潰瘍の予防、コラーゲンの減少抑制といった効果を解明し、特許を取得。他にも多岐にわたる健康機能性を明らかにし、梅・梅干しの消費拡大を後押ししてきた。その概要は冊子「梅パワー」として配布している(表参照)。
 しかし、現在はかつてない厳しい状況に直面している。直近2年連続での凶作により、梅干しメーカー側が積極的な販促活動を控えざるを得ない事態となっており、産地全体に強い危機感が広がっている。
 こうした中、同課は活動の枠組みを販売促進に留めず、地域の魅力を重層的に発信することで関係人口の呼び込みや町のファン拡大にも注力している。
【2026(令和8)年3月21日第5224号2面】

みなべ町うめ課 「梅パワー」

<若梅会>白龍梅本舗・横山氏会長に 若年層が意識する機会を創出

横山会長
 紀州の梅産業を担う若手経営者らが集う「若梅会」の新会長に、今年1月から横山食品株式会社(白龍梅本舗、和歌山県みなべ町)の代表取締役社長、横山誉士氏が就任した。
 横山氏は、「梅の本当の魅力」が伝わっていないことに課題意識を持ち、PR活動へ力を入れる方針を示す。
 具体的には、前会長の濱田朝康氏の下でスタートした3つの消費振興策の継続、強化に取り組む。
 一つが音楽フェスティバル「サマーソニック」への屋台出店だ。ご飯のお供という先入観から脱却し、アレンジの可能性を提示することで若者へのアピール力を高める。
 また東京・京都といった消費地での梅干し配布PR、SNSを活用したレシピ提案などの積極的な消費振興策も継承する。紀州梅産地では、3年連続の不作の気配が濃厚となる中、その状況を理解してもらうこともSNSを通じて訴えていく。
 横山氏は「なんとなく食べていた梅干しと向き合い、その存在に改めて気づいてもらうことが大切。今、梅に対して良いイメージが持たれているのは先輩方の努力の賜物。私たちはそれを発展させていく主体にならないといけない」と決意を語った。
 【白龍梅本舗】
 屋号にもなっている「白龍梅」が不動の人気を誇る。大粒の完熟紀州南高梅を天日塩で漬け込んだ後に、はちみつやみりんで丹念に二度漬けされる。梅本来の芳醇な香りを活かした塩分12%のまろやかな味わいは、多くのファンを魅了してきた。
 また、同社は梅酒造りにも注力しており、中でも「日本酒仕込み梅酒 和~ZIPANG~」は、辛口の清酒と砂糖、南高梅のみで仕上げた贅沢な一品。梅の香りの高さと、酸味の効いたさっぱりとした口当たりが特徴で、2015年の全国梅酒鑑評会銀賞や、国際味覚審査機構の「iTQi優秀味覚賞」を受賞するなど、国内外で高い評価を得ている。
【2026(令和8)年3月21日第5224号4面】


横山食品(白龍梅本舗)https://www.hakuryu-ume.com/

南部梅林 先覚者内中翁へ感謝捧ぐ

水本会長
山本みなべ町長
鶴保参議院議員
梅関係者が多数参列
梅議連の鶴保議員が業界へエール
 紀州南高梅の産地、和歌山県みなべ町晩稲の南部梅林で、先覚者である内中源蔵翁の第61回頌徳慰霊祭(梅まつり)が2月11日に執り行われた。梅林を運営する梅の里観梅協会(水本孝雄会長)や行政、紀州みなべ梅干協同組合(殿畑雅敏理事長)など梅産業関係者らが多数参列し先人の業績を讃えるとともに感謝を捧げた。
 今年の開花は例年よりやや遅く、この日はまだ5~6部咲き。花が遅咲きの年は実が豊作になる傾向があるため、今年の作柄には期待がかかる。
 慰霊祭では、主催者を代表して水本会長が挨拶。「みなべで梅を育てた内中翁は125年前、貧村だったこの地を開拓し、日本一の梅の里となる礎を築いた。一昨年の大凶作や昨年の甚大な雹被害による凶作、相次ぐ担い手不足など、産地を取り巻く環境は厳しい。だが梅の健康性は世界的に注目されているので、日本一の産地を次世代へ継承していきたい」と産地継承への想いを表明した。
 続いてみなべ町長の山本秀平氏は「梅は当地域で重要な産業。内中翁が梅の畑を4ha開墾してから、今やみなべ町は約2000haもの産地に発展した。先人が築いてきた恩恵は未来へ伝えていこう」と訴えた。
 続いて、梅振興議員連盟幹事長で参議院議員の鶴保庸介氏は「全国的に梅や梅加工品をより一層、振興する必要がある。和歌山県においても産地が一体となり戦略的な施策を打ち出さなければならない。梅議連としても支援を続けていく」と梅産業従事者や産地へエールを送った。
 その他、県議会議員や行政など多数の来賓が挨拶し、世耕弘成衆議院議員からの祝辞も読まれた。最後は開経の偈が唱えられる中、紀州みなべ梅干協同組合の組合員、梅干しメーカー、生産者、JA、行政など梅に携わる人々が焼香を行い、慰霊祭が閉じられた。
【2026(令和8)年3月11日第5223号1面】

紀乃家 「紀乃家 茶寮」開業1周年 梅の創作料理など提供

「紀乃家 茶寮」のランチ
梅干し店頭販売
 全国の梅の里から集めた梅干しや梅加工品、菓子を販売する専門店、紀乃家(経営:川辺食品株式会社、川辺久美子社長、東京都豊島区)が開業した和カフェダイニング「紀乃家 茶寮」が昨年12月で開業1周年を迎えた。
 紀乃家は昭和39年創業、そごう・西武の西武池袋本店やそごう千葉店などで、梅干しなどを販売する専門店。わさび漬の製造から始まった会社として、漬物文化に精通し、各地の漬物も取り扱っている。
 2024年12月には初の飲食店「紀乃家 茶寮」を開業。漬物を取り入れた季節の和食や梅スイーツ、梅カレーなど梅の創作料理を提供し、紀州南高梅の梅干しの他、店で提供する漬物や茶などを販売する物販スペースも併設した体験型店舗として、開業1周年を迎えた。
 脱水症状は夏のイメージが強いものの、実は冬季にも起こりやすく、「隠れ脱水」とも呼ばれている。暖房による乾燥や水分摂取量の減少が主な原因で、特に体水分量が加齢とともに減少する高齢者は、少量の水分不足でも大きな影響を受けやすいとされている。
 冬季脱水はヒートショックの原因の一つでもあり、対策が必要とされている。紀乃家では、日本の食文化を支えてきた漬物が、水分摂取を促し、塩分やカリウムなどのミネラル補給を通じて冬季の脱水予防に役立つと考え、健康への貢献に取り組んでいる。
 近年、漬物の消費量は減少しており、2005年には約35%が「毎日食べる」と回答していたのに対し、2023年には12%まで低下。喫食頻度の減少に伴い、売場面積も縮小し、日持ちする調味済み商品が主流となり、昔ながらの漬物に触れる機会は減ってきている。
 一方で、伝統製法の漬物が持つ発酵由来の旨味や栄養価は再評価されており、かさが減ることで野菜の食物繊維やミネラル、ビタミン摂取にも有効。
 「紀乃家 茶寮」では、多様な年齢層が集う九段南で昔ながらの漬物を提供し、ランチでは発酵の旨味を活かして塩分を抑えた料理などを通じ、幅広い世代に漬物の魅力を伝えている。
 【紀乃家 茶寮】
 ▼住所:東京都千代田区九段南2‐2‐8 松岡九段ビル1F
 ▼営業時間:11時~18時(ラストオーダー17時30分)
 ▼定休日:日曜、祝日
 ▼お問い合わせ:03‐6910‐0170
【2026(令和8)年1月21日第5219号1・2面】

紀乃家
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