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<2026年おせち総括> ハレの日も節約顕著

<2026年 おせち総括>ハレの日も節約顕著 単品、重詰め共に伸び悩む

新年を祝うおせち料理
 2026年元旦に向けた昨年のおせち商戦は、物価上昇による節約志向の高まりや大型連休による人流増加の影響で、単品おせち、重詰めおせち共に伸び悩んだ。前年比で全体の販売数量は1割程減少、値上げによる単価アップにより売上は前年比5~7%程減少したメーカーが多かった。
 コロナ禍を経て拡大してきたおせち市場は、社会の正常化に伴い、近年数量が減少傾向にあり、昨年もその流れが継続。製造コスト上昇により、値上げが続いていることで、おせち商材の値ごろ感が薄れていることも買い控えにつながっている。
 また近年、冷凍おせちの台頭により販売チャネルが多様化。大手通販会社が販売するお重が年々売上を伸ばしており、単品おせちや他メーカーのお重の売上に影響を及ぼしている。
 佃煮おせちでは、栗きんとん、たづくりは、値上げの影響により数量が減少したものの他の商材と比べると健闘。栗きんとんではお得感のある大容量品が好調だった。黒豆は一大ブランドである丹波篠山産の不作が響き苦戦、昆布巻きは値上げ幅が大きく、販売数量が落ち込んだ。また、鬼がら、わかさぎといった串物類は昨年に比べさらに数量を落とし、より一層佃煮おせちの集約が進んだ。
 百貨店各社においても、節約志向の高まりを受け、近年好調を維持してきた重詰めおせちが苦戦。前年比で販売数量が減少した店舗が多かった。
 各社が消費の二極化への対応を進め、低価格帯、高価格帯のラインナップを拡充した中で、売れ筋となったのは1万円~2万円代の低価格帯のおせち。高価格帯のおせちは、節約志向の高まりや海外旅行に出掛ける富裕層が増加したことなどから数量を落とした。
 足元の節約志向の高まりは顕著で、ハレの日のおせち商戦にあっても、価格へ敏感にならざるをえない消費者の消費動向が浮き彫りになった。(藤井大碁)
【2026(令和8)年1月21日第5219号1面】
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