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ぬか・漬物の素インタビュー2026

ぬか・漬物の素インタビュー2026

日本いりぬか工業会 会長 山﨑理香子氏

ぬか漬けの季節感訴求
お客様に長く愛される商品づくりを
 今年2月の総会で日本いりぬか工業会の会長に山﨑理香子氏(国城産業株式会社代表取締役社長)が就任した。山﨑新会長は、いりぬか製品の動向について語るとともに、5月8日「ぬか漬けの日」の認知度を高め、ぬか漬けの季節性をPRしていきたいと話した。(藤井大碁)
‐いりぬか製品の売れ行き。
 「比較的堅調に推移している。一昨年は異常気象による野菜高騰の影響を受けて、いりぬか製品の需要が一時的に減退したものの、現在は回復基調にある。様々な物価が上昇する中、消費者は野菜が高いことに慣れつつあると推測している。日常的にぬか漬けを楽しんでいる方は、野菜が少々高くても“自分で漬ける”という習慣を大切にしており、その根強い支持に支えられている」
‐特に好調な販売チャネル。
 「最近では、特にドラッグストア向けの製品が伸長している。健康意識の高い来店客が多いドラッグストアは、発酵食品であるぬか漬けを漬けるために必要ないりぬか製品との親和性が高い。従来のシニア層に加え、腸活に関心を持つ若い世代が商品を手に取る機会も増えており、新たな顧客接点として大きな期待を寄せている」
‐原料状況について。 
 「米価格高騰による米の消費減退に伴い、精米のペースが落ち、副産物である米ぬかの発生量が減少している。ようやく米価格が下がり始めているので、米需要が回復していくことを期待している。また、中東情勢の悪化で原油が高騰しているだけでなく、円安も進行しており、飼料の他、米油や肥料向けの需要が高まっている。そのため、米ぬかの原料価格は今後上昇していくことが予想される。中東情勢の悪化により包材の値上げや不足、エネルギーコストの上昇なども大きな懸念材料になっており、状況を注視していく必要がある」
‐今年も5月8日「ぬか漬けの日」を迎える。
 「2015年に日本いりぬか工業会により制定された『ぬか漬けの日』(5月8日)は、昨年12月24日に一般社団法人日本記念日協会に登録申請され正式登録となった。それを受け今期は『ぬか漬けの日』の公式ロゴマークを制作する予定だ。また会員各社がホームページやSNSにおいて発信することで『ぬか漬けの日』のPRを行っていく」
‐日本いりぬか工業会の取組。
 「近年、地球温暖化に伴う異常気象の定着により、日本の伝統的な四季が薄れ、夏と冬の二季化が進んでいる。こうした環境下であるからこそ、春夏に売れるぬか漬けの季節感を訴求していきたい。そのために、ぬか漬けシーズンの到来を告げる『ぬか漬けの日』制定の意義は大きく、工業会として引き続きPRに力を注いでいく」
‐ぬか漬けの健康効果。
 「ぬか漬けは植物性乳酸菌の宝庫であり、発酵食品への関心が高まる中、腸活をテーマに新たにぬか漬けを始める人も増加している。免疫力向上や老化防止、美容効果も期待できるとされており、こうした様々な健康美容効果を訴求していくことが、市場拡大につながっていくと考えている」
‐最後に。
 「地政学リスクの高まりや異常気象により将来の見通しが立てづらい世の中であるからこそ、原点回帰し、基本的なことをしっかりとやっていくことが大切だ。お客様に長く愛される品質の高い商品づくりを続けることで、日本のぬか漬け文化を守り続けていきたい」
【2026(令和8)年5月1日第5228号5面】

国城産業株式会社
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