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2026データ、法令、告示・通知・書籍等

マイボイスコム 漬物を週1で食べる人6割

つけものを食べる頻度
家庭で食べるつけものの用意方法
つけものを魅力と思う点
手軽さや健康性に支持
  マイボイスコム株式会社(高井和久社長、東京都千代田区)は、6回目となる『つけもの』に関するインターネット調査を2026年1月1日~7日に実施し、喫食状況や魅力などについての調査結果を発表した。 (以下「マイボイスコム(株)調べ」)
 ①「食べる頻度」
 つけものを週1日以上食べる人は6割弱であり、高年代層ほど比率が高く、年代差が大きくなっていることが分かった。70代では週4~5日以上食べる人が4割強で、特に頻度が高くなっている。
 ②「好きなつけもの」
 好きなつけものでは(複数回答)、「たくあん」「浅漬け」「キムチ」がつけものを食べる人の各50%台、「ぬか漬け」「白菜漬け」「梅干」「塩漬け」が各40%台となった
 上位項目について年代差をみると、「ぬか漬け」「白菜漬け」「野沢菜漬け」「らっきょう」は若年層で比率が低く、高年代層で高い傾向。これらに比べると、「たくあん」「キムチ」は年代差があまり大きくなかった。
 ③「つけものの用意方法」
 つけものを食べる人に、家庭で食べるつけものをどのように用意するかを聞いた(複数回答)。
 「市販のつけものを購入する」が83.8%となった。
 「調味料や漬け床を自分で調合して自宅で漬ける」「市販の『漬物の素』を利用して自宅で漬ける」が各2割強。
 これらはいずれも、女性高年代層や東北で比率が高くなっている。
  ④「市販のつけもの選定時の重視点」
 市販のつけものを食べる人の選定時の重視点は(複数回答)、「味」が77・1%、「つけものの種類」「価格」が各5割弱、「味付け方法」が44・9%、「材料の種類」が38・0%となっている。
 ⑤「つけものの嗜好度」
 つけものが好きな人は、「好き」「どちらかといえば好き」を合わせて7割強。
 男性70代では「好き」と回答した人が半数を超えた。一方、男性10~40代では「好き」の比率が低く、「どちらともいえない」が高くなった。
 ⑥「つけものの魅力」 
 「つけものの魅力」は(複数回答) 、「手軽に食べられる」が62・0%、「発酵食品で健康に良い」「ご飯が進む、ご飯との相性が良い」が各4割弱、「野菜を多く摂取できる」「保存がきく」が各20%台。
 「発酵食品で健康に良い」「ご飯が進む、ご飯との相性が良い」「食欲増進」「保存がきく」は、高年代層で比率が高くなっている。 
【2026(令和8)年3月21日第5224号9面】

※「マイボイスコム(株)調べ」
公式サイト  https://www.myvoice.co.jp/

<食品需給研究センター>2025年 漬物生産量4.8%減


キムチ堅調な需要を証明 惣菜風漬物の商品開発進む
 一般社団法人食品需給研究センター(白須敏朗理事長)が10日に発表した2025(令和7)年の国内漬物生産量は70万5036tで、2024年の74万265tから▲4・8%の減少となり、3年連続での減少となった。
 漬物市場で最もボリュームがある「キムチ」は、18万2436tで前年比▲0・5%と、ほぼ前年並み。漬物全体は3年連続で減少している中、スーパーの売場でも唯一豊富な品揃えを保っており、堅調さを証明する結果となった。
 キムチに続くシェアの「浅漬」は13万6145tで、前年比▲3・2%と3年連続での減少。猛暑による青果野菜相場の高騰で、原料の手当てに苦労したメーカーが多かった。
 シェア3位に躍り出たのは「しょうが漬」。生産量は6万5214tで前年比▲3・4%と2年ぶりに減少したものの、これまでシェア3位だった「その他塩漬」が2桁の減少となったため順位が入れ替わった。2024年は福神漬を抜いて4位に上がっていて、堅調な需要で2年連続の順位上昇となった。
 続く「その他塩漬」は、6万2337tで、前述通り前年比▲16・1%減と大幅に数字が下がった。これで7年連続での減少となり、昨年に続き年間を通じて前年を上回った月がなかった。「福神漬」は、5万3788tで前年比▲6・5%と減少し、5年連続での減少となった。
 続く「野菜刻み漬」は、3万9618tで前年比1・0%増と、4年ぶりに増加し、「たくあん漬」とのシェアが入れ替わった。その「たくあん漬」は、3万9440tで前年比▲14・5%と2年連続での2桁減となった。食需研がまとめている生産量で、初めて4万t台を割り込んだ。原料不足による製品供給減が続いており、天候回復で安定供給できる原料の確保が待たれる。
 「その他醤油漬」は2万8201tで前年比3・7%増と、4年ぶりの増加だった。「野菜刻み漬」と共にわずか2品目のみの増加で、浅漬やたくあんが不振だったため、惣菜風の商品開発が進んだことが理由と考えられる。
 「らっきょう漬」は2万7943tで、前年比▲3・9%と2年連続の減少。「梅干・梅漬」は、2万3772tで前年比▲2・8%とこちらも2年連続減だった。
 「その他酢漬」は1万4454tで、前年比▲7・5%減と6年連続減。「その他漬物」は、1万2485tで前年比▲7・9%と3年連続で減少した。
 「みそ漬類」は、8331tで前年比▲2・9%と、4年連続での減少。「奈良漬」は7783tで、前年比▲16・1%と3年連続減、「わさび漬」も2111tで▲15・8%と、こちらも3年連続の減少となった。「その他粕漬」は、978tで▲25・6%と6年連続の減少となっており、粕漬類の減少が顕著となっている。
【2026(令和8)年2月11日第5221号20面】

<ぐるなび・ 東京科学>しば漬乳酸菌の研究発表

しば漬乳酸菌から作る豆乳ヨーグルト
植物性ヨーグルトへの応用期待
 株式会社ぐるなび(杉原章郎社長、東京都千代田区)と東京科学大学(旧・東京工業大学)の研究チームは、「しば漬け」から単離した乳酸菌「Lactiplantibacillus plantarum KY5‐ES5」が、特有の構造を持つEPS(菌体外多糖)を産生することを世界で初めて発見し、昨年12月12日にScientific Reports誌へ論文が掲載された。
 【研究概要】
 乳酸菌がつくるEPSは、食品の「とろみ」や「なめらかさ」に関わる重要な成分である。しかし、一般に乳酸菌培養に用いられる培地では、天然物由来の多糖が混ざってしまいEPS本来の構造を特定するには不向きだった。
 そのため本研究では、天然物由来の成分が混ざらない合成培地を用いることでKY5‐ES5が産生するEPSのみを取り出し、分析を行った。
 構造解析の結果、このEPSは複数の糖が複雑に結びついた構造を持ち、さらに一部がグリセロールリン酸によって修飾されていることが確認できた。このような構造は、乳酸菌のEPSとしては極めて珍しく、高い粘度や糸を引く性質に寄与していると考えられる。
 今回発見されたEPSは、植物性ヨーグルトなどの発酵食品における自然なとろみづけや食感の改善に応用できる可能性がある。また、乳酸菌のEPSには腸内環境の改善など健康への良い働きが知られており、本EPSの機能性についても今後の研究による解明が期待される。
 【株式会社ぐるなび文化事業推進グループ澤田和典氏のコメント】
 しば漬の乳酸菌を探索していた際、乳酸菌のコロニーを爪楊枝でつついたら、びっくりするくらい伸びたあの瞬間を今でも思い出す。糸を引く乳酸菌自体は他にもあるものの、この乳酸菌が作る菌体外多糖を解析し、グリセロールが含まれているとわかった時、新しいかもしれないと心が躍った。KY5‐ES5を使った食品応用についてもこれまで様々に取り組んできたが、この乳酸菌が新たな食文化を生み出すことに貢献できればと願っている。
 【本研究の社会的インパクト】
 ①添加物によらない「クリーンラベル」食品の実現
 発酵によって濃厚なとろみや滑らかさを与えることができるため、近年関心が高まっている「クリーンラベル」食品の開発に貢献できる。植物性ヨーグルトや発酵飲料などの食感を発酵によって向上させることができ、発酵食品の品質改善に寄与する。
 ②「冷凍可能な豆乳ヨーグルト」の開発
 本乳酸菌株は「食品に曳糸性を付与する乳酸菌」として、KY5‐ES5株で発酵させた培地や食品原料が高い粘性や曳糸性を示し、独特の食感を与えることについて国内および国際特許出願を行っている。さらに、令和5年度補正予算の農林水産省フードテック実証事業において、本菌を使った冷凍可能な豆乳ヨーグルトの開発に取り組んだ。通常の豆乳ヨーグルトは凍結解凍すると液状化するが、本乳酸菌を使った豆乳ヨーグルトは凍結解凍しても滑らかな状態を維持できる。消費期限の延長や冷凍輸送による海外輸出が可能になり、フードロス削減や日本食のグローバル展開に向けた大きな一歩となる。
 【今後の展開】
 今後は、この新しく発見されたEPSの機能をさらに深掘りし、ヒトへの健康への効果(腸内環境の改善、抗酸化作用など)を検証していくほか、KY5‐ES5の機能増強に向けた育種にも取り組んでいく。次世代のプラントベースフードや高齢者向けの介護食など、幅広い分野への産業応用を目指す。植物性の発酵飲料や代替乳製品への産業応用も目標に掲げる。
【2026(令和8)年2月11日第5221号12面】 

ぐるなび
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