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【研究】東海漬物 「漬物ファースト」提唱

食後血糖値上昇を抑制
 東海漬物株式会社(大羽儀周社長、愛知県豊橋市)漬物機能研究所は、3月9~12日に開催された「日本農芸化学会2026年度大会」において、「漬物ファースト」の有用性に関する研究成果と同社独自の漬物由来乳酸菌「Q‐1乳酸菌」が有する免疫賦活作用に関する研究成果を発表した。
 「漬物ファーストの提唱に向けた漬物の血糖値上昇抑制作用の検証」と題した研究では、漬物の摂取が食後血糖値に及ぼす影響についての研究成果を検証。細胞試験および動物試験のいずれにおいても、漬物は生野菜と同等の血糖値上昇抑制作用を示した。
 特におくらの浅漬は、大根の浅漬と比較してグルコースの吸収を遅延させる作用が高いことが示唆された。これらの結果から、食事の最初に漬物を摂取する「漬物ファースト」という習慣が、食後の血糖値コントロールにおいて有用である可能性が示唆された。
 食後の急激な血糖値上昇を抑えることは、生活習慣病予防における重要な課題となっている。近年、野菜を先に食べることで食後の血糖上昇を抑える「ベジファースト」について研究が進んでおり、野菜に含まれる食物繊維が作用していると考えられている。
 また、漬物は生野菜よりも水分が抜けてかさが減っているため、食物繊維を効率よく摂取できる。本研究では、食事の最初に野菜を摂取する「ベジファースト」を、日本の伝統的な食卓に欠かせない「漬物」に置き換えた「漬物ファースト」の有用性を検証したもので、その可能性が示唆された。

同社独自の乳酸菌が免疫機能の調整に寄与
 また、同社が自社製品から独自に分離した生姜漬由来の乳酸菌「Q‐1乳酸菌」の免疫研究では、「漬物由来乳酸菌Lactiplantibacillus plantarum TK61406株(ラクチプランチバチルス・プランタラム、以下Q‐1乳酸菌)の摂取がNK活性に与える影響の探索」と題し、Q‐1乳酸菌が有する免疫賦活作用を検証した。
 Q‐1乳酸菌加熱殺菌体の摂取は、IFN‐γ産生量の増加とこれを介したNK細胞の活性化をもたらすことが明らかとなった。さらに、Q‐1乳酸菌加熱殺菌体の摂取は、T細胞機能の調整作用を有する可能性が推測された。
 マウス細胞で行った研究では、Q‐1乳酸菌加熱殺菌体を直接作用させた際に免疫賦活作用の指標が増加することを確認。さらにがん細胞やウイルスに感染した細胞を攻撃するNK活性と感染症や腫瘍などに対する防御に重要な役割を持つIFN‐γ濃度の有意な増加、脾臓細胞におけるCD4(+)とCD8(+)細胞割合の有意な増加が確認された。
 これらの結果から、同乳酸菌が免疫機能の調整に寄与する可能性が示唆された。
【2026(令和8)年4月21日第5227号1面】

東海漬物

https://www.kyuchan.co.jp/labs/article/society/index.html

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