水なすの皮は”極めて柔らかい”
地方独立行政法人大阪府立環境農林水産総合研究所(環農水研)は、府内食品企業の技術支援を行っている。
特に大阪産素材を活用する漬物に関しては独自の研究を重ねている。大阪漬協とともに水なす漬の減塩化技術の研究や、減塩ニーズに関する市場調査なども実施している。こうした実績から、「大阪大会」での研究発表が企画されている。
加工・分析機器を活用した製品試作や試験研究サービスも提供している。硬さ測定機を用いた比較調査では、大阪特産の水なすが一般的な中長なすと比較して極めて皮が柔らかいというデータを公開。感覚的に語られてきた水なすの美味しさを数値で実証した。
新技術「ぬかパカ」など移転
また、こうした研究成果や開発した食品関連技術を広く普及させるため、府内企業を対象とした「技術移転促進プログラム事業」を展開している。
中でもユニークな技術が、糠固化技術「ぬかパカ」だ。これは、水なすを包み込んでいる糠がパカっと剥がれる画期的な手法である。
開封時に水洗いが不要なほど綺麗に糠が取れるため、手間なく即座に食卓に出すことができる。
「水なす塩の製法」は水なすの果皮を粉末にし、果皮の色を利用した紫色の塩を作ることができる。果皮のアントシアニンの色調変化をコントロールすることで、彩りを調整することも可能。
「水なすのフリーズドライ製法」は、一般的な茄子よりも変色しやすい水なすを、果皮や果肉の色をきれいに保ったままフリーズドライにできる技術。味噌汁の商品化事例がある。
「GABA高含有水なすペースト」は、青果の約50倍のGABAを含んだペーストが作れる。これを活用したドレッシングの商品化事例がある。
「野菜・果物の砂糖漬け時短製法」は、水分と糖液の置換を促進する技術。水なすを砂糖漬けにした菓子の商品化事例がある。
【2026(令和8)年5月1日第5229号8面】
大阪環農水研
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