九州農産株式会社(梅元寿敏社長、宮崎県宮崎市)は、簡便性という付加価値で、販売実績を毎年10%ずつ伸長しているカップ入り沢庵の製造・販売に特化していく方針を打ち出している。
主力アイテムである「本漬沢庵甘口」は、大根を生のまま塩漬けにして低温でじっくりと熟成させることで、パリッとした瑞々しくフレッシュ感のある食感を引き出しているのが特長。
また、「九州沢庵・干し沢庵しそ味2点盛り」は、その定評ある塩押し沢庵と、歯ごたえが楽しめる天日干し沢庵をワンパッケージにした、手軽に2つの味わいを比較できる盛り合わせ商品だ。
「お得な九州沢庵」は、これらの製造工程で発生する端材を有効活用した商品。サイズや形状は不揃いながらも、正規品と変わらない味をお手頃な価格で提供し、食品ロスの削減と消費者の節約志向に同時に応える。
さらに、昨年11月に上市した「青じそたくあん」は、厳選した青首大根を用いることで、シャキシャキとしたフレッシュ食感を追求している。味や風味の差別化だけでなく、原料確保の面においても白首大根と分散できるメリットがある。
一方で一本物、ハーフサイズの商品については、アイテム数を段階的に整理していく方針。これにより生じる生産余力を、カップ入り沢庵のラインへとシフトさせていく戦略だ。
課題の白首大根の確保においては、栽培指導から収穫期の人員確保に至るまで、生産農家との二人三脚体制を強固にしている。
残暑の長期化への対策として、今年は大根の播種時期を、従来の9月上旬から中旬へと遅らせるよう要請を出している。
さらに台風や洪水などの自然災害によって撒き直しが必要となった場合には、その種代を同社側が全額負担することを明言しており、作付け意欲の維持に努めている。
また、人手不足が最も深刻化する収穫期には、同社が主導して外国人の特定技能労働者を派遣している。昨年から本格的に開始した取組だが、生産現場から非常に高い評価を得たため、今年は人員数をさらに増員する構えだ。
【2026(令和8)年7月11日第5234号4面】































