今後の原料安定供給が懸念
2026年度の海外生姜の植付けが全ての産地で終了した。今年度分の塩蔵用の数量については問題ない見通しだが、今後については不安定な国際情勢の影響等で原料の安定供給が懸念されている。
タイでは、種生姜価格が安定しているため生産者の栽培意欲が引き続き高いものの、生鮮生姜価格が暴落気味となっているため、今後の栽培については悩んでいる農家が多くなっている。
5月以降は雨が少なく気温が高いこともあり、発芽率も芳しくないため、3月に植付けした生姜は発芽が遅れている。今年度は水不足や生姜価格の暴落により、作付面積は3割減となった。
現在の生鮮生姜価格は生産者の収益分岐点価格で考えると、燃料費高騰、人件費高騰等もあり、生産者にとって収入面で魅力のない作物になっており、産地によっては赤字になってしまっているところもある。
中国の南部も作付面積が減少している。広西自治区、雲南省ともに作付面積が2割減少している。福建省は2月末から3月中旬にかけて植付けが行われ、現在はすでに発芽。気温や雨量が栽培に適した環境となっており、生育状況は良好となっている。
山東省では例年通り4月初旬に植付けが行われたが、作付面積は1割減少した。現在は苗成長期となっているが、気温が平年より低く、雨が多いため成長が遅れている。
山東省では連作障害が出て、他の土地に移動する農家が増えている。ここ数年、多くの農家は収穫量を増やすために河北省、安徽省、河南省などの地方に土地を借りて生姜の植付けを行った。だが、山東省まで距離があることもあり、思うような利益を出すことができなかったため、今年度はそのような動きが見られなくなった。
そのため、今年度は全体の収穫量がやや減少する見通し。また、サウジアラビアなどに輸出していた生姜がイランの戦争で出荷されなくなるなどの影響も出ている。
これまでは天候要因による作柄や生鮮生姜の需要が塩蔵価格の相場に大きく影響していたが、不安定な国際情勢によって生鮮生姜の需要が減少し、価格も下落していることによって農家の生産意欲が低下する、という新たな問題が浮上し、原料の安定供給が懸念される状況となっている。
【2026(令和8)年6月11日第5231号11面】
2026年度の海外生姜の植付けが全ての産地で終了した。今年度分の塩蔵用の数量については問題ない見通しだが、今後については不安定な国際情勢の影響等で原料の安定供給が懸念されている。
タイでは、種生姜価格が安定しているため生産者の栽培意欲が引き続き高いものの、生鮮生姜価格が暴落気味となっているため、今後の栽培については悩んでいる農家が多くなっている。
5月以降は雨が少なく気温が高いこともあり、発芽率も芳しくないため、3月に植付けした生姜は発芽が遅れている。今年度は水不足や生姜価格の暴落により、作付面積は3割減となった。
現在の生鮮生姜価格は生産者の収益分岐点価格で考えると、燃料費高騰、人件費高騰等もあり、生産者にとって収入面で魅力のない作物になっており、産地によっては赤字になってしまっているところもある。
中国の南部も作付面積が減少している。広西自治区、雲南省ともに作付面積が2割減少している。福建省は2月末から3月中旬にかけて植付けが行われ、現在はすでに発芽。気温や雨量が栽培に適した環境となっており、生育状況は良好となっている。
山東省では例年通り4月初旬に植付けが行われたが、作付面積は1割減少した。現在は苗成長期となっているが、気温が平年より低く、雨が多いため成長が遅れている。
山東省では連作障害が出て、他の土地に移動する農家が増えている。ここ数年、多くの農家は収穫量を増やすために河北省、安徽省、河南省などの地方に土地を借りて生姜の植付けを行った。だが、山東省まで距離があることもあり、思うような利益を出すことができなかったため、今年度はそのような動きが見られなくなった。
そのため、今年度は全体の収穫量がやや減少する見通し。また、サウジアラビアなどに輸出していた生姜がイランの戦争で出荷されなくなるなどの影響も出ている。
これまでは天候要因による作柄や生鮮生姜の需要が塩蔵価格の相場に大きく影響していたが、不安定な国際情勢によって生鮮生姜の需要が減少し、価格も下落していることによって農家の生産意欲が低下する、という新たな問題が浮上し、原料の安定供給が懸念される状況となっている。
【2026(令和8)年6月11日第5231号11面】






























