日本漬物産業同友会(遠藤栄一会長)は5月28日、東京都中央区のホテルモントレ銀座にて令和8年度定時総会を開催、全国から約30名が出席した。
遠山昌子副会長の司会進行で開会の挨拶に立った遠藤会長は、同友会が9回目の総会を迎えられたことに謝意を示し、「昨年は、総会、原料対策委員会の開催の他、大阪研修旅行で大阪万博を視察するなど大変充実した活動ができた。今年は沖縄への研修旅行を予定している」と事業活動について報告した。
漬物業界の現状に触れ、「非常に厳しい環境が続いている。円安、資材の高騰、ベースアップや値上げが難しいことなど、まさに四重苦と言える状況。我々が生き残るためには、適正価格で販売していくことが重要だと考えている。同友会のメンバーが集まり、情報交換をしながら、会社を正しい方向に導いていけるような会にしていきたい。ワクワク、キラキラした漬物業界にしていきたいと考えているので、今期もご参加をお願いしたい」と述べた。
総会は遠藤会長が議長を務めて議事を進行。第1号議案の令和7年度事業報告、第2号議案の令和7年度決算・監査報告、第3号議案の令和8年度事業・予算案、第4号議案の役員改選について全て原案通り承認、可決された。役員改選では全役員が再任となった。事業計画では10月7日に原料対策委員会を開催し、11月25日と26日に研修旅行を沖縄で実施することが発表された。
総会後に行われた講演会では、一般社団法人日本発酵文化協会上席講師の藤本倫子氏が「発酵微生物から考える、商品の新たな価値」というテーマで講演した。
藤本氏は冒頭、時代とともに変化する発酵食品の立ち位置について紹介。昭和以前は、保存や生きるためであったものが、平成にはキレイになるため、令和には体を整えるために変化してきていることを説明した。また発酵食品の最新トレンドとして、(1)納豆、(2)甘酒(麹)、(3)キムチ、(4)味噌、(5)KONBUCYAを挙げ、各食品の特徴を解説した。
講演終盤には外国人から発酵食品が注目されていることについて触れ、「海外の発酵に興味のある人から様々な相談を受けるが、日本には美味しい物がたくさんあるが、本当に美味しい物は、日本語が話せないと見つけられないという意見が印象に残っている。今後は、いかに表現していけるか、ということが日本の課題になっていくのではないか」と見解を示した。講演会終了後には籠島正雄理事が謝辞を述べた。
総会後、懇親会が開催された。懇親会は山本正憲理事の司会の下、遠藤会長が挨拶。来賓として出席した全日本漬物協同組合連合会の鎌田洋行事務局長の乾杯発声で開宴した。
初参加メンバーの自己紹介の後、出席者が壇上で近況を報告するなど、様々な情報交換が行われた。懇親会は宴たけなわの中、浅田康裕理事の中締め、菅野嘉弘監事の大締めで幕を閉じた。
【2026(令和8)年6月21日第5232号2面】



























