全国凍豆腐工業協同組合連合会(木下博隆理事長)のこうや豆腐普及委員会は5月19日、総会に先立ち記者会見を開催。「高野豆腐が腸管でのGLP―1産生を高めて、高脂肪食投与マウスの体重増加・脂肪肝を防ぐ=高野豆腐による生活習慣病予防の可能性」と題し、信州大学医学部の田中直樹教授が発表した。
冒頭、木下理事長が挨拶。「今まで全凍連としては高野豆腐について、コレステロールの低下、糖尿病の予防、改善効果を科学的エビデンスを持って発表してきたが、今回もそれに匹敵するか、それを上回るような高野豆腐による生活習慣病予防の可能性について発表いただく」と当日の発表について紹介した。
田中教授は冒頭、世界的な問題である肥満について説明。世界でも日本でも肥満の人口は増え続けており、日本においては、子供の肥満が1990年の2倍に増加していることを説明。 体重を減らすために必要なものがタンパク質であり、タンパク質を効率的に摂取できる食品として高野豆腐に注目したことが研究のきっかけとなった。
マウスに通常食と高脂肪食をそれぞれ16週間投与すると、高脂肪食を食べさせたマウスは通常食に比べ、体重が著しく増加し、脂肪肝となった。一方、高野豆腐由来のタンパク質、あるいはレジスタントプロテインを高脂肪食に混ぜて、同じようにマウスに与えると、体重増加や脂肪肝の程度は軽くなった。
これらの高野豆腐由来のタンパク質を摂取すると、腸内細菌が反応し、腸内のアゼライン酸が増加。これが回腸でのGLP―1産生を高め、GLP―1が脂肪組織や肝臓に届き、脂肪の燃焼を促進させることが、高野豆腐由来タンパク質の体重増加・脂肪肝軽減のメカニズムと考えられる。
田中教授は「高野豆腐は植物性タンパク質を効率よく摂取できる魅力的な食品。動物性から植物性という国内外のトレンドに乗って、さらなる普及に貢献していきたい」と記者会見を結んだ。
【2026(令和8)年6月21日第5232号5面】
全国凍豆腐工業協同組合連合会(こうや豆腐普及委員会)



























