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熊川食料工業株式会社 福岡県

熊川食料工業「店舗」

<企業紹介>熊川食料工業

漬け込みの風景
漬け込みの風景
 熊川食料工業は、良質な高菜を生産するみやま市瀬高町に工場を置く高菜漬専門メーカー。
 大正3年の創業以来、原料を瀬高産の高菜にこだわり、代々受け継がれてきた独自の製法で高菜漬を製造している。
 厳選された素材と、昔ながらの手作業にこだわる漬込み技術から生み出される秘伝の味は、業界で広く認められている。
 工場に隣接する自社ビル1階事務所の玄関部分には、直売店を設けている。通りから店内が見渡せる大きなガラス張りの店構えで、内装は格子や木目を生かした「和」テイスト。
 陳列用には樽などを使用し、落ち着いた雰囲気の店である。
 

HACCPの認証を取得
 同社は2019年3月、HACCPの認証を取得した。今後も高度な衛生管理と、地元農家との連携による原料の確保で、よりいっそう高質商材製造にまい進する。

<オススメ商品>「豚たかな」「しそ高菜」

熊川食料工業「豚たかな」
豚肉を高菜漬に混ぜ込んだ「豚たかな」           
 熊川食料工業の斬新な発想の高菜漬「豚たかな」は、その名の通り豚肉を高菜漬に混ぜ込んだ、ユニークな一品。福岡県糸島産の「糸島豚」を使用している。まずミンチ状にした豚肉をじっくりと炒め、うま味のある油がたっぷりと出たところで豚肉を一旦取りだす。その油で刻み高菜漬を炒め、最後に豚肉と混ぜ合わせて仕上げるという、たいへん手の込んだ工程で作られている。
シリーズ製品として、お土産使用の紙パッケージ「黒豚たかな」がある。鹿児島県産の黒豚を使用。こちらの豚肉は1㎝角のブロック状にカットし、豚肉を炒めてから高菜漬と混ぜ合わせる工程は同じだ。
 「豚たかな」は、高菜漬と豚肉というユニークな組み合わせが評価され、平成24年度「優良ふるさと食品中央コンクール」において、新製品開発部門の農林水産省食料産業局長賞を受賞している。
しそ高菜
 
ロングセラー商品である「しそ味高菜」もここにきて再度ブレークしており、生協や大手SMで安定した売上げを誇る。
こちらも刻み物として高菜だけでなくシソの葉も使用されておりいずれも国産。シソの香り高くシャキシャキとした歯ごたえが絶えまなく続く。
ご飯との相性は抜群でおにぎりなどの具材にもピッタリだ。

記者のココがイチ押し!

 創業100年を超える老舗メーカーでありながら、同社は常に革新的な新風を業界に送り込むことで有名だ。
 現社長・熊川稔也氏は、数々のアイデアで新しい高菜漬を生みだしている。その集大成が「豚たかな」。高菜漬に豚肉を合わせるという斬新な発想で、一品惣菜としても充分通用する漬物が生まれた。
 とにかく一度、食べてみて下さい!(担当記者:菰田隆行)

熊川食料工業 プロモーション動画

昭和26年当時の出荷の様子
100年続くたかな漬専門店「熊川のたかな漬」
昭和26年当時の出荷の様子を収めた貴重な映像です。
 
「熊川のこと」
100年続く高菜漬け専門店。
熊川稔也社長が語る、同社のこだわり。
 

「熊川のたかな漬」オンラインショップサイト →こちらから

熊川食料工業 インスタグラム →こちらから

 

<企業情報>

会社熊川食料工業株式会社
代表
代表取締役社長 熊川稔也
創業大正3年3月
業務内容
高菜漬製造
住所(本社)〒835-0024 福岡県みやま市瀬高町下庄2104-2
電話(代表)0944-63-2300
FAX0944-62-4318
HPhttp://www.kumagawa-takana.com/
メールkumagawa@titan.ocn.ne.jp

2023年10月1日号 理事長に聞く

福岡県漬物工業協同組合 理事長 熊川 稔也氏

消費税の二重払いを懸念 全組合員に管理士2級推奨
 福岡県漬物工業協同組合の熊川稔也理事長にインタビュー。ここ数年、九州産高菜原料は不作が続いており、各社とも原料の確保に苦しむ。新規の商談は難しく、既存の取引先への出荷調整や、数品目の休売を決めているメーカーもある。また、10月から導入された「インボイス制度」の影響も懸念材料だ。熊川理事長に製品動向、原料農家との対応、組合事業運営などについて話を聞いた。
(福岡支局 菰田隆行)
◇   ◇
‐原料不足の中での製品動向は。
 「6月から8月にかけては、売上は前年比で25%以上プラスとなり、コロナ前に戻っている。これは諸コストの高騰で、今年に入って値上げを実施したためだ。売上増となってはいるが、支払い額も上がっているので、とても全て吸収できてはいない。消費者は、あらゆる食品が値上がりしている状況に慣れておらず、買い控えにつながっている。外資系の大型店、DS、ドラッグストアの売上が好調なのがそれを物語っている。新規取引の商談はコロナ後に活発になってきたが、取引できるかどうかは中身をよく聞いて、最終的には量的にこなせるかどうかが判断材料となってくる」
‐インボイス制度の導入について。
 「一番問題となるのは、消費税の二重払いだ。インボイス制度下では、インボイスの非登録事業者に支払った消費税の『仕入税額控除』が認めてもらえないため、非登録者へ支払った消費税を税務署にも支払うことになり、消費税の二重払いとなってしまう。ほとんどのメーカーでは原料を仕入れている農家が非登録事業者で、この二重払いが大きな問題だ。経過措置を設けてはあるが、この問題は軽視できない。国には登録事業者とならない農家に対してもっと真剣に、かつ具体的にどうすれば良いかを指導してほしいと思う」
‐組合事業について。
 「我々漬物業者にとって、最も深刻なのは人手不足だ。それは原料の収穫や漬け込みという仕事が発生するからで、他の業態とは違う深刻さが潜んでいる。そこで県内組合員ではまだ外国人実習生を採用していない企業も多いため、いつでも外国人実習生を採用できるよう、社内に漬物製造管理士2級の有資格者を持ってもらうことを推奨していく。受検費用を組合費で補填し、今年から来年初めにかけて加盟企業15社全てに、有資格社員を置いていただこうと考えている」
‐漬物業界の将来は。
 「AIやロボットが普及していくと、人間の仕事が減るという指摘がある。しかし、漬物は原料漬け込みや製造に手がかかり、ロボットではなかなかこなせないのではないかと考えている。そうすると、人手がかかっている商品は自然と値が上がるため、手をかけた物の価値が消費者に理解してもらえるのだろうか、という懸念というか、心配ばかりが最近頭をよぎっている。仕事の悩みは一企業では解決できないことの方が多く、業界全体で考えていく必要がある。そのためにも組合組織は重要で、大手企業ではない小規模事業者の意見が通る業界にしていきたい」
【2023(令和5)年10月1日第5141号8面】

紙面アーカイブ

2023(令和5)年4月1日号 高菜特集

料理具材に抜群 「伝承の技 からし高菜」
 熊川食料工業株式会社(熊川稔也社長、福岡県みやま市)は、大正3年創業の高菜漬の老舗メーカーである。2019年3月8日付でHACCPの認証を取得し、衛生管理面の体制は万全である。
 「伝承の技 からし高菜」はネットショップなどで安定的な人気を誇り、今やこの刻み物の高菜漬商品が大手通販サイトの定番商品としてロングラン継続中だ。特製醤油タレで下漬けした三池高菜を胡麻油で炒めており、フライパン調理メニューなどに加えると、抜群のおいしさを発揮する。
 ロングセラー商品である「しそ味高菜」もここにきて再度ブレークしており、生協や大手SMで安定した売上を誇る。こちらも刻み物として高菜だけでなくシソの葉も使用されており、いずれも国産。シソの香り高く、シャキシャキとした歯ごたえが絶品だ。
 「豚たかな」は高菜漬と豚肉を混ぜて炒めるという同社が元祖の斬新な商材。三池高菜漬発祥の地と言われる瀬高町産高菜のみを使用した高菜漬と福岡県糸島産の「糸島豚」を使用。
 ミンチ状の豚肉を炒めた後いったん取り出し、旨味の出た油で刻み高菜漬を炒めて最後にまた混ぜ合わせるという手の込んだ工程を踏んでいる。
伝承の味 辛子高菜
豚たかな
しそ高菜
 
2022年4月1日号5面 高菜特集

2022年2月11日号11面 スーパーマーケット・トレードショー特集
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