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ぬか・漬物の素 商材・企業紹介 2019

11月4日号 東海漬物(愛知県)

常滑市立鬼崎南小学校での漬物教室
小学校で漬物教室 楽しくぬか漬を体験
 
東海漬物は10月17日、一般社団法人和食文化国民会議(略称:和食会議)における次世代に向けた和食に関する「出前授業」に賛同し、常滑市立鬼崎南小学校にて、「漬物教室」を実施した。
「漬物教室」の授業は、同社の漬物機能研究所の所員が講師となり、5年生4クラス129名を対象に、2クラスずつ午前と午後に分かれて授業を行った。
前半は座学で、漬物の歴史や日本各地の漬物、世界の漬物、ぬか漬の栄養などを学んだ。後半は体験学習で、実際にぬかとぬか床の違いを触って感じたり、ぬか床の作り方を学んだ。その後、「熟ぬか床」で漬けたきゅうりのぬか漬を試食し、実習は「熟ぬか床(プラ容器入り)1・8㎏」を利用して、きゅうりのぬか漬をグループごとに漬けた。
ぬか漬に関心を示す児童
最初はぬか床の独特な香りに戸惑っている児童もいたが、最後には楽しんでいる様子だった。漬けたきゅうりは各自「きゅうりのキューちゃん」とともにお土産に持ち帰ってもらった。授業中、「家でもぬか漬を漬けたい」と話す子供も多くいて、「ぬか漬」などの漬物に対して関心を示していた。
同社ではこれからもこのような活動を通じて、漬物を作る楽しさや漬物の栄養を理解してもらい、伝統食である「漬物」の素晴らしさを伝えていく方針だ。
【2019(令和元)年11月4日第4998号3面】
 
東海漬物株式会社 http://www.kyuchan.co.jp/

10月7日号 つけもと

いぶりがっこの素
「いぶりがっこ」を家庭で
 
つけもと株式会社(松井義明社長、奈良県北葛城郡河合町)は家庭用の漬物の素を全般に揃える総合メーカー。
秋冬野菜の代表格である大根や白菜を手軽に漬物にできる素製品を豊富にラインナップし、全国から厚い支持を得ている。
秋冬には旬を迎える大根漬、白菜漬の素が売れ筋となる。
2年前(2017年)の発売以来、東北に限らず全国で販売が伸びているのが「いぶりがっこの素」だ。カットした生大根と粉末状の本製品をポリ袋に入れて混ぜ、冷蔵庫で半日ほど寝かせるだけで、まるで本当に燻したような燻製香が楽しめる。お酒のアテにピッタリだ。
いぶりがっこはテレビ番組で取り上げられて以来全国的に知名度を上げ、今なお品薄が続く人気の漬物となっている。本品はその味を家庭で簡単に再現できるとありリピート購入する人が多い。アレンジレシピとして、燻製香を生かして鶏肉などに振りかけて焼けば簡単にローストチキン風の味が楽しめる。
生大根でたくあん一本漬の素
「生大根でたくあん一本漬の素」も同じく生大根と本製品を混ぜるだけ。米ぬか配合の本格派だ。7日程度漬け込めば、みずみずしい新漬けたくあんが出来上がる。3日程度で引き上げてサラダ感覚で食べるのも面白い。着色料不使用のため仕上がりは自然な色味になる。
白菜漬には重石を使う本格派「強力白菜漬の素」や、袋の中で手軽にできる「白菜漬の素(昆布風味)」「キムチ漬の素」などがオススメだ。
素製品ではこの他にも「ぬか漬」「糀漬」「浅漬」「キムチ漬」等々、各種漬物の素を販売している。好みの味で、新鮮な野菜を自分で漬ける漬物は格別。変わった野菜を漬けてみたくなる人も多いのではないだろうか。同社のフェイスブックには意外な漬物が多数登場するので、ご覧いただきたい。
【2019(令和元)年10月7日第4995号4面】
 
つけもと株式会社 http://www.tsukemoto.co.jp/jp/

9月23日号 大川食品工業

富士山ぬかみそ 駿河の恵み
地域性あふれるぬかみそ
 
大川食品工業株式会社(大川博泰社長、静岡県沼津市小諏訪)は家庭用生パン粉のパイオニア「カラット生パン粉」シリーズを始めとしたパン粉類、いりぬか・ぬかみそ製品やきな粉などを手掛ける食品メーカー。
ぬかみそ製品は、ミネラル豊富な富士山の湧き水で仕込む味わいの良さが人気を集めている。同社では今年2月に地産地消にこだわったぬか床製品「富士山ぬかみそ 駿河の恵み」を新発売した。
静岡県工業技術研究所との共同開発により、同研究所が保有している数ある自然界分離酵母の中から、同社のぬかみその種菌と合う酵母を選定。伊豆発祥の早咲きの桜として知られる河津桜の花と、静岡名産のお茶の花から採取した酵母を加え、化学調味料無添加で仕上げている。
食塩には駿河湾海洋深層水の平釜塩を20%使用、原料の鰹節も静岡県で製造されたものを使用するなど、細部までこだわった地域性溢れる製品となっている。 また同梱されているタッパーを用いて手軽に冷蔵庫の中で漬けられるのも特徴。じっくり熟成させた同社のぬかみそに静岡ならではの桜とお茶の酵母が加わり生み出される発酵の旨味を楽しむことができる。
「富士山ぬかみそ 駿河の恵み」は現在インターネット通販限定での販売になっているが売れ行きは好調、問合せも増加している。
【2019(令和元)年9月23日第4993号9面】
 
大川食品工業株式会社 http://www.okawafoods.co.jp/

5月20日号 つけもと

おいしいぬか床水といりぬか
不思議な「ぬか床水」
 
つけもと株式会社(松井義明社長、奈良県北葛城郡河合町)は家庭用の漬物の素を全般に揃える総合メーカー。手軽に本格的な味の漬物を作れるよう、柔軟な発想で開発される商品は高い評価を受けている。
今春、新たに開発したのが「おいしいぬか床水」だ。これは、ぬかに混ぜるだけで調味要らず、捨て漬け要らずで、その日からぬか漬を作れるようになるというユニークで、ちょっと不思議な商品だ。
「おいしいぬか床水」は、ぬか床に不可欠な発酵成分を含んでいるので、時間をかけて捨て漬けせずとも発酵を促してくれる。味も、漬物の素作りで長い実績を積んできた同社オリジナルの、塩味、旨味、酸味がバランスよく調和した美味しさを実現している。
そして、同品と合わせて使うのにオススメするのが「いりぬか 550g」だ。
同社の煎りぬかの特徴は「OSR方式」と呼ばれる無酸素ロースト技術を導入していること。これは過熱水蒸気を利用し無酸素で米ぬかを焙煎するもので、酸化を防止しながら乾燥・殺菌ができる。これにより虫や雑菌の繁殖の危険を排除しながら、香ばしく扱いやすい煎りぬかとなった。
おいしいぬか床
近年は熟成発酵タイプの商品が手軽さになっており、同社でもパン酵母でリラックス発酵させた「おいしいぬか床」等が人気となっている。しかし「おいしいぬか床水」を使ったぬか漬作りは発酵が進んでいく楽しさや、今までにない意外な作り方、というひと味違った魅力がある。〝水〟を押し出したパッケージで、売場でも目を惹くこと間違いなしだ。
松井社長は「現代においてぬか漬は本来の『保存』の意味は薄れたが、好みの味を自ら作り上げる嗜好品としての価値は高まっている」と分析。幅広い層に漬物作りの楽しさに気づいてもらえるよう、商品開発にアイデアを注いでいる。
【2019(令和元)年5月20日第4978号4面】
 
つけもと株式会社 http://www.tsukemoto.co.jp/jp/

5月20日号 伊勢惣

発酵ぬかみそ 漬けるだけ!
乳酸菌と酵母が生きているぬか床
株式会社伊勢惣(足立功社長、東京都板橋区)は、全国に幅広く流通する乾燥こうじ「みやここうじ」の製造元として知られている。
同社はウエットタイプのぬか床のリーディングカンパニーとしても知られ、味と品質は高く評価されており、売場でも高いカバー率を誇っている。
同社のぬか床の特徴は、乳酸菌と酵母が生きている製品であること。生きている乳酸菌と酵母の活動によって栄養が野菜に染み込むとともに発酵を促す。植物性乳酸菌が豊富に摂れる他、漬けて水分が抜けた分だけビタミンや食物繊維、カルシウム、カリウムなどの栄養素が凝縮され、栄養成分たっぷりの「ぬか漬」を手軽に摂取することができる。乳酸菌と酵母が生きているからこそなせる〝業〟だ。
乳酸菌と酵母が生きているとガスが発生するため、同社ではチャック開封タイプの包材等を採用し、袋が膨らまないようにしている。乳酸菌と酵母が生きているといないとでは野菜の漬かり方と味が大きく変わってくる。同社の「ぬか床」と他社製品の違いはここにある。
仕上りぬかみそ1kg
主力商品の「仕上りぬかみそ」は、チャック開封タイプのため匂いが外に漏れないよう設計されている。規格は1㎏と1・2㎏。入数10。その他、タル詰め(2・3㎏、熟成済ねりぬか1・8㎏+補充用味付椎茸ぬか500g)。入数4。つかっ樽(2㎏、熟成済ねりぬか1・5㎏+補充用味付椎茸ぬか500g)。入数6。ぬか漬け達人(1㎏)、入数6。
また、好調な売れ行きを見せている「発酵ぬかみそ 漬けるだけ!」は、ぬか床初心者やぬか漬を少しだけ食べたい消費者(高齢世帯、単独世帯、少数世帯)をターゲットとして開発した一品。内容量は350gとぬか床最小タイプで、9~10回の使い切りタイプ。手間はかからず、野菜を漬けるだけで誰でも簡単に美味しいぬか漬けを作ることができる。大手量販店でも定番として販売されている他、青果物を扱うドラッグストアやCVSにも納入されている。売場は青果、日配、ドライと多様で、まだまだ伸び白がある商材として注目されている。賞味期限は180日で保存方法は常温。
「みやここうじ四角型200g」と「あま酒かたねり(無加糖)」
夏の売場の定番となっている甘酒も主力商品の一つ。「みやここうじ」を原料(国内産原料100%使用)とする「無加糖あま酒かたねり」は、人気の一品。濃縮、無加糖タイプで、砂糖を使用せずこうじだけの自然な甘さが特徴。内容量は350gで賞味期限は120日。
市場で展開されている「冷やしあま酒」の多くは、簡便性の観点からストレートタイプ。だが、濃縮タイプは、ポットに1対1の割合(内容量350gに対して水350㏄)にして冷やすだけで簡単にあま酒を作れる。製品1つで5、6杯分の甘酒ができることからストレートタイプと比べてお得感があり、日配売場の主力製品は濃縮タイプとなっている。主力製品は「あま酒かたねり(無加糖)」、「あま酒雪っ子(加糖)」で、その他「徳用あま酒」、「発芽玄米麹あま酒」をラインナップしている。
麹製品では全国で最も商品力のある「みやここうじ」は、昨年12月3日放映のテレビ番組で「こうじ水」が便秘解消や免疫力アップ等の効果が紹介されて以降、需要に対して供給が追い付かず、出荷調整が続いている。
足立昇司専務取締役は、「お客様には大変ご迷惑をおかけして申し訳ないと思っています。弊社では休日を返上して製造しているのですが、供給が追い付かない状況が続いています。弊社では一日も早く安定供給できるよう計画を立てています」と説明。今後もフル生産体制を維持しながら次の策を模索していることを示した。
【2019(令和元)年5月20日第4978号4面】
 
株式会社伊勢惣  https://www.isesou.co.jp/

5月20日号 秋本食品

漬物屋のぬかどこ
漬物屋のぬか床
秋本食品株式会社(秋本大典社長、本社=神奈川県綾瀬市)は、春夏シーズンの商品として「漬物屋のぬかどこ」を展開。新規の納入先が増えるなど、出荷数は順調に伸びている。
同商品は家庭で手軽においしくスピーディーに、好きな野菜を漬けて食べられるぬか床。ぬか漬初心者やワンシーズン使いの人にも手に取りやすい商品設計で、商品形態は冷蔵庫で立たせられるジップロック付のスタンドパックを使用。そのまま野菜を袋に入れることで漬けられるため、簡単便利に利用できる。
裏面には使用方法、お手入れ方法を見やすく記載。その他、困ったときの対処法など同社HP内に掲載している。国産米ぬか使用で、ビフィズス菌を配合。使い勝手だけではなく、味の面でもクセのない味に仕上げている。
内容量は1㎏で賞味期限は120日間。
【2019(令和元)年5月20日第4978号4面】
 
秋本食品株式会社 https://www.akimoto.co.jp/

5月20日号 樽の味

熟成ぬか床
ぬか・糀製品多彩に
有限会社樽の味(細田幸治社長、本社=和歌山県御坊市島)は乳酸発酵させた昔ながらの沢庵「いなか漬たくあん」で知られ全国に販路をもつ有力企業。そんな同社が近年力を入れているのが甘酒と各種の漬物の素製品である。
漬物の素では「熟成ぬか床」「熟成ぬか床スタンドパック」を売り出し中。捨て漬けの必要がない手軽さながら、同社が実際に漬物製造に使っているぬか床だけに味の良さは折り紙付き。発酵食品らしい旨みと酸味を家庭で存分に楽しめるのが特徴だ。ついつい、変わった野菜も漬込んでみたくなるのも漬物の素の魅力である。大手通販サイト・楽天市場でも高評価を受け続けている。

「浅漬け革命」も人気だ。ペットボトル入の液体タイプで、ポリ袋や深皿を使って簡単に浅漬を作れる。地元特産の南高梅の梅酢がさっぱりした口当たりを生み、隠し味に白菜の漬け汁を加えている。野菜の味を引き立てる複雑な味わいが美味しさの秘密となっている。
糀の甘酒
甘酒では「糀(はな)の甘酒」を販売し好評を得ている。最大の特徴は完全無加糖・完全無添加であること。糀は国産原料を100%使用し、自社設備にて発酵させている。糀菌によって産出される酵素で米を糖化させ、砂糖は不使用。原料がもつ本来の甘味が存分に引き出されており、それでいてクドさを感じさせないすっきりとした後味が特徴となっている。漬物作りにおいても無添加にこだわる同社が培ってきた温度管理技術があって完成した。500〓のペットボトル入で賞味期限は180日。
最近ではこの甘酒作りの技術を活かし、乾燥米麹や、アレルギー27品目不使用の「麹の鍋つゆ(塩味・みそ味・からし味の3種)」など、発酵を軸に様々な商品を開発している。
【2019(令和元)年5月20日第4978号5面】
 
有限会社樽の味  https://www.tarunoaji.com/

5月20日号 チヨダ

もみーな
「もみーな」で手軽にぬか漬
 
チヨダ株式会社(抱井麻理社長、埼玉県戸田市)のウエットぬか床「もみーな」は製品袋に野菜を入れて揉むだけで、簡単手軽に本格ぬか漬が楽しめる商品。ライトグリーンのポップなデザインと分かりやすくキャッチーな商品名は売場で子供から大人まで幅広く目を引く。
熟成済みのぬかを使用しているため、捨て漬けの必要がなく、ぬかの「匂い」や、かき混ぜる「手間」など、今までぬか漬けが敬遠される原因となっていた問題を解決。きゅうりであれば、10時間程が食べ頃で、夜寝る前に「もみーな」の中で野菜を揉み、冷蔵庫に入れておくだけで朝食時に漬けたてのぬか漬が楽しめる。
冷蔵庫の中で漬けるため、季節を問わず同じ漬け時間で仕上がり、初心者でも失敗が少なく簡単に漬けられるのも特長となっている。ぬかの味付けには信州みそを使用、よりコクのある深い味わいにこだわった。5~6回の使い切りタイプになっており、単身世帯や多忙な人がぬか漬を楽しむためにもピッタリな商品といえる。
熟成ぬか蔵
近年、ぬか漬けはテレビ放送などの影響で漬ける人が増加。しかし、実際にぬか床を所有するのは大変なことも多く、手軽に漬けたいというニーズを取り込み伸長してきた商品だ。また、取り替え時の最後の楽しみ方として広がりつつあるのが、「最後漬け」。サバや鮭、スルメイカなど好きな具材を漬け込み、旨みの詰まった味わいを堪能できると好評を集めている。
煎りぬか「熟成ぬか蔵」は水を加えるだけでぬか床を作ることができる製品。野菜の捨て漬けなど、ぬか床を熟成させる手間と時間を省き、水を入れたその日から本格的なぬか漬けを楽しめる。塩にも赤穂の天塩を使用するなど細部までこだわった。
その他、ぬか床のメンテナンスのために加える「ぬかみそからし」はぬか漬生活には欠かせない商品。からしの防虫・防腐効果を利用し、ぬか床を虫から守る。また、カビ・酵母の増加を抑え、ぬか床の酸味を適度に保つ効果もある。ぬか床の風味を向上させる成分(陳皮、唐辛子、山椒)も配合しているので、味わい深さも加わる。先祖代々伝わるぬか床を保持している人などにはマストアイテムとなっている。
【2019(令和元)年5月20日第4978号5面】
 
チヨダ株式会社 http://www.chiyoda-karashi.co.jp/

5月20日号 三色香辛料

塩分控えめ ぬか漬けの素
生七味や大葉胡椒も
 
三色香辛料株式会社(甲斐義人社長、東京都練馬区)では、素材にこだわり化学調味料無添加で仕上げたオリジナル調味料が人気を集めている。「大葉胡椒」は京都・和歌山県産の赤唐辛子を荒切りやペースト状にし大分県産の大葉、長崎県産の藻塩のみを加えて製品化した商品。唐辛子の辛味の後、爽やかに香る大葉の風味が絶妙で、刺身やとんかつ、焼き鳥、餃子、冷奴などアイデア次第で様々な料理の味わいを引き立てる。
また「生七味唐辛子」はテレビでも取り上げられたヒット商品。京都丹波地区と和歌山で栽培された青唐辛子を荒切りやペースト状にし、柚子皮・藻塩・山椒・黒ごま・しょうが・青さと練り上げた。原料はすべて国産を使用、化学調味料無添加で仕上げている。ご飯のお供やお茶漬け、おにぎり、パスタ、焼肉などこちらも使い方によって無限の可能性が広がる。
両品とも業務用(500g)も取り揃え、小売りから飲食店と、幅広いニーズに対応している。
同社では創業以来、香辛料専門メーカーとしてこだわりの味わいを追求してきた。近年力を注ぐのが産地限定の唐辛子製品。徹底したトレースシステムを構築しているのが特徴で、問い合わせを受ければ、どこの農家がいつ作ったものなのかをすぐに特定することができる。「長野県北信濃産唐がらし」や「熊本産唐辛子」などを揃え、産地育成にも取り組んでいる。
いりぬか商品としては「塩分控えめぬか漬けの素」に注目。通常は平均15%程の塩分を約8%(同社比)と半分程度に抑え、昆布や酵母などの自然素材をブレンドですることにより今までと変わらない美味しさを実現した。
【2019(令和元)年5月20日第4978号6面】
 
三色香辛料株式会社 http://www.sanshiki.co.jp
大葉胡椒
生七味唐辛子
熊本産 唐辛子

5月20日号 国城産業

ぬか漬け体験
「ぬか漬け体験」が人気
 
いりぬかと漬物用塩の元祖として知られる国城産業株式会社(山﨑理香子社長、東京都板橋区)では、体験型ぬか床キット「ぬか漬け体験」が人気を集めている。
「ぬか漬け体験」は、食塩、各種のダシが配合済みなので水を入れ塩もみした野菜を漬け込むだけで本格的なぬか漬けが完成する商品。他社製品が発酵済みのぬかを使用しているなか、同社ではあえて発酵前のいりぬかを使用。別添のたねぬかを加え、ぬかを発酵させる過程を経て「ぬか床」作りを体験してもらうことを重視した。
ぬか漬けビギナーが通販で買い求めるケースや、小学校で食育の教材として使用されることも多く、夏休みの自由研究の題材としても人気が高い。パッケージにジップを付け、捨てたい時にワンタッチで臭いを気にせずに捨てられるのも魅力だ。
近年、道の駅などでも人気が広がっており、野菜を手軽に美味しく食べる方法として認知されている。
天然万能調味料「漬塩」
また、天然塩に昆布・椎茸・唐辛子を調合した天然の万能調味料「漬塩」も好評。昆布のグルタミン酸、シイタケのイノシン酸が食塩中で結合し、素材の旨味を高めてくれる。調味料の混ぜ方や熟成の仕方に独自製法があり、シンプルながら奥深い自然のうま味が楽しめる。長年の愛用者が多く、どこで売っているかを尋ねる問い合わせも多い。
漬物など様々な用途で塩の代わりとして使用できるが、鶏肉に「漬塩」を振りかけて焼くだけのレシピもオススメだ。
同社のロングセラー商品が「ニューぬか漬の素 ぜいたく三昧」。化学調味料を一切使用せず、48時間以内に精米された米ぬかだけを使用する新鮮な味わいが人気で、乳酸発酵による自然な酸味と後味の良さが根強い支持を集めている。
【2019(令和元)年5月20日第4978号6面】
 
国城産業株式会社   http://kokujo.jp/

5月20日号 高橋商店

ぬか漬の素
ぬか加工大手に
 
瀬戸内海に浮かぶ小豆島は「醤油」と「佃煮」の島として名高い。この小豆島で嘉永5年(1852年)より醤油の製造を続けているのが、ヤマモ印の株式会社高橋商店(高橋淳社長、本社=香川県小豆郡小豆島町安田甲142)。小豆島での醤油づくりにおいて4番目の古さを誇る。
この伝統の技術を活かしながら、同社はぬか漬の素、漬物の素製品の製造に取組む。ぬか漬の素の製造では、指折りの規模に近づいている。
米ぬか、きな粉、昆布、唐辛子、乳酸菌は全て国産を使用した「国産原料で作ったぬか漬の素」は同社独自技術で開発した商品。きな粉を加えることで一段と美味しく浸かり、乳酸菌も加わりすっきりとした味付けの漬物ができる。
一時間漬(ふりかけタイプ)
また同社商品で高い人気を誇るのが「一時間漬(ふりかけタイプ)」だ。野菜を切ってふりかけて、もむだけの簡単な漬物の素である。70g入りと10g×10個のミニパックタイプがあり、使い易さから特にミニパックタイプの人気が高い。
大豆・小麦を使わず、そら豆と食塩で作った「そら豆醤油」にも注力している。アレルギー表示対象27品目の原材料は使っていないアレルギー患者向けの醤油風調味料である。濃口醤油と変わらないうま味成分を含んでおり(全窒素1・65程度)、濃口醤油として違和感なくかけ醤油、煮物に使用できる。また、濃口醤油に無いまろやかな味わいを持っている。
この他同社は、OEM製造にも積極的。醤油、ポン酢、ソース、ドレッシングなど様々な実績をもち、的確な対応と小ロットOKの柔軟さで支持を得ている。
【2019(令和元)年5月20日第4978号6面】
 
株式会社高橋商店   http://www.shodoshima-yamamo.com/

5月20日号 富士食糧

「きゅうりの辛子漬」売れ筋
 
富士食糧株式会社(佐藤清與治社長、埼玉県桶川市)は漬物の素、麦茶、きな粉、香辛料などの製造を手掛けており量販向け、業務用など商品ラインナップは多岐に渡る。佐藤製粉所に端を発し創業から75年以上経つ老舗ならではの長い取り組みへの信頼は揺るぎないものがある。
豊富なラインナップを揃える漬物の素の中で、一番の売れ筋が「きゅうりの辛子漬」。販売から20年以上経つロングセラーで、90グラムと200グラムの規格を持つ同社の看板商品だ。近年は年間200万袋の販売記録を達成、今年も順調に推移しており、胡瓜の旬である夏場に向けてさらなる伸長が期待される。
味は甘辛く仕上がっており東北地方での人気が特に高い。袋の中でまぶすだけで簡単に胡瓜の辛子漬が出来上がる。胡瓜だけでなく大根の辛子漬も作ることができ、辛さはソフトで甘味とミックスしているニュータイプの漬物の素である。
「なす漬一番」は水に素を溶かし茄子を1日漬けるだけでおいしい漬物ができる。簡便性だけでなく色止めもしっかりしているので見た目も美しく外食など業務用でも好評を博す。関東一円での人気が高くこちらも夏にピッタリの商品。
家庭であまった野菜に使えるオールマイティーな漬物の素が「漬物一番」。春はカブ、夏はキャベツに胡瓜、秋冬は白菜、それらと一緒にみょうが、しそ、しょうが、柚子などを細く刻んで入れると四季折々の香味も楽しめる。一度にたくさんの量を作ることもできるし、少量を袋に入れてもみ漬にするだけで食べたい時にすぐ作れるのも嬉しい。
同社では2014年にISO22000を取得、今年6月中旬にはFSSC22000を取得予定で、さらに万全な衛生管理体制の構築を目指す。
【2019(令和元)年5月20日第4978号7面】
 
富士食糧株式会社   http://www.fujisyokuryo.co.jp/
きゅうりの辛子漬
なす漬一番
漬物一番

5月20日号 東海漬物

熟ぬか床
W発酵調味料配合「熟ぬか床」
 
東海漬物株式会社(永井英朗社長、本社=愛知県豊橋市)は、漬物の素カテゴリーにおいて、おいしいぬか漬けができる「熟ぬか床」を提案している。
同商品は製法特許取得の「W発酵調味料」を配合した風味豊かなぬか床。「W発酵調味料」は、同社のぬか漬博士が多数の乳酸菌の中から選び抜いた2種類の乳酸菌と一種の酵母を増殖させた調味料で、発酵によって醸し出された豊かな風味が楽しめる。
原料の米ぬかは、食品基準を満たした玄米から得られる国産米の米ぬかを厳選して使用。国内の工場で製造している。原料の米ぬかを丁寧にふるいにかけて異物を取り除き、米ぬかと塩・水・とうがらしを混ぜ、「W発酵調味料」を配合して袋詰め。袋詰め後、加熱殺菌し、「熟ぬか床」が完成する。
別売りの「補充用ぬか床」は、異物を取り除いた工程の後、米ぬかを加熱殺菌し、米ぬかと塩のみを混ぜ合わせた。同商品を使用すれば水分量や風味の調整が簡単にできる。
冷蔵庫の隙間に入るコンパクトな袋タイプで、ぬか漬博士がぬか漬けをおいしく漬けられるぬか床の作り方を解説した「取扱説明書」入りで失敗なし。洗練したデザインで売場を演出する。
内容量は1・2㎏で賞味期間は360日。
【2019(令和元)年5月20日第4978号7面】
 
東海漬物株式会社  http://www.kyuchan.co.jp/

5月20日号 長﨑産業

長﨑産業の「煎ぬか」
煎りぬか製造を強化
 
長﨑産業株式会社(長崎成任衛社長、本社=石川県金沢市)は、北陸3県を中心に全国から米、ぬかの集荷を行う。ぬかの取扱高では有数の規模を誇り、食用からきのこ床向けまで広く扱う。
漬物用のぬかについては、これまで製造してきた唐辛子や昆布等のミックスぬかを中止し、煎りぬかに絞ることとした。
しかしこれは、ぬか事業の縮小は意味しない。むしろ、煎りぬかに集中することで、品質向上や生産効率のさらなる向上をさせる狙いがある。事実長崎社長は「ここ数年は煎りぬかの設備に最も投資してきた」と明かす。
白山市の製造工場には、煎りぬか製造に特化した焙煎機や充填機を導入した。また、複数品目を扱うことで複雑になっていた製造ラインを直線的に組み換え、生産効率を大きく改善。同時に、コンタミネーションの可能性も排除した。
そして同社の最大の強みは、原料確保力にある。米処である北陸で、取引先との連携を深め、トレースが正確に採取できるぬかを安定的に集荷している。
長崎社長は今後について「自社ブランドだけでなく、OEM製造を強化し、ぬか漬文化の盛り上がりに貢献したい」と想いを語っている。
【2019(令和元)年5月20日第4978号7面】
 
長﨑産業株式会社  http://nagasaki-sangyo.com/
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