株式会社食料新聞社|東京都台東区|新聞の出版|漬物|伝統食品|発酵食品|情報、広報、宣伝サービス

qrcode.png
https://www.syokuryou-shinbun.com/
モバイル版はこちら!!
バーコードリーダーで読み取り
モバイルサイトにアクセス!

株式会社食料新聞社
〒111-0053
東京都台東区浅草橋5-9-4 MSビル2F
TEL.03-5835-4919(ショクイク)
FAX.03-5835-4921
mail:
info@syokuryou-shinbun.com
──────────────────
・食料新聞の発行
・広報、宣伝サービス
・書籍の出版
──────────────────
 

辛子連根 インタビュー

 

2020年3月23日号 髙見理事長インタビュー

2020年3月23日号 髙見理事長インタビュー
 
理事長に聞く
熊本県辛子蓮根協同組合  理事長  髙見 治氏
 
安全性第一を自主基準に 健康性で派生商品にも期待
阿蘇たかな漬、馬刺しと並び熊本県を代表する郷土料理「からし蓮根」。茹でた蓮根に辛子、味噌等を混ぜて作った辛子味噌を詰め込み、小麦粉やウコンの衣をまぶし、油で揚げた料理だ。その発祥は1632年頃、肥後細川藩主の細川忠利公の滋養強壮食として献上されたことに遡る。蓮根の断面が細川家の家紋「九曜」に似ていることから、その製法は門外不出とされてきた。明治以降になると一般市場でも製造され始め、サクッとした歯ごたえと独自に調合された辛子味噌がツーンと鼻を刺激し、食欲増進・鉄分補充・栄養豊富な郷土食として認知度が高まった。熊本県辛子蓮根協同組合理事長の髙見治氏(有限会社髙見商店代表取締役社長)に、からし蓮根業界の現況と今後の課題を伺った。
(菰田隆行、文中敬称略)
◇ ◇
‐熊本県辛子蓮根協同組合について。
髙見
現在、12社が加盟しており、活動としては原料資材や販促用品を共同購入するなどの共同事業を行っている。平成19年3月に取得した「熊本名産からし蓮根」の地域団体商標(商標登録第5030806号)は現在も継続しており、普及促進PRに努めている。
 
‐からし蓮根の販売動向は。
髙見
土産品、惣菜製品としての流通が主で、日持ちは1週間ほど。熊本県内だけでなく、関東方面に出荷している業者もある。組合非加盟の業者は真空パックで消費期限の長い製品を製造しているところもあるが、組合としてのコンセンサスでは真空パック製品の製造を認めていない。その理由は、1984年に発生した食中毒事件での経験が元になっている。蓮根や辛子に付着した土壌菌のボツリヌス菌が嫌気性であるため、真空包装と長期保存によって菌が増殖して流通してしまったのが、食中毒事件の原因であったためだ。組合では安全性を第一に自主基準を設け、真空パックの製造を控えている。
 
‐原料動向は。
髙見
当社では近隣の農家とタイアップして、蓮根の品種選定から栽培方法まで一貫して取り組んでいる。蓮根は中国産の原料も入ってきているが、組合ではくれぐれも偽装などが起きないよう行政のバックアップもいただいて、正しい情報の通達や勉強会を開くなどの対応を行っている。
 
‐今後の課題と動向について。
髙見
消費者の嗜好が変わってきている。美味しいものが世に溢れている状況で、特に若い人はからし蓮根を食べ慣れていないため、いかに選んでもらえるようにするかが課題だ。健康性のある〝蓮根〟という括りは有望で、からし蓮根味のコロッケや、蓮根チップスといった派生商品も出てきている。当社(髙見商店)では菓子製造の認可を得て「れんこんチップス(からしれんこん味)」等を自社製造しており、他メーカーでは瀬戸内の珍味業者とコラボし、PB製品を販売しているところもある。今後は、冷凍食品の充実ぶりが目立っているので、その動きには注目していきたい。惣菜業界としては、コンビニがおでんの供給を取り止めたり、安全性の確保や人手不足など、大きな転換期に来ていると言えるだろう。組合員で情報交換し、適切な対応をして行きたいと考えている。
【2020(令和2)年3月23日第5015号2面】
 
熊本県辛子蓮根協同組合 http://www.karashirenkon.info/ (FLASH対応のブラウザで閲覧ください)
 
 
 
 
 
 

2019年3月4日号 竹士理事長インタビュー

2019年3月4日号 竹士理事長インタビュー
 
理事長に聞く
熊本県辛子蓮根協同組合  理事長  竹士学氏
 
知名度上がる辛子蓮根  厳しい自主基準で安全守る
阿蘇たかな漬、馬刺しと並び熊本県を代表する郷土料理「辛子蓮根」。茹でた蓮根に粉辛子、味噌、蜂蜜等を混ぜて作った辛子味噌を詰め込み、小麦粉やウコンの衣をまぶし、油で揚げた料理だ。その発祥は1632年頃、肥後細川藩主の細川忠利公の滋養強壮食として献上されたことに遡る。蓮根の断面が細川家の家紋「九曜」に似ていることから、その製法は門外不出とされてきた。明治以降になると商いとして製造する者が現れ、認知度を高め、現在では全国区の存在となった。今回、熊本県辛子蓮根協同組合理事長の竹士学氏(合資会社竹士蒲鉾商店代表取締役社長)に辛子蓮根躍進の背景を聞いた。
(小林悟空)

◇ ◇
‐組合の役割は。
「組合結成のきっかけは1984年に発生した食中毒事件。当時は市場から辛子蓮根が消滅しかけ、製造業者も廃業に追い込まれた。二度とあのような痛ましい事件が起こらぬよう対策を徹底し、歴史ある辛子蓮根を未来へ残していこうという思いから、同年中に33社が集まり、組合結成に至った。現在では自主基準を制定し、辛子蓮根がより安全・安心な食品となるよう情報共有に努めている。このほか、PR活動や原料の共同購入を行っている」
 
‐食中毒事件の原因。
「蓮根や辛子に付着する土壌菌のボツリヌス菌が原因だった。ボツリヌス菌は嫌気性であるため、真空包装と長期保存によって菌が増殖して流通してしまった。そのため現在、組合では自主基準として真空包装を禁止し、消費期限も1週間程度の惣菜として販売をしている。ボツリヌス菌は土壌に広く分布しあらゆる食品で汚染のリスクがある。毒性も非常に強いので、正しい処理の知識を普及することが必要不可欠だ」
 
‐厳しい過去もあったが、いまや全国的にも人気だ。
「誠実なものづくりの積み重ねで信頼を勝ち得て、悪いイメージを払拭できた。各社の努力に感謝したい。また当組合では地域団体商標として『熊本名産からし蓮根』を登録し、配布活動等のPR活動を行ってきた。最近では熊本城マラソンのTシャツに辛子蓮根がプリントされていたように、県内中が協力してPRできる存在となった。テレビ番組での露出も増え、熊本に馴染みのない方でも辛子蓮根だけは知っているというパターンもあるようだ」
 
‐辛子蓮根の魅力。
「辛さが酒のツマミに合うと好む人が多い。真っ黄色の見た目はインパクト大だ。メーカーによって辛さや塩気、食感などが違うため、県内の方は贔屓のメーカーを持っている。家庭ではマヨネーズを付けたり、料理の具材にしたりとアレンジして食べているようだ。近年は蓮根に詰める辛子味噌を、わさび風味やカレー風味にした商品や、チップスなどお菓子化したものも販売され、誰でも楽しめるようになっている」
 
‐辛子蓮根の市況。
「前年対比で増加の年が続いている。知名度向上と、熊本への国内外からの観光客増加が後押ししている。飲食店での利用も増えた。県外での物販に関しては、長期保存が推奨できないので物産展や通販など限定的なのが現状だが『一度食べてみたかった』と喜ぶ人が非常に多い」
 
‐最後にメッセージを。
「組合では厳しい自主基準を設け、非組合企業と差別化している。安全安心で美味しい組合員企業の辛子蓮根をお取り扱いいただけるようお願いしたい」
【2019(平成31)年3月4日第4969号3面】
 
熊本県辛子蓮根協同組合 http://www.karashirenkon.info/ (FLASH対応のブラウザで閲覧ください)
 
 
 
 
 
<<株式会社食料新聞社>> 〒111-0053 東京都台東区浅草橋5-9-4 MSビル2F TEL:03-5835-4919 FAX:03-5835-4921