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売れ筋特集Web展示会 2020年12月

瀬川食品(広島県) 菓子やパンへ昆布活用提案

がごめ昆布入りとろろ
瀬川食品株式会社(瀬川靖社長、広島市西区)は、出し昆布・とろろ昆布・昆布佃煮など昆布製品全般を取り扱う企業。長年の加工経験をもとに、種類によって性質が異なる昆布の適性を見極め、製品ごとに最適な原料を扱ってきた。
昆布は昔からその旨味成分が利用されてきたが、近年はその豊富な食物繊維やミネラルといった栄養面についても注目が集まっている。こうした環境下で、同社は現在菓子やパンなどの業務筋へ向けて、昆布の葉肉を活用することを提案強化している。
昆布は加工によってパリパリ、もっちり、ねっとり、とろとろ、など様々な食感を生み出せる。同社は昆布の専門業者として、細かな要望に応えられる技術で商品開発の手助けが出来る。昆布入の商品は和のテイストや高級感などを演出するのに効果的で、商品の差別化につながる。
一方、市販用商品については簡便性と健康志向を重視した商品開発を続けている。とろろ昆布では、化学調味料や保存料無添加の、昆布と醸造酢だけで作る「がごめ昆布入りとろろ」や「根昆布入りとろろ」といった昔ながらの良さを守る商品に加え、3年前から発売している「昆布ぷらす とろろ昆布」もある。
昆布ぷらす塩昆布、とろろこんぶ
「昆布ぷらす とろろ昆布」とは簡単に料理に使えるよう、細かくカットしたもの。瀬川社長の「いつもの食卓にもっと昆布をプラスして欲しい」との想いからちぎる手間を省き使いやすい商品の開発に踏み切った。汁物やサラダをはじめ様々な料理に使用できる。ご飯にかけて食べるのもおすすめで、乾燥したとろろ昆布がご飯の水分と合わさることで粘りが生まれ、日本人好みのもちっとした食感となる。昆布の酸化臭を出来る限り抑えるなど、細やかな気配りが出来る同社だからこその商品だ。
同シリーズからは「昆布ぷらす 塩昆布」も発売。こちらも塩昆布を粒状に仕上げたことでふりかけや調味料代わりに、様々な場面で使うことができる。
 

ヒロツク(広島県) 1合用『家まぜご飯の素』

家まぜご飯の素(黒豆と五穀、ちりめんひじき、鶏ごぼう、豚しょうが)
株式会社ヒロツク(竹本新社長、広島市西区)は、定番商品「こもち昆布」をはじめとして、伝統食品の佃煮に新しい価値をプラスした商品開発を行っている。
新商品としては9月に発売した『家まぜご飯の素(黒豆と五穀、ちりめんひじき、鶏ごぼう、豚しょうが)』シリーズが販売店・消費者双方から好評で、当初目標の200%で推移している。
混ぜご飯の素は、先発メーカーが多くある中、後発である同社はより洗練され、差別化した商品を作る必要があるとの考えから、主原料を全て国産に限定し、あごだしでスッキリとした旨味を出し、化学調味料を使用せずに素材の味を味わえるような商品に仕上げた。
さらに、様々な味を楽しみやすいよう、1合分(茶碗約2杯分)と他社商品(2合分が主流)より小さめサイズとした。在宅勤務や在宅保育が増えた現在、手軽に食事に変化を付けられるとして幅広い層から好評を得ている。
 
肉みそ昆布
また、10月には広島の老舗の株式会社ますやみそ(舛本知己社長)とコラボした「肉みそ昆布」を発売。ヒロツク自慢の鶏そぼろと昆布佃煮の旨味を、ますやみその甘辛い赤みそが引き立てる。
ご飯のお供には勿論の事、万能調味料としても無限の食べ方が出来る商品として今後に期待できる一品に仕上がった。
特徴あるこれら商品の開発について営業統括部長を務める竹尾義則専務は「世の中に様々な商品が溢れる中、用途や食シーンを明確に想像した訴求力ある商品が必要」としており、今後も佃煮作りの技を生かした新しい味を生み出していく方針だ。
一方で、間もなく本番を迎えるおせち商戦については、既存品のブラッシュアップを図っていく。
環境が激変するコロナ禍においても、「当たり前の事を当たり前に」続けることで、日本の食生活を支えていく。
 

ヒロコンフーズ(広島県) 昆布の親しみやすさに注力

こんぶとりじいさんのおひげ
ヒロコンフーズ株式会社(田村満則社長、広島市西区)はSNS(フェイスブック、ツイッター、インスタグラム)での情報発信にも力を入れている。
今年4月には「海に生息している、海藻をこよなく愛する可愛らしいキャラクター」をコンセプトとしたイメージキャラクターを発表し名前を募集していたが、この度「こんぷ」に決定した。今後はSNSや採用活動の場で、親しみやすさを演出するため、活用していく。
商品開発においても、昆布を誰もが気軽に手に取れる商品開発を進める。今年4月に発売したのが「こんぶとりじいさんのおひげ」だ。表面にはかわいらしいキャラクター、裏面にはとろろ昆布ができるまでをイラストで表示。
渋いイメージの強かったとろろ昆布だが、和の伝統食品に子どものうちから親しんで欲しいという願いを込めている。
もちろん味にはこだわりを持ち、北海道日高産の昆布を使用した。酸味をマイルドにし、子供でも食べやすく、昆布のうまみや香りが料理の味を引き立てるとろろ昆布となっている。
納豆がもっとおいしくなる昆布
また2月には「納豆がもっとおいしくなる昆布」を発売。出し昆布として利用され全国的に人気が高い日高昆布だけを薄削りにしたもので、納豆に入れて一緒にかき混ぜるとしんなりと柔らかくなり、昆布の風味が納豆の旨味をより引き立ててくれる。
「もっとおいしくなる」シリーズは今後横展開を予定しており、昆布の活躍の場面はますます広がりそうだ。
 
 

やまう(東京都) 家飲みに「進化系おつまみ漬物」

黒胡椒メンマ 70g
酸辣(サンラー)ナムル 70g
麻辣(マーラー)ザーサイ 70g
やまう株式会社(梅澤綱祐社長、東京都目黒区)では、コロナ禍の巣ごもりにより家飲み需要が高まるなか、「家飲みの友」となる〝おつまみ漬物〟の提案を強化している。
今秋新発売した「麻辣(マーラー)ザーサイ 70g」、「酸辣(サンラー)ナムル 70g」、「黒胡椒メンマ 70g」の3品は、「毎日のおかず」にも「おつまみ」にもなる、〝withコロナ時代〟の食生活に対応した商品だ。
ザーサイ、ナムル、メンマといった定番の中華風おつまみをそれぞれに合わせた香辛料で辛口に調味、ありそうでなかった進化系のおつまみ漬物を生み出した。
「麻辣(マーラー)ザーサイ 70g」は、辛さで体が熱くなる麻辣味のザーサイ。花椒のしびれる辛味と、唐辛子のヒリヒリする辛味がクセになる味付け。花椒油とゴマ油をブレンドすることで、爽やかな香りにコクを加えた。
「酸辣(サンラー)ナムル 70g」は、中華料理の酸辣湯を参考にお酢の酸味と唐辛子の辛味をきかせた、すっぱ辛い味付けのナムル。国産大豆もやしを使用し、辛味とコクを引き出すために豆板醤をたっぷり配合している。
「黒胡椒メンマ 70g」は、黒胡椒をたっぷり使ったメンマ。ピリッとした辛味と食欲をそそる香りが特徴的。粗挽きの胡椒を使用することで香り豊かに仕上げている。保存料・合成着色料不使用。賞味期間は常温120日(3品共通)。
3品共にそのままお酒のおつまみとして食べるのも良いが、料理素材としての使用もオススメ。香辛料の辛味がアクセントとなり、ワンランク上の中華料理が手間なく完成する。
季節の野菜と炒めて中華風野菜炒めに、刻んでチャーハンやスープに使用してもひと味違った味わいが楽しめる。
 

新進(東京都)「大根おろし」巣ごもりで躍進

大根おろし
とろろ芋
生姜鍋
とろろ鍋
株式会社新進(籠島正雄社長、東京都千代田区)の「手間いらずシリーズ」がコロナ禍の内食・中食需要の拡大を受け躍進している。「大根おろし」は、大根をおろす手間なく、使いたい時に使いたい分だけ使える簡便性の高い商品。大根の素材感そのままのみずみずしい味わいへの評価も高く、巣ごもりにより料理を作る機会が増えても、手間は取りたくないという消費者の支持を集めている。
2013年の登場以来、売場になくてはならないアイテムとして定着。今では、和日配売場の他、鮮魚や麺、精肉といった様々な売場に陳列されるようになっている。
昨年新たに手間いらずシリーズから登場した「とろろ芋」の売上も伸長している。「とろろ芋」は、国産長芋をスパウト容器に詰めた商品で、すりおろす手間なく、必要な量だけ、本格的な「とろろ芋」を味わうことができる商品。
とろろ本来の味を保つ独自技術と特殊なすりおろし製法により、特有の粘りと風味を保ち変色を防止、賞味期間は冷蔵で45日を実現した。ご飯やそばの他、少量だけ使用するまぐろやおくら、納豆など一品料理へのトッピングにも便利だ。 「手間いらずシリーズ」のラインナップは現在、「大根おろし」、「大根おろし(粗おろしタイプ)」、「大根おろし(ファミリーパック)」、「とろろ芋」、「とろろ芋(ファミリーパック)」、「もみじおろし」、「きざみ生姜」の7種類。
これからのシーズンは、鍋料理や年越しそばへの需要も高く、「手間いらずシリーズ」がさらに食卓で活躍する時期となる。お鍋の薬味としてはもちろん、「みぞれ鍋」や「とろろ鍋」「生姜鍋」といった様々な鍋料理が手軽に作れるのも魅力、年末年始の「おうちご飯」を強力にサポートする。
 
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秋本食品(神奈川県) 30g増量「オモニの極旨キムチ」

オモニの極旨キムチ
秋本食品株式会社(秋本大典社長、本社=神奈川県綾瀬市)は10月21日より、「オモニの極旨キムチ」を30g増量+キムチ鍋デザインパッケージでの販売をスタート。秋冬の鍋最需要期に増量製品を発売することで、キムチ市場をさらに盛り上げていく。
同商品は国産の白菜と3種類の魚介系エキスを使用し、旨みとコクに深みのある日本人好みのキムチに仕上げている。「オモニ」は韓国語で「お母さん」という意味で、お母さんが作ってくれるような心を込めたキムチを作り、多くの人に食べてほしい、という願いを込めて開発した。
国産白菜・国内製造を強調パッケージは、期間限定で寒くなってきた今の時期にピッタリなキムチ鍋デザインとなっている。「オモニの極旨キムチ」で作るキムチ鍋は、鍋つゆにヤンニョムが溶け込み、旨味とコクがさらにアップする。また、生の白菜で作るより、白菜のシャキシャキとした食感が楽しめる。従来のキムチ鍋をグレードアップさせる一品だ。内容量は400g(370g+30g)で賞味期限はD+20。発売期間は10月21日~12月31日。
無添加キムチ
健康志向にマッチした「無添加キムチ」
「オモニの極旨キムチ」で作ったキムチ鍋
また、9月からの発売で順調な売れ行きを見せているのが「無添加キムチ」。「安心・安全」を訴求するため、化学調味料、保存料、着色料を使用せず、自然の旨味とおいしさを味わえるキムチとして開発。新型コロナウイルスの影響もあって健康意識が高まる中、「乳酸発酵」、「無添加」を訴求する同商品は順調なスタートを切っている。
「無添加キムチ」の特徴は、辛みと甘みのバランスが良く、本場韓国産の唐辛子と天然由来のいわし粉を使用し、シンプルな中にも深みのある本格的な味に仕上げた。同社独自の製法で、ゆるやかに出てくる乳酸発酵由来の風味と酸味、そして天然由来のこだわりの素材が、化学調味料では得られない味を作り出している。内容量は250gで賞味期限は15日間。販売期間は通年。
 
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遠藤食品(栃木県)「鬼滅の刃」で注目〝生姜の佃煮〟

国産 佃煮生姜 平切
業務用がりのトップシェアを誇り、『新がり』、『新がり完成品』の商標登録並びに全国鮨組合の指定商社として広く知られている遠藤食品株式会社(遠藤栄一社長、栃木県佐野市下彦間町)。業務用から市販用まで、「しょうがを食卓に…」のコンセプトでこだわりの生姜製品を提供している。
同社において注目されているのが映画の公開から39日間で歴代3位の興行収入を記録するなど、空前の大ブームを巻き起こしている人気アニメ「鬼滅の刃」に関連する「国産 佃煮生姜 平切」だ。
「鬼滅の刃」に登場する鬼狩りの剣士、胡蝶しのぶ(こちょう・しのぶ)は、鬼殺隊の中でも最高位である「柱」の一人で、「蟲の呼吸」を使う蟲柱として今一番熱いとされる人気キャラクター。その胡蝶しのぶの好きなものが「生姜の佃煮」だ。
作中で食べるシーンは出てこないものの、皿盛りの「生姜の佃煮」と箸を手に笑みを浮かべる胡蝶しのぶの缶バッジ、キーホルダー、ボールペンなどがオフィシャルグッズとして販売。大人気となっている。また、胡蝶しのぶに扮したファンが「生姜の佃煮」を食べたり、自分で作ったりする動画がアップされるようになってきており、じわじわと話題が広がっている。
江戸時代頃には栃木県でも生姜が広く生産されるようになり、現在も生姜の加工メーカーが多く存在する。都道府県別に見ると生姜や楽京などの酢漬生産量は全国トップで、生姜の取扱量も圧倒的な規模を誇る。
千切りにしておにぎりに
同社の「国産 佃煮生姜 平切」は、厳選した国産生姜を原料とし、食べやすくスライして醤油と砂糖で煮込んだ。生姜の爽やかな辛味と砂糖の甘さ、芳醇な醤油の香りが融合し、温かいご飯にピッタリな逸品に仕上がっている。シンプルな商品デザインもレトロ感を演出しており、「ふる里の味」を思い出させるような見た目となっている。内容量は100gで賞味期限は120日(常温)。
栃木県には「鬼滅の刃」のファンから聖地として注目されているスポットがある。作中で鬼が嫌うとされる花として描かれる藤の花が見られる「あしかがフラワーパーク」、主人公が修行で大岩を真っ二つに切るシーンと重なる「弁慶の割石」、鬼殺隊当主の邸宅と雰囲気が似ている足利学校(いずれも足利市)などで、観光客は右肩上がりに増えている。
2020年の都道府県魅力度ランキング(ブランド総合研究所調べ)で最下位に転落した栃木県は11月24日、「鬼滅の刃」ブームにあやかって県内観光地をPRするCMを本編上映前に放映すると発表(首都圏や関西の劇場が対象)。観光誘致に力を入れている。
日本一の生姜屋が作った“生姜の佃煮”に熱視線が注がれている。
 

片山食品(新潟県)受験生応援ラベル製品

頑張れ受験生ラベル DCみそかつおにんにく
頑張れ受験生ラベル DCしそかつおにんにく
頑張れ受験生ラベル トレーみそかつおにんにく
 
頑張れ受験生ラベル トレーしそかつおにんにく
トレーお徳用みそかつおにんにく
トレーお徳用しそかつおにんにく
片山食品株式会社(片山吉朗社長、新潟県新発田市藤塚浜)は、全国トップシェアのにんにく漬を主力に、農産物と海産物を組み合わせた惣菜漬物など、数々のヒット商品を生み出している有力メーカーとして知られている。
同社では期間限定で受験生応援パッケージのにんにく製品を発売する。「みそかつお」と「しそかつお」の『かつ』と、受験に『勝つ』をかけた受験生応援パッケージで販売期間は12月19日包装~1月31日包装。
「頑張れ受験生ラベル DCみそかつおにんにく」と「頑張れ受験生ラベル DCしそかつおにんにく」は、受験シーズン本番である1月、2月の受験生応援企画商品。健康イメージのあるにんにく漬で、「受験生の夜食に」、「風邪の季節に」、「インフルエンザ対策」等の企画に適した商品。整然とした売場作りに貢献できる小サイズ(ともに内容量85g)のデリカ容器形態商品。にんにくは歯ざわりの良い食感に仕上げている。
「みそかつおにんにく」は、越後味噌のまろやかな味わいとかつお節をふんだんに使用した自然で上品な旨味の強さが自慢の一品。「しそかつおにんにく」は、しその葉の自然な風味とかつお節の旨味がマッチした一品。ともに賞味期間はD+44。
「頑張れ受験生ラベル トレーみそかつおにんにく」と「頑張れ受験生ラベル トレーしそかつおにんにく」は、売場で存在感を発揮するトレー形態商品。お買い得感があり、好調に推移している。ともに内容量は105gで賞味期間はD+44。
お徳用にんにく製品として好評となっている「トレーお徳用みそかつおにんにく」と「トレーお徳用しそかつおにんにく」は、さらにボリューム感がある大きめのトレー形態商品。ヘビーユーザー向けの一品で、健康志向のユーザーからも支持されている。ともに内容量は170gで賞味期限はD+44。販売期間は12月19日出荷~2月26日出荷。
 

会長に聞く 株式会社伊勢惣(東京都)会長 足立開作氏

「麹」飲用で便通改善 免疫力を高めて健康に
全国に幅広く流通している乾燥こうじ「みやここうじ」を製造する株式会社伊勢惣(足立功社長、東京都板橋区)の足立開作会長にインタビュー。「麹をそのまま飲む」という独自の健康法を継続し、93歳となった今も元気で仕事に取組んでいる。今年9月に背骨を骨折し、長期の入院生活を送ることになったが、他の入院患者や看護師に麹の飲用を勧め、便通改善に一役買った。自身の体験談などを通して改めて健康効果を実感し、麹の力と魅力に期待を寄せた。
(千葉友寛)
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‐健康状態について。
「9月13日に自宅で柔軟体操をしていたところ、仰向けに倒れて腰を強打した。救急車で病院に運ばれたのだが、診察結果は背骨の圧縮骨折で翌日に手術を受けた。入院から1週間は少し体を動かしただけでも激痛が走るので動くことができず、1カ月半は起き上がることができなかった。ただ、手術の翌日からリハビリというほどではないが、寝返りができるように少しずつ体を動かす練習を行った。痛みもあったが、早く退院したい、早く元気になりたいという強い気持ちを持ってリハビリに励み、2カ月後には杖なしで歩けるようになった」
‐入院後の麹の飲用について。
「病院では高血圧患者用の食事が出てきたのだが、味がなくて食べられなかった。先生に頼んで普通食に代えてもらったのだが、便秘気味になってしまった。再び先生に相談して便秘薬の代わりにいつも飲んでいる麹を飲む許可をもらって数日飲んだところ、すぐに便秘が解消した。改めてその効果を実感した」
みやここうじ
‐麹を他の入院患者や看護師にも勧めたそうですが。
「話を聞くと便秘に悩んでいる人が多く、欲しいという人には麹を渡した。その後、先生から入院している人に麹を渡さないようにと注意されてしまったので、自宅に送った。また、若い女性の看護師はスーパーで『みやここうじ』を購入し、飲んでみたら便通が良くなったと教えてくれた。人によって飲む量や回数は異なるが、私の場合は砕いた麹を1日一回、小さじ半分くらいでちょうど良い。これだけで効果を実感することができる。入院していた病院だけではなく、私の周りには麹を飲むことで便通が改善した人が数多くいる。個人的には薬よりも安価で安全に飲めるものだと思っている」
‐麹の健康効果について。
「麹博士と呼ばれる河内源一郎商店の山元正博社長は、『麹は自分が犠牲になって周りの有用微生物を活性化させる。乳酸菌も麹菌があると格段に元気になり、人が食べると免疫力を高めてくれる』とその効果を説明している。新型コロナウイルスは、有効なワクチンが開発され、普及しない限り収束することはない。だが、免疫力が上がればコロナだけでなく、全ての病気にかかりにくくなるため、コロナにも有効ということになる。ワクチンの開発とともに麹の秘めたパワーを解明することも重要だと思う。麹屋の人は昔から肺病にならないと言われている。私も肺に結核の痕があるのだが、当時どういうわけか発病せず知らない間に治っていた。私は麹の力を日々感じており、100歳までは大丈夫だと自分で太鼓判を押している」
 

前田食品工業(佐賀県)「高菜ご飯の素」が好評

高菜ご飯の素
前田食品工業有限会社(前田節明社長、佐賀県西松浦郡有田町)は、九州特産高菜漬の専門メーカーで九州内でも屈指の漬込み量・製造量を誇る。
令和元年に発売した「高菜ご飯の素」は評価が高い一品。同品は九州産高菜のみを使用。味の深みと混ぜやすさを考慮して油炒めしたもので、ご飯との相性は抜群だ。
統括本部の前田龍哉本部長は「全ての部分にこだわった」という。開発には数カ月をかけて試行錯誤を繰り返し、納得のいく味に仕上げた。社員への試食も実施したところ「高菜にはうるさい女性社員が『美味しい!』とまとめ買いして行ってくれるので、手応えを感じた」(前田本部長)と語っている。
食べ方は、炊き上がったご飯2合に高菜ごはんの素1袋を入れ、しゃもじで切るように混ぜ合わせるだけで出来上がり。玉子や豚肉を入れ、高菜チャーハンにしても美味しく食べられる。内容量120g、賞味期限90日。
辛子高菜
めんたい高菜
高菜炒め
ごま高菜
同社では〝幻の高菜〟と呼ばれた佐賀県産「相知(おうち)高菜」の復活に取組み、平成25年には「本場の本物」にも認定されている。
相知高菜は、「どこにもない」と言われていた種子が平成19年に発見され、約40年ぶりに復活を果たした「幻の高菜」。通常、本漬高菜に使用される三池高菜よりも柔らかいのが特徴だ。アイテムは「辛子高菜」「めんたい高菜」「高菜炒め」「ごま高菜」の4種。
 
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岩下食品(栃木県) 新発売「岩下の魔法生姜Ⓡ」

岩下の魔法生姜
岩下の新生姜サワー(セット)
岩下の新生姜ミュージアムのクリスマスプロジェクションマッピング
岩下食品株式会社(岩下和了社長、栃木県栃木市)は、代表商品「岩下の新生姜」の原料を乾燥させ、きめ細かいパウダー(粉末)にした「岩下の魔法生姜」のボトルタイプを11月20日から発売した。
「岩下の魔法生姜」は、調味料や添加物を一切使用していない「岩下の新生姜100%」の商品で、生姜パワーがギュッと濃縮されている。紅茶などの飲み物や汁物、生姜焼きやからあげの味付けなど、生姜の風味と辛味を手軽にプラスする調味料として便利に利用できる。
「岩下の魔法生姜」をさっと一振り、ほんの少しの量で“魔法”のようなぽかぽか感。これからの寒い季節に特にオススメの一品だ。内容量は15g。
また、同社は海鮮居酒屋「はなの舞」「さかなや道場」などを全国展開するチムニー株式会社(和泉學社長、東京都台東区)とコラボレーションし、「岩下の新生姜」を使用したサワーとおつまみをメニュー化、チムニーが運営する海鮮居酒屋「さかなや道場」「魚鮮水産」のグランドメニューとして、東日本エリアは11月5日から、西日本エリアは11月19日から提供している。
『岩下の新生姜サワー(セット)』は、1品でサワーもおつまみも楽しめる、新勢力ハイブリッドサワー。岩下の新生姜の漬け液を配合した甘酸っぱくてさっぱりとした味わいのピンク色のサワーに、串に刺した岩下の新生姜がマドラーとして添えられている。『替え生姜マドラー』『おかわり岩下の新生姜サワー』も用意し、自分のペース飲食が楽しめる。
また、同社が運営する企業ミュージアム『岩下の新生姜ミュージアム』では、「岩下の新生姜」のイメージカラーであるピンク色をモチーフにしたクリスマスイベント『New Ginger Christmas 2020』を11月18日から12月28日まで開催する。
人気のフォトスポット「世界一大きな岩下の新生姜ヘッド」に、岩下の新生姜をはじめ、ピンク色のクリスマスモチーフが降り積もるプロジェクションマッピング。岩下の新生姜ペンライト(非売品)で作った「岩下の新生姜スノーフォール」と合わせ、岩下の新生姜ミュージアムならではの独特の世界観を表現している。
<入場無料><観覧無料>※12月29日~1月3日まで休館
 

堺共同漬物(大阪府) なにわ伝統野菜に注力

紅白千枚漬と天王寺かぶら、田辺だいこんの浅漬ギフトセット
堺共同漬物株式会社(林野雅史社長、大阪府堺市中区)は、みずなす漬のトップメーカーとして、みずなす漬を全国区の味に育て上げた存在として知られる。
また、生協を中心としたベンダー業でも知られる。
現在力を入れているのが、みずなすに続く名産品を、「なにわ伝統野菜」から育成すること。天王寺かぶらや天満菜といった地元の地名を冠した漬物を育成していくことは大阪の漬物メーカーにとって大きな強みとなる、との考えだ。
ただ、単に「伝統野菜」というだけでは消費者への訴求力は強まらない。そこで、地域の歴史や利用シーンの提案と合わせた商品展開を行うことで、他地域との差別化を目指す。こうした取り組みは地元百貨店等の共感を呼び、なにわ伝統野菜の詰合せギフトセットは導入数が大幅に伸びている。
商品としても「中かぶらの姿漬」など、昔ながらの形態の商品が再び徐々にリピーターを取り戻してきた。
切り千枚漬(丸カップ)
近年はカットタイプやカップ入の簡便商品が増えているが、その反動として本物志向の高まりや、昔ながらの商品に新鮮さを感じられるようになっていることが好調の理由と推察しており、「クラシックスタイル」のような商品展開も視野に入れる。
林野社長は現在、大阪府漬物事業協同組合理事長を務めており、なにわ伝統野菜の振興については社内外で長年携わってきた。その経験から「『伝統野菜だからこそ売れる』という認識を作らなければ生産農家や販売店の協力を得られない」と考え、今後も販売拡大を目指していく方針だ。
現状の冬の主力は、千枚漬。蕪を薄切りにした、いわゆる“丸千枚”から、食べやすいイチョウ切りで量販店等で人気の「切り千枚漬」まで製造可能。今冬は旅行や宴会自粛による巣篭もり需要に加え、豊富な原料状況、製造業者の減少といった環境下で、例年以上に製造を強化し対応する。
 
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