創業100周年記念商品を展示
南信州・飯田で伝統の味を守り続けている株式会社春月(本田達史社長、飯田市常盤町)は、おたふく豆のメーカーとして上質な煮豆を百貨店や高質スーパーで展開している。
市田柿の中に煮豆を入れてチョコレートでコーティングしたお菓子「心音(shinon)」は、彩りの良さと市田柿の形状をそのまま残した可愛らしさが目を引く逸品。
ビターチョコとホワイトチョコの他に天竜緑茶の薄緑、南信州産りんごの淡いピンクと4種類。南信州を意識した色合いにつられて味わえばチョコ、煮豆、市田柿の順番に香りが広がり、それぞれの違った甘味が口の中でハーモニーを奏でてくれる。
また、春月の煮豆商品は良質な豆を選定し南アルプスと中央アルプスに囲まれた長野県飯田市において、地下110メートルから汲み上げた地下水を使用。砂糖と水のみで炊き上げており、その日の水温、気温を見極めながら製造している。添加物も一切使用していない。
看板商品「おたふく豆」などに使用されている蜜も決め手で創業以来守り続けてきた伝統の味となっている。全て手詰めで丁寧にパッケージングされているのもこだわりの一つだ。
同社は今年、創業100周年を迎える。100周年記念商品として「紫花豆140g・250g」「うずら豆250g」を4月1日より発売する。
紫花豆は味の個性が強い豆だが、同社独自製法でクセを感じさせない食べやすい味に、またホクホクとした食感に仕上げた。
うずら豆は鶉の卵っぽい見た目から「うずら豆」と呼ばれており、一般的にも様々な用途に使われ親しみのある豆。同社が甘煮をする事により、一味違った上品な味に仕上げている。
2品とも約1年間試行錯誤を繰り返し、お客様にも配って味をみてもらいながら商品化。スーパーマーケット・トレードショーが初めてのお披露目となり、ブースにて展示する予定。
また、100周年事業の一環としてフードバンク信州に「おたふく豆120g」を3500袋寄贈する予定。本田社長は「今年1年かけて様々な事業へチャレンジし、地元のみならず全国のお客様への感謝の年にしたいと思っております」と語っている。
【SMTS 小間番号:9‐108】
【2021(令和3)年2月11日第5048号9面】