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記者のオススメ!2024

2024年4月21日号・第5160号

みずの実っこ
独特の歯ごたえとネバリが特徴
雄勝野きむらや 「みずの実っこ」 
 昭和38年創業の株式会社雄勝野きむらや(木村吉伸社長、秋田県湯沢市)は、焚き木干し沢庵「いぶりがっこ」の最大手メーカーとして知られている。
 秋田県の特産漬物として知られる「いぶり大根漬」。現在では同社が1964年に発売したいぶり漬けの商標“いぶりがっこ”の名が全国的に浸透、秋田を代表する漬物として広く親しまれるようになった。漬物グランプリ2024において、同社の「みずの実っこ」の金賞以上の受賞が確定した。「ミズ(ウワバミソウ)」とは、東北地方を中心に古くから食されている山菜。シャキシャキとみずみずしい歯ごたえが特徴で、茎はおひたしや汁物などの料理に使用される。
 「みずの実っこ」は、9月上旬頃から、葉の基部に着生するミズの実を使用した漬物。数珠状に連なるミズの実は、日本カモシカの大好物としても知られ、高級珍味としても重宝されている。独特の歯ごたえと噛み込んだ時に少しネバリがあるのが特徴だ。
 同社では、地元の清廉な沢に自生するミズの実を醤油で漬け込み、約30年前から「みずの実っこ」として販売している。 
 木村社長は「風味や食感を生かすため、あえてあっさりとした漬け具合に仕上げている。今回の受賞を機に、いぶりがっこ以外の秋田漬物を知ってもらう機会になれば嬉しい」と話す。
【2024(令和6)年4月21日第5160号6面】

雄勝野きむらや オンラインショップ

2024年4月11日号・第5159号

独特の食感が特徴の鹿沼こんにゃく
味付玉こんにゃく
中條社長
中條商店 「鹿沼こんにゃく」を継承
 1911年(明治44年)創業の有限会社中條商店(中條玄太郎社長、栃木県鹿沼市)は、鹿沼に江戸時代から伝わる特産品「鹿沼こんにゃく」を製造、販売している。
 2021年12月、先代社長の中條堅二氏が急逝。子息の中條玄太郎氏が新社長に就任した。中條社長は「予期せぬ事態で事業や製造技術の継承は不完全な状態だったが、先代が病床で書き留めたレシピや配合表を参考に製造を続けた」と振り返る。その後、味や食感が違うなどの問い合わせもなく、取引も継続できていることから、先代が守ってきた味や品質はしっかりと維持されていることを示している。
 中條社長は、「当社は創業113年で、鹿沼の特産品である鹿沼こんにゃくは地元の方に愛されてきた。鹿沼こんにゃくを製造している企業は3社しか残っていないが、製法を守って鹿沼こんにゃくの魅力を今後若い世代にも広めていきたい」と意欲を語った。
 「鹿沼こんにゃく」の歴史は古く、鹿沼の山間部では在来種が生産され、良質なこんにゃくが作られていた。昔の文献によると、元文3年(1739年)に鹿沼こんにゃくが東照宮に献納された、という記述がある。しかし、「鹿沼こんにゃく」は、一般的に製造・販売されている蒟蒻製品とは異なる希少な在来種を主原料とし、親芋になるまで3年かかるなど、生産に手間を要することから生産量は減少の一途をたどっていた。だが、先代が歴史から消えかけた「鹿沼こんにゃく」を復活させ、県内を中心に地元の特産品として出荷するようになった。
 全国でも生産量が限られている在来種を生で擦って作る生擦り製法で作られる「生芋こんにゃく」は、希少な原料と伝統の技が融合した希少価値の高い逸品だ。一般的に蒟蒻はこんにゃく芋を乾燥させた芋粉を使って作られるが、「生芋こんにゃく」は文字通り在来種を生で擦って作る。
 こんにゃく芋の繊維質を壊さないようにするため、一つ一つ手作業によりちぎり成型する。製造期間はこんにゃく芋の収穫時期となる11月から3月まで。機械化することをせず、大量に作ることはできないが、こんにゃく芋本来のまろやかな風味としっかりとした弾力、滑らかな口当たりが特徴。限られた期間しか食べることができないため、毎年楽しみにしているファンも多く、お歳暮としても利用されている。
 主力製品の「鹿沼こんにゃく」は、在来種を乾燥させて作るこんにゃく芋粉を主原料に使用。同商品は「生芋こんにゃく」と違い木枠に押し込む工程を手作業で行い、板状にして大鍋で煮上げる。手作りで作ることによって独特の弾力を楽しむことができる。しょうが醤油やポン酢をかけ薬味を乗せれば高級感のある「刺身こんにゃく」となる。規格は5枚入り(350g)と8枚入り(560g)で賞味期限はD+60日。
 その他、小玉こんにゃく、板こんにゃく、さしみこんにゃく、蒟蒻麺、ところてんなどを取り揃えている。
【2024(令和6)年4月11日第5159号7面】

中條商店

2024年4月1日号・第5158号

現代の名工 竹紙昆布
卓越した職人にしか削れない竹紙昆布
農水大臣賞を受賞した敦賀昆布の森田社長
「現代の名工 竹紙昆布」農林水産大臣賞
 敦賀昆布株式会社(森田貴之社長、福井県敦賀市)の「現代の名工 竹紙昆布」が、第67回全国水産加工たべもの展の加工昆布部門で農林水産大臣賞を受賞。
 本品は、2020年に厚生労働省の「現代の名工」を受賞した、この道63年の卓越した手すき昆布職人、別所昭男氏の腕によるもので、昆布は北海道道南産の真昆布を使用している。
 竹紙昆布とは、昆布の芯に近い白い部分を厚さ0・1mmと均一に削った昆布のことを指し、現在では国内で別所氏しか、削りの域に達していないと言われ、別所氏は後進の育成にも取り組む。
 昆布を削る包丁は非常に薄く、すぐに削れなくなってしまうため、30分に1回の包丁研ぎが必須である。
 竹紙昆布は、高級料亭等で甘鯛やアワビを蒸し上げる際に使われることが多い。0・1mmという厚さだからこそ、蒸し上げた時に昆布が溶けず、素材に昆布の旨味を移しながらも、料理の見た目をきれいに仕上げることができる。
 森田社長は「大量生産できる品ではないが、だからこそ価値を分かってリピートしてくださる方がいる。竹紙昆布を始め、おぼろ昆布の美味しさを広めていきたい」とコメントした。
【2024(令和6)年4月1日第5158号4面】

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敦賀昆布

2024年3月21日号・第5157号

あゆの柚子味噌煮
「あゆの柚子味噌煮」 滋賀県水産物加工品品評会 組合長賞
 株式会社鮎家(齋藤利成社長、滋賀県大津市)は、第39回滋賀県水産物加工品品評会にて「あゆの柚子味噌煮」が、滋賀県水産加工業協同組合組合長賞を受賞した。
 本品は最初に、湖魚のあゆを焼かずにそのまま、滋賀県産の番茶で2時間煮て、番茶成分であるタンニンで魚特有の臭みを消し、骨をやわらかくする工程をほどこしている。
 柚子味噌の味噌は、田舎みそ、赤みそに加え、少量の西京みそを使用しており、甘めの味つけ。柚子は、皮ごとジャムにしたものを使い、同社であゆ炊き35年の橋本悟氏が、柚子ジャム作りから行う。最後は柚子酢を掛けて、さっぱりと仕上げる。
 橋本氏は「一般的には、鮎を番茶で煮る前に一度焼くが、鮎家では鮮度の高い鮎をそのままお茶炊きするのがこだわり」と話す。
 廣瀬晴信取締役本部長は「取引のある百貨店と県内の小売店で取り扱っていただいている。あゆと柚子味噌の組み合わせはめずらしいと購入され、ファンがついている。本受賞は嬉しい」とコメントした。
【2024(令和6)年3月21日第5157号10面】

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2024年3月11日号・第5156号

ぶっかけ玉ねぎしょうが
きゃらぶき
吾妻中央カレー
JAあがつま「ぶっかけ玉ねぎしょうが」
 あがつま農業協同組合=JAあがつま(吾妻郡東吾妻町)は、中之条町の加工部農林産加工工場にて、地元農産物を漬物やスイーツなどに加工、その味わいは高品質な“沢田の味”ブランドとして知られている。
 現在人気を集めているのが「ぶっかけ玉ねぎしょうが」と「きゃらぶき」の2品。
 「ぶっかけ玉ねぎしょうが」は国産の玉ねぎと群馬県吾妻郡産の生姜を刻み合わせ、醤油味でふりかけ風に仕上げた商品。シャキシャキとした玉ねぎの甘みと生姜の辛みの組み合わせがクセになる味わい。
 ご飯との相性も良いが、豆腐や納豆の薬味の他、チャーハンや炒め物などの料理具材や調味料としての使い方もできる万能アイテムとして人気を集めている。
 「きゃらぶき」は地元吾妻郡産を中心に国産の山ふきを使用。生の山ふきを半年間ほど塩蔵にして発酵させた後に、炊き上げることで、旨みたっぷりのきゃらぶきに仕上げている。“昔ながらの田舎のお母さんの味わい”をコンセプトに作られており、素材本来の味わいを生かした故郷の味わいが楽しめる商品だ。
 また、群馬県立吾妻中央高等学校とJAあがつまが共同開発したレトルトカレー「吾妻中央カレー」も人気を集めている。同校の植物科学研究部の生徒が学習の成果を活かし、同校で栽培した様々な野菜と群馬県育成品種トマト「甘しずく」などの地元原料をふんだんに使用して作り上げた商品。家庭的で優しい味わいの中に素材の旨味が感じられる仕上がりで、子供からシニア層まで幅広い年齢層から支持されている。
【2024(令和6)年3月11日第5156号9面】

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JAあがつま

2024年3月1日号・第5155号

筍の粕漬
吉岡屋 期間限定「筍の粕漬」
 築地と豊洲に店舗を構え伝統の味を伝え続けるのが株式会社吉岡屋(吉川絵美子社長、東京都中央区)。創業者・吉川亀之助氏の名に由来した『亀甲』を登録商標とした漬物の製造販売で知られている。
 現在人気を集めているのが「筍の粕漬」。国産タケノコを酒粕に漬け込み仕上げた商品で、素材の味わいを生かしながらほんのりと酒粕が香る上品な味わいが好評だ。2月下旬から4月いっぱいの期間限定販売となる同商品を心待ちにしているファンも多く、今年も店舗には多くの問合せが寄せられている。
 スライスの仕方によって食感や味に違いが生まれ、色々な楽しみ方ができるのも魅力。細かくスライスしてご飯に混ぜれば、いつもと一味違った“酒粕香る筍ご飯”が出来あがる。
 また豊富なラインナップを揃える梅干し製品も好評。定番品の他、「みかん梅」や「甲州小梅」なども支持を集めており、来店客の好みに合わせて細やかな提案が可能となっている。
 外国人観光客からも梅干しの人気は右肩上がり。1月18日放送の「あさイチ」(NHK)では外国人観光客が選んだ築地アメージンググルメとして吉岡屋の梅干しを放送。アメリカ人やメキシコ人が吉岡屋店頭で梅干しを試食、見た目の可愛らしさや味わいを絶賛する姿が映し出された。
【2024(令和6)年3月1日第5155号5面】


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2024年2月21日号・第5154号

CoCo 壱番屋監修 カレー甘辛漬
CoCo 壱番屋監修 カレーにんにく
新進 「CoCo壱番屋」監修の新商品
 株式会社新進(籠島正雄社長、東京都千代田区)では、株式会社壱番屋(葛原守社長、愛知県一宮市)「カレーハウス CoCo 壱番屋」を経営)の監修による新商品「カレー甘辛漬」「カレーにんにく」を3月1日より発売する。
 「カレーハウス CoCo 壱番屋」(以下 CoCo 壱番屋)は国内外に1423店舗(2023年2月末時点)を出店する大手カレーチェーンで、その認知度とメニューの評価は絶大なものが有る。
 このたび同社と壱番屋のコラボは、カレーと福神漬の関係を超え、味わいを一体化させた商品開発という、大胆で斬新な試みとなった。
 【「CoCo 壱番屋監修 カレー甘辛漬」】
 ◇商品特徴
「カレー甘辛漬」は、使用している野菜素材は福神漬と同様だが、調味には「CoCo 壱番屋」特製のカレーパウダーと、店舗内卓上調味料の「とび辛スパイス」を使用し、さらにはちみつを加え、「CoCo 壱番屋」のこだわりの味を新進の漬物で表現した商品。
 ご飯に混ぜれば、まさに「CoCo 壱番屋」の味が楽しめるお漬物となっている。福神漬同様、様々な野菜6種類の食感が楽しめ、ご飯に混ぜ込んでピラフやおにぎり、パンやサンドイッチの具にしても、おいしく食べられる。
 ◇商品概要
 内容量:100g、賞味期間:120日、保存方法:常温(直射日光高温多湿を避けて保存)、発売日:2024年3月1日、発売地区:全国

 【「CoCo 壱番屋監修 カレーにんにく」】
 ◇商品特徴
 「カレーにんにく」は「カレー甘辛漬」同様、調味に「CoCo 壱番屋」特製のカレーパウダーを使用し、「CoCo 壱番屋」の味わいを存分に醸し出している。ご飯のおかずや、普段のカレーと一緒に食べることでよりスパイシーさを感じることが出来るほか、ビールやワインに合わせたおつまみとしても、とても相性が良い。
 ◇商品概要
 内容量:50g、賞味期間:120日、保存方法:常温(直射日光高温多湿を避けて保存)、発売日:2024年3月1日、発売地区:全国
【2024(令和6)年2月21日第5154号】



2024年2月11日号・第5153号

菊芋のきんぴら100g
ごま油が香ばしいきんぴら風の味わい
宮城県産「菊芋のきんぴら」
 豊屋食品工業株式会社(奥津幸徳社長、宮城県柴田町)は蔵王山脈の麓に位置、「青唐辛子」「仙台長茄子」「青菜(せいさい)」など宮城県内の新鮮な野菜を生かした漬物づくりを行っている。
 同社ではスーパーマーケット・トレードショー2024において仙台市ブース内に出展する。今回お披露目するのが昨年開催された「第10回新東北みやげコンテスト」において入賞を果たした新商品「菊芋のきんぴら100g」だ。
 宮城県産の菊芋を100%使用。収穫期に漬け込み、じっくりと乳酸発酵させた後、サクサクの食感そのままに、ごま油が香ばしいきんぴら風の味わいに仕上げている。菊芋の食感や風味を生かした香ばしい味わいは、ご飯のおかずやお酒のおつまみにもピッタリな商品だ。
 菊芋は〝天然のインスリン〟とも言われ、主成分のイヌリンに血糖値の上昇を穏やかにする効果があるとされる。イヌリンは菊芋の皮のすぐ下に多く含まれていることから、同社では、あえて皮つきのまま菊芋をスライスしている。
 菊芋は収穫期の11月~2月に、道の駅に菊芋を買い求める行列ができるほど宮城県内で人気の食材。同社では、この菊芋を一年を通して美味しく食べてもらいたいと考え、同商品を開発。美味しさと健康性を兼ね備えた商品として提案していく。
【2024(令和6)年2月11日第5153号】

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2024年2月1日号・第5152号

「ふじっ子煮 MIRAI」の「わさび生昆布」(左)と「うま辛生昆布」
生昆布佃煮「ふじっ子煮 MIRAI」に新商品
 フジッコ株式会社(福井正一社長、神戸市中央区)は、「ふじっ子煮」シリーズより、生産者の労働負担を軽減するために生昆布を使用した「ふじっ子煮 MIRAI わさび生昆布」「ふじっ子煮MIRAI うま辛生昆布」を3月1日より新発売する。
 近年、昆布の生産量は減少の一途をたどっている。主な要因は、海洋環境の変化による生育不良、生産者の高齢化・重労働の敬遠等による後継者不足などがある。同社は生産者に寄り添う中で、水揚げ後の昆布を手作業で乾燥させる工程が大変な重労働であることに着目、負担を軽減するため「生昆布」を使った商品開発の取り組みを始めた。「ふじっ子煮 MIRAI」は、その生昆布を活かし、味や素材の組み合わせにこだわった新シリーズ。
 「ふじっ子煮MIRAI わさび生昆布」は北海道産の生昆布を使用し、さらにコリコリ食感のきくらげを合わせた。ツンとしたわさびの辛味に、シャリッとした歯ざわりの茎わさびがアクセントになった新感覚の佃煮。
 「ふじっ子煮MIRAI うま辛生昆布」は生昆布の、弾力のある食感と磯の風味を生かしつつ、食感の変化が楽しめる4種の具材(姫たけのこ、椎茸、水くわい、ごま)を合わせた。華やかな花椒の香りと、隠し味に豆板醬を使用することで辛味がきいた味わいに仕上げた。
【2024(令和6)年2月1日第5152号】

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2024年1月21日号・第5151号

湘南のうめ 150g
湘南のうめ 180g
神尾食品工業「湘南のうめ」
 神尾食品工業株式会社(神尾賢次社長、神奈川県小田原市)は、春の商材として欠かせない桜花漬の最大手としても知られる。
 同社では昨年11月より、新商品「湘南のうめ」を発売。同商品は神奈川県産の梅干しを神奈川県西部産の湘南ゴールド果汁を用いて漬け込み、塩度を5%に抑えた低塩の調味梅干し。湘南ゴールドはフレッシュな香りと上品な甘さ、ほどよい酸味が特徴で、梅の風味と酸味とマッチ。これまであるようでなかった柑橘系のフレーバーが楽しめる爽やかで甘酸っぱい梅干しに仕上がっている。規格は150gと180gで賞味期限は180日(製造日含む)。
 桜の花を塩漬した「桜花漬」は、春を演出する有力な商材で、用途と需要が拡大している。
 小田原市をはじめ神奈川県西部地区産の八重桜を使用している同社は、長年にわたって安定した需要を保持。近年は「桜花漬」を使用した加工品の開発を目指す企業から問い合わせが増えている。
 新型コロナウイルスの影響で観光土産や外食の需要が減少したことで「桜花漬」の売れ行きも低調となったが、昨年5月にコロナが5類に移行されて人流が戻ると土産品や外食の動きが復調し、「桜花漬」の需要も回復してきている。箱根で増えている日本人観光客だけでなく、外国人観光客からの人気も高い。
 同社では地域特産品としての価値向上を目指し、桜花漬の各種加工品を製造、販売。中でも桜の花びらが入っている「桜ジャム」は、女性からの人気も高い一品だ。紅茶に入れれば中に花びらが舞い、桜の香りが漂う。その他、焼酎やハイボールの割材としても利用できる。
 また、パン以外にもヨーグルトやホットケーキなど、かけるだけで春が香るオシャレなスイーツになる。通年販売だが、最需要期は春。これからの季節にイチオシのアイテムだ。内容量は150g。
 定番商品の「さくら花の塩漬」(30g)は、八重桜の塩漬で、桜茶、お湯割のトッピング、まぜごはん、お吸物など、桜の花をそのまま利用できるため、幅広く活用できアレンジもしやすいことが大きな魅力だ。桜の花や香りが楽しめるため、お菓子や飲料の素材またはフレーバーとして利用されるケースが増加している。
 「祝い花御膳」は、お祝い事の際の定番である赤飯に代わる商材として提案。心を込めてお勧めするシーンは、①毎日のお弁当のメニュー。②来客のもてなしや日々のお祝い事。③運動会、ピクニック、行楽。④正月、ひなまつり、端午の節句。⑤誕生日、七五三、成人、長寿の祝い。⑥入学、卒業、就職、昇進、定年退職のお祝い。⑦結納、婚礼などの宴席‐の7つ。節目の時を祝う際に最適な一品だ。
 内容量は70g(ごはん又はおこわ2合用)で賞味期限は180日。業務用として300gも用意し、化粧箱もある。
 桜花製品の代表格である「さくらごはんの素」は、炊きたてのご飯に混ぜるだけで簡単に桜の花寿司ができる。
 規格は家庭用(35g)と業務用(450g・一升用)があり、少人数でのお祝い事などに重宝する。賞味期限は180日。化粧箱もある。
 その他、桜の花入りでほのかな花の香りが漂う梅干し「曽我の華」や「桜シロップ」、「桜茶」など、幅広い桜花製品を揃えている。
【2024(令和6)年1月21日第5151号6面】

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神尾食品工業

2024年1月11日号・第5150号

弘岡かぶ ゆず甘酢漬
石元食品「弘岡かぶ ゆず甘酢漬」
 高知県高知市春野町の名産である弘岡かぶで約70%のシェアを有する有限会社石元食品(石元伸幸社長、高知県高知市春野町弘岡)は、旬の弘岡かぶを加工して漬物を製造・販売している。
 地元高知のメディア5社(NHK高知、高知さんさんテレビ、テレビ高知、高知放送、高知新聞)は昨年12月7日、加工メーカーである同社と、農家へ取材で訪れた。
 弘岡かぶは300年以上の歴史を持つ同地域の伝統野菜で、1kg~2kgと、一般的なかぶよりボリュームがある。なめらかな歯触りと甘みが特徴で、水はけの良い栄養豊富な土、朝夕の寒暖差が、おいしさを生み出す秘訣だ。
 本シーズンは、台風の影響を受けず、豊作年となり、収穫は昨年11月中旬と好調な出だし。2月上旬まで収穫が続く予定だ。
 同社を訪れたアナウンサーや記者へ、石元健二会長は自社工場を案内し、弘岡かぶへの愛や、味付けのこだわりを話した。自慢の甘酢漬やべったら漬などを試食で提供し、メディア陣から「カブ本来の甘さが口に広がる。シャキシャキ食感もクセになる!」と好評であった。
地元テレビ局が弘岡かぶの畑も訪れた
 石元会長は「弘岡かぶの漬物は、他地域、他メーカーでは真似できない、唯一無二の漬物だと誇りに思っている」と熱い思いを語った。
 続いて「農家の高齢化は進むものの、当社が製造・販売を続けることが、農家にとって生産のモチベーションになっている。農家、加工メーカーが一体となり、伝統野菜とこの食文化を守っていきたい」と、意気込みを見せた。
 同社の弘岡かぶの漬物の主力は、「弘岡かぶゆず 甘酢漬」「弘岡かぶ 酢かぶ」で、県内と隣県を中心に出荷し、関西でも一部の生協で取り扱いがある。自社ネットショップでも、販売を行っている。
【2024(令和6)年1月11日第5150号14面】

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石元食品 ネットショップ

2024年1月1日号・第5149号

明太子高菜
オギハラ食品 「明太子高菜」JFSグランプリ
 高菜漬専門メーカーのオギハラ食品株式会社(荻原浩幸社長、福岡県大牟田市)の「明太子高菜80g」がジャパンフードセレクション(JFS)の第70回グランプリを受賞した。
 「明太子高菜80g」は高菜漬にベストマッチする専用の明太子を独自に研究開発して作り上げた商品。明太子の含有量が多く、その旨みとツブツブ感で大人気の商品であり、日経POSセレクション売上No.1を2018年以来連続受賞している。
 この度グランプリを受賞したJFSとはフードアナリストによる商品評価システムで、日本人の繊細な味覚・嗜好性・感性・食文化に配慮した評価を特徴としている。
 評価コメントでは「後からくるピリッと感とたっぷり入った明太子のプチプチ感が素晴らしい」「高菜と明太子の組み合わせが九州らしく、2つを同時に楽しめるところが良い」「トレーサビリティや農薬検査などが行われ、食品として安心感が高い」など味わいから商品背景までが高い評価を受けた。
 また同社は昨年12月8日に初漬け式を実施し、豊作と全ての生産者及びスタッフの安全を祈願した。
 高菜漬は外食や観光の回復により需要が高まっている一方で、天候不順による原料不足が深刻な状況が続いていた。今シーズンは暖冬で大ぶりな高菜が収穫できている。オリジナルの自動収穫機も投入し、急ピッチで作業を進めている。
 さらにここ最近はSNSの活用にも力を入れている。
 アレンジレシピや、畑で高菜が成長していく様子、タンクで高菜をウコン塩に漬ける作業風景なども公開。高菜漬に携わる人々の顔と努力が見える環境作りを進めている。
 荻原社長は「生産者の皆様は丹精込めて作ってくれている。私たちはそれに少しでも付加価値を与えられるよう、商品開発はもちろんのこと、売り方や魅せ方も工夫をしていきたい」と話している。
【2024(令和6)年1月1日第5149号12面】

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九州うまかモン オギハラ食品
https://www.syokuryou-shinbun.com/pages/254/
高菜の初漬け式
荻原社長おすすめ・高菜漬のパルミジャーノチーズとオリーブオイルがけ
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