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三河佃煮工業協同組合

<三河佃煮の歴史>

三河佃煮工業協同組合の各社が製造する様々な佃煮
三河佃煮工業協同組合(小林利生代表理事)は全国有数の佃煮産地として知られる愛知県豊橋市・豊川市(東三河エリア)の佃煮メーカーにより組織される団体。組合員各社がこだわりをもって製造する佃煮は、全国の食卓で親しまれている。
かつて、豊橋を中心とした三河湾一帯は、東京湾・九州有明海に並ぶ日本三大漁場と称されるほどの魚介の宝庫だった。特にあさりの名産地として知られ、明治時代に”あさり時雨煮”の製造がスタートしたのがルーツとなる。大正時代にはあさりの他、無頭えびや沖はぜなど製造される佃煮の種類も広がっていった。
佃煮の需要が大きく膨らんだのは軍隊からの大量発注。保存性と美味しさ、栄養価の高さが軍需品として認められ、戦地に次々と輸送された。陸軍第十五師団が置かれ軍都として知られていた豊橋の佃煮も増産に次ぐ増産を重ねた。これを機に一般家庭にまで普及し、豊橋の佃煮は産業として加速度的に成長していった。
三河佃煮工業協同組合は1964年、三河湾生炊佃煮協同組合と豊橋佃煮工業組合の統合により設立された。佃煮のPR事業、衛生関連事業、外国人技能実習生共同受入事業などを展開している。

三河佃協・豊橋佃志会 子ども食堂へいわし佃煮寄贈

三河佃煮協組と豊橋佃志会(左)から寄贈
「いわし佃煮」を使用した節分弁当
節分弁当で伝統文化伝える
 【大阪支社】三河佃煮工業協同組合(小林利生代表理事)とその青年部組織である豊橋佃志会(髙坂悠太会長)は15日、愛知県豊橋市内の3か所の子ども食堂へ、いわし佃煮、豆菓子、節分リーフレットのセット計370名分を寄贈し、南陽地区市民館で寄贈式が行われた。
 また、事前にお弁当用で「いわし佃煮」370食分が送られ、当日は子ども食堂のスタッフが節分弁当として提供した。いわし佃煮炊き込みご飯、いわし佃煮ポテトコロッケと、組合員も唸るオリジナル料理が詰められていた。
 今回の寄贈は、全調食東海北陸ブロック会の子ども食堂支援事業の一環で、2月3日の節分に合わせ、「三河つくだ煮節分いわし」として行われたもの。節分にいわしを食べる文化は元々、関西地方で限定的に行われていたが、近年、他地域でも広まっている。
 三河佃煮協組の小林代表理事は「子どもたちが佃煮を食べる機会は減っている。こうして、お弁当にして食べてもらえるのはうれしい」と語り、豊橋佃志会の髙坂会長は「豊橋の子ども食堂の数は全国的に見てまだまだ少なく、新興のところが多い。食育を通じたコミュニケーションの場になれるよう、これからも協力していきたい」とコメントした。
【2023(令和5)年1月21日第5118号3面】

<子ども食堂へおせちを寄贈>

㊨から白井代表理事、小林代表理事、髙坂会長、松下専務理事
寄贈された「三河つくだ煮おせちセット」
2021年12月には、地域の子供たちへの食料支援と、日本の伝統食である「おせち文化」の継承を目的として、東三河フードバンクを通じて市内3カ所の子ども食堂へ「三河つくだ煮おせちセット」を計150個寄贈した。
寄贈先は、豊橋こども食堂・なかよし、こども食堂よしだがたキッチン、この街のみらい子ども食堂の3カ所で寄贈数は各50個。
12月25日には、豊橋市の「喫茶 れもん」にて寄贈式が実施され、三河佃煮工業協同組合の小林代表理事、松下和正専務理事、豊橋佃志会の髙坂会長より一般社団法人この街のみらいの白井郁彦代表理事におせちセットが手渡された。
白井代表理事は「クリスマス当日に立派な佃煮のおせちを頂き感謝の気持ちで一杯です。本日お店に来てくれた子供たちに配布したい。とても喜んでもらえると思う」と御礼を述べた。
小林代表理事は「おせちはハレの日の食べ物なので、コロナ禍の中、気持ちが少しでも明るくなってもらえれば嬉しい。豊橋でこうしたものが作られていることを知ってもらう機会になることを願っている」。
髙坂会長は「若い世代におせちを食べてもらう機会は貴重で、特に子供たちに佃煮やおせちの文化を伝えられる良い機会を頂けて嬉しい」とコメントした。
また松下専務理事は「子供たちに佃煮やおせちを知ってもらう大切さを今回の取組を通じて感じた。おせち料理のいわれについての説明書も付いているので、食育にも繋がれば」と話した。
当日は、たづくりの小鉢を添えたカレーライスが50食限定で提供され、訪れた子供たちにおせちセットが配布された。

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