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「梅」インタビュー2021

 

3月21日号 中田食品株式会社 代表取締役社長 中田吉昭氏

3月21日号 中田食品株式会社 代表取締役社長 中田吉昭氏
 
通年でネット通販が好調  平年作以上の作柄に期待
中田食品株式会社(和歌山県田辺市)の中田吉昭社長にインタビュー。昨年の梅製品の売れ行きや原料状況、新型コロナウイルス感染症の影響、2021年産の現状などについて話を聞いた。原料不足、原料価格の上昇など、厳しい状況が続く中、農家が安心して梅を生産できる環境作りの重要性を強調した。
(千葉友寛)
◇ ◇
‐コロナ下における梅の需要について。
「梅の全体の需要は、感覚的には1割程度落ちていると思う。ネット通販の数字は良かったが、一般の通販は横ばい、量販店向けや業務用、土産品関係はマイナスとなっている。昨年はコロナの影響もあったが、梅雨明けが遅く、7月の売れ行きも悪かった。夏の需要が増えなかったこと、コロナの影響によるマイナスもあり、ダブルパンチとなった」
‐観光客や土産品の動きは。
「1回目の緊急事態宣言期間は観光客がゼロとなった。白浜には外国人観光客も多く訪れていたので、インバウンド需要は大きく落ち込んだ。その後、Gotoトラベルキャンペーンで盛り返した時期もあるが、第2波と第3波の到来、2回目の緊急事態宣言発出のタイミングで人の動きが止まり、売れ行きにも大きく影響した。通年で良い動きだったのはネット通販だけだ」
‐原料不足が課題となっている。
「特に普及品に使用される原料は大幅に不足している。梅の作柄は一昨年が9割作、昨年が6割作と2年連続で不作となっている。原料の確保については各社とも苦労している。弊社でも昨年の春に続き、今年も値上げをお願いしているが、原料価格が上昇しているため厳しい中でもせざるを得ない。このままでは原料が足りなくなる可能性もあるが、切らすことはできない。原料高が各社の負担になっていることは確かで、取引先様には少しでも理解していただけるようにお願いしている」
‐中国産の製品が増えている。
「紀州産原料が不足しているため、中国産原料を確保して拡販できるように取り組む企業が増え、取扱量も増加している。弊社も需要期に向けて増量企画を実施するなど、お客様に喜んでいただけるような対応を行っている。中国産原料については、中国の国内需要が以前ほど旺盛ではなく、価格も上がっていないため、日本向けの原料を確保できるようになった」
‐今年の開花状況は。
「花の咲いた時期や気候が良く、実もついている。遅霜や雹、4月と5月の雨量が少なくなければ平年作以上の良い作柄になるだろうと予測している。今のところは順調だが、これからの天候も重要なので、まだ楽観視できる状況ではない。それでも、昨年のようにはならない、というのが大方の見方だ」
‐今年の原料価格について。
「仮に豊作、平年作になっても原料価格は大きく下がらないだろう。各社ともに漬け込み意欲が旺盛で、原料確保については強気で対応してくることが予想される。そうなると、価格が大幅に下がることにはならないだろう。また、農家についても波が少なく、生産を続けてくれる価格を出していかないと生産減少につながる恐れが出てくる。メーカーは原料がなければ商品を作ることができない。我々は地場産業の中で梅生産者とともにある重要性を改めて考える必要がある」
【2021(令和3)年3月21日第5052号6面】
 
 
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