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アニバーサリー 2020

令和2年秋の叙勲・褒章

本紙関連業界より6名が受章
令和2年秋の叙勲・褒章の受章者が発表され、本紙関連業界からは、旭日中綬章をミツカングループ代表兼グループCEO、株式会社Mizkan Holdings(愛知県)代表取締役会長の中埜和英氏、高齢者叙勲の旭日小綬章を株式会社丸長食品(滋賀県)代表取締役会長の金井長純氏、旭日双光章を菅久合資会社(秋田県)代表社員の菅原久和氏、瑞宝小綬章を元農林水産研修所所長、元全日本漬物協同組合連合会専務理事の脇坂文一氏、黄綬褒章を本坊酒造株式会社(鹿児島県)取締役会長の本坊修氏、藍綬褒章を株式会社丸長食品(滋賀県)代表取締役社長の金井長光氏がそれぞれ受章した。
【2020(令和2)年11月11日第5039号1,10面】
 
中埜和英氏
旭日中綬章を受章した中埜氏は、1950(昭和25)年9月18日生まれ、愛知県出身、慶應義塾大学商学部卒。1973(昭和48)年4月、株式会社中埜酢店入社。
現在の主な役職は、株式会社Mizkan Holdings代表取締役会長、株式会社中埜酢店代表取締役会長兼社長、株式会社Mizkan Asset代表取締役会長兼社長、株式会社Mizkan Jplus Holdings代表取締役会長兼社長。
現在の主な公職は、全国食酢協会中央会会長、全国食酢公正取引協議会委員長、一般財団法人全国調味料・野菜飲料検査協会理事。
今回の受章については、長年にわたり食品産業界及び食酢業界の発展に貢献してきた功労によるもの。ミツカングループ内では、納豆事業に参入して食酢と並ぶ主力に育て上げる一方、2014年には英国・オランダ系の食品・家庭用品大手ユニリーバから米国のパスタソース事業を2000億円超で買収するなど、各国での強いブランドを獲得。メニューと商品の提案を通じ、その価値を高める「世界で束ね、地域で活かし、おいしさを広げる」をグローバルスローガンに、海外事業にも注力した。なお、2010(平成22)年11月には藍綬褒章を受章している。
 
金井長純氏
丸長食品の金井長純会長(88歳)は、長年にわたる地方自治功労が高く評価され、高齢者叙勲「旭日小綬章」を受章した(10月1日発表、食料新聞デジタルで一部既報)。
金井氏は家業の農業に従事しながら地域発展のため民意を行政に反映する政治力が必要と考え、若くして自民党に入党。大津支部青年部長、農業委員を経て昭和50年、大津市議会議員に初当選。以降7期連続28年間、市会議員として市政の発展に貢献した。この間、58代、71代の大津市議会議長を務めた。現在も、地元の長等学区自治連合会名誉会長、学区活性化協議会会長、学区社会福祉協議会会長、大津市市政功労者の会会長、近江神宮総代など多くの役職を務めている。
菅原久和氏
菅久の菅原久和代表社員は、地方自治功労の功績で旭日双光章を受章。菅原氏は昭和25年4月21日生まれ(70歳)。平成9年、昭和町議会議員に初当選以来、平成17年までの間2期6年にわたり在職し、昭和町の発展に貢献した。平成17年に昭和町・天王町・飯田川町の3町が合併した潟上市において、平成18年に執行された潟上市議会議員に当選し、以来、平成30年までの4期13年あまりの長きにわたり在職し、高邁な政治信念を持って地方自治の発展及び住民福祉の向上に多大の貢献を果たした。
 
脇坂文一氏
農林水産行政事務功労で瑞宝小綬章を受章した脇坂文一氏は、1948年(昭和23年)11月3日生まれ、東京都出身。昭和46年3月、専修大学法学部法律学科卒業。昭和42年4月、東京食糧事務所総務部庶務課(入省)。平成2年10月、関東農政局総務部人事課課長補佐。同4年10月、大臣官房秘書課管理官。同6年4月、食品流通局総務課課長補佐(管理班担当)。同8年4月、大臣官房秘書課課長補佐(給与第2班担当)。同11年4月、食品流通局総務課課長補佐(人事班担当)。同13年1月総合食料局総務課課長補佐(人事班担当)。同14年4月、大臣官房秘書課課長補佐(任用班担当)。同15年4月、東北農政局総務部長。同17年4月、大臣官房地方課管理官兼大臣官房地方課課長補佐(人事班担当)。同19年4月、農林水産研修所所長。同20年1月退職。同20年5月、全日本漬物協同組合連合会専務理事。同26年5月、同専務理事退任。
 
本坊修氏
黄綬褒章を受章した本坊修氏は、昭和19年生まれ。同43年本坊酒造株式会社入社、平成15年代表取締役社長、同25年代表取締役会長、同29年取締役会長に就任し、現在に至る。現在の主な役職は、本坊松栄株式会社代表取締役社長、株式会社クリーンアクアビバレッジ代表取締役会長、アイテップ株式会社代表取締役社長。現在の主な公職は、一般財団法人鹿児島陸上競技協会会長、公益財団法人鹿児島県体育協会副会長、鹿児島県経営者協会顧問、鹿児島県職業能力開発協会会長。なお本坊酒造は、漬物・春雨等製造の株式会社サナス(本坊一浩社長、鹿児島市)のグループ会社である。
 
金井長光氏
丸長食品の金井長光社長は、消防活動による功績から藍綬褒章を受章した。金井長光氏は昭和35年3月10日生まれ(60歳)。昭和56年4月大津市消防団長等分団に入団し、30年以上にわたり消防活動で功績を納め、令和2年4月に大津市消防団統括副団長(現任)に就任した。金井社長は「消防活動でも会社でも、多くの人に支えられたからこそ全力で取り組むことができた。今後も地域社会貢献のため精進していく」と話している。
 

厚生労働省 食品衛生功労者・優良施設表彰

厚生労働省では、食品衛生の普及向上、食品衛生行政に対する協力及び業界の指導育成等に顕著な功績があった者の労苦に報いるとともに、優良な食品衛生施設について他の模範とすることを目的として「食品衛生事業功労者厚生労働大臣表彰」を行っている。
このたび15日付けで、令和2年度の受賞者を公表した。受賞者等は以下の通り。【厚生労働大臣表彰】
①食品衛生功労者(185名)②食品衛生優良施設(108施設)③食品衛生功労者(牛乳衛生関係)(3名)。
※本年10月に開催を予定していた表彰式については、新型コロナウイルス感染防止の観点から中止することとした。
表彰状等は、同省より受賞者へ郵送される予定となっている。
本紙関連の受賞者ならびに受賞施設は次の通り。
【食品衛生優良施設】
▼玉三屋食品株式会社 守山工場(愛知県)
▼株式会社河内屋(富山県)
【食品衛生功労者】
▼山本重樹氏(有限会社やま重社長・滋賀県)
▼岩切千春氏(有限会社向栄食品工業社長・宮崎県)
受賞者はそれぞれ、次のように受賞についてコメントを語った。
食品衛生優良施設表彰を受けた玉三屋食品株式会社(愛知県)の松岡宗之介社長は「このような表彰を頂いたことに感謝を申し上げたい。お客様の安全安心へのニーズが高まる中、衛生管理をこれまで以上に徹底し、美味しい惣菜づくりに励んでいきたい」と喜びを語った。
同じく食品衛生優良施設表彰を受けた株式会社河内屋(富山県)の河内肇社長は「客観的な評価を頂けたことはお客様にとって安心材料となり嬉しい。衛生管理は日々のことなので、地道に取組んでいきたい」と受賞を喜んだ。
滋賀県食品衛生協会で長年指導員を務め、理事、会長を歴任した実績から厚生労働大臣表彰之部の食品衛生功労者で表彰を受けた、有限会社やま重(滋賀県)の山本重樹社長は、「28歳で指導員となり、自身、自社にとっても勉強になることばかりだった。今後も食の安全を守るため力を尽くしたい」と、30年以上に渡る活動を振り返った。
同じく食品衛生功労者表彰を受けた宮崎県の漬物製造業、有限会社向栄食品工業の創業者である岩切千春社長は、「たいへん立派な賞をいただき、誠にありがたく思っている。これもひとえに、皆様方のご指導・ご支援のお陰と感謝申し上げたい」と感謝の言葉を語っている。
【照会先】
厚生労働省 医薬・生活衛生局 生活衛生・食品安全企画課指導係 直通番号03(3595)2326
【2020(令和2)年10月21日第5037号1面】
 
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