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発酵長寿 信州ふるさと便トピックス

<第68回長野県漬物品評会> 新進漬物、山田醸造が大臣賞

農水大臣賞を受賞した新進漬物の寺島社長㊧と山田醸造の山田社長
 令和6年度長野県園芸特産振興展(主催=長野県・長野県園芸特産振興展推進協議会)の第68回漬物品評会で、本漬物の部で新進漬物株式会社(木島平村)の「大根みそ漬」が、浅漬物の部では有限会社山田醸造(岡谷市)の「野沢菜漬コンブ味」が、最高の栄誉である農林水産大臣賞に選出された。
 表彰式は11月22日、長野市のホテル信濃路にて開催され、長野県漬物協同組合の古越三幸理事長、農林水産大臣賞を受賞した新進漬物株式会社の寺島進一社長、有限会社山田醸造の山田芳文社長らが出席、各賞入賞者に表彰状が授与された。表彰式では受賞者を代表して新進漬物の寺島社長が謝辞を述べた。
 今年の漬物品評会には本漬物の部101点、浅漬物の部104点の計205点が出品され、浅漬物の部は東京家政大学大学院客員教授の宮尾茂雄氏ら、本漬物の部は高崎健康福祉大学農学部教授の松岡寛樹氏らが、公正かつ厳正に審査した。(2面に続く)
【2024(令和6)年12月1日第5180号1面】
古越理事長
長野県園芸特産振興展表彰式
入賞者祝賀会
(1面より続く)
 表彰式終了後、長野県漬物協同組合主催の入賞者祝賀会が長野駅前の「油や」で開催された。
 上原浩副理事長の司会の下、塩川正徳専務理事の開会の言葉、宮城俊木常任理事による受賞者発表に続き、古越理事長が挨拶。68回目の開催になる漬物品評会の長い歴史に触れ、受賞者にお祝いの言葉を述べた上で、「近年は様々な環境変化により、事業を永続していくことが容易ではない時代に入ってきている。今年も異常気象により農作物にとっては過酷な一年となり、原料不足や相場高騰などの影響で厳しい企業活動を強いられた年だった。そのような中、品評会へ多くの出品をいただいたことに感謝したい。多くの方々に支えられて成り立っている漬物品評会を今後も継続できるよう努めていく」と話した。
 長野県農政部園芸畜産課企画幹兼野菜・特産係長の山倉洋一氏の来賓祝辞に続き、農林水産大臣賞を受賞した新進漬物の寺島社長、山田醸造の山田社長が喜びの言葉を述べた。
 長野県工業技術総合センター食品技術部門長の窪田昭真氏の乾杯発声により祝賀会が開宴。出席者が受賞の喜びを分かち合いながら懇親を深めた。
 宴たけなわの中、株式会社新村営業部次長の北島昌樹氏が中締めの挨拶を行い、森泉高常任理事による閉会の言葉で祝賀会は終了した。
 【受賞者コメント】
 寺島社長(新進漬物)
 「レベルの高い商品が多い中、まさか大臣賞を受賞できると考えていなかったので驚いている。受賞品は地元の大根と地元の味噌を使用した味噌漬。この度の受賞に従業員も大変喜んでいる。生産者にも今回の受賞を伝えてもっと大根を作ってもらい、我々がそれを製品化できるよう努めていきたい」
 山田社長(山田醸造)
 「弊社より優れたメーカーが多々ある中、大臣賞を頂いたことに大変驚いている。野沢菜、昆布共に素材が良かったことが受賞につながったと考えている。弊社の少ない従業員はとても喜んでおり、賞の権威を改めて感じている。商売を続けていくこと自体が大変な時代になっており、これからも商いを続けられるだけ続けられるよう頑張っていきたい」
 【審査所見(浅漬物の部)】
 野沢菜漬は、全般的にレベルの高さが伺えたが、中には、塩味のバランスや整形に工夫が必要なものも散見された。また、水産加工品などとのコラボ製品やコンニャクを利用したもの、ズッキーニを縦割りにスライスし、高齢者も食べやすくするなど創意工夫が見られる製品もあった。また、長野県の伝統野菜を利用したものもあり、今後の発展を期待したい。
 【審査所見(本漬物の部)】
 昨年同様、暑い日が続いたため、原料となるナス、瓜、キュウリなどで皮が固く、身の柔らかいものが多くみられた。しかしながら、下処理や調味において丁寧に仕上がっており、漬物としての品質を低下させないよう努力していることが伺われる。さらに、今年は伝統的な製品以外の新しい工夫として、辛さ以外のエスニック風味を加えるなどの工夫があり、面白い製品がいくつか出品されていた。今後の展開を期待したい。
【2024(令和6)年12月1日第5180号2面】
本漬物の部
浅漬物の部

<おいしい信州ふーど商談会> 98社が漬物や味噌など提案

おいしい信州ふーど発掘商談会in東京
 「おいしい信州ふーど発掘商談会 in 東京」(主催=長野県産業労働部営業局、公益財団法人長野県産業振興機構)が8月28日、東京都豊島区の「サンシャインシティ」で開催された。
 商談会には県内の食品メーカー98社が出展、昨年を上回る約500名が来場した。
 会場には漬物、味噌、甘酒など長野県の発酵食品を始めとした個性豊かな商品が並び、豊かな風土の中で育まれた〝おいしい信州ふーど〟のPRの場となった。
 本紙関連の出展企業と主な展示商品は次の通り。
 ▼竹内農産:「野沢菜昆布」パッケージラベルをリニューアル
 ▼サンエー:信州味噌に大根、胡瓜、ぼたんこしょうなどを刻んで合わせた新商品「やたらうめぇごはん百杯みそ」
 ▼アルプス物産:クラフト袋シリーズ11種類「野沢菜キムチ」「赤かぶキムチ」「信州味噌なめ茸」など
 ▼マルマン:辛口批評誌『LDK』生みそ部門1位&Bestbuy受賞「国産生 減塩20%」と同4位の「国産生 コクの極み」
 ▼ナガワクラフト:長野県産「野沢菜」種子で作ったクラフトマスタード「ナッタード」
 ▼キムフーズ:「熟成中辛キムチ」など本場韓国の伝統に日本の旨みを加えた本格発酵熟成キムチ
 ▼飯島食品:痺れる辛さがクセになる「麻辣なめ茸」など豊富ななめ茸製品ラインナップ
 ▼養命酒製造:フリーズドライで手軽に楽しめる島原手延べそうめんや厳選素材使用の「和養生にゅうめん」3種
 ▼村田商店:極小粒な信州産大豆「すずろまん」使用した新商品「小ぶりなスズ」や看板商品「道祖神納豆」
 ▼マルヰ醤油:信州味噌をベースに玉ねぎやにんにく、信州産りんごピューレを加えた「味噌にんにくおろしたれ」
 ▼カナモト食品:信州望月高原産白菜を使用した「こだわりキムチ」や新商品「濃い味こだわりキムチ」
 ▼上高地みそ:信州味噌を使用した新発売の鍋の素「豚肉で白菜なべ」
 ▼酢屋亀本店:しょうゆベースに信州味噌や信州産りんごピューレをブレンドした『みそ屋の「焼肉のタレ」』
 ▼マルモ青木味噌醤油醸造場:長野県産米100%を使用した「甘酒日本国産」
【2024(令和6)年9月1日第5172号6面】

竹内農産
サンエー
アルプス物産
マルマン
ナガワクラフト
キムフーズ
飯島食品
養命酒製造
村田商店
マルヰ醤油
カナモト食品
上高地みそ
酢屋亀本店
マルモ青木味噌醤油醸造場
大勢の来場者で賑わう会場

<令和5年度 長野県漬物品評会> 有坂食品、谷口醸造が大臣賞

古越理事長
農水大臣賞を受賞した有坂食品の有坂社長㊨と谷口醸造の谷口社長
長野県園芸特産振興展表彰式
4年ぶりに開催された祝賀会
4年ぶりの祝賀会で受賞祝う
 令和5年度長野県園芸特産振興展(主催=長野県・長野県園芸特産振興展推進協議会)の第67回漬物品評会で、浅漬物の部では有坂食品株式会社(南佐久郡小海町大字小海)の「野沢菜漬」が、本漬物の部で谷口醸造株式会社(飯田市鼎)の「若もぎみそ胡瓜」が、最高の栄誉である農林水産大臣賞に選出された。表彰式は11月22日、長野市のホテル信濃路にて開催され、長野県漬物協同組合の古越三幸理事長、農林水産大臣賞を受賞した有坂食品株式会社の有坂富夫社長、谷口醸造株式会社の谷口春之社長らが出席、各賞入賞者に表彰状が授与された。今年の漬物品評会には浅漬物の部103点、本漬物の部105点の計208点が出品され、浅漬物の部は東京家政大学大学院客員教授の宮尾茂雄氏ら、本漬物の部は高崎健康福祉大学農学部教授の松岡寛樹氏らが、公正かつ厳正に審査した。                                                                                                   
 表彰式終了後、長野県漬物協同組合主催の入賞者祝賀会が長野駅前の「油や」で開催された。
 富井義裕理事の開会のことば、宮城俊木常任理事による受賞者発表に続き、古越理事長が挨拶。「コロナ禍により祝賀会の開催は実に4年ぶりとなる。審査委員長が講評で、どの商品も甲乙付け難く選ぶのに大変苦労したとおっしゃっていたが、この品評会によって全体のレベルアップが図られている証ではないか。今回は山形県の漬物組合が品評会を見学したいということで案内する機会にも恵まれた。多くの方々に支えられて成り立っている漬物品評会を今後も継続できるよう努めていく」と話した。
 長野県農政部園芸畜産課野菜・特産係主事の高橋柚乃氏の来賓祝辞に続き、竹内武史理事が受賞者の言葉を代読した。
 寺島進一理事の乾杯発声により祝賀会がスタート。出席者が受賞の喜びを分かち合いながら懇親を深めた。宴たけなわの中、鍋林株式会社ヘルスフーヅ事業部長野営業所の竹井茂氏が中締めの挨拶を行い、上原浩副理事長の閉会のことばで祝賀会は閉会した。
【受賞者コメント】
有坂社長(有坂食品)
「この度は栄誉ある農林水産大臣賞を頂き、感激しております。常日頃、安心安全な製品造りに努めておりますが、この様な賞を頂き、従業員をはじめ、漬物組合の皆様に感謝しております。今後も皆様のお力添えを頂きながらより良い製品造りに努めて参ります」
谷口社長(谷口醸造)
「この度は弊社の商品に対し、格別なるご評価を賜りましたこと、誠にありがたく、御礼申し上げます。これからも受賞に恥じぬ商品を、心を込めて製造して参る所存でございますので、今後ともご指導、ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願い申し上げます」
【審査所見(浅漬物の部)】
 例年通り、野沢菜(浅漬)においては、優れたものが多く出品され、甲乙つけがたかった。受賞品は、色沢、風味に優れ、味のバランスが取れていた。カリウムを多く含む昆布を使用している製品が多く出されていたが、ナトリウム(塩分)、カリウムのバランスを考えると、健康機能性の観点からは理に適っているので、これからの方向性の一つであろう。また、ズッキーニなどを利用したものなど意欲的な製品も見られ、今後が期待される
【審査所見(本漬物の部)】
 本年度は、ここ数年例にないほどの猛暑日が続き、野菜の質が心配された。野沢菜では筋っぽさと苦みが、ナスやウリでは皮が固いなど、漬物加工処理だけでは対応しきれない致し方ない面もある。一部塩味が強いものも見られたが、全体としては、調味や下処理に工夫がなされ、丁寧に仕上げてある出品物が多かった。また、しょうがや梅など味付けに工夫した製品もあり、将来性が期待できる。
【2023(令和5)年12月21日第5148号6面】
浅漬物の部 入賞者リスト
本漬物の部 入賞者リスト
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