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「梅」業界活動2024

<うめのわ> 11月10日「カリカリ梅の日」 お披露目式典を開催

村岡代表
うめのわ会員メンバー
梅の木を記念植樹
前橋東照宮に梅製品を奉納
記念日登録証
 ぐんまの梅を応援する会「うめのわ」(村岡優年代表)は2月28日、「カリカリ梅の日」お披露目と梅の記念植樹式典を「前橋公園・芝生広場」(前橋市)で実施した。
 カリカリ梅は昭和46年に群馬県で開発され、同県はカリカリ梅に最適な青梅の主要産地となっている。うめのわでは、その「ぐんまの梅」の魅力を発信するため、「カリカリ梅の日」の制定を目指し、日本記念日協会に申請、このほど認定を受けた。
 式典では村岡代表が「群馬のカリカリ梅をどうしたらPRでき、農家に還元できるかを考え、〝カリカリ梅の日〟を制定した。これによって認知度を高め、群馬のカリカリ梅をブランド化できると確信している」と挨拶した。
 また、来賓の一般社団法人群馬地域学研究所代表理事の手島仁氏は、「梅は〝百花の魁(さきがけ)〟と呼ばれ、冬の寒さに耐えてどの花よりも先に咲く。今回のカリカリ梅の日の制定と梅の植樹は大変喜ばしく、笑顔を絶やさない世界になってほしい」と挨拶した。
 来賓の前橋市公園管理事務所長の金子朋之氏、前橋公園園長の笠間良一氏が紹介された後、カリカリ梅の日が「11月10日(いい音の日)」に制定されたことを発表した。11月は、カリカリ梅が開発された月で、更にうめのわの第1回会合が行われた月でもあるため、〝いい音〟の語呂合わせが良い10日が選ばれた。
 続いて同公園芝生広場に紅千鳥、八重寒紅、見驚(ケンキョ)各1本、白加賀2本計5本の梅の木を出席者が交代で土を盛り、記念植樹した。
 式典の後は、公園に隣接する前橋東照宮にカリカリ梅など梅製品を奉納し、群馬県梅業界のさらなる発展を祈願した。
 村岡代表は「11月は、梅業界としては閑散期となるため、PRの絶好のタイミングとなる。具体的なイベントは、これから会員とアイデアを出し合って実施していきたい」と語っている。
【2024(令和6)年3月1日第5155号3面】

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梅の先覚者へ感謝捧げる 暖冬で2週間以上開花早く

中本会長
小谷町長
山頂から見下ろす南部梅林
 【大阪支社】紀州南高梅の産地和歌山県みなべ町晩稲の南部梅林で、その先覚者である内中源蔵翁の第59回頌徳慰霊祭が2月11日、営まれた。梅林を運営する梅の里観梅協会(中本宏会長)や行政、紀州みなべ梅干協同組合(殿畑雅敏理事長)など梅産業関係者らが多数参列し先人の業績を讃えるとともに感謝を捧げた。
 主催者を代表して中本会長は「貧村だったこの地を開拓し梅の里へと導いた口中翁の苦労は計り知れない。心より感謝する。今年は通常より2週間以上も早い開花となり作柄が心配される。今後も温暖化の影響が出てくるだろう。梅関連商品の売れ行きもコロナ前まで戻りきっていない。これからは美味しさと健康性を併せ持った商品を開発することが求められている。我々は力を合わせ、先人への感謝を持ち、この梅の里を未来へ繋いで行くことを誓う」と表明し、挨拶とした。
 続いてみなべ町長の小谷芳正氏は「町としても梅の健康機能性の研究を進めており、特許も取得している。また先日は『おにぎりサミット』で梅をPRした。海外発信の契機ともなりそうだ。メーカーの皆様にもさらなる商品開発をお願いしたい」と関係者一丸となる必要性を訴えた。
 その後も多数の来賓から、和歌山県の基幹産業ともいえる存在となった紀州南高梅ブランドを育てた先人たちへの感謝と、未来へ受け継いでいく決意の言葉が送られた。
 最後は開経の偈が唱えられる中、梅干しメーカーや生産者、JA、行政など梅に携わる人々が焼香を行った。
 みなべ梅干協組の花村数夫副理事長は「異常な早咲きで十分に実が着くか心配。昨年まで豊作が続き、梅干メーカーとしては在庫は確保できている所も多いと思うが、生産者の収入も考えれば安定した作柄が望ましい。梅に携わる人全員が幸せになれる環境を作っていかなければ」と語った。
 なお、南部梅林は開花時期に合わせ観梅のため毎年開園しており、多くの観光客を集めている。この日も咲き誇る梅の花が人々を楽しませた他、梅干しを使った料理や梅ジュースなどを提供する屋台が出店した。
 今年は1月27日に開園したが、暖冬の影響により開花が例年より2週間以上も早く、また大雨や強風が続いたことから、閉園は当初予定より短縮して2月25日となった。
【2024(令和6)年3月1日第5155号3面】
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