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「豆腐・油揚・がんも」業界活動2024

<凍豆腐3団体>11月3日「高野豆腐の日」PR 全凍連副会長に塚田裕一氏

木下3団体長
塚田新副会長
新井長官
全国凍豆腐工業協同組合連合会の総会
 全国凍豆腐工業協同組合連合会、長野県凍豆腐工業協同組合、凍豆腐製造業公正取引協議会の3団体は5月21日、令和6年度総会を長野市のホテルメトロポリタン長野で開催した。   
 各団体長を務める木下博隆氏は「高野豆腐の市場環境は大変厳しいが、本日の健康機能性の記者発表会などの話題もあるので盛り上げていきたい。昨年は価格転嫁が進んだ一年だったが、販売数量が減少している。使用大豆の量を増やせるよう、今期も様々な事業に取り組んでいきたい」と語った。
 3団体ともに、総会の各議案は全て原案通り承認された。全国凍豆腐工業協同組合連合会総会では、令和5年度事業報告、令和6年度事業計画、役員の補充選任など5つの議案が承認された。
 前期は11月3日「高野豆腐の日」に合わせ、社会貢献の一助として「こども応援プロジェクト」に参画する認定NPO法人フードバンク信州へ凍り豆腐(1200商品)を寄贈した。またレシピコンテストには416点の応募があり、グランプリレシピ1点とアイデアレシピ3点を決定した。
 今期は11月3日「高野豆腐の日」に合わせた凍り豆腐のPRに努めると共に、こども食堂やフードバンクへの凍り豆腐の寄贈を継続して実施する。また昨年度実施した「レシピコンテスト」の入選作品を活用し、レシピ集を作成すると共に、試食会を開催するなど広く周知していく。
 役員の補充選任では、副会長に塚田裕一氏(みすずコーポレーション社長)、専務理事に青木隆氏(長野県凍豆腐工業協同組合)が選任された。
 長野県凍豆腐工業協同組合総会では令和5年度事業報告、令和6年度事業計画など8つの議案を承認。今期は全凍連や県、県内各団体と連携し、消費拡大や教育研修などに取り組んでいく。
 役員の補充選任では、専務理事に青木隆氏(長野県凍豆腐工業協同組合)が選任された。
 凍豆腐製造業公正取引協議会総会では令和5年度事業報告、令和6年度事業計画、役員改選など5つの議案を承認。今期は消費者目線に立った合理的かつシンプルで分かりやすい食品表示を目指して、消費者庁と連携、「凍り豆腐製造業公正競争規約・施行規則」の変更についても協議を進めていく。 
 役員改選では、木下委員長が再任、副委員長に塚田裕一氏、常任委員に青木隆氏が就任した。
 なお全国凍豆腐工業協同組合連合会総会には農林水産省大臣官房新事業・食品産業部食品製造課課長補佐の二井敬司氏ら、凍豆腐製造業公正取引協議会総会には消費者庁長官の新井ゆたか氏らが来賓として出席し、凍豆腐業界の発展を祈念して祝辞を述べた。
【2024(令和6)年6月1日第5164号6面】

<こうや豆腐普及員会>高野豆腐に筋委縮抑制効果 宇宙食にも最適な機能性

こうや豆腐普及委員会の記者会見(左から村澤部門長、二川教授、石黒主任研究員)
 全国凍豆腐工業協同組合連合会(木下博隆理事長)のこうや豆腐普及委員会は5月21日、総会に先立ち記者会見を開催。「機能性宇宙食の開発~高野豆腐が高齢者の筋肉を守る!~」と題し、徳島大学医学部の二川健教授が発表した。発表会には、同委員会の村澤久司技術部門長、石黒貴寛主任研究員が同席した。
 冒頭、村澤技術部門長は「健康長寿社会においては貯金と共に筋肉を貯める“貯筋”の重要性が指摘されている。本日は高野豆腐が筋肉に与える影響についてご説明していただく」と当日の発表内容について紹介。二川教授より高野豆腐の筋委縮抑制効果についての説明が行われた。
 寝たきりや宇宙飛行などの筋肉を使わない状況では、筋肉は萎縮(減少)しやすい。これまでの研究により、この筋肉の減少は、筋委縮に関わる遺伝子の発現が活性化することで引き起こされること、さらに大豆タンパク質の摂取がこれらの遺伝子発現を抑えることで筋委縮を抑制することが示されてきた。
 二川教授は、大豆タンパク質を豊富に含む食品の一つである凍り豆腐に着目し、筋委縮抑制効果について検討した。 
 マウスにカゼイン(動物性タンパク質)・大豆タンパク質・凍り豆腐タンパク質を与え、除神経(宇宙飛行や寝たきりのモデル)後の各遺伝子発現量を比較したところ、凍り豆腐タンパク質も大豆タンパク質とほぼ同等の抗筋萎縮活性を示すことが示唆された。
 さらに、鉄やカルシウムなどのミネラルも豊富であり、宇宙での長期滞在中の微重力や寝たきりによる筋萎縮や骨粗鬆症を防ぐことができる、有益な機能性食品となる可能性があるとの結論に至った。二川教授は「将来的には高野豆腐などの機能性食材により宇宙で起こりやすい病気を食事でコントロールできるような仕組みを作っていきたい」と記者会見を結んだ。
【2024(令和6)年6月1日第5164号7面】

<全凍連>レシピコンテスト試食会 凍り豆腐の新たな美味しさに舌鼓

レシピコンテスト入賞作品
凍り豆腐料理試食会
 全国凍豆腐工業協同組合連合会は5月27日の総会終了後に長野市のホテルメトロポリタン長野で、凍り豆腐料理試食会を実施した。
 試食会では昨年初開催した「凍り豆腐レシピコンテスト」の入賞作品を参加者が試食。グランプリ受賞の「こうや豆腐の彩りホットサンド」やアイデアレシピ賞受賞の「高野豆腐のから揚げ」「高野豆腐の親子丼風」「高野豆腐と鶏手羽のかんたん煮」の他、ホテルメトロポリタン長野総料理長の上海正博氏が考案した「凍り豆腐の生春巻き仕立て」「凍り豆腐とシーフードのグラタン」「凍り豆腐のきな粉&黒蜜ソース」といった様々な凍り豆腐レシピが提供された。
 試食会には組合関係者の他、総会に来賓として出席した消費者庁長官の新井ゆたか氏、また、長野県副知事の関昇一郎らも参加し、凍り豆腐の新たな美味しさに舌鼓を打った。
【2024(令和6)年6月1日第5164号6面】

凍り豆腐レシピコンテスト

全国凍豆腐組合連合会 Nadiaコラボのレシピコンテスト開催

グランプリ「こうや豆腐の彩りホットサンド」
お肉の代わりに!アイデアレシピ賞「揚げずに簡単!高野豆腐のから揚げ」
簡単!時短!アイデアレシピ賞「高野豆腐と鶏手羽のかんたん煮」
子どもも喜ぶ!アイデアレシピ賞「高野豆腐の親子丼風」
「彩りホットサンド」がグランプリ
 全国凍豆腐工業協同組合連合会(木下博隆会長)は、日本の伝統食材であり、栄養満点の和のスーパーフード「高野豆腐」の魅力をより多くの方に知ってもらうため、レシピサイト「Nadia(ナディア)」とコラボしたレシピコンテストを昨年12月1日より実施。3月27日にその結果発表を行った。
 応募レシピ416作品。和風だけではなく、洋風、中華風、韓国風、スイーツなど、こうや豆腐の可能性がグッと広がるアイデア満載の「#しみじみレシピ」が多数応募され、一次審査、本審査、試食審査を経て、この度入賞レシピが決定した。
 グランプリレシピに輝いたのは「こうや豆腐の彩りホットサンド」。だし汁や砂糖の味が染み込んだ高野豆腐をトマトやチーズなどと一緒に挟んだホットサンドだ。
 レシピを開発した「にーよ」さんは、「子供が料理を少量しか食べないことが悩みで、今回彩りを意識したレシピを考えました。子供は高野豆腐を食べるのが初めてだったのですが、ぺろっと完食♪次は自分でも作りたいとニコニコ。家族を笑顔にしてくれる機会をいただきありがとうございました!」と喜んだ。
 また3つのアイデアレシピ賞も設けられ、【お肉の代わりに!賞】が「揚げずに簡単!高野豆腐のから揚げ」に、【子どもも喜ぶ!賞】は「高野豆腐の親子丼風」に、【簡単!時短!賞】は「高野豆腐と鶏手羽のかんたん煮」に、それぞれ贈られた。
 こうや豆腐PRアンバサダーを務めるフリーアナウンサーの川田裕美さんは、「皆さんのレシピを拝見して、バリエーションの多さに驚きました。お肉のような主食になるのはもちろん、洋風に変身したり、甘~いスイーツになったり…、『マネしないともったいない!』と思えるものばかりです。かわいく飾りつけすればおもてなし料理にもなりますし、私もこうや豆腐を美味しく楽しく味わって、その魅力を子供達にも伝えていきたいと思います。多くのご応募、本当にありがとうございました!」とコメントした。
【2024(令和6)年4月1日第5158号6面】

レシピコンテスト特設サイト https://oceans‐nadia.com/special_sites/contest_kouya‐tofu
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