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アニバーサリー 2022

令和4年度春の叙勲 近清剛氏が旭日小綬章受章

近清剛氏
漬物業界の社会的地位向上に貢献
 政府は4月29日付けで令和4年春の叙勲受章者を発表した。本紙関連では株式会社三奥屋(山形県東置賜郡高畠町)社長の近清剛氏が旭日小綬章を受章した。
 近氏は平成2年6月に三奥屋社長に就任。社長就任後は自社製品のブランド力をより一層高めることを目標に、毎年自社製品をコンクールや県内各品評会等に出品し、平成6年、平成14年、平成26年に農林水産大臣賞を、平成6年、平成10年、平成18年、平成22年には山形県知事を受賞した他、食品流通局賞や東北農政局長賞など多数受賞している。
 漬物関係団体育成及び業界団体に関する功績では、平成13年に山形県漬物協同組合の理事長に就任し、山形県の漬物の認知度向上、地域振興、業界発展、山形県産漬物の品質の向上と流通・消費拡大などを目的に近氏がリーダーシップを発揮して様々な事業や取組を実施。近氏の理事長在任期間は17年の長期に及んでおり、この間の近氏の豊かな経験と卓越した技術に培われた指導力により、今日の山形県漬物業界の発展の礎として貢献している。
 全日本漬物協同組合連合会では、近氏が会長に就任する平成25年5月までは先代の秋本幸男元会長の下で副会長として会長を補佐し、漬物技能評価試験の試行試験を実施するなど、短期的に集中的な取組を行い、現在の漬物製造管理士・技能評価試験の礎を固めて平成25年度(平成26年3月)に第1回目の漬物製造管理士・技能評価試験(本試験)を実施した。
 これまでに漬物製造管理士・技能評価試験は延べ37回実施し、合計1471名の合格者を輩出。漬物製造技術者の技能や衛生管理意識の向上、さらには、伝統文化の継承と新たな技術の発展及び漬物業界の経済的・社会的地位の向上に大きく貢献している。
 全漬連では、国内外における人材需要への対応を目的とした新たな外国人技能実習制度を構築し、平成29年に漬物製造業が技能実習2号への移行対象職種に認められる際に、漬物製造管理士の2級以上の資格を持つ者が在職している会社では、外国人が技能等を習熟するための活動が十分に行える資格であるとの判断により厚生労働省より認定。外国人技能実習生が3年間働くことが可能となった。その外国人技能評価制度の基礎となる国内技能者向け「漬物製造管理士・技能評価試験」制度を確立したことは、近氏の指導力の強さを示す代表的な事例となっている。
 近清剛(こんせいごう)、昭和24年1月22日生まれ、山形県出身。昭和46年3月、立正大学経済学部経済学科卒業。同年7月、秋本食品工業株式会社(現秋本食品)入社。昭和48年4月、三奥屋入社。昭和55年6月、常務取締役就任。昭和62年6月、専務取締役就任。平成2年6月、代表取締役社長就任(現任)。業界団体では平成3年5月、山形県漬物協同組合理事。平成6年5月、同副理事長。平成13年5月、理事長(現任)。平成13年5月、全日本漬物協同組合連合会理事。平成15年5月、同副会長。平成25年5月、同会長。平成29年5月、常務理事(現任)。
【2022(令和4)年4月21日号メールニュース速報、5月6日号併載】

愛知県調理食品工業協同組合 旭日双光章受章祝賀会

謝辞を述べる松岡氏
右から松岡氏、発起人代表の古川氏、発起人の酒井氏、水上氏、加藤氏

岩田理事長
松岡宗之介氏(玉三屋食品社長)の叙勲祝う
令和3年秋の叙勲で旭日双光章を受章した玉三屋食品株式会社(愛知県尾張旭市)代表取締役社長の松岡宗之介氏の受章祝賀会が1月29日、名古屋マリオットアソシアホテルにて開催された。
祝賀会は、発起人代表を古川定容氏(新川食品社長)、発起人を酒井益幸氏(ミノカン会長)、水上眞二氏(水上食品社長)、加藤英敏氏(カネハツ食品社長)が務め、愛知県調理食品工業協同組合の組合員を中心に約40名が出席、華やかな雰囲気の中、松岡氏の受章を祝った。
発起人代表の古川氏は開会挨拶で、「コロナ禍の大変な時期に駆けつけて頂いたことに、まず御礼を申し上げたい。こうして祝賀会を開催できることを大変嬉しく思う。これを機に、5年先、10年先に、愛調食の中から叙勲受章者が出ることを願っている」と挨拶した。
続いて、来賓として出席した全国調理食品工業協同組合の岩田功理事長が挨拶。「全調食では長い間理事を、愛調食では理事長を務めて頂き我々のリーダーとして、また良き兄貴分として引っ張って頂いている。そうした功労があり、今回の受章に繋がったのではないか。数年前に奥様を亡くされたが、きっと奥様が一番喜んでいらっしゃると思う。叙勲を機にますますご活躍頂きたい」と祝辞を述べた。
祝電披露に続き、松岡氏が謝辞を述べた。発起人を始めとした関係各位の尽力、コロナ禍での出席に心より謝意を示し、孟子の言葉『天地人』を引用して挨拶。「地の利は、まさに愛調食組合そのもの。先輩諸氏が育んできた組合に参加させて頂き精進して今の私がある。人の和は、切磋琢磨しながら物事を進めてきた組合の仲間。最後に天の時として、神様が気まぐれで微笑んでくれたのではないか。何より発起人である加藤理事長の組合で章を取るのだという熱い思いがあって成就した結果だと思っている。今日は本当にありがとうございます」と重ねて御礼を述べた。
旭日双光章受章祝賀会
祝賀会は、愛調食理事長で発起人の加藤氏による乾杯発声で開宴。発起人挨拶では、酒井氏が「50年間どんな日も柳橋の市場に朝早くから通い続け、まだこれを続けておられる。まさに継続する力。愛調食理事長としての功績もあるが、そのような努力に対する人生のご褒美だと思う。これを糧にさらに頑張ってほしい」。水上氏が「愛調食の理事長を私の後任として長く務めて頂き大変感謝している。そうした努力が今回の受章に繋がったのだと思う。本当におめでとうございます」とそれぞれ祝辞を述べた。
中締めでは、三河佃煮工業協同組合の小林利生代表理事が挨拶。「松岡元理事長の世代がされてきた思いが詰まった仕事や手作りの価値をデジタル時代の今だからこそ大切にしていかなければならない。そうした思いをしっかりと引き継いでいきたい」と話し、会を結んだ。
松岡氏は、母親が経営していた惣菜製造業の株式会社松岡商店へ昭和40年に入社。「家庭で調理されたおかず」の代替品としての惣菜作りを実践することを目指し、長年にわたり取り組んできた。
組合活動においては愛調食の理事を平成12年5月から平成23年5月までの11年間、理事長を平成23年5月から令和3年5月までの10年間にわたり務め、その指導力および行動力を発揮し、組合の基盤造りはもとより業界の発展に寄与してきた。
【2022(令和4)年2月21日第5085号2面】

玉三屋食品 HP


カメヤ食品(静岡県) 輸出優良事業者表彰

表彰を受ける亀谷社長
「農水省輸出・国際局長賞」を受賞
カメヤ食品株式会社(亀谷泰一社長、静岡県駿東郡清水町)は、令和3年度「輸出に取り組む優良事業者表彰」(主催:公益財団法人食品等流通合理化促進機構)において、「農林水産省輸出・国際局長賞」を受賞した。
2021年12月10日、東京都千代田区のザ・キャピトルホテル東急にて表彰式が行われ、岸田文雄内閣総理大臣及び金子原二郎農林水産大臣の臨席の下、亀谷社長が表彰を受けた。
同社では、「おろし本わさび」、「わさびふりかけ」、「わさびドレッシング」といった自社わさび製品をEU、韓国、米国、中国向けに輸出。2020年の輸出金額は、2018年の約2倍となるなど海外売上が伸長している。
同社では2011年頃から、中国やシンガポールなどの海外展示会に出展。インバウンド需要に対応し、海外観光客ツアーをグループ会社が運営するドライブインにて受け入れ、食事とわさびを一緒に提供した。その後、インバウンド需要は落ち着いたが、わさびの味を知り、価値を知った外国の企業や個人客による輸入が増加している。
出席者で記念撮影
輸出量が増える中、EUHACCPや米国FDAによる食材規制など輸出先国規制にも対応した。
EUにおいては鰹節や玉子など日本で用いている材料が使用できず、当初は思うような味を出せずに苦労したが、規制を満たすアミノ酸などで調整し、1年かけて納得できる味づくりを行った。米国向けはFSMAに沿った安全管理に取り組み、出荷を実現させた。
また、輸出に求められる賞味期限の延長にも着手。廃棄されるわさびを活用し、同社独自の辛み成分を開発。それを活用し、賞味期限1年のおろしわさびの開発に成功した。さらに、米国の消費者ニーズであるグルテンフリーにも対応。2021年夏に米国においてグルテンフリーのおろしわさびを発売。現地小売店に特設コーナーが設置されるなどのPRが行われた。
わさび生産の面では、仕入先であった契約農家が高齢のため経営引継ぎの打診を受け、これまで未経験であった農業へ参入し、農業法人を設立した。
静岡県4箇所でわさび園を持ち、わさび栽培技術を持つ農家を従業員として雇用、自社グループ生産を始めた。海外取引先商談時に農園を見学してもらい、製品の価値向上や早期の信頼構築に繋がっている。
同社では2022年10月にISO22000を取得予定。今後は、米国ECサイトを稼働するなど、米国向け輸出をさらに強化する計画も立てている。
亀谷社長は、「弊社の輸出への取組をご評価いただき心より感謝申し上げます。これを励みに日本の味を世界に伝えるべき、益々尽力して参ります」とコメントしている。
【2022(令和4)年1月11日第5081号18面】

カメヤ食品 HP



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