海老澤商店、髙須水産に長官賞
茨城県の水産加工製品の品質の向上、普及拡大、及び水産業の振興を目的として行われる令和5年度茨城県水産製品品評会(主催=茨城県水産物開発普及協会、後援=茨城県)の表彰式が6日、水戸プラザホテルで開催された。今年度の品評会には、霞ヶ浦北浦部門として250点、沿海部門として128点、昨年を上回る合計378点の出品が寄せられた。霞ヶ浦北浦部門では、小沼水産株式会社(かすみがうら市田伏)の「小えび甘露煮」が農林水産大臣賞を受賞。水産庁長官賞は、海老澤商店(行方市宇崎)「若さぎ佃煮」、髙須水産(稲敷市浮島)「わかさぎ甘露煮」の二品が受賞した。
表彰式は茨城県水産物開発普及協会の戸田廣副会長の開会の言葉に続き、同協会の髙木安四郎会長が挨拶。「茨城県の水産加工製品生産は質・量ともに全国屈指の位置を占めているが、しらす、さば、わかさぎ、白魚などの原料の漁獲減少が顕著となり、価格も高騰し、年々原料の確保が困難を極めている。国際的な資源争奪競争など海外市場の環境変化に伴い輸入原料の確保も厳しさを増しており、原油高、電気料金高騰、円安傾向の為替相場と過去に経験したことがない厳しい状況が継続している。そのような中、多様化するニーズに的確に応えていくことが業界発展にとって大切なことと考えている。今後もさらに魅力ある製品づくりに取り組んで頂きたい」と述べ、県としての方向性を示した。
来賓紹介に続いて来賓代表として茨城県農林水産部次長兼漁政課長の川野辺誠氏が挨拶。「今回も工夫を凝らした製品が数多く見られ、皆様の消費者ニーズに応えようという意欲が強く感じられた。各賞を受賞された皆様に心よりお祝いを申し上げたい。県としても受賞した製品をホームページやSNS、“茨城を食べようポータルサイト”などで情報発信に努めていく。茨城県の水産加工業は令和4年に約14万トンの生産量を誇る全国でもトップクラスの地位にある。今後とも水産加工品の消費拡大に向け取り組んでいく」と話した。
引き続き審査委員長でもある川野辺氏が審査講評を発表。霞ヶ浦北浦部門の特徴について、「ワカサギやシラウオを原料とした伝統的な佃煮が多く出品され、中でも今年は5年ぶりに霞ヶ浦で豊漁となったテナガエビを原料とした製品が目立った」と説明。農林水産大臣賞を受賞した小沼水産の「小えび甘露煮」については、「代替品のない希少な原料である霞ヶ浦産の小型のテナガエビを使用している。また、漁業者と築いてきた信頼関係を活かし、水揚げ後に直ちに集荷、加工する体制を整えられ、最高の鮮度を保っている。さらに、味はもちろん見た目にも鮮やか、艶やかで美しく、特に目を引く一品に仕上げられている。これらの点が高く評価された」と講評した。
受賞者代表挨拶で、小沼水産の小沼和幸氏は、「数多い出品の中から、私達が光栄な賞を賜わり、本日ここに盛大な式典を開催して頂き誠にありがとうございます。また公務ご多忙の中、多数のご来賓の方々のご出席を賜わり、身に余るお祝いと激励の言葉を賜りまして、終生忘れることのできない感激で一杯です。今年になり新型コロナウイルス感染症が5類に移行され、流行の収束に向かい、やっと経済が活発になってきたところでしたが、現在は急激な為替円安による様々なコスト上昇、水産資源の減少や人材不足など新たな問題を抱え、経営環境は依然として厳しい状況が続いております。私たちの業界は茨城県の伝統産業であり、特産品として認められ、小魚主体の佃煮は美味しく栄養化が高く日持ちする利便性の高い商品として評価されています。今後も伝統的な地場産業を守り発展させていくため、常に前向きに取り組む所存でございます。今日の感激を肝に銘じて、名誉ある各賞の名に恥じないよう茨城県の水産業発展のため努力を続けて参ります」と謝辞を述べた。
来賓紹介に続いて来賓代表として茨城県農林水産部次長兼漁政課長の川野辺誠氏が挨拶。「今回も工夫を凝らした製品が数多く見られ、皆様の消費者ニーズに応えようという意欲が強く感じられた。各賞を受賞された皆様に心よりお祝いを申し上げたい。県としても受賞した製品をホームページやSNS、“茨城を食べようポータルサイト”などで情報発信に努めていく。茨城県の水産加工業は令和4年に約14万トンの生産量を誇る全国でもトップクラスの地位にある。今後とも水産加工品の消費拡大に向け取り組んでいく」と話した。
引き続き審査委員長でもある川野辺氏が審査講評を発表。霞ヶ浦北浦部門の特徴について、「ワカサギやシラウオを原料とした伝統的な佃煮が多く出品され、中でも今年は5年ぶりに霞ヶ浦で豊漁となったテナガエビを原料とした製品が目立った」と説明。農林水産大臣賞を受賞した小沼水産の「小えび甘露煮」については、「代替品のない希少な原料である霞ヶ浦産の小型のテナガエビを使用している。また、漁業者と築いてきた信頼関係を活かし、水揚げ後に直ちに集荷、加工する体制を整えられ、最高の鮮度を保っている。さらに、味はもちろん見た目にも鮮やか、艶やかで美しく、特に目を引く一品に仕上げられている。これらの点が高く評価された」と講評した。
受賞者代表挨拶で、小沼水産の小沼和幸氏は、「数多い出品の中から、私達が光栄な賞を賜わり、本日ここに盛大な式典を開催して頂き誠にありがとうございます。また公務ご多忙の中、多数のご来賓の方々のご出席を賜わり、身に余るお祝いと激励の言葉を賜りまして、終生忘れることのできない感激で一杯です。今年になり新型コロナウイルス感染症が5類に移行され、流行の収束に向かい、やっと経済が活発になってきたところでしたが、現在は急激な為替円安による様々なコスト上昇、水産資源の減少や人材不足など新たな問題を抱え、経営環境は依然として厳しい状況が続いております。私たちの業界は茨城県の伝統産業であり、特産品として認められ、小魚主体の佃煮は美味しく栄養化が高く日持ちする利便性の高い商品として評価されています。今後も伝統的な地場産業を守り発展させていくため、常に前向きに取り組む所存でございます。今日の感激を肝に銘じて、名誉ある各賞の名に恥じないよう茨城県の水産業発展のため努力を続けて参ります」と謝辞を述べた。
【2023(令和5)年12月21日第5148号4面】
小沼水産株式会社(小沼和幸社長、茨城県かすみがうら市)では、令和5年度茨城県水産製品品評会において「小えび甘露煮」が最高賞である農林水産大臣賞に輝いた。
「小えび甘露煮」は、同社の前浜に上がった霞ヶ浦産の川エビ(テナガエビ)を水揚げしてからすぐに生きたまま釜で炊き上げた商品。抜群の鮮度を誇り、その外観はルビーのように赤く美しい輝きを放つ。
サクサクと歯切れ良い食感を持ち、噛み締めるとエビの旨味と甘みが口いっぱいに広がる。調味料は醤油、砂糖、水飴のみ。素材の味わいを生かすため、できる限りシンプルに、甘さを抑えて炊き上げている。素材の鮮度の良さがあってこその川エビ(テナガエビ)の繊細な味わいと外観の美しさは、産地である霞ヶ浦の加工メーカーだからこそ生み出せるものだ。
品評会では、「漁業者と築いてきた信頼関係を活かし、水揚げ後に直ちに集荷、加工する体制を整え、最高の鮮度を保っている。さらに、味はもちろん見た目にも鮮やか、艶やかで美しく、特に目を引く一品に仕上げられている」という審査委員長からの講評と共に最高の評価を受けた。
小沼社長は「地元でとれる食材を使用した商品で農水大臣賞を受賞できたことが非常に嬉しい。この受賞を機に、霞ヶ浦産川エビの美味しさをたくさんの方に知ってもらえるようPRしていきたい」と話す。
同社では「わかさぎ飴煮」も売れ筋商品となっている。ワカサギ取扱量で国内トップクラスを誇る同社が、鮮度や身質、サイズ、脂乗り等で厳選したワカサギを使用。甘さを抑えたシンプルな味付けで惣菜風に仕上げている。一度焼き上げてから甘辛く炊かれたワカサギは柔らかく、口の中に入れるとホロホロとほどけていく。
また近年人気を集めているのが「生姜の佃煮」。生姜を千切りにカットし、白ごまを加え、甘辛く炊き上げた商品。生姜の風味が強く、シャキシャキとした歯切れの良い食感と共に爽やかな辛味が口の中に広がる。
なお同社は、ワカサギ、川エビ、小女子、シラウオ、昆布、ハゼ、フナ、モロコ、貝類など豊富な水産原料を取扱っており、淡水魚のエキスパートとしても知られている。
【2023(令和5)年12月21日第5148号4面】
海老澤商店(海老澤正之代表、茨城県行方市)は、80年以上の歴史を誇る老舗。水戸市公設市場内にも市場開設時から店舗を構え、伝統的な佃煮の味わいを広く伝えている。
同社では、令和5年度茨城県水産製品品評会において「若さぎ佃煮」が水産庁長官賞を受賞した。
「若さぎ佃煮」は、小ぶりなワカサギを、醤油、水飴、砂糖に創業時から継ぎ足してきた秘伝のタレを加えて炊き上げていく。秘伝のタレが染み込んだワカサギは柔らかく、しっかりとした甘みと旨味が感じられる味わいに仕上がっている。
同社では、椎茸と日高昆布を炊き合わせた「しいたけ昆布佃煮」も人気商品。甘めの味わいで炊かれた昆布に旨味たっぷりの椎茸が合わさり、ご飯のおかずにピッタリな惣菜風佃煮に仕上がっている。
「若さぎ佃煮」と「しいたけ昆布佃煮」は、茨城県水産物開発普及協会が茨城県で生産されている水産加工品の中から優れた製品を選定する推奨品にも認定されており、商品パッケージには、推奨マークが添付されている。
なお同社では、平成23年度茨城県水産製品品評会において「若さぎ甘露煮」で農水大臣賞を受賞している。水産庁長官賞は今回が3回目の受賞となり、その味わいが高い評価を得ている。
同社では、令和5年度茨城県水産製品品評会において「若さぎ佃煮」が水産庁長官賞を受賞した。
「若さぎ佃煮」は、小ぶりなワカサギを、醤油、水飴、砂糖に創業時から継ぎ足してきた秘伝のタレを加えて炊き上げていく。秘伝のタレが染み込んだワカサギは柔らかく、しっかりとした甘みと旨味が感じられる味わいに仕上がっている。
同社では、椎茸と日高昆布を炊き合わせた「しいたけ昆布佃煮」も人気商品。甘めの味わいで炊かれた昆布に旨味たっぷりの椎茸が合わさり、ご飯のおかずにピッタリな惣菜風佃煮に仕上がっている。
「若さぎ佃煮」と「しいたけ昆布佃煮」は、茨城県水産物開発普及協会が茨城県で生産されている水産加工品の中から優れた製品を選定する推奨品にも認定されており、商品パッケージには、推奨マークが添付されている。
なお同社では、平成23年度茨城県水産製品品評会において「若さぎ甘露煮」で農水大臣賞を受賞している。水産庁長官賞は今回が3回目の受賞となり、その味わいが高い評価を得ている。
【2023(令和5)年12月21日第5148号5面】
海老澤商店
TEL:0299-73-3235
4年ぶりの祝賀会で受賞祝う
令和5年度長野県園芸特産振興展(主催=長野県・長野県園芸特産振興展推進協議会)の第67回漬物品評会で、浅漬物の部では有坂食品株式会社(南佐久郡小海町大字小海)の「野沢菜漬」が、本漬物の部で谷口醸造株式会社(飯田市鼎)の「若もぎみそ胡瓜」が、最高の栄誉である農林水産大臣賞に選出された。表彰式は11月22日、長野市のホテル信濃路にて開催され、長野県漬物協同組合の古越三幸理事長、農林水産大臣賞を受賞した有坂食品株式会社の有坂富夫社長、谷口醸造株式会社の谷口春之社長らが出席、各賞入賞者に表彰状が授与された。今年の漬物品評会には浅漬物の部103点、本漬物の部105点の計208点が出品され、浅漬物の部は東京家政大学大学院客員教授の宮尾茂雄氏ら、本漬物の部は高崎健康福祉大学農学部教授の松岡寛樹氏らが、公正かつ厳正に審査した。
表彰式終了後、長野県漬物協同組合主催の入賞者祝賀会が長野駅前の「油や」で開催された。
富井義裕理事の開会のことば、宮城俊木常任理事による受賞者発表に続き、古越理事長が挨拶。「コロナ禍により祝賀会の開催は実に4年ぶりとなる。審査委員長が講評で、どの商品も甲乙付け難く選ぶのに大変苦労したとおっしゃっていたが、この品評会によって全体のレベルアップが図られている証ではないか。今回は山形県の漬物組合が品評会を見学したいということで案内する機会にも恵まれた。多くの方々に支えられて成り立っている漬物品評会を今後も継続できるよう努めていく」と話した。
長野県農政部園芸畜産課野菜・特産係主事の高橋柚乃氏の来賓祝辞に続き、竹内武史理事が受賞者の言葉を代読した。
寺島進一理事の乾杯発声により祝賀会がスタート。出席者が受賞の喜びを分かち合いながら懇親を深めた。宴たけなわの中、鍋林株式会社ヘルスフーヅ事業部長野営業所の竹井茂氏が中締めの挨拶を行い、上原浩副理事長の閉会のことばで祝賀会は閉会した。
【受賞者コメント】
有坂社長(有坂食品)
「この度は栄誉ある農林水産大臣賞を頂き、感激しております。常日頃、安心安全な製品造りに努めておりますが、この様な賞を頂き、従業員をはじめ、漬物組合の皆様に感謝しております。今後も皆様のお力添えを頂きながらより良い製品造りに努めて参ります」
谷口社長(谷口醸造)
「この度は弊社の商品に対し、格別なるご評価を賜りましたこと、誠にありがたく、御礼申し上げます。これからも受賞に恥じぬ商品を、心を込めて製造して参る所存でございますので、今後ともご指導、ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願い申し上げます」
【審査所見(浅漬物の部)】
例年通り、野沢菜(浅漬)においては、優れたものが多く出品され、甲乙つけがたかった。受賞品は、色沢、風味に優れ、味のバランスが取れていた。カリウムを多く含む昆布を使用している製品が多く出されていたが、ナトリウム(塩分)、カリウムのバランスを考えると、健康機能性の観点からは理に適っているので、これからの方向性の一つであろう。また、ズッキーニなどを利用したものなど意欲的な製品も見られ、今後が期待される
【審査所見(本漬物の部)】
本年度は、ここ数年例にないほどの猛暑日が続き、野菜の質が心配された。野沢菜では筋っぽさと苦みが、ナスやウリでは皮が固いなど、漬物加工処理だけでは対応しきれない致し方ない面もある。一部塩味が強いものも見られたが、全体としては、調味や下処理に工夫がなされ、丁寧に仕上げてある出品物が多かった。また、しょうがや梅など味付けに工夫した製品もあり、将来性が期待できる。
富井義裕理事の開会のことば、宮城俊木常任理事による受賞者発表に続き、古越理事長が挨拶。「コロナ禍により祝賀会の開催は実に4年ぶりとなる。審査委員長が講評で、どの商品も甲乙付け難く選ぶのに大変苦労したとおっしゃっていたが、この品評会によって全体のレベルアップが図られている証ではないか。今回は山形県の漬物組合が品評会を見学したいということで案内する機会にも恵まれた。多くの方々に支えられて成り立っている漬物品評会を今後も継続できるよう努めていく」と話した。
長野県農政部園芸畜産課野菜・特産係主事の高橋柚乃氏の来賓祝辞に続き、竹内武史理事が受賞者の言葉を代読した。
寺島進一理事の乾杯発声により祝賀会がスタート。出席者が受賞の喜びを分かち合いながら懇親を深めた。宴たけなわの中、鍋林株式会社ヘルスフーヅ事業部長野営業所の竹井茂氏が中締めの挨拶を行い、上原浩副理事長の閉会のことばで祝賀会は閉会した。
【受賞者コメント】
有坂社長(有坂食品)
「この度は栄誉ある農林水産大臣賞を頂き、感激しております。常日頃、安心安全な製品造りに努めておりますが、この様な賞を頂き、従業員をはじめ、漬物組合の皆様に感謝しております。今後も皆様のお力添えを頂きながらより良い製品造りに努めて参ります」
谷口社長(谷口醸造)
「この度は弊社の商品に対し、格別なるご評価を賜りましたこと、誠にありがたく、御礼申し上げます。これからも受賞に恥じぬ商品を、心を込めて製造して参る所存でございますので、今後ともご指導、ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願い申し上げます」
【審査所見(浅漬物の部)】
例年通り、野沢菜(浅漬)においては、優れたものが多く出品され、甲乙つけがたかった。受賞品は、色沢、風味に優れ、味のバランスが取れていた。カリウムを多く含む昆布を使用している製品が多く出されていたが、ナトリウム(塩分)、カリウムのバランスを考えると、健康機能性の観点からは理に適っているので、これからの方向性の一つであろう。また、ズッキーニなどを利用したものなど意欲的な製品も見られ、今後が期待される
【審査所見(本漬物の部)】
本年度は、ここ数年例にないほどの猛暑日が続き、野菜の質が心配された。野沢菜では筋っぽさと苦みが、ナスやウリでは皮が固いなど、漬物加工処理だけでは対応しきれない致し方ない面もある。一部塩味が強いものも見られたが、全体としては、調味や下処理に工夫がなされ、丁寧に仕上げてある出品物が多かった。また、しょうがや梅など味付けに工夫した製品もあり、将来性が期待できる。
【2023(令和5)年12月21日第5148号6面】
<秋の叙勲・褒章> 前田節明氏が黄綬褒章 農水省で褒章伝達式挙行
令和5(2023)年秋の叙勲・褒章で、元全日本漬物協同組合連合会常務理事の前田節明氏(前田食品工業有限会社代表取締役会長)が、黄綬褒章を受章した(一部既報)。
褒章伝達式が11月13日、東京都千代田区の農林水産省7階講堂で行われ、前田氏が出席した。伝達式は国歌斉唱、褒章伝達、褒章着用、宮下一郎農林水産大臣祝辞の順に進行した。
前田氏は、「昭和36年に名古屋で開催された『第4回全国漬物展示品評会』で農林大臣賞を受賞したことがきっかけとなり、高菜漬一筋でやっていく道筋ができました。昭和40年代まではホール物の高菜漬を樽で販売していましたが、包装技術の発達で刻み物の小袋製品を製造できるようになりました。当時は考えていませんでしたが、今は惣菜や料理の素材として高菜漬が利用されています。今後も品質にこだわり、高菜漬の良さを認めてもらえるよう努力していきたい」と語っている。
前田氏は昭和16年4月30日生まれ、82歳。同36年4月より家業の前田元次商店に入社し、食品製造業の実務を通じて、知識と経験を積み重ね、高菜栽培の増産を図ることを目的に、産地の整備や生産者の指導育成に力を入れてきた。
同56年10月には代表取締役社長に就任し、創業当初より国産原料を使用した製品への拘りを現在まで貫き、国内産の安心、安全、健康を目標にして、商品作りに努めた。
平成19年には、幻の高菜と呼ばれた「相知高菜漬」の製品化に取り組み、見事に復活を遂げた。平成25年に、農林水産省が所管する地域食品ブランドの表示基準「本場の本物」に認定。平成27年5月には、世界食の博覧会「イタリア・ミラノ国際博覧会」へ出品し、「相知高菜漬」のおにぎりショーを実演して世界から好評を博した。
業界組合活動としては、平成11年4月に佐賀県漬物工業協同組合の理事長に就任。強力なリーダーシップと豊富な経験に裏付けられた先見性、指導力を認められ、九州山口漬物協会の要職にも就き、業界振興に貢献してきた。
全日本漬物協同組合連合会(全漬連)では、平成15年から19年まで理事、19年から25年まで常務理事として在任し、その間、原料総合対策委員会菜漬委員会高菜部会部会長、地域特産品委員会委員長を歴任。また、同連合会の評議委員会委員も務め、同連合会の運営と業界発展に尽力した。
同氏の全漬連での理事、常務理事の在任期間は10年の長期に及んでおり、今日の漬物業界の発展の礎として大きく貢献し、その功績は誠に大なるものである。
伝達式終了後、受章者各氏は皇居に参内し、天皇陛下に拝謁。前田氏は「このたびの受章は皆様のおかげです。衷心より感謝申し上げます。また拝謁の栄を賜り、陛下に直接お声をかけていただき、生涯の喜びです」と重ねて感謝の念を表明した。
【2023(令和5)年12月1日第5147号1面】
電子版 九州うまかモン 前田食品工業
https://www.syokuryou-shinbun.com/pages/299/
褒章伝達式が11月13日、東京都千代田区の農林水産省7階講堂で行われ、前田氏が出席した。伝達式は国歌斉唱、褒章伝達、褒章着用、宮下一郎農林水産大臣祝辞の順に進行した。
前田氏は、「昭和36年に名古屋で開催された『第4回全国漬物展示品評会』で農林大臣賞を受賞したことがきっかけとなり、高菜漬一筋でやっていく道筋ができました。昭和40年代まではホール物の高菜漬を樽で販売していましたが、包装技術の発達で刻み物の小袋製品を製造できるようになりました。当時は考えていませんでしたが、今は惣菜や料理の素材として高菜漬が利用されています。今後も品質にこだわり、高菜漬の良さを認めてもらえるよう努力していきたい」と語っている。
前田氏は昭和16年4月30日生まれ、82歳。同36年4月より家業の前田元次商店に入社し、食品製造業の実務を通じて、知識と経験を積み重ね、高菜栽培の増産を図ることを目的に、産地の整備や生産者の指導育成に力を入れてきた。
同56年10月には代表取締役社長に就任し、創業当初より国産原料を使用した製品への拘りを現在まで貫き、国内産の安心、安全、健康を目標にして、商品作りに努めた。
平成19年には、幻の高菜と呼ばれた「相知高菜漬」の製品化に取り組み、見事に復活を遂げた。平成25年に、農林水産省が所管する地域食品ブランドの表示基準「本場の本物」に認定。平成27年5月には、世界食の博覧会「イタリア・ミラノ国際博覧会」へ出品し、「相知高菜漬」のおにぎりショーを実演して世界から好評を博した。
業界組合活動としては、平成11年4月に佐賀県漬物工業協同組合の理事長に就任。強力なリーダーシップと豊富な経験に裏付けられた先見性、指導力を認められ、九州山口漬物協会の要職にも就き、業界振興に貢献してきた。
全日本漬物協同組合連合会(全漬連)では、平成15年から19年まで理事、19年から25年まで常務理事として在任し、その間、原料総合対策委員会菜漬委員会高菜部会部会長、地域特産品委員会委員長を歴任。また、同連合会の評議委員会委員も務め、同連合会の運営と業界発展に尽力した。
同氏の全漬連での理事、常務理事の在任期間は10年の長期に及んでおり、今日の漬物業界の発展の礎として大きく貢献し、その功績は誠に大なるものである。
伝達式終了後、受章者各氏は皇居に参内し、天皇陛下に拝謁。前田氏は「このたびの受章は皆様のおかげです。衷心より感謝申し上げます。また拝謁の栄を賜り、陛下に直接お声をかけていただき、生涯の喜びです」と重ねて感謝の念を表明した。
【2023(令和5)年12月1日第5147号1面】
電子版 九州うまかモン 前田食品工業
https://www.syokuryou-shinbun.com/pages/299/
秋の褒章 前田節明氏が黄綬褒章を受章
政府は令和5(2023)年秋の褒章受章者を2日、公表した。元全日本漬物協同組合連合会常務理事で前田食品工業有限会社代表取締役会長の前田節明氏が黄綬褒章を受章した。
前田氏は昭和16年4月30日生まれ、82歳。同36年4月より家業の前田元次商店に入社し、食品製造業の実務を通じて、知識と経験を積み重ね、高菜栽培の増産を図ることを目的に、産地の整備や生産者の指導育成に力を入れ、同37年7月には、有田漬け込み工場を増設し生産体制の強化を図った。
同56年10月には代表取締役社長に就任し、創業当初より国産原料を使用した製品への拘りを現在まで貫き、国内産の安心、安全、健康を目標にして、商品作りに努めた。平成19年には、幻の高菜と呼ばれた「相知高菜漬」の製品化に取り組み、見事に復活を遂げた。
平成11年4月に佐賀県漬物工業協同組合の理事長に就任。強力なリーダーシップと豊富な経験に裏付けられた先見性、指導力を認められ、九州山口漬物協会の要職にも就き、業界振興に貢献してきた。
全日本漬物協同組合連合会(全漬連)では、平成15年から19年まで理事、19年から25年まで常務理事として在任し、その間、原料総合対策委員会菜漬委員会高菜部会部会長、地域特産品委員会委員長を歴任。また、同連合会の評議委員会委員も務め、同連合会の運営と業界発展に尽力した。
同氏の全漬連での理事、常務理事の在任期間は10年の長期に及んでおり、今日の漬物業界の発展の礎として大きく貢献し、その功績は誠に大なるものである。なお、前田氏の褒章伝達式は、13日に行われる。
同56年10月には代表取締役社長に就任し、創業当初より国産原料を使用した製品への拘りを現在まで貫き、国内産の安心、安全、健康を目標にして、商品作りに努めた。平成19年には、幻の高菜と呼ばれた「相知高菜漬」の製品化に取り組み、見事に復活を遂げた。
平成11年4月に佐賀県漬物工業協同組合の理事長に就任。強力なリーダーシップと豊富な経験に裏付けられた先見性、指導力を認められ、九州山口漬物協会の要職にも就き、業界振興に貢献してきた。
全日本漬物協同組合連合会(全漬連)では、平成15年から19年まで理事、19年から25年まで常務理事として在任し、その間、原料総合対策委員会菜漬委員会高菜部会部会長、地域特産品委員会委員長を歴任。また、同連合会の評議委員会委員も務め、同連合会の運営と業界発展に尽力した。
同氏の全漬連での理事、常務理事の在任期間は10年の長期に及んでおり、今日の漬物業界の発展の礎として大きく貢献し、その功績は誠に大なるものである。なお、前田氏の褒章伝達式は、13日に行われる。
【2023(令和5)年11月11日第5145号1面】
電子版 九州うまかモン 前田食品工業
長野県漬物品評会 「有坂食品」「谷口醸造」に農水大臣賞
計208品が出品
令和5年度長野県園芸特産振興展(主催i=長野県・長野県園芸特産振興展推進協議会)の第67回漬物品評会で、浅漬物の部では有坂食品株式会社(南佐久郡小海町大字小海)の「野沢菜漬」が、本漬物の部で谷口醸造株式会社(飯田市鼎)の「若もぎみそ胡瓜」が、最高の栄誉である農林水産大臣賞に選出された。
表彰式は11月22日、長野市のホテル信濃路にて開催され、長野県漬物協同組合の古越三幸理事長、農林水産大臣賞を受賞した有坂食品の有坂富夫社長、谷口醸造の谷口春之社長らが出席、各賞入賞者に表彰状が授与された。
今年の漬物品評会には浅漬物の部103点、本漬物の部105点の計208点が出品され、浅漬物の部は東京家政大学大学院客員教授の宮尾茂雄氏ら、本漬物の部は高崎健康福祉大学農学部教授の松岡寛樹氏らが、公正かつ厳正に審査した。【詳細別号】
表彰式は11月22日、長野市のホテル信濃路にて開催され、長野県漬物協同組合の古越三幸理事長、農林水産大臣賞を受賞した有坂食品の有坂富夫社長、谷口醸造の谷口春之社長らが出席、各賞入賞者に表彰状が授与された。
今年の漬物品評会には浅漬物の部103点、本漬物の部105点の計208点が出品され、浅漬物の部は東京家政大学大学院客員教授の宮尾茂雄氏ら、本漬物の部は高崎健康福祉大学農学部教授の松岡寛樹氏らが、公正かつ厳正に審査した。【詳細別号】
【2023(令和5)年12月1日第5147号1面】
土壌医の会全国協議会(野口勝憲会長)では、2023年度(令和5年度)第7回全国交流大会を11月28日、全水道会館(東京都文京区)で開催。同協議会と一般財団法人日本土壌協会(松本聰会長)が共催する「優良土づくり推進活動表彰」の表彰式が行われ、株式会社新進(籠島正雄社長、東京都千代田区)生産本部購買部課長の五十嵐学氏が、日本土壌協会会長賞を受賞した。
この表彰は、土壌診断等に基づく作物生育改善や土づくりの普及活動を推進していくため、毎年度、優れた業績をあげた土壌医の会の正会員及び資格登録者、優れた活動成果をあげた各地区の土壌医の会に対し、農林水産省農産局長賞、日本土壌協会会長賞、土壌医の会全国協議会会長賞の授与と表彰を行っている。
新進の五十嵐氏は、同社の業務にも深く関わる土づくりの専門家「土壌医」の資格を取得している。同資格は合格率21%の「土壌医検定1級」に合格しなければ取得できないもので、全国でも255人(2022年度3月末現在)しか保有していない。
五十嵐氏の受賞内容は、群馬県のレタス栽培において収穫ができなかった圃場(レタスハウス)で、土壌診断・生育診断を行い、土壌に集積された塩類を除去する施策及び施肥設計を検討、実施した結果、収穫に成功したもの。
応募提出時にはこの内容を分かりやすく適切な分析数値や写真も含めてまとめたことが高く評価され、受賞につながった。土壌医としての技術・知識・経験がいかんなく発揮された事例として、今後の農業技術の発展に大いに寄与すると思われる。
交流大会では農林水産省農産局農業環境対策課の松本賢英課長も来賓として出席。同表彰の審査講評が日本土壌協会の瀬川雅裕専務理事より行われた。五十嵐氏には、日本土壌協会の猪股敏郎副会長より賞状と副賞が授与された。
この表彰は、土壌診断等に基づく作物生育改善や土づくりの普及活動を推進していくため、毎年度、優れた業績をあげた土壌医の会の正会員及び資格登録者、優れた活動成果をあげた各地区の土壌医の会に対し、農林水産省農産局長賞、日本土壌協会会長賞、土壌医の会全国協議会会長賞の授与と表彰を行っている。
新進の五十嵐氏は、同社の業務にも深く関わる土づくりの専門家「土壌医」の資格を取得している。同資格は合格率21%の「土壌医検定1級」に合格しなければ取得できないもので、全国でも255人(2022年度3月末現在)しか保有していない。
五十嵐氏の受賞内容は、群馬県のレタス栽培において収穫ができなかった圃場(レタスハウス)で、土壌診断・生育診断を行い、土壌に集積された塩類を除去する施策及び施肥設計を検討、実施した結果、収穫に成功したもの。
応募提出時にはこの内容を分かりやすく適切な分析数値や写真も含めてまとめたことが高く評価され、受賞につながった。土壌医としての技術・知識・経験がいかんなく発揮された事例として、今後の農業技術の発展に大いに寄与すると思われる。
交流大会では農林水産省農産局農業環境対策課の松本賢英課長も来賓として出席。同表彰の審査講評が日本土壌協会の瀬川雅裕専務理事より行われた。五十嵐氏には、日本土壌協会の猪股敏郎副会長より賞状と副賞が授与された。
その後、受賞者による事例発表が行われ、五十嵐氏は「レタスハウスでの塩類集積改善」の演題で発表。
新進に漬物用キュウリ、福神漬用のナタマメなどを供給している農事法人ジャパン・ミネラル・ファーム株式会社(赤坂晴久社長、群馬県邑楽郡)のハウス栽培で2年連続レタスが収穫できないという話を聞き、土壌改善に取り組んだ。
土壌分析して施肥設計を行ったが収穫に至らず、改めて土壌分析を行ったところ塩基飽和度、EC(=電気伝導度、土壌中にある様々な物質のイオン濃度の総量)等が高く、塩類集積であることが判明。潅水除塩と緑肥除塩(ソルゴーを使用)に取り組んだ。
除塩後の分析結果をみて肥料成分が十分に残っていると判断し、無施肥での栽培を行ったところ、潅水、緑肥ともに一部を除いて4年目にして初めて収穫でき、さらに無施肥によるコスト削減も実現した。今後、除塩をする場合は地下水への環境負荷が大きい潅水除塩より、緑肥を使用して土壌の物理性、化学性も改善していくこととなった。
五十嵐氏は土壌医としてのこれらの経験から、「今後、食品の製造・販売を行う加工業者からも“土壌医検定資格者”がもっと出てきて、土づくりから野菜の加工食品を作り上げるという動きが広がっていけば良いと思う」とまとめた。
【2023(令和5)年12月1日第5147号14面】
土壌医の会全国協議会 https://soil-doctor.net/
新進に漬物用キュウリ、福神漬用のナタマメなどを供給している農事法人ジャパン・ミネラル・ファーム株式会社(赤坂晴久社長、群馬県邑楽郡)のハウス栽培で2年連続レタスが収穫できないという話を聞き、土壌改善に取り組んだ。
土壌分析して施肥設計を行ったが収穫に至らず、改めて土壌分析を行ったところ塩基飽和度、EC(=電気伝導度、土壌中にある様々な物質のイオン濃度の総量)等が高く、塩類集積であることが判明。潅水除塩と緑肥除塩(ソルゴーを使用)に取り組んだ。
除塩後の分析結果をみて肥料成分が十分に残っていると判断し、無施肥での栽培を行ったところ、潅水、緑肥ともに一部を除いて4年目にして初めて収穫でき、さらに無施肥によるコスト削減も実現した。今後、除塩をする場合は地下水への環境負荷が大きい潅水除塩より、緑肥を使用して土壌の物理性、化学性も改善していくこととなった。
五十嵐氏は土壌医としてのこれらの経験から、「今後、食品の製造・販売を行う加工業者からも“土壌医検定資格者”がもっと出てきて、土づくりから野菜の加工食品を作り上げるという動きが広がっていけば良いと思う」とまとめた。
【2023(令和5)年12月1日第5147号14面】
土壌医の会全国協議会 https://soil-doctor.net/
秋の褒章・叙勲 大羽恭史氏が旭日双光章
前田節明氏は黄綬褒章を受章
政府は令和5(2023)年秋の褒章受章者を2日、叙勲受章者を3日にそれぞれ公表。叙勲では元全日本漬物協同組合連合会副会長で東海漬物株式会社代表取締役会長の大羽恭史氏が旭日双光章を受章、褒章では元全日本漬物協同組合連合会常務理事で前田食品工業有限会社代表取締役会長の前田節明氏が黄綬褒章を受章した。
勲章伝達式は10日、東京都千代田区の農林水産省7階講堂で行われ、大羽氏が令夫人を伴い出席した。伝達式は、国歌斉唱、勲章伝達、勲章着用、宮下一郎農林水産大臣祝辞の順に進行。伝達式終了後、受章者各氏は皇居に移動し、天皇陛下に拝謁した。
旭日双光章を受章した大羽氏は、「皆さんのおかげでこのような場に出席することができ、心から感謝している。業界に携わって今年で46年、このような形で表彰されたことは望外の幸福であり、光栄の極み。今後はこの叙勲を心の支えとして、業界のさらなる発展また国内農産物生産の支援へと広げたいと考えている。これからも格別なご厚情、ご支援を賜りますよう謹んでお願い申し上げる」と述べた。
旭日双光章を受章した大羽氏は、「皆さんのおかげでこのような場に出席することができ、心から感謝している。業界に携わって今年で46年、このような形で表彰されたことは望外の幸福であり、光栄の極み。今後はこの叙勲を心の支えとして、業界のさらなる発展また国内農産物生産の支援へと広げたいと考えている。これからも格別なご厚情、ご支援を賜りますよう謹んでお願い申し上げる」と述べた。
大羽氏は愛知県豊橋市上野町生まれ、73歳。1999年に東海漬物株式会社の社長に就任。当時149億円だった売上を229億円(2022年8月決算)まで伸ばすなど業績を拡大。現在、関係会社7社を含み東海漬物グループ全体の売上は292億円。
熟うま辛「こくうま」キムチは100億円商材に成長し、業界を代表する「きゅうりのキューちゃん」は、発売59年のロングセラー商品として広く知られている。その他、スライス沢庵や調味浅漬の開発を進めている。
漬物文化継承のため、公益社団法人愛知県漬物協会会員各社の工場見学会を実施する他、食育後援活動として「ぬか漬け教室」を開催し、平成30年度には1万1000人を超える参加があるなど、漬物文化の普及啓発に貢献した。
業界関係では、2011年5月から10年に亘り愛知県漬物協会の会長を務め、「漬物技術研究会」を開催するなど、漬物生産を担う会員企業の衛生手法の向上に取り組むとともに、全漬連と協力し、会員企業の浅漬生産の課題発見アンケート調査を継続して行うことで会員企業の助け合い、協力して食の安全・安心を推進した。
その他、発酵漬物認定制度を作り、業界の地位向上に貢献。また、白菜収穫の機械化を起用し、生産性向上に貢献した。
前田氏は昭和16年4月30日生まれ、82歳。同36年4月より家業の前田元次商店に入社し、食品製造業の実務を通じて、知識と経験を積み重ね、高菜栽培の増産を図ることを目的に、産地の整備や生産者の指導育成に力を入れ、同37年7月には、有田漬け込み工場を増設し生産体制の強化を図った。
同56年10月には代表取締役社長に就任し、創業当初より国産原料を使用した製品への拘りを現在まで貫き、国内産の安心、安全、健康を目標にして、商品作りに努めた。平成19年には、幻の高菜と呼ばれた「相知高菜漬」の製品化に取り組み、見事に復活を遂げた。
平成11年4月に佐賀県漬物工業協同組合の理事長に就任。強力なリーダーシップと豊富な経験に裏付けられた先見性、指導力を認められ、九州山口漬物協会の要職にも就き、業界振興に貢献してきた。
全日本漬物協同組合連合会(全漬連)では、平成15年から19年まで理事、19年から25年まで常務理事として在任し、その間、原料総合対策委員会菜漬委員会高菜部会部会長、地域特産品委員会委員長を歴任。また、同連合会の評議委員会委員も務め、同連合会の運営と業界発展に尽力した。
同氏の全漬連での理事、常務理事の在任期間は10年の長期に及んでおり、今日の漬物業界の発展の礎として大きく貢献し、その功績は誠に大なるものである。なお、前田氏の褒章伝達式は、13日に行われる。
同56年10月には代表取締役社長に就任し、創業当初より国産原料を使用した製品への拘りを現在まで貫き、国内産の安心、安全、健康を目標にして、商品作りに努めた。平成19年には、幻の高菜と呼ばれた「相知高菜漬」の製品化に取り組み、見事に復活を遂げた。
平成11年4月に佐賀県漬物工業協同組合の理事長に就任。強力なリーダーシップと豊富な経験に裏付けられた先見性、指導力を認められ、九州山口漬物協会の要職にも就き、業界振興に貢献してきた。
全日本漬物協同組合連合会(全漬連)では、平成15年から19年まで理事、19年から25年まで常務理事として在任し、その間、原料総合対策委員会菜漬委員会高菜部会部会長、地域特産品委員会委員長を歴任。また、同連合会の評議委員会委員も務め、同連合会の運営と業界発展に尽力した。
同氏の全漬連での理事、常務理事の在任期間は10年の長期に及んでおり、今日の漬物業界の発展の礎として大きく貢献し、その功績は誠に大なるものである。なお、前田氏の褒章伝達式は、13日に行われる。
【2023(令和5)年11月11日第5145号1面】
カネハツ食品 「食品ロス削減推進表彰」
消費者庁長官賞を受賞
「令和5年度食品ロス削減推進表彰」の消費者庁長官賞にカネハツ食品株式会社(加藤英敏社長、愛知県名古屋市)が選定された。「食品ロス削減推進表彰」は、消費者庁と環境省が、食品ロス削減の取組を広く国民運動として展開していくことを目的に、食品ロスの削減に効果的かつ波及効果が期待できる、食品ロス削減の推進に資する取組を行った者に対して表彰を行うもの。
令和5年度は93件の応募があり、その中から、貢献・成果、波及・将来性等について審査委員会で議論を行い、内閣府特命担当大臣(消費者及び食品安全)賞1点、環境大臣賞1点、消費者庁長官賞2点、環境事務次官賞2点、審査委員会委員長賞4点、審査委員会特別賞1点を推薦し、受賞者が決定した。
表彰式は、令和5年10月30日に石川県金沢市で開催された「食品ロス削減全国大会 in 金沢」のプログラムの一つとして実施され、加藤社長が出席し、新井ゆたか消費者庁長官から表彰状を授与された。
カネハツ食品では、2020年12月より愛知県下の子ども食堂や学習支援団体の後方支援を行う「一般社団法人愛知子ども応援プロジェクト」との協働により、自社や活動に賛同した多くの同業他社の出荷期限を過ぎた食品を集め、子ども食堂への食料支援活動を実施。中間支援団体や配送業者と各地区で最適な配送システムを構築し、県内をはじめ、東京都や大阪府等各方面へ月に1・5万~2万パックの食料を支援した(2023年6月時点で総計94・4万パック)。
令和5年度は93件の応募があり、その中から、貢献・成果、波及・将来性等について審査委員会で議論を行い、内閣府特命担当大臣(消費者及び食品安全)賞1点、環境大臣賞1点、消費者庁長官賞2点、環境事務次官賞2点、審査委員会委員長賞4点、審査委員会特別賞1点を推薦し、受賞者が決定した。
表彰式は、令和5年10月30日に石川県金沢市で開催された「食品ロス削減全国大会 in 金沢」のプログラムの一つとして実施され、加藤社長が出席し、新井ゆたか消費者庁長官から表彰状を授与された。
カネハツ食品では、2020年12月より愛知県下の子ども食堂や学習支援団体の後方支援を行う「一般社団法人愛知子ども応援プロジェクト」との協働により、自社や活動に賛同した多くの同業他社の出荷期限を過ぎた食品を集め、子ども食堂への食料支援活動を実施。中間支援団体や配送業者と各地区で最適な配送システムを構築し、県内をはじめ、東京都や大阪府等各方面へ月に1・5万~2万パックの食料を支援した(2023年6月時点で総計94・4万パック)。
定期配送以外にも、お正月商品等季節商品の食料支援も実施。賛同企業が増えつつあり、”誰も取りこぼさない社会の実現”に向けた地域社会の発展に貢献している。
令和5年度食品ロス削減推進表彰には「子ども食堂の支援を通じて誰も取りこぼさない社会へ」というテーマで応募。多数のメーカーと連携して子ども食堂への支援を精力的に行っている点や、中間支援団体や配送業者と連携して配送システムを構築し、継続的な支援につなげている点が高く評価され、今回の受賞となった。
受賞にあたり、加藤社長は「たくさんの方々のご協力によりこうした賞を受賞できたことに心より感謝申し上げたい。今後も食品ロスを出さないように取り組むことを第一に、もし食品ロスが出ればその受け皿になっていく。この取組を食品業界にさらに広く水平展開していきたい」とコメントした。
令和5年度食品ロス削減推進表彰には「子ども食堂の支援を通じて誰も取りこぼさない社会へ」というテーマで応募。多数のメーカーと連携して子ども食堂への支援を精力的に行っている点や、中間支援団体や配送業者と連携して配送システムを構築し、継続的な支援につなげている点が高く評価され、今回の受賞となった。
受賞にあたり、加藤社長は「たくさんの方々のご協力によりこうした賞を受賞できたことに心より感謝申し上げたい。今後も食品ロスを出さないように取り組むことを第一に、もし食品ロスが出ればその受け皿になっていく。この取組を食品業界にさらに広く水平展開していきたい」とコメントした。
【2023(令和5)年11月11日第5145号2面】
カネハツ食品
本紙関連5社が表彰の栄に
令和5年度第68回食品衛生功労者・食品衛生優良施設表彰式(主催:厚生労働省、公益社団法人日本食品衛生協会)が19日、明治座(東京・日本橋)で執り行われた。
本紙関連では、厚生労働大臣表彰之部の食品衛生優良施設として、太子食品工業株式会社田子工場(青森県)、株式会社大つる(大阪市)の2社が表彰を受けた。日本食品衛生協会会長表彰之部では、食品衛生優良施設として株式会社春月(長野県)、井上梅干食品株式会社(和歌山県)、株式会社太堀日光工場(栃木県)の3社が表彰の栄に浴した。
この表彰の趣旨は、食品衛生にかかる諸問題に対処するため、行政においては監視、検査体制の整備、自主衛生管理体制の指導強化をはじめ規格基準の設定等各種の施策を推進している。また、日本食品衛生協会においても食品の製造、販売に携わる者の自主的な食品衛生管理体制の充実、食品衛生技術の向上等を目的とした諸事業を通じ、食品の安全確保を図っている。
この期にあたり、食品衛生の一層の向上を図り、国民の食生活の安全と健康の増進に寄与するため、食品衛生全国大会を実施し、食品衛生功労者・食品衛生優良施設を表彰している。
今年度は、厚生労働大臣表彰で功労者193名、優良施設83施設、日本食品衛生協会会長表彰で功労者316名、優良施設184施設が受賞。また、食品衛生行政担当者178名に、食品衛生協会会長感謝状が贈られた。
令和5年度第68回食品衛生功労者・食品衛生優良施設表彰式(主催:厚生労働省、公益社団法人日本食品衛生協会)が19日、明治座(東京・日本橋)で執り行われた。
本紙関連では、厚生労働大臣表彰之部の食品衛生優良施設として、太子食品工業株式会社田子工場(青森県)、株式会社大つる(大阪市)の2社が表彰を受けた。日本食品衛生協会会長表彰之部では、食品衛生優良施設として株式会社春月(長野県)、井上梅干食品株式会社(和歌山県)、株式会社太堀日光工場(栃木県)の3社が表彰の栄に浴した。
この表彰の趣旨は、食品衛生にかかる諸問題に対処するため、行政においては監視、検査体制の整備、自主衛生管理体制の指導強化をはじめ規格基準の設定等各種の施策を推進している。また、日本食品衛生協会においても食品の製造、販売に携わる者の自主的な食品衛生管理体制の充実、食品衛生技術の向上等を目的とした諸事業を通じ、食品の安全確保を図っている。
この期にあたり、食品衛生の一層の向上を図り、国民の食生活の安全と健康の増進に寄与するため、食品衛生全国大会を実施し、食品衛生功労者・食品衛生優良施設を表彰している。
今年度は、厚生労働大臣表彰で功労者193名、優良施設83施設、日本食品衛生協会会長表彰で功労者316名、優良施設184施設が受賞。また、食品衛生行政担当者178名に、食品衛生協会会長感謝状が贈られた。
受賞者の栄誉を称える
午前10時から行われた令和5年度食品衛生功労者・食品衛生優良施設表彰式では、各受賞者の氏名・施設名が映像で紹介され、選考経過報告、表彰状授与、受賞者代表謝辞と進行した。
挨拶に立った公益社団法人日本食品衛生協会の福士博司副会長は、「今回受賞された方々には、日頃より食品衛生管理体制の充実と食品衛生技術の向上に尽力されていることに大変感謝するとともに、今回の受賞を心よりお祝い申し上げる」と受賞者を称えた。
厚生労働大臣表彰之部で優良施設表彰を受けた太子食品工業株式会社からは管理本部の小森靖マネージャーが表彰式に出席し、会社として「緑に囲まれた自然豊かな青森県田子町で、1981年12月に操業を開始し、北の大豆納豆をはじめとするこだわりの納豆を専門に製造しており、今後もお客様に美味しく召し上がって頂ける安全な商品を造り続けていく」とコメントを発表した。
同表彰を受けた株式会社大つるからは、澤井妙子専務が出席。受賞に際し「品質管理には力を入れており、各方面からご評価をいただいている。今回の受賞は、これまで以上に大変うれしく思っている」と語った。
日本食品衛生協会会長表彰之部で、優良施設表彰を受けた株式会社春月からは、本田寛志会長と令夫人の智子氏が出席。同社代表取締役の本田達史氏は受賞に際し、「食品製造の企業として、視察にきていただくバイヤーに対しても恥ずかしくないよう、毎日の清掃はもちろん、年2~3回は業者を入れて徹底清掃をしている。今回受賞できて大変うれしい」とコメントした。
同賞を受賞した井上梅干食品株式会社の花村裕美子常務は、「当社は県のHACCPを取得し、私は南紀食品衛生協会で指導員をやらせていただいているので、今回の受賞は喜びもひとしおだ」と語った。
来賓として挨拶した山東昭子参議院議員は「日本を訪れる諸外国の方々からは和食をほめて頂くが、その和食を提供する日本の施設は世界に誇れる水準にあると思う。これからも食品衛生の向上に努めてほしい」とエールを贈った。
【2023(令和5)年10月21日第5143号1,10面】
厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_35650.html
午前10時から行われた令和5年度食品衛生功労者・食品衛生優良施設表彰式では、各受賞者の氏名・施設名が映像で紹介され、選考経過報告、表彰状授与、受賞者代表謝辞と進行した。
挨拶に立った公益社団法人日本食品衛生協会の福士博司副会長は、「今回受賞された方々には、日頃より食品衛生管理体制の充実と食品衛生技術の向上に尽力されていることに大変感謝するとともに、今回の受賞を心よりお祝い申し上げる」と受賞者を称えた。
厚生労働大臣表彰之部で優良施設表彰を受けた太子食品工業株式会社からは管理本部の小森靖マネージャーが表彰式に出席し、会社として「緑に囲まれた自然豊かな青森県田子町で、1981年12月に操業を開始し、北の大豆納豆をはじめとするこだわりの納豆を専門に製造しており、今後もお客様に美味しく召し上がって頂ける安全な商品を造り続けていく」とコメントを発表した。
同表彰を受けた株式会社大つるからは、澤井妙子専務が出席。受賞に際し「品質管理には力を入れており、各方面からご評価をいただいている。今回の受賞は、これまで以上に大変うれしく思っている」と語った。
日本食品衛生協会会長表彰之部で、優良施設表彰を受けた株式会社春月からは、本田寛志会長と令夫人の智子氏が出席。同社代表取締役の本田達史氏は受賞に際し、「食品製造の企業として、視察にきていただくバイヤーに対しても恥ずかしくないよう、毎日の清掃はもちろん、年2~3回は業者を入れて徹底清掃をしている。今回受賞できて大変うれしい」とコメントした。
同賞を受賞した井上梅干食品株式会社の花村裕美子常務は、「当社は県のHACCPを取得し、私は南紀食品衛生協会で指導員をやらせていただいているので、今回の受賞は喜びもひとしおだ」と語った。
来賓として挨拶した山東昭子参議院議員は「日本を訪れる諸外国の方々からは和食をほめて頂くが、その和食を提供する日本の施設は世界に誇れる水準にあると思う。これからも食品衛生の向上に努めてほしい」とエールを贈った。
【2023(令和5)年10月21日第5143号1,10面】
厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_35650.html
備後漬物 「吉野家お新香」 日経POSセレクションロングセラー賞
備後漬物株式会社(佐藤豊太郎社長、広島県福山市)が製造する「吉野家お新香カップ160g」が「日経POSセレクション2022ロングセラー」を受賞した。
7月下旬より、受賞エンブレムを掲載したパッケージにリニューアルする。
今回受賞した「吉野家お新香カップ160g」は、本社製造品の賞味期限はD+8日。関東工場製造品の賞味期限はD+9日。工場ごとに容器形態違いとなっている。
受賞エンブレム入での展開期間は、本社製造品が7月下旬~2024年6月末予定、関東工場製造品が8月上旬~2024年6月末を予定している。
日経POSセレクション2022ロングセラーは、2012年1月から2021年12月までの10年間で来店客千人当たりの販売金額が分類内1位、かつ、毎年連続して売上がある商品が受賞基準である。
7月下旬より、受賞エンブレムを掲載したパッケージにリニューアルする。
今回受賞した「吉野家お新香カップ160g」は、本社製造品の賞味期限はD+8日。関東工場製造品の賞味期限はD+9日。工場ごとに容器形態違いとなっている。
受賞エンブレム入での展開期間は、本社製造品が7月下旬~2024年6月末予定、関東工場製造品が8月上旬~2024年6月末を予定している。
日経POSセレクション2022ロングセラーは、2012年1月から2021年12月までの10年間で来店客千人当たりの販売金額が分類内1位、かつ、毎年連続して売上がある商品が受賞基準である。
【2023(令和5)年8月11日第5137号8面】
京都府漬物協同組合 福田正夫氏が「味の匠」に
食文化振興の指導的立場へ
【大阪支社】京都府漬物協同組合の福田正夫氏が「味の匠京のフードマイスター」に認定された。6月19日には京都ブライトンホテル(京都市上京区)にて認定書授与式並びに京都府知事表彰が執り行われた。
「味の匠京のフードマイスター」とは一般社団法人京都府食品産業協会(山本隆英会長)が、食育の普及啓発や食文化振興へ向けて指導的立場を担う、食品製造に永年従事し卓越した技能を有する人物を表彰するもの。
認定書を授与した山本会長は、「京都には観光客が戻ってきたが、物価高騰は続いている。当協会としては京都のブランドを向上させることで、値上げしても価値を認めてもらえるよう取り組んでいく。今回フードマイスターに認定された方々に助力いただきたい」とした。
また西脇隆俊府知事の代理で山下晃正副知事が府知事表彰に立ち、永年にわたる技術の研鑽と、食文化振興への活躍を称えた。
福田氏は昭和42年生まれの56歳。大学卒業と同時に家業の福田本店に入社。以来、京漬物一筋に技術を磨いてきた。食育活動にも積極的に取り組み、近隣学校の見学受入など実施している。京都漬協においても専務理事を務めて、京漬物のPRや市民向けの「つけものサロン」の運営に尽力するなど活躍してきた。
福田氏は「大変光栄なこと。フードマイスターには後進育成、食文化伝承が求められている。京都には移り住んでこられる方も多く、何もしなければ伝統的な文化は途絶えてしまう。能動的に食育に協力していきたい」と喜びと今後の意気込みを語った。
「味の匠京のフードマイスター」とは一般社団法人京都府食品産業協会(山本隆英会長)が、食育の普及啓発や食文化振興へ向けて指導的立場を担う、食品製造に永年従事し卓越した技能を有する人物を表彰するもの。
認定書を授与した山本会長は、「京都には観光客が戻ってきたが、物価高騰は続いている。当協会としては京都のブランドを向上させることで、値上げしても価値を認めてもらえるよう取り組んでいく。今回フードマイスターに認定された方々に助力いただきたい」とした。
また西脇隆俊府知事の代理で山下晃正副知事が府知事表彰に立ち、永年にわたる技術の研鑽と、食文化振興への活躍を称えた。
福田氏は昭和42年生まれの56歳。大学卒業と同時に家業の福田本店に入社。以来、京漬物一筋に技術を磨いてきた。食育活動にも積極的に取り組み、近隣学校の見学受入など実施している。京都漬協においても専務理事を務めて、京漬物のPRや市民向けの「つけものサロン」の運営に尽力するなど活躍してきた。
福田氏は「大変光栄なこと。フードマイスターには後進育成、食文化伝承が求められている。京都には移り住んでこられる方も多く、何もしなければ伝統的な文化は途絶えてしまう。能動的に食育に協力していきたい」と喜びと今後の意気込みを語った。
【2023(令和5)年7月11日第5134号6面】
京都府漬物協同組合
グローバルリーダー育成の拠点へ
学校法人東京農業大学(江口文陽学長)は、世田谷キャンパスで約10年にわたって講義棟、図書館、事務棟、研究棟の整備を行ってきたが、今年4月には「国際センター」が落成した。
国際センターのコンセプトは、「東京農大の叡智を世界に発信する『NODAI FLAGSHIP』となる」。東京農業大学の建学の精神「人物を畑に還す」を「人物を世界の畑に還す」に拡げて、国内外のグローバルリーダー育成の拠点を目指す。
1階には建学の祖・榎本武揚公由来の書や品を展示した「榎本ギャラリー」を配し、新たに「農大マルシェ」「サザコーヒー東京農大店」が開店。2階は「榎本ホール」等のホールや会議室、礼拝室、そして3FにはVisiting Professor用のオフィス、校友会オフィス等がある。国際会議や国際学会を実施でき、留学フェアや留学生懇談会など、様々な国際イベントの会場として、新たな学術交流・学生交流の拠点としての活用が期待されている。
今年8月3日には「国際センター開設記念シンポジウム」を開催する予定。
国際センターのコンセプトは、「東京農大の叡智を世界に発信する『NODAI FLAGSHIP』となる」。東京農業大学の建学の精神「人物を畑に還す」を「人物を世界の畑に還す」に拡げて、国内外のグローバルリーダー育成の拠点を目指す。
1階には建学の祖・榎本武揚公由来の書や品を展示した「榎本ギャラリー」を配し、新たに「農大マルシェ」「サザコーヒー東京農大店」が開店。2階は「榎本ホール」等のホールや会議室、礼拝室、そして3FにはVisiting Professor用のオフィス、校友会オフィス等がある。国際会議や国際学会を実施でき、留学フェアや留学生懇談会など、様々な国際イベントの会場として、新たな学術交流・学生交流の拠点としての活用が期待されている。
今年8月3日には「国際センター開設記念シンポジウム」を開催する予定。
【2023(令和5)年7月1日第5133号3面】
東京農業大学
群馬県漬物工業協同組合(武井均理事長)は5月19日、群馬県庁昭和庁舎にて令和5年度通常総会を開催した。
任期満了に伴う役員改選では、武井均理事長の再任が決議された他、総会終了後には武井理事長の群馬県総合表彰受賞が報告され、組合員よりお祝いの言葉が贈られた。
武井理事長は冒頭、日頃の活動協力へ謝意を示し、「コロナもだいぶ収まってきているので、組合事業をより活性化できるよう取り組んでいきたい」と挨拶した。
武井理事長が議長に就き執り行われた議事では、①令和4年度事業報告並びに収支決算承認の件、②令和5年度事業計画案並びに収支予算案決定の件、③経費の賦課徴収方法決定の件、④令和5年度における借入金残高の最高限度額の決定の件、⑤定款変更の件、⑥役員改選の件について、各議案の審議が行われ、全て原案通り承認された。
令和4年度は11月3日の「第32回ぐんまマラソン」においてエイドステーションで漬物配布を行った他、組合ブースで組合員の漬物を販売し、好評を博した。
また11月25日には、「子ども食堂ネットワーク群馬」へ漬物など約50㎏を寄贈するなど、食育やPR事業に取り組んだ。
今期事業計画としては、県内の農産物、スポーツ、文化事業イベントなどにおいて、県産漬物のPRを行う他、漬物工業に関わる研修会や技術勉強会などへ積極的に参加する。
また、令和4年度に立ち上げた輸出推進委員会により、輸出補助事業に取り組み、群馬の漬物を海外にもPRしていく方針が示された。
定款変更の件では、役員定数の見直しが行われ、役員の定数が8人以上11人以内に変更となった。
来賓として群馬県農政部ぐんまブランド推進課課長の高田裕美氏が祝辞を述べ、総会は閉会した。
総会終了後、群馬県漬物工業協同組合理事長で武井漬物製造株式会社会長の武井均氏が、令和5年度群馬県総合表彰を受賞したことが報告され、記念品が贈呈された。
当日、群馬会館にて開催された群馬県総合表彰式において、群馬県の山本一太県知事より表彰を受けた武井理事長は「こうした賞を受賞できたのは皆様のおかげで、本当に感謝している」と御礼の言葉を述べた。
関連産業会員紹介の後、会場を移して懇親会が開催され、組合員が今後の抱負を語り合った。
【新役員】理事長:武井均(武井漬物製造)、副理事長:村岡優年(村岡食品工業)、小山勝宏(コマックス)、常務理事:設楽英世(したら)、理事:小林昌美(新進)、深町義博(深町食品)、榎田雅俊(榎田醸造)、吉田和也(梅吉)、遠山昌子(赤城フーズ)、富澤誠祐(大利根漬)、監事:遠坂翼(遠坂商店)、水落亨介(中川漬物)
※敬称略
任期満了に伴う役員改選では、武井均理事長の再任が決議された他、総会終了後には武井理事長の群馬県総合表彰受賞が報告され、組合員よりお祝いの言葉が贈られた。
武井理事長は冒頭、日頃の活動協力へ謝意を示し、「コロナもだいぶ収まってきているので、組合事業をより活性化できるよう取り組んでいきたい」と挨拶した。
武井理事長が議長に就き執り行われた議事では、①令和4年度事業報告並びに収支決算承認の件、②令和5年度事業計画案並びに収支予算案決定の件、③経費の賦課徴収方法決定の件、④令和5年度における借入金残高の最高限度額の決定の件、⑤定款変更の件、⑥役員改選の件について、各議案の審議が行われ、全て原案通り承認された。
令和4年度は11月3日の「第32回ぐんまマラソン」においてエイドステーションで漬物配布を行った他、組合ブースで組合員の漬物を販売し、好評を博した。
また11月25日には、「子ども食堂ネットワーク群馬」へ漬物など約50㎏を寄贈するなど、食育やPR事業に取り組んだ。
今期事業計画としては、県内の農産物、スポーツ、文化事業イベントなどにおいて、県産漬物のPRを行う他、漬物工業に関わる研修会や技術勉強会などへ積極的に参加する。
また、令和4年度に立ち上げた輸出推進委員会により、輸出補助事業に取り組み、群馬の漬物を海外にもPRしていく方針が示された。
定款変更の件では、役員定数の見直しが行われ、役員の定数が8人以上11人以内に変更となった。
来賓として群馬県農政部ぐんまブランド推進課課長の高田裕美氏が祝辞を述べ、総会は閉会した。
総会終了後、群馬県漬物工業協同組合理事長で武井漬物製造株式会社会長の武井均氏が、令和5年度群馬県総合表彰を受賞したことが報告され、記念品が贈呈された。
当日、群馬会館にて開催された群馬県総合表彰式において、群馬県の山本一太県知事より表彰を受けた武井理事長は「こうした賞を受賞できたのは皆様のおかげで、本当に感謝している」と御礼の言葉を述べた。
関連産業会員紹介の後、会場を移して懇親会が開催され、組合員が今後の抱負を語り合った。
【新役員】理事長:武井均(武井漬物製造)、副理事長:村岡優年(村岡食品工業)、小山勝宏(コマックス)、常務理事:設楽英世(したら)、理事:小林昌美(新進)、深町義博(深町食品)、榎田雅俊(榎田醸造)、吉田和也(梅吉)、遠山昌子(赤城フーズ)、富澤誠祐(大利根漬)、監事:遠坂翼(遠坂商店)、水落亨介(中川漬物)
※敬称略
【2023(令和5)年6月16日第5131号2面】
飯田グループ 創業100周年記者会見 国内外の酒文化振興を後押し
【大阪支社】株式会社飯田(飯田豊彦社長、大阪府八尾市)は5月24日、シェラトン都ホテル大阪(大阪市)にてグループ創業100周年記者会見を執り行った。グループは現在、株式会社飯田を中心に23の企業から成る。連結売上高は約490億円。
会見に立った飯田社長は初めに同社の歴史を振り返り「1923年、飯田酒造場の末弟だった飯田弟一が八尾に酒の小売店を開業した。戦後に酒類卸問屋として再スタートを切り、現在へ至るまで卸売業が中核事業となった。私は1990年代後半から経営に携わり物流面の強化、輸入ワインの開発、酒米精米、乾燥麹製造など事業の多角化を推進してきた。特に米国における日本酒用酒米の約半分は当社が搗精している」と語った。
新型コロナウイルスによる業務筋への出荷減少は大きな痛手であり一時は赤字転落したと明かしつつも「業務改革に注力し、働き方の改善やオンライン発信の強化、システム導入による提案力の強化を実現し、大きく成長できた」と振り返った。
今後、重点的に強化していく事業の一つが海外マーケットへの挑戦。自社の白麹を使用したビールレシピを開発し、和風素材によるクラフトビールの新たなスタイル確立を目指す。また醸造家向けセミナーを開催し、海外における「SAKE文化」普及を支援していく。
国内では、酒のイメージを向上し市場の裾野を広げる活動へ注力する。『酒蔵萬流』、『日本ワイン紀行』などグループで発刊するメディア事業や、酒イベントの開催を強化していく。
飯田社長は「酒類業界全体を活性化する裏方として尽力する。人口減少や健康意識の高まりから、酒の消費量を増やすことは難しい。その分、酒のある豊かな生活を演出することで付加価値のある商品が選ばれる土壌を作り、単価向上を実現することが生き残りの道になると考えている」と見通しを示した。
会見に立った飯田社長は初めに同社の歴史を振り返り「1923年、飯田酒造場の末弟だった飯田弟一が八尾に酒の小売店を開業した。戦後に酒類卸問屋として再スタートを切り、現在へ至るまで卸売業が中核事業となった。私は1990年代後半から経営に携わり物流面の強化、輸入ワインの開発、酒米精米、乾燥麹製造など事業の多角化を推進してきた。特に米国における日本酒用酒米の約半分は当社が搗精している」と語った。
新型コロナウイルスによる業務筋への出荷減少は大きな痛手であり一時は赤字転落したと明かしつつも「業務改革に注力し、働き方の改善やオンライン発信の強化、システム導入による提案力の強化を実現し、大きく成長できた」と振り返った。
今後、重点的に強化していく事業の一つが海外マーケットへの挑戦。自社の白麹を使用したビールレシピを開発し、和風素材によるクラフトビールの新たなスタイル確立を目指す。また醸造家向けセミナーを開催し、海外における「SAKE文化」普及を支援していく。
国内では、酒のイメージを向上し市場の裾野を広げる活動へ注力する。『酒蔵萬流』、『日本ワイン紀行』などグループで発刊するメディア事業や、酒イベントの開催を強化していく。
飯田社長は「酒類業界全体を活性化する裏方として尽力する。人口減少や健康意識の高まりから、酒の消費量を増やすことは難しい。その分、酒のある豊かな生活を演出することで付加価値のある商品が選ばれる土壌を作り、単価向上を実現することが生き残りの道になると考えている」と見通しを示した。
【2023(令和5)年6月1日第5130号5面】
令和5年春の叙勲・褒章 岡田卓也氏が旭日大綬章 田沼氏、大沢氏も受章の栄に
政府は4月29日付けで令和5年春の叙勲・褒章受章者を発表した。本紙関連では、元ジャスコ社長の岡田卓也氏(イオングループ名誉会長)が旭日大綬章、元日本フードサービス協会会長の田沼千秋氏(グリーンハウス社長)が旭日中綬章、日本食研ホールディングス創業者の大沢一彦氏(同会長)が旭日小綬章を受章した。
岡田卓也氏
岡田氏は、イオンの前身であるジャスコの社是「商業を通じて地域社会へ奉仕しよう」を原点に「お客さまを原点に平和を追求し、人間を尊重し、地域社会に貢献する」を理念に掲げ、小売業の産業化を通じて地域社会がより豊かになることを願い、その発展に尽力してきた。また、日本小売業協会や日本チェーンストア協会などの各種団体の発足と発展にも寄与し、小売業の産業化へ向けた礎を築いてきた。
一方、環境保全活動や地域文化の振興、社会貢献活動などを積極的に行い、私財を投じて3つの財団を立ち上げ、その発展と拡大に努めた。「公益財団法人 イオン環境財団」では、世界各地での「植樹」活動をはじめ、環境教育などを実施し環境保全に寄与した。また「公益財団法人イオンワンパーセントクラブ」では、地域と連携し青少年の育成などの社会活動に努め、多くの人々が活動へ参画した。「公益財団法人岡田文化財団」では地域の芸術・文化の振興・発展と教育機会を設け、伝統産業の振興に努めた。
岡田氏は受章に際して、「このたびの春の叙勲を受章することに際し、身に余る光栄であると感じております。長きにわたり、共に小売業発展のためご尽力されてきた同志や、その経営を支えられた従業員の皆さまを含め、多くの方々に支えられたことに感謝しております。今回の叙勲は、小売業の重要性が社会的に認識されたと感じており、日本の小売業全体としても大変栄誉あることで、重ねて、関係者の皆さまに厚く御礼申し上げます。これからも、小売業のさらなる発展を願い、地域社会への貢献に引き続き寄与して参ります」と述べている。
田沼千秋氏
田沼氏は、1975年4月に野村證券入社、1977年4月にグリーンハウス入社、1981年3月同社取締役、同年12月グリーンハウスフーズ代表取締役社長(現任)、1993年6月グリーンハウス代表取締役社長に就任(現任)。
社業を通じた外食産業の発展と国民の食生活・食文化の向上に尽力するとともに、食を基軸とした社会的活動にも努め、国内には例を見ない総合的なホスピタリティ企業グループとして食に関わる産業全体に貢献してきた功績などが評価されたもの。
外食産業の団体である一般社団法人日本フードサービス協会の会長を、2008年5月~2010年5月まで務めた(現理事)。
田沼氏は受章に際し「このたびの叙勲の栄に浴しましたことは、お客様、お取引先、関係省庁、グリーンハウスグループの社員スタッフおよび、フードサービス業界の皆さまを始めとする関係各位のご指導と、ご支援の賜物であると心より感謝申し上げます。これからも社会とお客様のニーズに寄り添い、食を通して多くの人に喜んでいただける事業をより一層伸ばしていくことで、産業の発展や豊かな社会の実現に貢献すべく努力を重ねてまいりたいと思います」と述べている。
大沢一彦氏
大沢氏は1971年に日本食研の前身となる会社を創業。1975年に商号を日本食研株式会社に変更。焼肉などのタレ分野で出荷量日本一、グループ売上高1200億円超の会社へと育てた。現在は日本食研ホールディングス株式会社の代表取締役会長。
社業だけでなく愛媛県食品産業協議会、愛媛県異業種交流研究会でいずれも20年間会長を務めたのをはじめ、数々の分野で功績を残してきた。2010年に藍綬褒章を受章、2020年に今治市名誉市民の称号を授与されている。
大沢氏は受章について「このたびは、旭日小綬章の栄に浴し、身に余る光栄に存じます。これもひとえに、お取引先さま、関係者の皆さまのご支援やご指導の賜物であり、心より感謝申し上げます。また、今回の受章におきましては、私個人がいただく形ではございますが、日本食研グループの社員全員がいただいたものと強く感じております。これからも、経営理念である『仕事で成功することは人類に最大の幸福をもたらす』を胸に、社員と共に力を合わせ、食を通して人へ、社会へ貢献すべく取り組んでまいります」と感謝を表している。
【2023(令和5)年5月11日第5127号1面】
大阪府産業功労者表彰 大阪漬協・俣野副理事長
【大阪支社】産業界をはじめ各界でその道一筋に精励した人たちを称える大阪府知事表彰が憲法記念日の3日に発表された。本紙関連では大阪府漬物事業協同組合副理事長で関東屋またの食品株式会社(兵庫県伊丹市)社長の俣野貴彦氏(昭和40年1月8日生まれ)が農林水産関係の産業功労者として表彰の栄誉に浴した。
俣野氏は大学卒業後、野津漬物食品での修行を経て関東屋またの食品に入社。平成18年に代表取締役社長へ就任した。
同社は「社会貢献」「顧客貢献」「仲間貢献」の3つを企業理念としている。漬物を中心とした食品卸売業、食品製造業を通じて地域発展、食べる人の健康、和食文化の振興、取引先や農業の繁栄を実現してきた。
また俣野社長は従来の漬物売場のみに留まることなく、漬物の惣菜売り場進出や、カット野菜製造にも取り組み、業容を拡大。社会の変化に対応して常に新たな挑戦を続けている。
なお同社は大阪府池田市が創業の地であり、平成6年に兵庫県伊丹市へ本社を移転した後も大阪漬協へ加盟している。
大阪漬協では、平成19年より理事、同27年から副理事長を務め、流通への豊富な知識を組合運営に役立てている。大阪府との「災害救助用漬物保管」では醤油漬500kg、沢庵漬1250kg、梅干し300kgを保管している。
平成20年には「第27回全漬連青年部会大阪大会」の大会長を務め、300人を超える参加者に水なす漬をPRした。平成26年、日本外国特派員協会で開催された大阪府主催の「大阪ナイト」に参加、水なす漬を振る舞うなど、大阪特産の水なす漬の発展に貢献してきた。
また全漬連「漬物製造管理士・技能評価試験」「外国人技能実習評価試験」の試験委員を務めるなど、人材育成にも努めている。
【2023(令和5)年5月21日第5128号1面】
関東屋またの食品 HP
先代の遺志を継ぎ地元発展に貢献
マルハチに関わる全ての人へ感謝 小さくてもキラリと光る会社
マルハチに関わる全ての人へ感謝 小さくてもキラリと光る会社
令和4年秋の叙勲で旭日単光章を受章した株式会社マルハチ取締役会長の阿部武敏氏の受章祝賀会が4月15日、山形県鶴岡市の「グランド エル・サン」で開催された。庄内町長の富樫透氏をはじめ、株式会社山形銀行代表取締役頭取の長谷川吉茂氏、山形県議会議員の田澤伸一氏、前庄内町長の原田眞樹氏、山形県商工会連合会会長の小野木覺氏ら多くの来賓、業界関係者、地元関係者など約200名が出席し、阿部会長の功績と令夫人の内助の功を称え、ともに受章を祝った。阿部氏は昭和52年9月に代表取締役就任(三代目社長)、平成20年5月取締役会長就任。平成20年5月から平成26年5月まで庄内町商工会会長を務め、平成20年5月から庄内町観光協会会長(現職)、令和3年から庄内町新産業創造協議会会長(現職)を務めている。同社は地域における雇用の拡大や地元農産物を加工し、広域に販売する事業内容等が地域に裨益する波及効果が認められ、平成30年には地域未来牽引企業に選定されている。社業を通して地元の発展にも尽力した功績が称えられた阿部氏の慶事を多くの人が祝福した。
2010年に開催された第12回山形県漬物展示品評会で「山形のだし」が農林水産大臣賞を受賞。2015年に創業100周年を迎え、2017年には、契約栽培による農業振興、新商品開発に重点をおいた全国への販路拡大など、地元経済への貢献が認められて農林水産大臣賞(第38回食品産業優良企業等表彰食品産業部門の農商工連携推進タイプ)を受賞した。
これらの受賞は農産加工業に授与される表彰の中でも最たるものだが、これまで40年以上にわたってリーダーシップを発揮し、社業発展を通して地元の貢献に尽力してきた阿部会長の功績が「旭日単光章」受章という栄誉をもって称えられた。美佐子令夫人、阿部敏明副会長、阿部光明専務、阿部武秀社長をはじめ、阿部会長を支える人たちは喜びを分かち合い、その慶事をともに祝った。
祝賀会は有限会社チアーズ社長の加藤明子氏が司会を務めて進行。祝賀会の実行委員長を務めた阿部社長は、「本日は限られた時間になるが、皆様にとっても特別な一日となることを心より願っている」と開会のことばを述べた。
続いて発起人代表の富樫氏が挨拶に立ち、「阿部会長は長年にわたり地元に根差した産業の発展や地域振興などに多大な貢献をいただいた。その功績に対し、令和4年秋の叙勲において旭日単光章受章の栄に浴された。心よりお祝いを申し上げる。合わせてこの栄誉の陰には家庭を守り、心置きなく仕事に専念できるよう献身的に支えてこられた美佐子様に対しても敬意を表する。本日このように多くの方に出席していただいたのも阿部会長の功績と温厚誠実、実直な人柄による人望の厚さを物語っている。長年にわたり自社活動を通した業界の発展及び地域振興に大きく貢献していただいたが、今後とも一層のご活躍と庄内町の更なる発展に向けてご支援を賜りたい」と述べた。
続いて長谷川氏、田澤氏、原田氏、元庄内町議会議長の日下部忠明氏が祝辞を述べ、発起人でもある長谷川氏は、「私と阿部会長には不思議な縁があり、昭和24年生まれの同い年で誕生日月も同じ9月。この度の叙勲も同じタイミングで阿部会長が旭日単光章、私が旭日小綬章を受章した。先日、2人で対談する機会があったのだが、あまりの共通点の多さに笑ってしまった。マルハチ様は当行の大切なお取引様。阿部会長がおっしゃるには、当行と強固な関係が築かれたきっかけとなったのは、マルハチ様が本社工場を新築、移転を計画された30年以上前に遡る。当時、私が山形銀行常務取締役時代、阿部会長が新工場建設にあたり野菜を保存するための低温倉庫を併設したいので融資してほしいので相談に乗ってほしいと言われた。当時のマルハチ様にとって会社の将来を大きく左右するほどの大型案件だったのだが、阿部会長の創造と挑戦にかける信念と情熱を信じ、やりましょうと申し上げた。今になって聞くと、長谷川頭取にやれと背中を押されたから今の会社がある。もし頭取にやめろと言われたら会社はなかったとお話しされている。若い頃から交流を重ねてきたが、その時々によって挑戦するという積み重ねが大切だと思っている。私は事あるごとにCHANGEはCHANCEだと言っている。Gの文字からTを取るとCになる。強い信念を持って本気でチャレンジすることが大切だ。その時、私が手帳を破ってその文字を書いて渡した紙を今でも大切に保管してくれている。阿部会長は常に挑戦を続けてこられた。阿部会長には優秀な後継者、長男の武秀さんがいるが、オーナーである阿部会長には期限を設けず80歳、90歳まで頑張れとエールを送りたい」と更なる活躍を祈念した。
田澤氏は、「阿部会長は入社してすぐご尊父が亡くなり、28歳で会社を継いだ。その時のことを阿部さんに聞くと決算書は赤字で債務が多く、ヒット商品もないという三重苦の状態だったそうだ。しかし、阿部会長は年月をかけてこの三重苦を取り払っていきながら、100年以上の老舗として農家の皆さんと契約栽培を行い、それを商品にして販売することで農家の所得向上にもつなげられた。マルハチ様はこれまで2度、農林水産大臣賞を受賞されているが、1度目は商品に対する受賞で、2度目は農業振興に貢献されたことによるものだった。阿部会長は庄内町の商工会会長や庄内町観光協会会長を務められ、地域に貢献されている。この度の叙勲は阿部会長の努力によるものが大きいと思うが、阿部会長には応援してくれる多くの方たちがいる。本日は皆さんと一緒に阿部会長の受章を祝いたい」と阿部会長を支える人たちと喜びを分かち合った。
原田氏は、「阿部会長は何かを依頼された時、多忙にも関わらずおざなりにせず、話を聞きながらしっかりと対応されてきた。仕事は忙しい人に頼め、とよく言われているが、これは阿部会長のためにあるような言葉だ。阿部会長の人柄を改めて考えてみると、人生の目的と目標が明確な方だと思う。そうでなければこれまでの仕事や事業を日々こなし、結果を出すことは不可能だ。これは阿部会長の企業経営に表れており、地域に根差した事業を行う、というマルハチ様の経営方針に沿って目標を立ててきた。契約栽培では農家の営農指導に始まり、その農産物を活用して広く販売する地産他消の考えを社長就任当時から目標として確立されてきた。その結果、マルハチ様を全国有数の企業に育て上げた。世界は混沌の渦の中にあるが、どんな時も諦めず情熱を持って挑戦を続けるという阿部会長の姿勢を見習っていきたい」と阿部会長の人柄と会社の軌跡を紹介した。
日下部氏は、「阿部会長が社長に就任して変えたことは社員の挨拶と商品。これからの漬物は保存食ではない、とおっしゃり野菜の刺身として浅漬の研究を進め、5年に1度は『雪ん娘』のようなヒット商品を発売しないと業界で生き残れないという厳しい経営学をもとに事業を行った。また、会社の視察をさせていただいた時に従業員の方がしっかり挨拶してくれたことに加え、社長室より立派な従業員の休憩室を見て本当に従業員を大事にしてきたのだと感じた。阿部会長は芸術的な才能の持ち主で、未来を見通して新しい発想を持ちながら日々努力されている。また、農家の方も大事にされていて、農業分野においても大きな貢献をされている。今回の受章はこれらの功績が評価されたもので、心よりお祝いを申し上げる」と過去のエピソードも交えて阿部会長の功績を紹介した。
祝電披露に移り、声楽家の池田美保さんによるお祝いのピアノ演奏、お孫さんの阿部和斗くんと阿部由武くんによる花束贈呈、阿部副会長と阿部専務による記念品贈呈が行われた。阿部会長の受章者挨拶(別掲)の後、小野木氏による乾杯発声で開宴。祝宴では酒田舞娘による演舞、あまるめ飛龍太鼓による演奏が披露され、会場を盛り上げた。出席者は阿部会長の取組や功績をはじめ、思い出話に花を咲かせた。阿部会長の受章を祝う席も終盤を迎え、公認会計士佐藤正一事務所所長の佐藤正一氏による中締め、マルハチ取締役製造部部長の中野篤志氏による閉会のことばにて終了となった。
これらの受賞は農産加工業に授与される表彰の中でも最たるものだが、これまで40年以上にわたってリーダーシップを発揮し、社業発展を通して地元の貢献に尽力してきた阿部会長の功績が「旭日単光章」受章という栄誉をもって称えられた。美佐子令夫人、阿部敏明副会長、阿部光明専務、阿部武秀社長をはじめ、阿部会長を支える人たちは喜びを分かち合い、その慶事をともに祝った。
祝賀会は有限会社チアーズ社長の加藤明子氏が司会を務めて進行。祝賀会の実行委員長を務めた阿部社長は、「本日は限られた時間になるが、皆様にとっても特別な一日となることを心より願っている」と開会のことばを述べた。
続いて発起人代表の富樫氏が挨拶に立ち、「阿部会長は長年にわたり地元に根差した産業の発展や地域振興などに多大な貢献をいただいた。その功績に対し、令和4年秋の叙勲において旭日単光章受章の栄に浴された。心よりお祝いを申し上げる。合わせてこの栄誉の陰には家庭を守り、心置きなく仕事に専念できるよう献身的に支えてこられた美佐子様に対しても敬意を表する。本日このように多くの方に出席していただいたのも阿部会長の功績と温厚誠実、実直な人柄による人望の厚さを物語っている。長年にわたり自社活動を通した業界の発展及び地域振興に大きく貢献していただいたが、今後とも一層のご活躍と庄内町の更なる発展に向けてご支援を賜りたい」と述べた。
続いて長谷川氏、田澤氏、原田氏、元庄内町議会議長の日下部忠明氏が祝辞を述べ、発起人でもある長谷川氏は、「私と阿部会長には不思議な縁があり、昭和24年生まれの同い年で誕生日月も同じ9月。この度の叙勲も同じタイミングで阿部会長が旭日単光章、私が旭日小綬章を受章した。先日、2人で対談する機会があったのだが、あまりの共通点の多さに笑ってしまった。マルハチ様は当行の大切なお取引様。阿部会長がおっしゃるには、当行と強固な関係が築かれたきっかけとなったのは、マルハチ様が本社工場を新築、移転を計画された30年以上前に遡る。当時、私が山形銀行常務取締役時代、阿部会長が新工場建設にあたり野菜を保存するための低温倉庫を併設したいので融資してほしいので相談に乗ってほしいと言われた。当時のマルハチ様にとって会社の将来を大きく左右するほどの大型案件だったのだが、阿部会長の創造と挑戦にかける信念と情熱を信じ、やりましょうと申し上げた。今になって聞くと、長谷川頭取にやれと背中を押されたから今の会社がある。もし頭取にやめろと言われたら会社はなかったとお話しされている。若い頃から交流を重ねてきたが、その時々によって挑戦するという積み重ねが大切だと思っている。私は事あるごとにCHANGEはCHANCEだと言っている。Gの文字からTを取るとCになる。強い信念を持って本気でチャレンジすることが大切だ。その時、私が手帳を破ってその文字を書いて渡した紙を今でも大切に保管してくれている。阿部会長は常に挑戦を続けてこられた。阿部会長には優秀な後継者、長男の武秀さんがいるが、オーナーである阿部会長には期限を設けず80歳、90歳まで頑張れとエールを送りたい」と更なる活躍を祈念した。
田澤氏は、「阿部会長は入社してすぐご尊父が亡くなり、28歳で会社を継いだ。その時のことを阿部さんに聞くと決算書は赤字で債務が多く、ヒット商品もないという三重苦の状態だったそうだ。しかし、阿部会長は年月をかけてこの三重苦を取り払っていきながら、100年以上の老舗として農家の皆さんと契約栽培を行い、それを商品にして販売することで農家の所得向上にもつなげられた。マルハチ様はこれまで2度、農林水産大臣賞を受賞されているが、1度目は商品に対する受賞で、2度目は農業振興に貢献されたことによるものだった。阿部会長は庄内町の商工会会長や庄内町観光協会会長を務められ、地域に貢献されている。この度の叙勲は阿部会長の努力によるものが大きいと思うが、阿部会長には応援してくれる多くの方たちがいる。本日は皆さんと一緒に阿部会長の受章を祝いたい」と阿部会長を支える人たちと喜びを分かち合った。
原田氏は、「阿部会長は何かを依頼された時、多忙にも関わらずおざなりにせず、話を聞きながらしっかりと対応されてきた。仕事は忙しい人に頼め、とよく言われているが、これは阿部会長のためにあるような言葉だ。阿部会長の人柄を改めて考えてみると、人生の目的と目標が明確な方だと思う。そうでなければこれまでの仕事や事業を日々こなし、結果を出すことは不可能だ。これは阿部会長の企業経営に表れており、地域に根差した事業を行う、というマルハチ様の経営方針に沿って目標を立ててきた。契約栽培では農家の営農指導に始まり、その農産物を活用して広く販売する地産他消の考えを社長就任当時から目標として確立されてきた。その結果、マルハチ様を全国有数の企業に育て上げた。世界は混沌の渦の中にあるが、どんな時も諦めず情熱を持って挑戦を続けるという阿部会長の姿勢を見習っていきたい」と阿部会長の人柄と会社の軌跡を紹介した。
日下部氏は、「阿部会長が社長に就任して変えたことは社員の挨拶と商品。これからの漬物は保存食ではない、とおっしゃり野菜の刺身として浅漬の研究を進め、5年に1度は『雪ん娘』のようなヒット商品を発売しないと業界で生き残れないという厳しい経営学をもとに事業を行った。また、会社の視察をさせていただいた時に従業員の方がしっかり挨拶してくれたことに加え、社長室より立派な従業員の休憩室を見て本当に従業員を大事にしてきたのだと感じた。阿部会長は芸術的な才能の持ち主で、未来を見通して新しい発想を持ちながら日々努力されている。また、農家の方も大事にされていて、農業分野においても大きな貢献をされている。今回の受章はこれらの功績が評価されたもので、心よりお祝いを申し上げる」と過去のエピソードも交えて阿部会長の功績を紹介した。
祝電披露に移り、声楽家の池田美保さんによるお祝いのピアノ演奏、お孫さんの阿部和斗くんと阿部由武くんによる花束贈呈、阿部副会長と阿部専務による記念品贈呈が行われた。阿部会長の受章者挨拶(別掲)の後、小野木氏による乾杯発声で開宴。祝宴では酒田舞娘による演舞、あまるめ飛龍太鼓による演奏が披露され、会場を盛り上げた。出席者は阿部会長の取組や功績をはじめ、思い出話に花を咲かせた。阿部会長の受章を祝う席も終盤を迎え、公認会計士佐藤正一事務所所長の佐藤正一氏による中締め、マルハチ取締役製造部部長の中野篤志氏による閉会のことばにて終了となった。
【阿部会長謝辞】
本日は多くの方にご臨席を賜り、ありがとうございます。この度の叙勲は庄内町からの推薦だったのですが、私は毎日寝ても覚めても社業の発展のことだけを考えて頑張ってきました。それだけにまさか私が、という気持ちです。
私の父である二代目社長の阿部武廣は、55歳で志し半ばで亡くなった。このことが私にとって大きな転換点になった。当時の私はやる気のないどら息子だったので、父が亡くなった時、社員が辞めてしまうのでは、という思いにかられた。
当時のメーンの商品は沢庵だったのですが、過当競争の影響もあり赤字でした。まさに八方塞がりの厳しいスタートとなりました。しかし、父の人徳のおかげで社員は一人も辞めることはありませんでした。社員に対する思いとマルハチしか作れない商品開発をしないと生き残れないと感じたことが私の経営者としての原点となりました。昭和52年のことでした。
二代目社長は地元の産物を全国に売って全国からお金を持ってきて地元を豊かにしたい、と語って東京進出への夢を抱いていた。だが、志し半ばで亡くなり、その遺志を私たちが継いで二代目の夢を実現しようと40年間、無我夢中で突っ走ってきた。この間、多くの方に支えていただき、協力していただいた。本当に感謝しています。
今回の受章は私個人ではなく、マルハチ全体にいただいたものだと思っています。マルハチに関わる全ての人に感謝を申し上げます。大変厚かましいお願いですが、私を支えてくれた妻に拍手を送っていただきたい。そして、もう2人、3兄弟の二男の阿部敏明副会長、三男の阿部光明専務にも拍手をお願いします。3人兄弟はまさに三本の矢で協力し合い、結束して数々の困難を乗り越えてくることができました。私1人ではできないことを3人が役割を分担し、小さくてもキラリと光る会社を作ろうと頑張ってきました。
長男の阿部武秀社長には会社の中心になってマルハチを引っ張っていってほしいと思います。一般的に叙勲は引退の勲章という話もありますが、二代目社長の地元を豊かにする、という夢を実現するためにもう少し頑張りたいと思います。
マルハチは田舎にある小さな企業ですが、誇りを持ち、社員一丸となって全国に挑戦し続けていきたいと思います。皆様方におかれましては、マルハチへのご指導、ご鞭撻をこれまで以上にお願いし、お礼の言葉といたします。
私の父である二代目社長の阿部武廣は、55歳で志し半ばで亡くなった。このことが私にとって大きな転換点になった。当時の私はやる気のないどら息子だったので、父が亡くなった時、社員が辞めてしまうのでは、という思いにかられた。
当時のメーンの商品は沢庵だったのですが、過当競争の影響もあり赤字でした。まさに八方塞がりの厳しいスタートとなりました。しかし、父の人徳のおかげで社員は一人も辞めることはありませんでした。社員に対する思いとマルハチしか作れない商品開発をしないと生き残れないと感じたことが私の経営者としての原点となりました。昭和52年のことでした。
二代目社長は地元の産物を全国に売って全国からお金を持ってきて地元を豊かにしたい、と語って東京進出への夢を抱いていた。だが、志し半ばで亡くなり、その遺志を私たちが継いで二代目の夢を実現しようと40年間、無我夢中で突っ走ってきた。この間、多くの方に支えていただき、協力していただいた。本当に感謝しています。
今回の受章は私個人ではなく、マルハチ全体にいただいたものだと思っています。マルハチに関わる全ての人に感謝を申し上げます。大変厚かましいお願いですが、私を支えてくれた妻に拍手を送っていただきたい。そして、もう2人、3兄弟の二男の阿部敏明副会長、三男の阿部光明専務にも拍手をお願いします。3人兄弟はまさに三本の矢で協力し合い、結束して数々の困難を乗り越えてくることができました。私1人ではできないことを3人が役割を分担し、小さくてもキラリと光る会社を作ろうと頑張ってきました。
長男の阿部武秀社長には会社の中心になってマルハチを引っ張っていってほしいと思います。一般的に叙勲は引退の勲章という話もありますが、二代目社長の地元を豊かにする、という夢を実現するためにもう少し頑張りたいと思います。
マルハチは田舎にある小さな企業ですが、誇りを持ち、社員一丸となって全国に挑戦し続けていきたいと思います。皆様方におかれましては、マルハチへのご指導、ご鞭撻をこれまで以上にお願いし、お礼の言葉といたします。
【阿部武敏氏略歴】
阿部武敏(あべたけとし)、昭和24年9月2日生まれ、昭和47年3月高崎経済大学経済学部卒業、同年4月株式会社マルハチに入社。昭和52年9月代表取締役就任(三代目社長)、平成20年5月取締役会長就任。
昭和62年5月から平成21年5月まで山形県漬物協同組合の理事を務め、平成5年5月から平成9年5月までは副理事長を務めた。また、平成20年5月から平成26年5月まで庄内町商工会長、平成20年5月から庄内町観光協会会長(現職)、令和3年から庄内町新産業創造協議会会長(現職)を務め、地域の発展にも尽力している。
庄内地域を中心に約300軒の契約農家に対する栽培指導体制を構築。高品質の野菜を安定的に製品化し、同社の販売額を拡大するとともに、農家の経営の安定化や担い手の確保にも貢献。平成16年には埼玉県に東京工場を開設し、同社の製品が東北地域以外の消費者にも広く受け入れられることとなった。
このような取組の結果、社長退任直前の売上高が就任前との比較で20倍を超える規模まで拡大するとともに、地域における雇用の拡大や農産物を加工し、広域に販売する事業内容等が地域に裨益する波及効果が認められ、平成30年に地域未来牽引企業に選定された。
昭和62年5月から平成21年5月まで山形県漬物協同組合の理事を務め、平成5年5月から平成9年5月までは副理事長を務めた。また、平成20年5月から平成26年5月まで庄内町商工会長、平成20年5月から庄内町観光協会会長(現職)、令和3年から庄内町新産業創造協議会会長(現職)を務め、地域の発展にも尽力している。
庄内地域を中心に約300軒の契約農家に対する栽培指導体制を構築。高品質の野菜を安定的に製品化し、同社の販売額を拡大するとともに、農家の経営の安定化や担い手の確保にも貢献。平成16年には埼玉県に東京工場を開設し、同社の製品が東北地域以外の消費者にも広く受け入れられることとなった。
このような取組の結果、社長退任直前の売上高が就任前との比較で20倍を超える規模まで拡大するとともに、地域における雇用の拡大や農産物を加工し、広域に販売する事業内容等が地域に裨益する波及効果が認められ、平成30年に地域未来牽引企業に選定された。
【2023(令和5)年5月1日第5127号10面】
マルハチ HP
【大阪支社】株式会社天政松下(松下雄哉社長、大阪市西淀川区佃)は、昭和48年に前身となる株式会社天政松下商店を設立、今年で50周年を迎えた。これを祝して3月22日に大阪市福島区のホテル阪神大阪で記念式典を開催し、本社勤務の従業員、関連会社代表者ら総勢65名が集った。
式典は総務経理課サブマネジャー森本勇樹氏の司会進行で開幕。初めに松下正雄会長が登壇した。
松下会長は会社の歴史を振り返り「明治29年、天王寺村の松下政治郎が創業した漬物店が『天政』と呼ばれたことから、屋号として名乗った。戦時中には漬物を軍納して一時は栄えたものの動乱に翻弄され、戦後は中央市場で漬物の仲買として再起した。その後、製造機能を持つため現在の佃へ移転してからは業界に先駆けて夜間配送を開始、漬物の物流を変えた。浅漬製造への進出は後発だったが、その分タンク一つにまでこだわりフレッシュさと長持ちを両立させて急成長してきた」と述べた。そして「私の幼少期、祖父は事業がうまく行かず悔しい思いをしながらも本気で会社を大きくしようとしていた。その思いが時を超えて実り、ここまで来れたのは従業員の皆とお取引先様の支えがあったからこそと心から思っている」と感謝の念を表した。
サプライズゲストとして登場したのは同社OBの谷克博氏。元本社工場工場長で、同社を代表する人気商品に成長した「ちょっと辛いがほんまに旨いキムチ。(通称ちょい辛キムチ)」を開発した。
谷氏から花束を受け取った松下会長は「ちょい辛キムチは発売して10年以上経つ今も日本で一番美味しいキムチだと思っている」と谷氏の功績を称えた。
続いて松下社長は、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で優勝した日本の強さの源は「日本の野球界発展」という価値観を共有できていたことだと指摘し「私は社長就任以来、経営理念を中心とした価値観を共有する組織づくりに全力を尽くしてきた。今では社員皆が自ら勉強会を開いてくれるほど会社の雰囲気が変わり、業績にも繋がってきている。変化が早い現代、それに対応できる会社が生き残って行くと思う。これからも一緒に会社を盛り上げてほしい」と力強く述べ挨拶とした。
この後は平石隆司営業本部部長が乾杯の音頭を取り祝宴へと移った。途中、勤続25年以上の従業員の表彰や、定年退職予定者からの挨拶が行われた。各々、永年にわたり勤めてきた会社への愛と感謝を口にした。その後も会社の歴史や、ベテランの逸話に関するクイズ大会が催されるなど終始和やかな時間を過ごした。
最後は取締役関東支店長の渡辺伸一氏が「天政松下は人の力があって成り立っている。これからも沢山の人が入社して仲間になってくれるはずだ」と挨拶し、式典の幕を閉じた。
なお3月25日には、関東支店でも記念式典を行った。
松下会長は会社の歴史を振り返り「明治29年、天王寺村の松下政治郎が創業した漬物店が『天政』と呼ばれたことから、屋号として名乗った。戦時中には漬物を軍納して一時は栄えたものの動乱に翻弄され、戦後は中央市場で漬物の仲買として再起した。その後、製造機能を持つため現在の佃へ移転してからは業界に先駆けて夜間配送を開始、漬物の物流を変えた。浅漬製造への進出は後発だったが、その分タンク一つにまでこだわりフレッシュさと長持ちを両立させて急成長してきた」と述べた。そして「私の幼少期、祖父は事業がうまく行かず悔しい思いをしながらも本気で会社を大きくしようとしていた。その思いが時を超えて実り、ここまで来れたのは従業員の皆とお取引先様の支えがあったからこそと心から思っている」と感謝の念を表した。
サプライズゲストとして登場したのは同社OBの谷克博氏。元本社工場工場長で、同社を代表する人気商品に成長した「ちょっと辛いがほんまに旨いキムチ。(通称ちょい辛キムチ)」を開発した。
谷氏から花束を受け取った松下会長は「ちょい辛キムチは発売して10年以上経つ今も日本で一番美味しいキムチだと思っている」と谷氏の功績を称えた。
続いて松下社長は、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で優勝した日本の強さの源は「日本の野球界発展」という価値観を共有できていたことだと指摘し「私は社長就任以来、経営理念を中心とした価値観を共有する組織づくりに全力を尽くしてきた。今では社員皆が自ら勉強会を開いてくれるほど会社の雰囲気が変わり、業績にも繋がってきている。変化が早い現代、それに対応できる会社が生き残って行くと思う。これからも一緒に会社を盛り上げてほしい」と力強く述べ挨拶とした。
この後は平石隆司営業本部部長が乾杯の音頭を取り祝宴へと移った。途中、勤続25年以上の従業員の表彰や、定年退職予定者からの挨拶が行われた。各々、永年にわたり勤めてきた会社への愛と感謝を口にした。その後も会社の歴史や、ベテランの逸話に関するクイズ大会が催されるなど終始和やかな時間を過ごした。
最後は取締役関東支店長の渡辺伸一氏が「天政松下は人の力があって成り立っている。これからも沢山の人が入社して仲間になってくれるはずだ」と挨拶し、式典の幕を閉じた。
なお3月25日には、関東支店でも記念式典を行った。
【2023(令和5)年4月1日第5124号2面】
受賞者称え表彰式開催
第44回食品産業優良企業等表彰式及び令和4年度優良ふるさと食品中央コンクール表彰式が15日、学士会館(東京都千代田区)で開催された。
主催者代表として、共催の一般財団法人食品産業センターの堀切功章会長と、公益財団法人食品等流通合理化促進機構の村上秀德会長が挨拶した。堀切会長は「現在、食品業界を取り巻く厳しい状況の変化に対応していく上で、国内の農林水産物の活用、環境の社会課題に配慮していくことがとても重要であると考える」と述べ、受賞者がこれらを実践している点を称賛した。
村上会長は「多くの課題が山積する現在の食品産業において、本日各賞を受賞された皆様は、経営者や業界のリーダーとして顕著な実績を上げられている方たちばかりだ」と称え、敬意を表した。
来賓祝辞では、後援の農林水産省から高橋孝雄大臣官房総括審議官が「本日受賞された皆様は、農林水産省が政策で目指す姿を実践され、地域社会に範を示している」と述べ、その努力に深い敬意を表した。
審査経過説明では、食品産業優良企業等表彰の片岡寛審査委員長(一橋大学名誉教授)、優良ふるさと食品中央コンクール表彰の髙増雅子審査委員長(日本女子大学名誉教授)がそれぞれ講評を行った。
第44回食品産業優良企業等表彰式及び令和4年度優良ふるさと食品中央コンクール表彰式が15日、学士会館(東京都千代田区)で開催された。
主催者代表として、共催の一般財団法人食品産業センターの堀切功章会長と、公益財団法人食品等流通合理化促進機構の村上秀德会長が挨拶した。堀切会長は「現在、食品業界を取り巻く厳しい状況の変化に対応していく上で、国内の農林水産物の活用、環境の社会課題に配慮していくことがとても重要であると考える」と述べ、受賞者がこれらを実践している点を称賛した。
村上会長は「多くの課題が山積する現在の食品産業において、本日各賞を受賞された皆様は、経営者や業界のリーダーとして顕著な実績を上げられている方たちばかりだ」と称え、敬意を表した。
来賓祝辞では、後援の農林水産省から高橋孝雄大臣官房総括審議官が「本日受賞された皆様は、農林水産省が政策で目指す姿を実践され、地域社会に範を示している」と述べ、その努力に深い敬意を表した。
審査経過説明では、食品産業優良企業等表彰の片岡寛審査委員長(一橋大学名誉教授)、優良ふるさと食品中央コンクール表彰の髙増雅子審査委員長(日本女子大学名誉教授)がそれぞれ講評を行った。
優良ふるさと食品中央コンクールでは、大日食品株式会社(山口薫会長、愛知県東海市)の「愛知のキムチ」が新製品開発部門で農林水産省大臣官房長賞を受賞。表彰式に出席した同社の磯貝幸弘代表取締役社長は「SDGsを意識した商品を評価していただき、嬉しい限り。この受賞をきっかけに多くの方に食べていただき、愛知と言わず全国に広がっていけば良い」と感想を述べた。
同じく新製品開発部門では、マルタスギヨ株式会社(杉野浩也社長、新潟県新潟市)の「数の子わさび 極み」が食品産業センター会長賞を受賞。表彰式に出席した同社の平場誠取締役副社長は「このような賞をいただき、ありがたいと同時に大変恐縮している。米の一大産地新潟県の酒粕を使った商品で、これからも地元に貢献していきたい」と受賞の喜びを語った。
国産農林産品利用部門では、岡本商店有限会社(岡本祐助社長、長野県下高井郡木島平村)の「信濃の瓜の粕漬」と、辻漬物株式会社(辻博文社長、大阪府貝塚市)の「そうめんかぼちゃ奈良漬」が食品産業センター会長賞を受賞した。
岡本商店の岡本社長は「地元長野県下高井郡木島平村の酒米を使った酒粕と、瓜も地元産を使用して粕漬にしている。地元にこだわったものが評価され、これをきっかけに“木島平”の名前も広がっていけば嬉しい」と語った。
辻漬物の辻社長は、「そうめんかぼちゃはたまたま手に入れた物を奈良漬にしてみたら歯応えが良く美味しかったので、知り合いの農家に栽培してもらい製品化した。これからは、こうして農家とも密接な関係を築いていくことで、漬物文化を継承していきたい」と抱負を語っている。
【2023(令和5)年3月21日第5123号12面】
優良ふるさと食品中央コンクール表彰 公式サイト
https://www.shokusan.or.jp/furusato/
同じく新製品開発部門では、マルタスギヨ株式会社(杉野浩也社長、新潟県新潟市)の「数の子わさび 極み」が食品産業センター会長賞を受賞。表彰式に出席した同社の平場誠取締役副社長は「このような賞をいただき、ありがたいと同時に大変恐縮している。米の一大産地新潟県の酒粕を使った商品で、これからも地元に貢献していきたい」と受賞の喜びを語った。
国産農林産品利用部門では、岡本商店有限会社(岡本祐助社長、長野県下高井郡木島平村)の「信濃の瓜の粕漬」と、辻漬物株式会社(辻博文社長、大阪府貝塚市)の「そうめんかぼちゃ奈良漬」が食品産業センター会長賞を受賞した。
岡本商店の岡本社長は「地元長野県下高井郡木島平村の酒米を使った酒粕と、瓜も地元産を使用して粕漬にしている。地元にこだわったものが評価され、これをきっかけに“木島平”の名前も広がっていけば嬉しい」と語った。
辻漬物の辻社長は、「そうめんかぼちゃはたまたま手に入れた物を奈良漬にしてみたら歯応えが良く美味しかったので、知り合いの農家に栽培してもらい製品化した。これからは、こうして農家とも密接な関係を築いていくことで、漬物文化を継承していきたい」と抱負を語っている。
【2023(令和5)年3月21日第5123号12面】
優良ふるさと食品中央コンクール表彰 公式サイト
https://www.shokusan.or.jp/furusato/
京都府優秀技能者表彰 赤尾屋の土田社長が表彰
京野菜活用と農業新興に寄与
【大阪支社】令和4年度の京都府優秀技能者表彰(現代の名工)の表彰式が17日、京都市上京区のホテルルビノ京都堀川で開催された。
漬物業界からは、京都府漬物協同組合に加盟する赤尾屋有限会社の土田良之助社長が表彰され、47年に及ぶ研鑽と業界への貢献が評価された。京都の伝統野菜を使ったオリジナル商品の開発、地元農業の新興にも寄与してきた実績を持つ。
同社は令和元年に創業320年を迎え、老舗の漬物屋が立ち並ぶ京都でも有数の歴史がある。NHKの朝ドラ「京ふたり」の撮影の際、お店を提供したことでも知られる。主力製品は、京漬物、奈良漬、大根の白みそ漬(まゆみ大根)。
同社の商品は贈答人気が高く、JR京都駅の地下に位置する「JR京都伊勢丹」に自社店舗があり、観光土産として全国の旅行客も商品を買い求める。
本表彰で土田社長は、「大学を卒業してから赤尾屋に入社し、早くも半世紀が経つ。漬物が売れて忙しかった時代、売れ行きが厳しい時代、どちらも見てきた」と47年を振り返る。
「当社は妻の実家であり、妻と結婚することは、会社を継ぐということだった。大きなプレッシャーだったものの、惚れた女のために頑張ってきたことが、こうして報われたと感じる。現在69歳で、これからは業界の後進を育てていくことに力を入れたい」と抱負を語っている。
【大阪支社】令和4年度の京都府優秀技能者表彰(現代の名工)の表彰式が17日、京都市上京区のホテルルビノ京都堀川で開催された。
漬物業界からは、京都府漬物協同組合に加盟する赤尾屋有限会社の土田良之助社長が表彰され、47年に及ぶ研鑽と業界への貢献が評価された。京都の伝統野菜を使ったオリジナル商品の開発、地元農業の新興にも寄与してきた実績を持つ。
同社は令和元年に創業320年を迎え、老舗の漬物屋が立ち並ぶ京都でも有数の歴史がある。NHKの朝ドラ「京ふたり」の撮影の際、お店を提供したことでも知られる。主力製品は、京漬物、奈良漬、大根の白みそ漬(まゆみ大根)。
同社の商品は贈答人気が高く、JR京都駅の地下に位置する「JR京都伊勢丹」に自社店舗があり、観光土産として全国の旅行客も商品を買い求める。
本表彰で土田社長は、「大学を卒業してから赤尾屋に入社し、早くも半世紀が経つ。漬物が売れて忙しかった時代、売れ行きが厳しい時代、どちらも見てきた」と47年を振り返る。
「当社は妻の実家であり、妻と結婚することは、会社を継ぐということだった。大きなプレッシャーだったものの、惚れた女のために頑張ってきたことが、こうして報われたと感じる。現在69歳で、これからは業界の後進を育てていくことに力を入れたい」と抱負を語っている。
【2023(令和5)年3月21日第5123号16面】
京都府優秀技能者表彰
令和4年度消費者志向経営優良事例表彰
味の素株式会社(藤江太郎社長、東京都中央区)は2月28日、消費者庁が主催する「令和4年度消費者志向経営優良事例表彰」において、消費者庁長官表彰を受賞した。
消費者庁では、消費者志向経営に関する優れた取組を行う事業者を表彰することで広く周知啓発し、消費者志向経営の推進を図ることを目的として、2018年度から「消費者志向経営優良事例表彰」を実施している。
同社は、日本の栄養課題改善に向けた「減塩」への取組が評価され、今回の受賞となった。
同社は、自社の強みであるアミノ酸の力を活かした減塩商品を通じ消費者の減塩意識や行動実態を把握している。
減塩を「我慢するものから楽しむもの」へとイメージを覆すため、情報発信やおいしい減塩レシピを提供し、行動の変容を促している。また、行政・流通等と連携した啓発活動や産学での研究成果発表など「減塩」を通じて「健康寿命」の延伸を目指す取組となっている。
表彰式では受賞事例である「おいしい減塩・『スマ塩Ⓡ』の取り組み」について、藤江社長が方針と取組事例等の説明を行った。
【2023(令和5)年3月11日第5122号4面】
味の素 HP
https://www.ajinomoto.co.jp/
味の素株式会社(藤江太郎社長、東京都中央区)は2月28日、消費者庁が主催する「令和4年度消費者志向経営優良事例表彰」において、消費者庁長官表彰を受賞した。
消費者庁では、消費者志向経営に関する優れた取組を行う事業者を表彰することで広く周知啓発し、消費者志向経営の推進を図ることを目的として、2018年度から「消費者志向経営優良事例表彰」を実施している。
同社は、日本の栄養課題改善に向けた「減塩」への取組が評価され、今回の受賞となった。
同社は、自社の強みであるアミノ酸の力を活かした減塩商品を通じ消費者の減塩意識や行動実態を把握している。
減塩を「我慢するものから楽しむもの」へとイメージを覆すため、情報発信やおいしい減塩レシピを提供し、行動の変容を促している。また、行政・流通等と連携した啓発活動や産学での研究成果発表など「減塩」を通じて「健康寿命」の延伸を目指す取組となっている。
表彰式では受賞事例である「おいしい減塩・『スマ塩Ⓡ』の取り組み」について、藤江社長が方針と取組事例等の説明を行った。
【2023(令和5)年3月11日第5122号4面】
味の素 HP
https://www.ajinomoto.co.jp/
大日食品が農林水産大臣官房長賞
一般財団法人食品産業センター(荒川隆理事長)は9日、第44回食品産業優良企業等表彰式及び令和4年度優良ふるさと食品中央コンクール表彰式の概要と各賞受賞作品及び受賞者を発表した。
本紙関連では第44回食品産業優良企業等表彰で味の素冷凍食品株式会社(寺本博之社長、東京都中央区)が環境部門の容器包装リサイクル推進タイプで農林水産大臣賞を受賞した。
また、優良ふるさと食品中央コンクールでは、大日食品株式会社(山口薫会長、愛知県東海市)の「愛知のキムチ」が新製品開発部門で農林水産省大臣官房長賞を受賞。
マルタスギヨ株式会社(杉野浩也社長、新潟県新潟市)の「数の子わさび 極み」と辻漬物株式会社(辻博文社長、大阪府貝塚市)の「そうめんかぼちゃ奈良漬」、岡本商店有限会社(岡本祐助社長、長野県下高井郡木島平村)の「信濃の瓜の粕漬」が、食品産業センター会長賞を受賞した。
表彰式は3月15日に東京都千代田区の学士会館にて開催される。
本紙関連では第44回食品産業優良企業等表彰で味の素冷凍食品株式会社(寺本博之社長、東京都中央区)が環境部門の容器包装リサイクル推進タイプで農林水産大臣賞を受賞した。
また、優良ふるさと食品中央コンクールでは、大日食品株式会社(山口薫会長、愛知県東海市)の「愛知のキムチ」が新製品開発部門で農林水産省大臣官房長賞を受賞。
マルタスギヨ株式会社(杉野浩也社長、新潟県新潟市)の「数の子わさび 極み」と辻漬物株式会社(辻博文社長、大阪府貝塚市)の「そうめんかぼちゃ奈良漬」、岡本商店有限会社(岡本祐助社長、長野県下高井郡木島平村)の「信濃の瓜の粕漬」が、食品産業センター会長賞を受賞した。
表彰式は3月15日に東京都千代田区の学士会館にて開催される。
【2023(令和5)年2月21日第5120号1面】
食品産業センター
マルハチ 阿部氏の旭日単光章祝賀会
4月15日に山形で開催
令和4年秋の叙勲・褒章で旭日単光章を受章した株式会社マルハチ会長の阿部武敏氏の受章祝賀会が4月15日に山形県鶴岡市の「グランドエル・サンクリスタルホール」にて開催される。発起人代表は富樫透氏(庄内町長)、発起人は長谷川吉茂氏(山形銀行取締役頭取)、小野木覺氏(山形県商工会連合会会長)。
▼日時:令和5年4月15日(土)午後3時より
▼会場:グランド エル・サン クリスタルホール(山形県鶴岡市東原町17‐7,0235‐24‐4633)
▼会費:1万円
▼日時:令和5年4月15日(土)午後3時より
▼会場:グランド エル・サン クリスタルホール(山形県鶴岡市東原町17‐7,0235‐24‐4633)
▼会費:1万円
【2023(令和5)年2月21日第5120号2面】
丸惣、長久保食品などが受賞
全国観光土産品連盟(細田眞会長)は10日、東京都中央区の鉄鋼会館にて第63回全国推奨観光土産品審査会の表彰式を開催。同会は審査委員長に服部学園服部栄養専門学校の服部幸應理事長・会長、審査委員に女優の紺野美沙子氏らを迎え、「菓子」、「食品」、「民芸品」、「グローバル」の4部門で、法令順守はもとより観光客にとって魅力的な商品かどうかなどの観点から審査を実施。今回は全国から応募された314社553商品の中から選出された各賞が受賞者に授与された。
本紙関連では、株式会社丸惣(芝邦浩社長、和歌山県田辺市)の「ウメスイーツマリアージュ」が特別審査優秀賞、有限会社長久保食品(篠原福一社長、福島県いわき市)の「いわきの野菜で作ったピクルス」が日本商工会議所会頭賞、株式会社紀和農園プロダクツ(阪本和繁社長、和歌山県和歌山市)の「紀州南高梅 夢葵 彩の舞16粒」が、日本観光振興協会会長賞を受賞した。
「ウメスイーツマリアージュ」は、スイーツ感覚で味わえる、紀州南高梅のやさしい味わいの梅干し。味はマンゴー、メープル、ストロベリーの3種類。さらっとした甘味と香りが酸味とうまく調和し、これまでにない美味しさを奏でている。冷蔵庫で冷やしたり、凍らせても美味しく食べられる。オシャレな瓶タイプで見た目もかわいらしく、贈答にもオススメだ。
「いわきの野菜で作ったピクルス」は、地元の野菜を使用した「おここさん」シリーズとして2017年から展開。漬物を表す「御香々」や「心地よい酸味」の意味から名付けられた商品で、「お酢を使用した加工食品を通じて健康と美味しさを提供する」という理念の下、漬物メーカーとして長年歩んできたノウハウを生かし、添加物は不使用。フルーツのピクルスは米酢と白ワイン、野菜のピクルスは米酢と出汁醤油で仕上げている。
篠原社長は「おここさんシリーズは名産漬物とは異なり、日常的に食べていただく商品として提案している。何事もチャレンジすることに意義があると思っているが、このような賞をいただけたことは本当にありがたいこと。今後も商品開発を続けていく」と述べた。
「紀州南高梅 夢葵 彩の舞16粒」は、昆布包み梅、しそ漬け梅、桜葉包み梅、はちみつ梅の「こだわり梅」のセット商品。見た目も華やかで、甘さ、酸っぱさ、旨み、香り、食感、外観と多彩な梅の個性的な舞いが楽しめる。
全国観光土産品連盟(細田眞会長)は10日、東京都中央区の鉄鋼会館にて第63回全国推奨観光土産品審査会の表彰式を開催。同会は審査委員長に服部学園服部栄養専門学校の服部幸應理事長・会長、審査委員に女優の紺野美沙子氏らを迎え、「菓子」、「食品」、「民芸品」、「グローバル」の4部門で、法令順守はもとより観光客にとって魅力的な商品かどうかなどの観点から審査を実施。今回は全国から応募された314社553商品の中から選出された各賞が受賞者に授与された。
本紙関連では、株式会社丸惣(芝邦浩社長、和歌山県田辺市)の「ウメスイーツマリアージュ」が特別審査優秀賞、有限会社長久保食品(篠原福一社長、福島県いわき市)の「いわきの野菜で作ったピクルス」が日本商工会議所会頭賞、株式会社紀和農園プロダクツ(阪本和繁社長、和歌山県和歌山市)の「紀州南高梅 夢葵 彩の舞16粒」が、日本観光振興協会会長賞を受賞した。
「ウメスイーツマリアージュ」は、スイーツ感覚で味わえる、紀州南高梅のやさしい味わいの梅干し。味はマンゴー、メープル、ストロベリーの3種類。さらっとした甘味と香りが酸味とうまく調和し、これまでにない美味しさを奏でている。冷蔵庫で冷やしたり、凍らせても美味しく食べられる。オシャレな瓶タイプで見た目もかわいらしく、贈答にもオススメだ。
「いわきの野菜で作ったピクルス」は、地元の野菜を使用した「おここさん」シリーズとして2017年から展開。漬物を表す「御香々」や「心地よい酸味」の意味から名付けられた商品で、「お酢を使用した加工食品を通じて健康と美味しさを提供する」という理念の下、漬物メーカーとして長年歩んできたノウハウを生かし、添加物は不使用。フルーツのピクルスは米酢と白ワイン、野菜のピクルスは米酢と出汁醤油で仕上げている。
篠原社長は「おここさんシリーズは名産漬物とは異なり、日常的に食べていただく商品として提案している。何事もチャレンジすることに意義があると思っているが、このような賞をいただけたことは本当にありがたいこと。今後も商品開発を続けていく」と述べた。
「紀州南高梅 夢葵 彩の舞16粒」は、昆布包み梅、しそ漬け梅、桜葉包み梅、はちみつ梅の「こだわり梅」のセット商品。見た目も華やかで、甘さ、酸っぱさ、旨み、香り、食感、外観と多彩な梅の個性的な舞いが楽しめる。
【2023(令和5)年2月21日第5120号6面】
全国観光土産品連盟