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ぬか・漬物の素 業界活動 2023

日本いりぬか工業会 5月8日は「ぬか漬けの日」

人気が高まるぬか漬け
漬物の素売場活性化に期待 
 「ぬか漬けの日」は、日本いりぬか工業会(足立昇司会長)により、春野菜が多く出回り、春夏のぬか漬けシーズンのスタートとなるタイミングに合わせて2016年に制定された。
 近年、発酵食品への注目度上昇やコロナ禍の巣ごもり需要を経て、ぬか漬けユーザーは増加傾向にある。今年も春夏の需要期を控え、漬物の素売場の活性化に期待が高まる。
 今年の「ぬか漬けの日」は、新型コロナウイルス「5類」移行日と重なり、アフターコロナの新たな生活に合わせて、ぬか漬けライフをスタートする人が増えそうだ。(藤井大碁)
【2023(令和5)年4月1日第5124号2面】

全国ぬかづけのもと工業会 新会長に丸島醤油山西社長

山西新会長
米ぬか高騰や市況を情報交換
【大阪支社】全国ぬかづけのもと工業会(出来正樹会長)は17日、大阪市平野区の株式会社向井珍味堂で第57回通常総会を開催。任期満了に伴う役員改選で丸島醤油(香川県)の山西健司社長が会長に就任した。
 山西新会長は「当社は昭和47年の工業会設立時から加盟している。当時とはあらゆる環境が違っているが、ぬかづけの発展へ貢献できるよう頑張ってまいりたい」と決意を語った。また出来会長は「コロナにより対面での活動が出来ない2年間となったのは心残り。オンライン総会など柔軟に対応し、地理的距離の問題を克服できたのは良い成果だった」と振り返った。
 議案審議では、昨年の事業報告として、同工業会ホームページを更新したこと、NPO法人日本生活・語学支援機構の教材「日本かるた」制作に協力し『ぬ』の札を監修(ぬかどこに やさいをつけて わがやのつけもの)した取組などが報告され、承認された。
 本年度事業では、工業会内の情報交換活性化や、東日本の企業が加盟している「日本いりぬか工業会」との交流を図る計画とした。
総会の様子
 役員改選では山西氏が会長、宏昌食糧研究所(愛知県)の堀川敬生社長が会計に就任した。
 議案審議を終えた後は、各社の現況報告会となった。ぬか漬は新型コロナウイルスの蔓延に伴い、2020年から発酵食品の健康イメージや、在宅時間の増加によって大きく伸長。これまでシニア女性がメインユーザーであったが、若い世代や男性にも広まった。現在はブームが落ち着いたものの、商品数の増加や新規参入もあり市場は底上げされている状態。
 課題として挙げられたのが原料面。米ぬか原料の流通が少なく、価格も高騰している状態である。原因は油脂用の需要が増しているため。同じく油脂用大豆が高騰している他、給食等で遺伝子組換大豆の忌避や、アレルギー対策として大豆油から米油へ切替が進んでいることなどが背景にある。こうした中で各社値上げ対応を進めている。
 また米ぬかを使ったお菓子や飲料が大手企業から登場してきており、ぬか漬ならではの価値を確立させたり、付加価値のある商品開発が必要との声があった。
【2023(令和5)年3月21日第5123号13面】

<日本いりぬか工業会> 総会で足立会長を再任

足立会長
森山氏
日本いりぬか工業会の総会
農水省森山課長補佐が講演
 日本いりぬか工業会(足立昇司会長)では3日、令和5年度通常総会を東京都中央区の日本食糧新聞社で開催した。
 開会挨拶で足立会長は「コロナ禍により活動が思うように出来なかったが、今年は活動の再開を目指していきたい。エネルギー価格の高騰、米ぬか油の需要拡大によるいりぬか価格上昇などのコストアップに加え、外食産業の低迷により米ぬかの確保も難しくなっている。今後も米ぬかの確保はさらに厳しい状況になっていくのではないか。一方、巣ごもりによる内食需要の拡大や、ぬか漬けが発酵食品であるというメディアの紹介もあり20年、21年は市場全体が盛り上がったという明るい材料もある。本日は皆様と活発に情報交換できればと考えている」と話した。 
 総会では、①令和4年度事業報告承認、②令和4年度決算報告承認、③令和5年度事業計画承認、④令和5年度収支予算承認、⑤理事・役員改選、⑥その他ーといった6つの議案が上程され、全て満場一致で採択された。
 令和4年度事業報告では、関係省庁との関係強化を図るため、足立会長が農林水産省農産局を訪問し、工業会の活動を説明するなど積極的な情報交換を行ったことや、「いりぬか・ぬか床」の家庭用製品市場規模を算出し、21年度は32億円の市場規模となったことなどが報告された。
 今期は、関係省庁との関係強化やいりぬか製品の啓発といった従来の事業計画を継続。組合員に実施したアンケート調査の結果を踏まえ、各新聞社が実施するSNSなどを活用したキャンペーンにより、「ぬか漬けの日」やいりぬか製品の訴求を図る。役員改選は、昨年より一年での改選となったものの、コロナ禍により活動が出来ていないため、足立会長を始め全役員の再任が決議された。
 なお、総会には農林水産省大臣官房新事業・食品産業部食品製造課課長補佐(食品第1班担当)の森山清氏と同食品第1班豆類加工品・漬物係長の石黒梓氏が出席。森山氏が「稲作の現状とその課題について」の演題で講演した。
【2023(令和5)年3月11日第5122号2面】
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