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糀(麹)・米・甘酒・酒粕 商材・企業紹介 2023

米谷商店 「白」にこだわる酒粕新発売

JUSTLIKE MIDNIGHT SUN
 灘の銘酒「白鶴」の酒粕を専門に扱う有限会社米谷商店(米谷耕一社長、神戸市灘区)は12月8日より、「JUST LIKE MIDNIGHT SUN」と名付けた酒粕を発売する。酒粕に馴染みの薄い若者世代をアッ!と思わせ、日本酒通にも訴求できるシンプルで高級感あるパッケージに仕立てた。
 同社は日本の伝統的な発酵食文化を後世へ伝えるため「酒粕伝承プロジェクト」を昨年からスタート。これまでに、遊び心のあるネーミングで売場から酒粕の使い方を発信できる「サッと溶ける酒粕」、「パンに合う!?酒粕」を発売。また、その売上の一部をあしなが育英会へ寄付している。
 第3弾となる「JUSTLIKE MIDNIGHT SUN」は”白夜のように”という意味。日本酒が持つ無垢、神聖といったイメージと、原料である米や日本の伝統を表現できる白を基調とした今までにないデザインで差別化を図る。
 中央の”50”は精米歩合を表している。50%以上を削った吟醸酒の酒粕はフルーツのような濃醇な香りを持つ。粕汁や甘酒作りに最適な酒粕だ。内容量は300g。
 また、そのプロモーション活動の一環として、プレゼント限定品の「MIDNIGHT SUN」を抽選で38名へプレゼントする。
 「MIDNIGHT SUN」は希少な大吟醸酒の酒粕のうち、麹の働きで褐変する「黒粕」になる可能性のある酒粕を詰める。黒粕は旨みが強く美味しいが、カビのように見えることもあるため廃棄されることが多かった。これをプレゼントすることで、日本酒や酒粕の奥深さを伝える狙いだ。
 米谷社長は「意外性のあるパッケージでまずは手に取ってもらう。そこから、酒粕ってどんなもの?黒粕ってなに?と興味を深掘りしてもらえる仕組みを作っていきたい」と話している。
【2023(令和5)年12月1日第5147号15面】

中房食品 「松竹梅」や「月桂冠」の練り粕

松竹梅 練り粕カップ300g
月桂冠 純米大吟醸バラ粕250g
月桂冠 純米大吟醸練り粕300g
松竹梅 大吟醸練り粕便利パック300g
 日本有数の酒処、伏見に立脚して酒粕の加工販売を行うのが中房(なかふさ)食品株式会社(木村信一社長、京都市伏見区)である。
 地元伏見の酒粕では、「松竹梅」(宝酒造)や、「月桂冠」の取扱量で酒粕加工業界でトップクラスだ。
 「松竹梅」からは、スプーンですくえる「練り粕カップ300g」を昨年から発売。スタンドパック入りの「大吟醸練り粕便利パック300g」と同様、扱いやすさを訴求していく。
 また「月桂冠」からはカップ入りの「純米大吟醸バラ粕250g」、「純米大吟醸練り粕300g」を今夏から新発売した。酒米の中心部だけを用いる大吟醸(精米歩合50%以下)はまさに日本酒の最高級グレードであり、その酒粕もまた華やかで芳醇な香りと味わいだ。
 特に練り粕製品には注力している。酒粕に独自の加工を施してペースト状にしているため湯に浸けてかるくゆするだけでも溶けるためかす汁や甘酒作りに最適。また粕漬作りやソース作り、卓上でスープに直接入れる、といった使い方もできる。
松竹梅 大吟醸練り粕便利パック300g
  また同社がいま提唱しているキーワードが「酒粕deエシカル」。日本酒造りの副産物として毎年2万~3万トン発生している酒粕は、多くは肥料・飼料として有効活用されているものの、大変な安値で取引されている。一部は産業廃棄物として処理されることもある。
 人の口に直接入る商品として販売を増やすことが、酒粕の価値を高め(=アップサイクリング)、フードロス削減へ意識を高めると同社では考えている。
 その取組の一環として白瀧酒造(新潟県)の「魚沼」の酒粕ではラベル表面に「酒粕deエシカル」を訴求する。
 「魚沼」は原料米の全量を魚沼産を使用している。この酒粕を販売し、酒粕の価値向上と廃棄削減へ貢献するとともに、国内を代表する米処である魚沼の地域活性化へも繋げていく狙いだ。
 商品規格はバラ粕400g、巾着袋入。
【2023(令和5)年10月1日第5141号12面】

トヨサキ 「国産材料でつくったかす汁の素」

国産材料でつくったかす汁の素
 株式会社トヨサキ(豊﨑能弘社長、大阪市東淀川区)は酒粕、漬物を中心とした卸売販売を行っている。
 今秋はオリジナル商品として「国産材料でつくったかす汁の素」を発売する。3~4人前の具材と酒粕がセットになった商品だ。肉・魚売り場や青果売り場での販売を提案していく。
 酒粕は溶けづらく調理が面倒なイメージを持たれていたり、そもそも酒粕を使ったことがなく従来の売り場に立ち寄らないという人も多いのが課題だ。
 そこで、酒粕は溶かしやすく、華やかな香りが楽しめる純米吟醸酒粕を選んだ。
 具材は大根、人参、ごぼう、こんにゃくのカット済み水煮が入っている。長時間の煮込みやこんにゃくのアク抜きといった面倒な調理不要で豚肉や鮭など好みの具材と、いつもの味噌や出汁を用意すればかす汁が出来上がる。
 セット商品としたことで肉・魚・青果売り場でも販売しやすくなり、幅広い層へ、手軽さを武器に発信していける。
 また同社はベトナムに工場と農場を有し、自社製品の製造や、食品メーカーへの原料供給も行っている。 バックカン省の工場は敷地面積1万4000平米、加工工場(調味工場)は2000平米の広さを誇る。自社農園での収穫から塩蔵、調味まで一貫して行いトレーサビリティの取れた原料供給もできる。
 近年は中国産原料が高騰しているためベトナム産原料に目を向ける食品メーカーは増えている。
 塩蔵原料で引き合いが増えているのがしば漬などに使われる胡瓜(四葉)や、粕漬などに使われる瓜。これらは日本国内での生産者も減少しており、ベトナム産原料の重要度は増している。
 メンマはラーメン店での導入実績が多数。調味工場の拡大を進めており、今後はメンマ完成品の製造も強化していく計画だ。
【2023(令和5)年10月1日第5141号12面】

伊勢惣 「こうじ」のトップブランド

みやここうじ
塩麹
無加糖あま酒かたねり
はじめての!手作り味噌セット
株式会社伊勢惣(足立功社長、東京都板橋区)は、全国に幅広く流通する乾燥こうじ「みやここうじ」の製造元として知られている。
 また、自然発酵技術を生かし「熟成ぬか床」を1980年代に発売。現在のぬか床ブームの火付け役となった。その後も時代のニーズに合った新商品開発を積極的に行っている。
 同社の主力製品である「こうじ」、「甘酒」、「ぬか床」の売れ行きはいずれも前年並みで推移しており、堅調な動きとなっている。
 その中でも90%以上の店舗カバー率(首都圏)を誇り、「こうじ」カテゴリーで圧倒的なブランド力を持つ「みやここうじ」は、日配売場で販売されているため、ドライよりも回転率が高く他の追随を許さないアイテムとなっている。
 「こうじ」は素材として甘酒の素や塩麹、こうじ水、味噌などを作る際に使用するもので、用途によって使い分けられるが、「みやここうじ」は酵素力価が強く、味や品質の違いが実感できる仕上がりになる。そのため、リピート率は非常に高い。
 2012年の塩麹ブーム、2016年の甘酒ブーム、2018年のこうじ水ブーム…。数年に一度の周期で麹を利用して作られたものが注目を浴びて大ヒット。その度に麹の需要が急激に高まるが、その勢いは落ちることなく高止まりした状態で推移。麹を代表する商品として不動の地位を確立している。規格は200g、500gの他、業務用1㎏もラインナップしている。
 チューブタイプの「塩麹」は、こうじから塩麹を作る手間を省いた商品。こうじと塩と水で発酵熟成した調味料で、多くの消化酵素を含むこうじの力で食材のたんぱく質やデンプンを分解し、アミノ酸や糖を生成することで食材の旨味を引き出す。簡単便利にそのまま使えるので、「塩麹は使いたいけど、作るのは面倒」という人にオススメの一品だ。爆発的なヒットから10年以上が経過し、若い世代への再アプローチが期待される。内容量は125gで賞味期限は180日。
 「みやここうじ」を原料とする「無加糖あま酒かたねり」は定番の一品。濃縮、無加糖タイプのあま酒で、砂糖を使用せず「こうじ」の力で米の甘さを引き出しており、自然で優しい甘味が特徴だ。濃縮タイプのため好みの甘さのあま酒に調整することが可能で、料理の調味料として利用できる他、スイーツの素材に混ぜ込むこともできる。内容量は350gで賞味期限は120日。
 昨秋より発売した「はじめての!手作り味噌セット」も注目の一品だ。同商品は「おうちで味噌を作ってみませんか」をコンセプトに、これまでなかった手軽に作れる味噌キット。これまで「手作り味噌セット」は通販等で販売していたが、小売店で販売できる規格の商品はなく、市場にも同様の商品はなかった。「はじめての!手作り味噌セット」は(出来上がり約800gで、価格も980円(税別)と手頃な価格帯も魅力。手作り味噌の入門編として楽しみながら作ることができる。
 原材料は国内産米麹、北海道産大豆、食塩のみで、リーフレットの説明通りに仕込むだけ。味噌作りの最適な時期は11月~2月で、「手作り味噌セット」の売場作りを提案している。
 市販されている味噌は加熱殺菌されたものもあるが、手作り味噌は無添加・無殺菌で酵素や酵母が生きている生味噌となるため、風味や味が際立っており、より高い健康効果も期待できる。
 「手前みそになるが、今まで食べた味噌の中で一番美味しい味噌ができた」と感想を述べるユーザーもいるほど、美味しい味噌ができる商品となっている。

伊勢惣

宝来屋本店 米糀あま酒サブスク「社飲割」

オフィス向け米糀あま酒サブスク「社飲割」の対象商品
 株式会社宝来屋本店(柳沼広呂人社長、福島県郡山市)は、明治39年の創業以来、100年以上にわたって伝承されている糀製法を守り厳しい品質管理体制のもと、あま酒、味噌、三五八漬の素などを製造販売している。
 同社では、9月1日より人気商品・あま酒(ノンアルコール)をオフィスや事業所などに届ける、オフィス向け米糀あま酒サブスク「社飲割」をスタートした。
 同社製造のあま酒7種類の中から、希望の商品を月に1回オフィスに届ける送料無料の定期購入サービスで、従業員の福利厚生、会議や来客時のおもてなし飲料として、災害時に備えたローリングストックとしても活用できる。
 【サービスポイント①「従業員向けの福利厚生として」】
 同社の米糀あま酒はアルコール分0・00%なので、従業員の朝食代わりや仕事中の手軽な栄養補給など、様々なシーンの栄養補給に最適。ペットボトル入りなので手軽に飲むことができる。
 フレーバーもプレーンタイプをはじめ、フルーツや抹茶、黒ごま、もち麦入りと幅広く用意。一般的な飲料に加えて、従業員の健康づくりの選択肢として米糀あま酒の活用を推奨。
 【サービスポイント②「会議や来客時のおもてなし飲料として」】
 ブドウ糖を多く含み栄養価の高い米糀あま酒は、疲労回復や脳の働きの活性化に役立つ。長時間の会議やカフェインが苦手な方との打ち合わせ時の飲料にもおすすめ。ペットボトルを冷やしておけばすぐに出せるので、急な来客時にも対応できる。
 【サービスポイント③「災害時に備えたローリングストックとして」】
 同社のペットボトル入り米糀あま酒は、常温保存で製造から240日の賞味期限を実現。通常時は飲料として消費しながら、不測の災害時に備えて常に賞味期限が新しいものを保管するローリングストックとして、栄養面で優れたあま酒を活用できる。8本のペットボトルが入ったダンボールひと箱単位で届けるので、女性でも搬入しやすいサイズとなっている。
 【サービスポイント④「購入金額別割引率の導入」】
 本サービスを利用する方には、毎月の購入価格に応じて定価から20%~30%を割引。従業員の栄養補給や来客時のおもてなし飲料、そして災害時の栄養補給に寄与するローリングストックとして、仕事の環境づくりに貢献する。
【対象商品(すべて8本入ボックス)】
▼「百年糀のあまざけ」
▼「MOKO」▼「もち麦あまざけ」▼「レモンあまざけ」▼「ゆずあまざけ」▼「抹茶あまざけ」▼「黒ごまあまざけ」
【毎月の注文金額に応じた割引率】
▼3万円以上:20%OFF▼6万円以上:25%OFF▼10万円以上:30%OFF
 【導入条件】
 ①注文から3回以上の継続購入②各回3万円(税込)以上の購入が対象
【2023(令和5)年10月11日第5142号5面】

宝来屋本店

宝来屋本店 柳沼専務がセミナー登壇 カミナシでDX推進

柳沼専務
諸岡社長
 糀を活かした味噌、甘酒、漬物の素を製造・販売する、株式会社宝来屋本店(柳沼広呂人社長、福島県郡山市)の柳沼真行専務取締役は、株式会社カミナシ(諸岡裕人社長、東京都千代田区)が主催のオンラインセミナーに登壇し、本セミナーのアーカイブが9月7日限定で公開された。
 同社が、帳票削減などが可能なクラウド型現場DXサービス・カミナシを導入したのは2022年。HACCPが2021年6月に義務化されてから、取引先の食品卸売業者や小売業者より、食品マネジメント規格「JFS‐B規格」の取得を期待されるメーカーが増えており、宝来屋本店もその一社であった。
 同社は、認証取得に向け準備を進めていたものの、製造現場で従来記載していた紙の作業記録では必要な情報が不足していることが判明した。加えて、現場で紙に記載した記録を清書したり、PCに転記したりする作業で、毎日数時間残業していたほどの不効率さを改善するため、柳沼専務がカミナシの導入を決断した。
 柳沼専務は、カミナシを導入したメリットを述べ、第一に帳票の削減ができたこと、次に出張中でもタブレット端末やスマートフォンでデータが閲覧できること、さらにデータの検索性に優れていることを挙げた。
 経営者、社員ともに作業効率が向上したことで、有意義な生産活動や打ち合わせ時間をより作ることができるようになった。
 導入時には予想していなかった、若手社員の仕事への意識を変えることにも成功した。従来は日報の作成はベテランが担当していたが、カミナシを使い始め、20~30代の若手社員が中心となって作成できるようになり、品質管理への主体性が芽生えた。
 続いて、カミナシについて紹介が行われた。カミナシのミッションは「ノンデスクワーカーの才能を解き放つ」。
 経済産業省が発表する「企業活動基本調査(2021年調査)」によると、食品製造業の労働生産性は製造業全体の6割ほどしかなく、生産性の向上が大きな課題となっている。
 労働力不足も深刻で、日本政策金庫による「食品産業動向調査(令和4年1月調査)」では、商品生産(単純作業、熟練作業)が最も人手不足、流通や運搬よりも深刻なのが現状だ。
 カミナシの諸岡社長は、「食品製造現場や建設現場などで、カミナシの導入現場は1万を超えている。当社はノンデスクワーカーが働きやすくなることを目指している。宝来屋さんのような老舗企業からも問い合わせや導入が年々相次いでいる」とコメント。
 柳沼専務は「リクルート活動の際、『カミナシというクラウド管理の日報機能を使って品質管理をしている』と就活生へアピールすると、DXに関心が高い企業だと認識してもらえて、今までより応募者が増えた。カミナシを導入して良いことばかりだ」と締めくくった。
【2023(令和5)年10月1日第5141号11面】

宝来屋本店

伊豆フェルメンテ 金太くん印あま酒シリーズ

金太君純あま酒
金太君あま酒
お米の甘みだけで作った純あま酒
お湯を注いですぐ飲めるあま酒
ヨーグルトや牛乳をもっとおいしく食べる糀
業務用 あま酒の素 1kg
 株式会社伊豆フェルメンテ(小川成俊社長、静岡県三島市)は昭和7年創業の食品メーカー。静岡を代表するあま酒メーカーとして、富士箱根水系の清く豊かな水源を活かしたあま酒・味噌などの糀製品やジャム・デザートの製造を行っている。
 あま酒製品は〝金太くん印あま酒シリーズ〟として富士箱根水系の水を使用したノンアルコールあま酒を各種展開。素材を活かした自然な味わいが支持されている。
 巾着入りの定番商品「金太君純あま酒」「金太君あま酒」は長年にわたり愛されているロングセラー。「金太君純あま酒」は砂糖を使用せず、米と米糀で昔ながらの製法で造った本格あま酒。
 「金太君あま酒」は砂糖を加えて飲みやすく仕上げたあま酒で、それぞれ内容量は350g、濃縮2倍タイプとなっている。
 個食ニーズに対応する商品が、「お米の甘みだけで作った純あま酒」と少量の砂糖を加えた「お湯を注いですぐ飲めるあま酒」。一食ずつ小袋に入っているため、コップに移してお湯を注ぐだけで手軽に楽しめる商品。
 「ヨーグルトや牛乳をもっとおいしく食べる糀」も人気が定着。砂糖を一切使用せず、米糀が造りだす糖化力を活かして開発された〝食べるあま酒〟製品で、米糀の自然な甘みをヨーグルトや牛乳に加えて手軽に楽しむことができる。
 また、年末年始に向けて需要が高まるのが、業務用あま酒製品。あま酒は神社仏閣や観光地などでも振舞われる、特にこれからの季節、暖を取るためにも欠かせない飲み物。
 同社では「業務用 純あま酒の素 1㎏」と「業務用 あま酒の素 1㎏」をラインナップ。濃縮タイプ(約13~15人前)で、たっぷり使える徳用サイズになっている。
 味噌製品では、減塩タイプが人気を集めている。伝統の「伊豆みそ」のおいしさをそのままに、塩分を15%カット。糀歩合(米と大豆の重量比)は10~12割で深みのある味わいに仕上がっている。「減塩伊豆みそ 糀こし」と「減塩伊豆みそ 田舎」を揃えている。
 同社では伝統の味「糀製品」にも力を入れている。8月1日に新発売した「野菜と米糀で金山寺」は、野菜と米糀、金山寺みそのハーモニーが楽しめる一品。金山寺みそに人参、生姜、茄子などたっぷりの野菜を入れ、米糀で爽やかな甘みを加えて仕上げている。
【2023(令和5)年10月1日第5141号12面】 

伊豆フェルメンテ

カネジュウ食品 「禅」ブランドのあま酒

禅 あま酒 お米だけの甘さ400g
禅 あま酒 お米だけの甘さ(個包装タイプ)
昔ながらの製法にこだわった麹職人が仕込んだ熟成あま酒
「カカオニブとバナナチップのあま酒グラノーラ」㊨と「ナッツとレーズンのあま酒グラノーラ」
 カネジュウ食品株式会社(稲森律子社長、静岡県焼津市)は創業300年を誇る老舗メーカー。「禅」ブランドでこだわりのあま酒、味噌、金山寺の製造販売を行っている。
 同社製品に使用される麹は全て自社製。蒸米に麹菌を種付けし、麹室の中で最適な温度・湿度を調整し、その都度手入れを繰り返して米麹が造られる。
 代々受け継がれてきた製法を守り、厳しい目で担当者が日々製造管理を行っている。
 定番商品「禅あま酒お米だけの甘さ400g」は、砂糖や甘味料を一切使用せず米と麹のみで造った添加物不使用の本格あま酒。手造り麹特有のまろやかな味わいが楽しめる。
 「禅あま酒お米だけの甘さ(個包装タイプ)」は、個包装にした濃縮あま酒(1食分60g)4袋入で、水やお湯で希釈することで簡単便利にあま酒を楽しむことができる。一杯ずつ作ることができ、鍋が要らない(火を使わない)、衛生的といった利点がある。あま酒を牛乳やヨーグルトに混ぜて楽しんだり、調味料として料理に使用する際にも便利だ。
 同社オンラインショップを中心に発売し人気を集めているのが「昔ながらの製法にこだわった麹職人が仕込んだ熟成あま酒」。熟成期間を通常のあま酒より長くとり、より濃厚な味わいに仕上げた。
 製造に時間と手間がかかる、あま酒好きのためのプレミアムなあま酒となっている。
 また「あま酒グラノーラ」は、米麹あま酒をコーティングし香ばしく焼き上げた老舗の味噌屋ならではの新しいグラノーラ。グラノーラ用に仕込んだ特製あま酒を砂糖代わりに使用し、ヘルシーに仕上げている。
 「カカオニブとバナナチップのあま酒グラノーラ」と「ナッツとレーズンのあま酒グラノーラ」の2種をラインナップ。あま酒ならではの優しい甘みが特長で、リピーターが増加している。
 同社では地元で開催されるマルシェに定期的に出店。今年6月には、本社事務所内に直売コーナーを開設、地元客から手軽に麹製品が購入できるようになったと好評を博している。
 また最近では、人気テレビ番組『ヒルナンデス!』にて、「静岡みそ汁の素」と「あいじろみそ」が相次いで紹介され、大きな反響を呼んでいる。
【2023(令和5)年10月1日第5141号12面】

カネジュウ食品

山田酒造食品 灘の酒かす使用「かす汁の素」

かす汁の素
なめらか味付酒粕
なめらか生酒粕
 酒かす加工、甘酒製造を行う山田酒造食品株式会社(山田文彦社長、兵庫県加東市高岡)は、酒かすの新たな可能性を追求し、積極的な商品開発を行っている。
 この度、9月から3月末の冬季限定商品として「かす汁の素」を新発売した。
 かす汁に最適な、香りの高い神戸灘の酒かすをたっぷり使用しており、関西の家庭の味を再現できる。本みりんや米みそ、しょうゆなどの調味料を絶妙な割合で配合することで独特のクセを抑え、かす汁に馴染みの薄い人でも美味しく食べられる仕上がりとなった。
 使い方は、好みの野菜や肉・魚を水に入れて沸騰させて、火が通ったら本品を溶かしてひと煮立ちさせるだけ。カット野菜や水煮を利用すれば時短料理ができる。160g入で、3~4人前のかす汁を作ることができる。
 日本酒を絞る際の副産物である酒かすは日本古来の発酵食品であり、栄養も凝縮されている。たんぱく質やビタミンB群、食物繊維などが豊富。代謝を促進するアミノ酸の働きから、体を温める効果があるとの研究発表もあり、冬にはうってつけの食材だ。
 また「なめらか生酒粕」は同社の技術を活かして、酒かすをゆっくりと熟成させ、なめらかなペースト状に仕立てている。30g×5本入の個包装パックで『ちょい足し』に特化した商品。使い切りで扱いやすく、酒かすのイメージを一新する商品として注目を集めてきた。
 スティック状の包装から簡単に絞り出せる。様々な料理やソースの隠し味に、また卓上で味噌汁やスープに入れることができる。
 トマト味、カレー味、レモン味の3種各1本が入った「なめらか味付酒粕」も発売している。
 これらの商品は企画開発から製造、パッキングまで全て自社で行っている。酒かすに精通した同社が一貫して管理することで酒かすの価値を最大限高めた商品を作り上げている。
 同社は2017年に新冷凍庫、作業棟、事務所を建設し効率的・衛生的な環境を整えて以降も設備投資に積極的に取り組んでいる。ペットボトル容器入の甘酒「たきのいずみあまざけ」など、酒かす以外にも活躍の領域を拡げてきている。
【2023(令和5)年10月1日第5141号11面】

山田酒造食品

西宮食糧 「なめらか酒かす」新定番に

山田社長
松竹梅 なめらか酒かす
灘本場酒粕・灘仕込み300g
松竹梅の酒粕・200g かす汁の素
神戸灘の吟醸酒粕使用かす汁
 西宮食糧株式会社(兵庫県西宮市)は今年5月、山田文男氏が社長に就任した。
 2020年に西宮食糧へ入社した山田社長は他業界で20年以上勤務し、管理職を務めていた。酒粕業界に新たな視点を持ち込み、商品開発、営業戦略へ繋げている。
 入社してすぐに直面した酒粕業界の厳しい現状。利用者の多くはシルバー層であり、市場は縮小傾向にあった。また日本酒市場の変化で吟醸酒など、絞りの〝ゆるい〟ものが増え、硬い酒粕を確保しづらくなっていた。
 こうした課題を踏まえ、2020年11月に発売したのが「松竹梅なめらか酒かす300g」だ。
 宝酒造の清酒「松竹梅」の酒粕を、低温室(7℃)と氷温室で6カ月以上にわたって低温発酵させる独自技術でペースト状にし、搾りやすく、途中で蓋のできるスタンドパックに詰めた。
 水戻し不要でそのまま鍋に投入してもダマにならず溶けやすいため甘酒や粕汁作りがより簡単になる。また料理の隠し味やソース、お菓子作りにもサッと使える。この簡便性から、少人数世帯や若い世代にも受け入れられている。
 発売から3年経った現在、徐々に導入先を増やしている。春夏にも需要があり、通年販売を決めた得意先も多い。従来のユーザーは板・バラ粕を引き続き購入するため、競合が発生せず売上の積み増しに貢献している。
 山田社長は「低温熟成しているので味が良く、簡便性にも優れている。我々メーカーにとっては品質の安定化が図りやすく双方にメリットがある。練り粕は酒粕のニューノーマルになると見ている」と話す。
 また「神戸灘の吟醸酒粕使用かす汁200g」は9月~3月の冬期限定商品として販売している。
 日本酒処灘の香り高い吟醸酒粕に、味噌と旨味が強い鰹出汁を加えている。溶けやすく、調味不要で本格かす汁が簡単に作ることができる。粒感を抑えたなめらかな口当たりとしており食べやすくなっている。
 製造は味噌やタレを得意とする株式会社たかた(神戸市)。地元企業同士がタッグを組んで開発した商品とあって、関西で支持を集めている。
 その他、板粕とバラ粕では、独自ブランド「酒粕一番」「灘仕込み」や、銘柄粕の「松竹梅」「日本盛」「白鹿」など灘・伏見の銘柄を中心に幅広く揃えている。
 業務筋へは踏み込み製法の漬物用酒粕や、麺業界や菓子業界など他の業界への素材利用も提案している。
 先述の通り、酒粕は絞りのゆるいものが増えている。そのため「多数の酒蔵から酒粕を仕入れ、自社で加工、冷凍冷蔵保存ができる当社のような酒粕加工業者の存在意義は高まると考えている」と山田社長。今後も日本を代表する発酵食品である酒粕の用途拡大に全力を尽くしていく。
【2023(令和5)年10月1日第5141号11面】

西宮食糧

神明 ヘルスケア事業本格参入 九州大発創薬ベンチャーと資本提携

 ㊧から神明の鈴木章人執行役員、藤尾社長、SENTAN Pharmaの松原正東会長、永井社長
 【大阪支社】株式会社神明(藤尾益雄社長、東京都中央区)は4日、ヘルスケア事業への参入にあたり、九州大学発の創薬ベンチャー・株式会社SENTAN Pharma(永井朋子社長、福岡県福岡市)と9月1日に資本業務提携を締結したことを発表した。本資本提携により、初のヘルスケア事業への進出となる。
 神明は今後、SENTAN Pharma社が販売する既存製品「玄米フーディクル」や、その他米由来健康食品の総代理店となり、マーケティングや販売体制の強化に取り組んでいく。
 SENTAN Pharma社は、独自のナノ・マイクロ粒子化技術を保有し、「玄米胚芽抽出エキス」をナノ化可能、水に溶けるガンマオリザノールを含んだ健康食品「玄米フーディクル」を開発してコメの付加価値向上に貢献したことが、神明から評価された。
 玄米フーディクルを摂取することで、血糖値や中性脂肪の改善、体重の減少、腸内フローラの改善、動脈硬化の予防効果などが期待されている。
 このナノ化技術はさらに、食に留まらず、美容関連商材への展開等、幅広い活用が見込まれている。
 神明は、グローバルライステックカンパニーの実現を目指し、昨年8月には米由来の代替食品(シュレッドチーズ)の販売を開始し、今年1月にはグルテンフリー総合ブランド「BIOSSA」の展開がスタートした。
【2023(令和5)年10月11日第5142号5面】

山田酒造食品 灘の酒かす使用「かす汁の素」

かす汁の素
なめらか味付酒粕
  酒かす加工、甘酒製造を行う山田酒造食品株式会社(山田文彦社長、兵庫県加東市高岡)は、9月20日から3月末の冬季限定商品として「かす汁の素」を新発売する。
 かす汁に最適な、香りの高い神戸灘の酒かすをたっぷり使用している。従来の酒かすを溶かして作るかす汁にも劣らない濃厚な香りを楽しめる。また、本みりんや米みそ、しょうゆなどの調味料を絶妙な割合で配合することで独特のクセを抑え、かす汁に馴染みの薄い人でも美味しく食べられる仕上がりとなった。
 作り方は、好みの野菜や肉・魚を水に入れて沸騰させて、火が通ったら本品を溶かしてひと煮立ちさせるだけ。本品は160g入で、3~4人前のかす汁を作ることができる。カット野菜や水煮を利用すれば時短料理ができる。今後は同社SNSや、レシピサイトのクックパッドでアレンジレシピも公開していく予定だ。
 開発にあたっては、酒かすの旨味たっぷりな関西の家庭の味を目指した。旨味や香りの微調整を何度も繰り返し、完成へと至った。
 日本酒を絞る際の副産物である酒かすは日本古来の発酵食品であり、栄養も凝縮されている。たんぱく質やビタミンB群、食物繊維などが豊富。代謝を促進するアミノ酸の働きから、体を温める効果があるとの研究発表もあり、冬にはうってつけの食材だ。
 同社は京都伏見や神戸灘をはじめとした酒かすの加工に永年従事してきた。その技術を活かし、2018年から甘酒製造に参入、酒かす甘酒と米こうじ甘酒の長所を組み合わせた「たきのいずみあまざけ」や、フルーツ果汁を加えたフルーツ甘酒シリーズを展開。
 さらに2年前には、地元の兵庫県立社高等学校生活科学科の生徒と商品共同開発に取り組み、酒かすを若い世代に使ってもらうため、トマト味など3種類の味が楽しめる個包装タイプの「なめらか味付酒粕」を発売するなど、活躍の幅を広げている。酒かすと甘酒を楽しめる商品開発を、これからも強化していく。
【2023(令和5)年8月11日第5137号8面】


米谷商店(兵庫県) スタンドパック入「酒かす床」

醗酵パワー酒かす床2kg
サッと溶ける酒粕300g
パンにあう!?酒粕
 灘の銘酒「白鶴」の酒粕を専門に扱う有限会社米谷商店(米谷耕一社長、神戸市灘区)は、酒粕市場を活性化するためスタンドパック入の「発酵パワー酒かす床2㎏」を発売。この度商標登録を行い、定着を図っていく。
 コロナ下において、発酵の健康性や家庭で楽しめる趣味として市場拡大したぬか床から着想を得て開発した商品だ。
 表面には「醗酵パワー」と記載し、健康性を訴求する。チャック付きスタンドパック入で、詰め替えの必要なくそのまま漬け始めることができる。
 裏面では塩漬(前漬け)など不要で、1日で漬けられる簡単レシピを野菜用、肉・魚用でそれぞれ紹介している。粕床には塩などの調味料を入れていないため、好みに合わせて調整することができる。
 また従来の漬物用酒粕と異なるのが、あえて熟成の若い白い酒粕を使用している点。これまで漬物用といえば半年程度熟成させ茶色くなったものが多かったが、Web上のレシピサイトを調査したところ、若い酒粕を使ったレシピが多く公開されていることに着目。若い酒粕ならではの、清酒の香りが生きた粕床となっている。
 昨年10月には、同じく使用方法を明確化した商品として、粕汁や鍋物に使える「サッと溶ける酒粕300g」(商標登録済み)と、蜂蜜やジャムなどと練り合わせて使える「パンにあう!?酒粕500g」を発売している。
 米谷社長は「酒粕はこれまで下ごしらえが面倒、粕汁以外の使い方がわからないという方が多く伸び悩んできた。遊び心のあるネーミングで使用方法を明確化した。売場自体が広告塔となり、酒粕の固定概念を崩していける」と狙いを語っている。
 同社は「酒粕伝承プロジェクト」として、このように酒粕の新たな利用方法を発信。アレンジレシピの紹介も進めている。さらに、その文化の担い手となる子どもたちの未来を希望あるものにしたいという思いから、売り上げの一部を一般財団法人あしなが育英会に募金している。
 募金第1弾ではあしなが育英会に3万円を寄付した。同プロジェクトにいち早く協力を始めた、原料粕の供給元であり、米谷商店の酒粕を長期にわたり販売している「白鶴酒造資料館」に対し、あしなが育英会より感謝状が贈呈されている。
【2023(令和5)年8月11日第5137号9面】

米谷商店

東北食材 高品質銘柄の酒粕専門問屋

越後の厳選酒粕
 昭和50年に創業した東北食材株式会社(大橋大介社長、新潟市江南区)は、関東以北最大の上質な酒粕を扱う専門問屋として知られている。
 同社ではこれまでに築いた日本酒メーカー及び日本酒業界との信頼関係をもとに、銘酒の産地である新潟はもとより、東北一円、関東、北陸の有力蔵元200社から高品質の酒粕を仕入れている。
 なかでも、「新潟の幻」と呼ばれる数銘柄の酒粕は全て揃えている。高品質銘柄の酒粕を軸に取扱い、業務用を中心に加工用のバラ粕、奈良粕、板粕の他、踏み込み小袋「越後の吟醸酒粕」(1㎏)などを全国に販売している。
 日本酒の等級の違いにこだわって高品質な酒粕を仕入れ、加工メーカーに安定的に供給。酒造メーカーと加工メーカーの双方の理解を促進させていることで、互いの信頼関係を確固たるものとしている。
 発酵食品である酒粕は、清酒の醸造過程でもろみを絞った後に残る白い固形物。食物繊維やビタミンB群、アミノ酸がたっぷり詰まった栄養満点の食材として知られ、他にもペプチドや酵母など、含まれている栄養素が豊富。コレステロールの低下や便秘にも効果があると言われ、アレルギー、癌、糖尿病の予防効果もあるとされている。
 市場が拡大した甘酒製品が売場に定着し、麹由来だけではなく、酒粕由来の甘酒、麹と酒粕を合わせた甘酒もラインナップされている。近年はテレビやネットニュースなどで酒粕の美肌効果や健康機能性が紹介される機会が増加し、〝健康食材〟としてのイメージも浸透。量販店にも酒粕、甘酒、麹などの専用コーナーが設置されるなど、発酵食品としての認知も広がり、女性を中心に人気の商材となっている。
 コロナ禍では食品においても品目によって需要の増減があったが、酒粕は堅調な動きとなっている。
今後についても健康志向が高まっている中で、一定以上の需要が見込まれている。
 甘酒や粕汁などに利用される酒粕は、秋冬の季節が本格シーズンとなる。ここ数年は新型コロナの影響で日本酒の製造量が落ち込み、酒粕の生成量も減少。これからの需要期に向けて安定供給を懸念する声も上がっているが、同社はこれまで築いたネットワークと信頼、専門問屋の強みを生かして安定供給を図っていく。
【2023(令和5)年8月11日第5137号15面】

東北食材 TEL:025-382-5600 

山田酒造食品 灘の酒かす使用「かす汁の素」

かす汁の素
なめらか味付酒粕
 【大阪支社】酒かす加工、甘酒製造を行う山田酒造食品株式会社(山田文彦社長、兵庫県加東市高岡)は、9月20日から3月末の冬季限定商品として「かす汁の素」を新発売する。
 かす汁に最適な、香りの高い神戸灘の酒かすをたっぷり使用している。従来の酒かすを溶かして作るかす汁にも劣らない濃厚な香りを楽しめる。また、本みりんや米みそ、しょうゆなどの調味料を絶妙な割合で配合することで独特のクセを抑え、かす汁に馴染みの薄い人でも美味しく食べられる仕上がりとなった。
 作り方は、好みの野菜や肉・魚を水に入れて沸騰させて、火が通ったら本品を溶かしてひと煮立ちさせるだけ。本品は160g入で、3~4人前のかす汁を作ることができる。
 カット野菜や水煮を利用すれば時短料理ができる。今後は同社SNSや、レシピサイトのクックパッドでアレンジレシピも公開していく予定だ。
 「かす汁の素」は自社で製造している。開発にあたっては、酒かすの旨味たっぷりな関西の家庭の味を目指した。旨味や香りの微調整を何度も繰り返し、完成へと至った。
 日本酒を絞る際の副産物である酒かすは日本古来の発酵食品であり、栄養も凝縮されている。たんぱく質やビタミンB群、食物繊維などが豊富。代謝を促進するアミノ酸の働きから、体を温める効果があるとの研究発表もあり、冬にはうってつけの食材だ。
 同社は京都伏見や神戸灘をはじめとした酒かすの加工に永年従事してきた。その技術を活かし、2018年から甘酒製造に参入、酒かす甘酒と米こうじ甘酒の長所を組み合わせた「たきのいずみあまざけ」や、フルーツ果汁を加えたフルーツ甘酒シリーズを展開。
 さらに2年前には、地元の兵庫県立社高校生活科学科生徒と商品共同開発に取り組み、酒かすを若い世代に使ってもらうため、トマト味など3種類の味が楽しめる個包装タイプの「なめらか味付酒粕」を発売するなど、活躍の幅を広げている。酒かすと甘酒をより手軽に楽しめる商品開発を、これからも強化していく方針だ。
【2023(令和5)年7月21日第5136号19面】


コーセーフーズ 「あまざけ」がJFSグランプリ

お米と米麹でつくったあまざけ
 【大阪支社】株式会社コーセーフーズ(里村俊介社長、岐阜県揖斐郡)の「お米と米麹でつくったあまざけ」が第64回「ジャパン・フード・セレクション」でグランプリを受賞した。甘酒としては初めてのグランプリ受賞となる。
 ジャパン・フード・セレクションとは日本フードアナリスト協会が主催する、食品、食材の審査・認定制度。
 今回受賞した「お米と米麹でつくったあまざけ」は2016年の発売以来、楽天甘酒ランキングで常に上位を獲得してきた。国産米を100%使用し、最も甘酒に合う麹菌を選定して14時間熟成糖化させて、優しい甘みと旨味の甘酒に仕上げている。
 評価コメントでは「フルーティーですっきり、サラッとした自然な甘さ」「粒なしで飲みやすく、料理にも使いやすく、温めても、冷やしても美味しい」「美容に嬉しいビタミン豊富、疲労回復に最適なぶどう糖も豊富」「女性にも持ちやすく、FSC認証のパッケージも好印象」など、品質から使い勝手の良さ、栄養面と様々な要素が称賛された。
【2023(令和5)年7月21日第5135号19面】

コーセーフーズ https://www.kohseifoods.co.jp/

東洋ライス 長野で包括連携協定

包括連携協定を締結(㊧から東洋ライスの阪本哲生副社長、南箕輪村の藤城栄文村長、上伊那JAの西村篝代表理事組合長)
農業振興、健康増進に取り組む 
 【大阪支社】東洋ライス株式会社(雜賀慶二社長、和歌山県和歌山市)は、長野県南箕輪村、上伊那農業協同組合と7月6日付で、三者による包括連携協定を締結した。
 本協定によって南箕輪村産のコメ「風の村米だより」を東洋ライス独自の精米技術により、美味しさと栄養を両立した「金芽米(きんめまい)」に加工し、これを活用した農業振興、村民の健康増進、食育推進などに協同で取り組んでいく。
 今後の具体的な取組として、11月1日よりマタニティ応援施策をスタート。村内の妊婦約150名(年間)を対象に、①妊娠届を提出する際に「JA直売施設あじ~な」で受け取れる金芽米5㎏の引換券を配布、②出産月まで、毎月最大10㎏の金芽米提供を実施する。
 また、②については、体調等のアンケートに協力できる人を対象とし、解析データを村民の健康増進に役立てていく。
 南箕輪村は、農業振興と健康増進を目指し、JA上伊那および村内唯一の農事組合法人「まっくんファーム」と連携、減農薬、無化学肥料で栽培されるコシヒカリを「風の村米だより」としてブランド化し、県内外で展開してきた。
 令和元年からは、東洋ライスが加わり、金芽米への加工推進を通じた健康増進とブランド力向上を図ってきた。
 さらに、令和3年産からは、「まっくんファーム」で栽培される「風の村米だより」の全ての土壌に「米の精(金芽米加工時に産出される、とぎ汁成分をリサイクルした有機質資材)」を使用することで、土壌を豊かにし、それによって生まれる高酵素のコメ栽培に取り組むなど、環境と人に優しい循環型農業を確立している(年間収量約250t)。
 また、村民の健康増進施策として、村内全ての小中学校、保育園および療育施設の給食で提供されるごはんに金芽米を使用し、村内の小学校2校、中学校1校(どちらも令和2年11月~)、保育園など6園(本年4月~)の計2174名の子どもたち(令和5年6月1日現在)が、給食を通じて金芽米を食べるようになった(年間約20t)。
 今後は、三者を中心に取組の幅を更に拡大し、①村内全世代への金芽米提供の実現および健康増進等、②「風の村米だより」の原料供給および連携先の発掘、③②に伴う生産量増加および農業担い手の育成、④「米の精」活用による農畜産物のブランド化および持続可能な農業の確立等を目指していく。
【2023(令和5)年7月11日第5134号3面】

東洋ライス

宝来屋本店 冷やしあま酒ストレートボトルと米糀発酵飲料「MOKO」

冷やしあま酒ストレートボトル入
米糀発酵飲料「MOKO(モコ)」
 株式会社宝来屋本店(柳沼広呂人社長、福島県郡山市)は、明治39年の創業以来、100年以上にわたって伝承されている糀製法を守り厳しい品質管理体制のもと、あま酒、味噌、三五八漬の素などを製造販売している。  
 同社は、「あま酒」が大正時代まで冬と夏に愛用され、夏の季語で用いられていたことに着目。
これまで濃縮タイプが主流だったあま酒のストレートタイプを商品化。2004年3月に日本で初めてペットボトル入りの「ストレート冷やしあま酒」を発売するなど、あま酒市場のパイオニアとして認知されており、高品質なあま酒製品を展開している。
 定番商品「ストレート冷やしあま酒・ボトル入」は、国産米100%で作った米糀の甘さを引き出し、つぶつぶ感を大切にしながら仕込んだ。糖類を一切加えず、米糀だけの自然な甘味の昔なつかしいあま酒となっている。アルコール分0・00%。容量は350mlで賞味期限は240日。
 大野農園株式会社(大野栄峰社長、福島県石川郡石川町)との共同開発で昨年3月に発売した米糀発酵飲料「MOKO(モコ)」は、福島県産米を100%使用した米糀のあま酒を独自製法で抽出し、桃果汁をブレンド。「飲む点滴」とまで言われるあま酒の成分(アミノ酸やブドウ糖)を残しつつ、米糀の粒を抜いたことで飲みやすさを追求した。
 桃果汁には石川町の「大野農園」産の桃を使用。米糀と桃が持つ自然で濃厚な甘さを活かすために砂糖や甘味料は無添加。スッキリとしたのど越しで糀と桃のハーモニーが楽しめる。
 商品の「MOKO」は、桃(もも)と糀(こうじ)の組み合わせを、アルファベットの頭文字を取って名付けた。男女問わず幅広い年代の方に親しまれる、かわいらしい名前とデザインになっている。
【2023(令和5)年5月1日第5127号8面】

宝来屋本店

神明 産学連携で機能性研究

(左から)藤尾社長、渡邊代表理事、江口学長
 東京農大、メディカルライスと
 【大阪支社】コメを通じて人々の明るい食生活に貢献する、株式会社神明ホールディングス(藤尾益雄社長、神戸市中央区、以下神明HD)と、一般社団法人メディカルライス協会(渡邊昌代表理事)、東京農業大学(江口文陽学長)は1月27日、産学連携となる包括連携協定を締結した。
 コメの機能性についての研究と製品開発に取り組み、次世代に向けた新たな食の創造を目指し、需要拡大と米を中心とした関連産業の維持発展を推進、実行していく。
 これまでにも、コメの持つ機能を医学的見地から健康効果を科学的なエビデンス(臨床試験)によって「低たんぱく加工玄米」の開発が進められており、健康食品分野として腎臓病患者の
病気の進行を抑える効果が見込まれ、食事療法や医療費削減にも期待が寄せられている。
 この度の包括連携協定により、コメの機能性についての研究とそれを生かした製品開発や、気候変動に対応したコメの品種開発、栽培技術向上等を通した生産者の支援、輸出への取組など幅広い分野へ取り組んでいく。
【2023(令和5)年3月1日第5121号3面】

東京農業大 https://www.nodai.ac.jp/
メディカルライス協会 http://medicalrice.com/


2023年2月11日・第5119号

カネジュウ食品(静岡県)

あま酒グラノーラの「カカオニブとバナナチップ」(右)と「ナッツとレーズン」
人気上昇中の注目商品「あま酒グラノーラ」
 カネジュウ食品株式会社(稲森律子社長、静岡県焼津市)は創業300年を誇る老舗。「禅」ブランドでこだわりのあま酒・味噌・金山寺の製造販売を行う。
 同社が全国で唯一製造を行うのが「静岡相白(あいじろ)味噌」。静岡県中部地方の伝統的な白味噌で、今川義元が京都から伝えたとされる。京の白味噌と田舎味噌の中間の色と味わいを持つ味噌という意味で「あいじろみそ」と命名された。同社では静岡相白味噌「大御所」を始めとした製品をラインナップする。
 この相白味噌を手軽に味わってもらいたいという思いから生まれたのが「静岡みそ汁の素」。相白味噌を使用した簡単便利な液体みそとなっており、お湯を注ぐだけで手軽に相白味噌のみそ汁が出来上がる。
 特にこだわっているのが出汁。開発にあたり様々な出汁を検証し、相白味噌と一番相性の良かった「焼津産かつおぶし×煮干し」の組合せを採用。あえて粉末のかつおぶしを加えることで、出汁を強く感じながらも、味噌の優しい味わいが全体を包む、上品で温かみのある味わいに仕上がっている。内容量は300ml。
 料亭で提供されるような味噌汁の味わいが家庭で手軽に味わえると、「静岡みそ汁の素」は発売以来右肩上がりに売上が伸長。好評を受け、この度、業務用(1・8ℓ)を新発売する。
 また、現在人気上昇中の注目商品が「あま酒グラノーラ」。米麹あま酒をコーティングし香ばしく焼き上げた老舗の味噌屋ならではの新しいグラノーラで、グラノーラ用に仕込んだ特製あま酒を砂糖代わりに使用し、ヘルシーに仕上げた。
 ラインナップは「カカオニブとバナナチップのあま酒グラノーラ」と「ナッツとレーズンのあま酒グラノーラ」の2種。それぞれ、あま酒の優しい甘みと様々な食材のハーモニーが楽しめるこれまでにない美味しくヘルシーな製品だ。
【2023(令和5)年2月11日第5119号9面】

カネジュウ食品 HP
https://kanejyu.com/
静岡みそ汁の素
静岡みそ汁の素(業務用)

宝来屋本店 「ASAKAMAI 887 あまざけ」

ASAKAMAI887 あまざけ
 株式会社宝来屋本店(柳沼広呂人社長、福島県郡山市)は、福島県郡山市産の最高級プレミアムブランド米「ASAKAMAI 887」を100%使用した「ASAKAMAI 887 あまざけ」を2022年12月26日より発売した。
 同商品は100年以上に渡って伝承されてきた製法により、「ASAKAMAI 887」の特長を活かした、大粒でふんわりした食感の特製米糀を開発。さらりと滑らかな口当たり、洗練された香りと深みのある甘さ、そして米本来の豊かな後味が持ち味の、おいしいあま酒となっている。
 また、大切な人への贈り物や郡山の土産品として利用できるように、特製の化粧箱も制作した。
 郡山市産米の最高級プレミアムブランドとして、2018年に栽培プロジェクトがスタートした「ASAKAMAI 887」。厳しい7つの生産基準を満たしたお米だけ、その名を冠することができる。一方、宝来屋本店では「おいしい米で作るあま酒が、一番おいしい」という考えを元に、日々おいしいあま酒づくりの原料となる米を探していた。
 そんな中で出会った「ASAKAMAI 887」は、おいしさはもちろん粒が大きく、胴割れせず、甘味しっかりという、おいしいあま酒づくりに大切な条件を全て満たしていた。
 2021年には米糀とカカオを発酵させたあま酒「RISE CACAO」の原材料に使用。現在も人気商品となっている。今回は「ASAKAMAI 887」のおいしさをストレートに伝えるあま酒として開発に着手。
100年以上に渡って培ってきた宝来屋本店独自の糀製法で、米が持つ甘みや香りといった素材の良さを引き出すことに成功し、数量限定のプレミアム甘酒として商品化に至った。内容量は500mlで賞味期限は240日(常温)、1ケース6本入り。
 【「ASAKAMAI 887」7つの生産基準】①食味値88点以上②タンパク質含有量6・1%以下③ふるい目2・0㎜④整粒歩合80%以上⑤特別栽培米⑥農業生産工程管理(GAP)に取り組むこと⑦エコファーマー認定者による栽培
【2023(令和5)年2月11日第5119号16面】

宝来屋本店

株式会社食料新聞社
〒111-0053
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TEL.03-5835-4919(ショクイク)
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