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「梅」データ・資料2022

東海大研究グループ 梅干抽出物がコロナ増殖抑制

解説する宇都宮教授
会場に駆け付けた梅干メーカーなど
1粒でコロナ感染予防が期待 
 東海大学医学部の研究グループは1日、和歌山県のみなべ町役場で、「梅干の果肉から抽出した成分が新型コロナウイルスの増殖を抑制する」研究成果を発表した。会場には、地元の梅生産者や梅干メーカーが駆け付け、発表に耳を傾けた。
 同研究では、アフリカミドリザルの腎臓の培養細胞に新型コロナウイルスを感染させた場合と、ウイルスと一緒に梅干の抽出物を投与した場合、後者が感染を抑制することを解明した。
 成分濃度を高めると、よりウイルス増殖の抑制効果が強まることも判明し、また武漢株、アルファ株、デルタ株、オミクロン株のすべての株に対して同様の効果が確認できた。今後は、梅干のどの成分がどのような仕組みでコロナの抑制効果をもたらしているのかを解明していく。
 研究グループのリーダーで、大阪河﨑リハビリテーション大学の宇都宮洋才教授は「個人的には驚異的とも呼べる感染抑制が見られた。梅干を1日1粒食べるだけで、十分感染予防が期待できる」と話した。
 同研究は、みなべ町から宇都宮教授に研究委託され、宇都宮教授は自身の母校で、かつ研究環境に最適な機関として東海大学医学部との連携を決めた。東海大学医学部の竹腰進教授、山本典生教授、さらに和歌山工業高等専門学校の奥野祥治教授、大阪河﨑リハビリテーション大学の河野良平講師が加わり、共同研究を進めた。
 宇都宮教授は、過去に梅干の摂取がインフルエンザの感染予防に効果があると発表し、各メディアで取り上げられ注目を浴びた。その後も梅干の健康機能性について研究を続け、梅干の成分であるポリフェノールがピロリ菌の活動を阻害、また別の成分が花粉症などのアレルギー症状を抑える可能性を突き止めてきた。
【2022(令和4)年6月11日第5096号2面】

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