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豆腐・油揚・がんも 業界活動2021

全凍豆腐組合 フードバンク信州へ寄贈

凍り豆腐1250個
全国凍豆腐工業協同組合連合会(木下博隆会長、長野県長野市)は10月26日、組合加盟企業の凍り豆腐(こうや豆腐)計1250個(約30万円相当)を、「子ども応援プロジェクト」を主催する「認定NPO法人フードバンク信州」へ寄贈した。
 本取組は、11月3日の「高野豆腐の日」に合わせた社会貢献事業の一環として、長野県中小企業会館で実施された。当日は凍り豆腐の他、健康機能性パンフレットとレシピ集を各400部、みすずコーポレーション提供のレシピ本20冊も寄贈された。
 凍り豆腐に含まれるレジスタントたんぱくの働きは、血中コレステロール低下や中性脂肪の上昇抑制、血糖値スパイク抑制効果などが期待され、近年注目を集めている。
 【「全国凍豆腐工業協同組合連合会」加盟企業】▼旭松食品▼みすずコーポレーション▼信濃雪▼羽二重豆腐▼登喜和冷凍食品
【2021(令和3)年11月11日第5075号1面】

旭松食品「高野豆腐」の日をPR

大阪「ピュア13」で特設コーナー
 【大阪支社】旭松食品株式会社(木下博隆社長、大阪市)は『11月3日 高野豆腐の日』を記念して、より多くの人に日本の伝統食材である高野豆腐を楽しんでもらうため、小売店や飲食店と協業し、次のように様々なプロモーションを実施した。
 ■➀「スーパーマーケットで高野豆腐の日特設コーナーを展開!」‥大阪市のスーパーマーケット「ピュア13」の店内にて「新あさひ豆腐10個入」を中心に高野豆腐の日特設コーナーを展開し、簡単ヘルシーレシピの訴求や、リーフレット配布を実施した。
 ■➁飲食店・専門店で高野豆腐メニューを提供‥世田谷のカレー店では「高野豆腐のポークキーマ」、銀座のランチビュッフェでは「高野豆腐の天ぷら」、秋葉原のラーメン店では「粉豆腐」を練りこんだつけ麺と油そばを販売した。
 ■➂旭松食品公式Instagram‥ 10月26日~11月8日の期間にプレゼントキャンペーンを実施。レシピ提案では「白だし」を使用し、湯戻し不要・鍋不要でサッと作れる「レンジで白だし高野豆腐」、包丁・まな板不要で下味1分で出来る「高野豆腐の白だし唐揚げ」を投稿した。
 旭松食品公式インスタグラム(@asahimatsu_kouyatofu)
 高野豆腐は近年、血糖値スパイク(食後血糖値)抑制効果、糖尿病予防効果などの健康機能性に注目が高まっている。
【2021(令和3)年11月11日第5075号12面】

「ピュア13」特設コーナー
レンジで白だし高野豆腐

11月3日「高野豆腐の日」特集 <会長に聞く>

全国凍豆腐工業協同組合連合会 会長 木下 博隆氏

SDGs普及が追い風に
各世代の関心へ合わせ訴求

 11月3日は「高野豆腐の日」。年末ムードの高まる「文化の日」に、高野豆腐(凍り豆腐)が和食の代表的な食品であることを伝えたい想いから昨年、全国凍豆腐工業協同組合連合会(木下博隆会長=旭松食品社長)により制定された。連合会では凍り豆腐の機能性研究に力を入れており「高野豆腐の日」にはその成果を伝える講演会を開催する予定だ。木下会長は、この活動が実を結びつつあるとし、アレンジレシピや機能性のさらなる発信強化やSDGsへの協調への考え、また自社の戦略について語った。(小林悟空)
◇    ◇
 -昨年の「高野豆腐の日」を含め、これまでの振り返りを
 「長期視点で見ると、健康機能性の認知度が高まり、2014年頃を底に市場が再拡大してきた。需要層も年配者だけでなく若年、中年にまで広がってきている。コロナが出現した昨年から現在までは、平時は市販用が好調、業務用が低調というのは他業界と同様の動きだ。しかし昨年の年末商戦については、やや不本意な結果だったのが正直なところ。健康機能性を発表する一般向けの講演会は中止せざるを得ず、連合会の統一リーフレットを用いた店頭での販促も密を避けるために行えなかった。おせちが作るものから買うものに変化しているのも、市販の多い凍り豆腐にとっては逆風となっている」
 - 今年の「高野豆腐の日」は。
 「10月29日、大阪で『見直そう、日本食文化~高野豆腐でおいしく健康に~』をテーマに講演会を開催する。凍り豆腐の強みは大豆由来の豊富な栄養による健康機能性と、様々な料理に使える万能さであり、そこを市民の方へ定着させていく。店頭での販促は今年は抑え、帰省が回復する来年以降に力を入れる」
 - 大豆ミートが流行しつつあるが
 「畜産より環境負荷を低減し殺生を減らせることや、健康にメリットの多いことなどSDGsの観点による流行であり、協調していきたい。凍り豆腐は、発祥が高野山の精進料理。日本仏教の精神性を色濃く映した歴史やストーリー性を持つので、海外からの評価も高まっている。味の面でも、伝統的な含め煮の美味しさは唯一無二のもの。代替肉として見た場合でも多くの大豆ミートがそぼろ状なのに対して凍り豆腐は肉厚で、アレンジの幅が豊富。大豆ミートとは共存できると考えている」
 - 自社ではSNSの活用が盛んだ。
 「若年層へのPRを目的にしている。世代により味の嗜好や、美容・健康への関心内容も違うので使い分けが肝心。プラントベース食流行の追い風もあり、成果は出ていると感じる。一方、テレビや雑誌向けには引き続き機能性研究を続けることで『取材したい』と思わせるような食材となるよう、組合で努力していく」
 - 今後の企業戦略は。
 「紙箱のFSC認証紙切り替えや、原料をGLOBAL‐GAP認証大豆への全面切り替えなどSDGsへの対応を進めている。凍り豆腐についてはゆっくり加熱する方が美味しくなる特徴があり、即食化は現時点では難しいので、引き続きレシピ提案に力を入れる。その分、湯を入れるだけで食べられるオートミールなど別の商材と補完し合いながら成長を目指したい」
 【全国凍豆腐工業協同組合連合会加盟企業(6社)】旭松食品㈱、㈱みすずコーポレーション、登喜和冷凍食品㈱、㈱信濃雪、羽二重豆腐㈱、高原㈱
【2021(令和3)年10月26日第5073号8面】
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