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記者のオススメ!2023

2023年5月11日・第5128号

荒井食品(栃木県)

旬の国産なすで季節を彩る
 株式会社荒井食品(大羽恭史社長、栃木県さくら市上河戸)は、『土づくりからお客様のお手元まで!』をキャッチフレーズにしている茄子を中心とした浅漬メーカー。定評ある品質と味で多様なニーズに応えている。
 旬を訴求する国産製品を積極的に展開し、長茄子、中茄子、小茄子、スライスと豊富なラインナップと規格で多様なニーズに対応。春から冬にかけて季節に合わせた商品を提案している。また、同社が特徴としている契約栽培は小なす中心に面積を確保し、今年も順調に生育している。
 同社では春の新商品として発売した「手間いらずスライスなす」の配荷が進み、順調な売れ行きを見せている。同商品はその名の通り包丁を必要としない「手間いらず」の簡便商品。国産なすの浅漬をスライスし、食べ切りサイズでパッケージした。見た目の美しさにこだわり、果肉の白と皮の紺色とのコントラストが目を引く。食べ方は至ってシンプルで、蓋を開けて液を捨てるだけ。普段の食卓の他、レジャーや行楽のお供としても利用できる。規格は45gで賞味期限はD+8。原料は国産で販売期間は通年。
 また、旬の国産原料を使用し、季節に合わせて提案しているのが「初夏のなす」と「露地なす」。初夏向けパッケージの「初夏のなす」は、首都圏における姿もの国産なす漬の主力商品。素材の美味しさを引き出すため、減塩調味でさっぱりとした味に仕上げている。初夏はひと月ごとに平均気温が5度ずつ上昇し、なすの浅漬が売れる時期となる。賞味期限が3日伸びてD+16となり、扱いやすくなった。規格は2本で販売期間は4月~6月。
 「露地なす」は、旬の露地栽培の国産なすを原料に使用し、暑い夏にさっぱり食べられる定番商品として支持されている。夏野菜の代表格でもある茄子の浅漬は7月~10月に販売点数が最もアップするため、「初夏のなす」から露地ものの出荷を待って「露地なす」への切り替えを提案している。規格は2本で賞味期限はD+16。販売期間は6月下旬~8月。
 露地栽培された旬の国産長小なすを使用した「小なす漬」は、長小なすを一番美味しいサイズで収穫。さっぱりとしたプレーンタイプの商品となっている。国産長小なすの浅漬はオンリーワン商品で、毎年出荷を楽しみにしているファンから発売時期や販売店舗の問い合わせがあるほどの人気ぶりだ。規格は4本で賞味期限はD+13。販売期間は7月~10月中旬。
【2023(令和5)年5月11日第5128号6面】

荒井食品 HP

2023年5月1日・第5127号

ピリ辛きゅうりの素
甘うまトマトの素
旨塩キャベツの素
きゅうりのからし漬の素
コク辛キムチの素
ゆずこしょう大根の素

ニチノウ食品(長野県)

「おつまみ畑」シリーズ
野菜と和えるだけで簡単手軽に本格おつまみ
 ニチノウ食品株式会社(有賀哲哉社長、長野県上伊那郡箕輪町)は、浅漬けの素やぬか漬けの素、「おつまみ畑」シリーズなど自然の味わいにこだわった様々な漬物の素を展開している。
 コロナ下の家飲み需要を経て、右肩上がりに人気が拡大しているのが「おつまみ畑」シリーズ。『食卓にプラス1品』をコンセプトに、野菜と和えるだけで簡単手軽に本格的なおつまみが完成する漬物の素で、現在6種類のラインナップを揃えている。標準小売価格は140円(税抜)。
 「ピリ辛きゅうりの素」は、暑い夏にピッタリで辛くて箸が止まらないおいしさの“ピリ辛きゅうり”が手軽に作れる漬物の素。乱切りきゅうりに同製品を加え、冷蔵庫で冷やすだけでピリ辛きゅうりが完成する。タコと和えたり、豚キムチにしたり、多彩なアレンジ料理も楽しめる。
 「甘うまトマトの素」は、沖縄の塩「シママース」が野菜本来のうまみを引き立てる漬物の素。さっぱり甘酸っぱい味わいにファンが急増中、トマトが苦手な子供でも食べられると評判だ。
 野菜に同製品を加えて冷蔵庫で冷やすだけで、玉ねぎのマリネ風や、かぶの甘酢漬けを作ることができる。瓶に刻んだ野菜を入れ、同製品を加えて、ピクルスを作るのもオススメだ。  「旨塩キャベツの素」は、香ばしいローストオニオンの風味が味の決め手となる漬物の素。キャベツと和えるだけで、旨塩サラダが完成する。にんじんやパプリカを加えて野菜サラダ、じゃがいも・たまねぎ・ベーコンを材料に簡単にジャーマンポテトを作ることもできる。
 「きゅうりのからし漬の素」は、使いやすい分包タイプ(2本入)の漬物の素。きゅうり2本を袋に入れて、小袋1本をふりかけて揉むだけで“きゅうりのからし漬”が完成する。
 夏はビールとの相性が抜群で、ツーンとした辛さが後を引く。茹でたブロッコリー、かぼちゃ、れんこんなどを使ってからし和えを作ることもできる。
 「コク辛キムチの素」は、本格キムチを手軽に再現できるシリーズ最高傑作の呼び声も高い本場韓国唐辛子を使用した粉末キムチの素(小袋2本入)。小袋1本で白菜200gを漬け込むことができる。コクのある濃厚なキムチの味わいが好評、時間をかけて漬け込むことにより乳酸発酵が進み、さらに深い味わいが楽しめる。豚キムチやキムチ炒飯に利用するのもオススメ。
 「ゆずこしょう大根の素」は、九州発祥の万能調味料“ゆずこしょう”を使用した青唐辛子の辛みと柚子の香りが楽しめる漬物の素。柚子の風味に青唐辛子の辛さが加わり、薄切りの大根のパリパリとした食感と良く合う。
 レンコンとの相性も良い他、お好みの野菜に振りかけて和風マリネを作るのもオススメだ。

ニチノウ食品

2023年4月21日・第5126号

野崎漬物(宮崎県)

カップDEベジマルシェ
カップDEベジマルシェ
 野崎漬物株式会社(野﨑偉世社長、宮崎県宮崎市)は沢庵をはじめとする各種漬物から、鶏の炭火焼、ひや汁、生おせちなど惣菜製品まで製造する総合食品メーカーとして著名。また九州一円から関西までカバーするメーカーベンダーとしても九州屈指の規模を誇っている。
 今回の「漬物グランプリ(GP)2023」では、浅漬・キムチ部門で「カップDEベジマルシェ」が金賞を受賞した。同品は2013年3月の発売以来、スーパーの漬物コーナーで大人気の商品。
 だいこん・にんじん・はくさい・きゅうり・トマトと5種類の彩り豊かな野菜を一度に味わえる浅漬ミックス。
浅漬には珍しいトマトも入れた。うす味に仕上げてあり、サラダ感覚でサッパリと食べられる漬物だ。
サラダ感覚でサッパリと食べられる
 また、見た目も重視しており、通常のカップ製品とは逆に、フタの部分を下にしてある。このため、中に入っている具材がパッと目に飛び込んでくるインパクトは絶大だ。この工夫が、人気を保っている秘訣の一つと言える。
 同社は、これまでも漬物グランプリでの受賞実績がある。「漬物GP2018」では、看板商品の沢庵「千本漬」が金賞を受賞。
 宮崎県産契約栽培本干しだいこんを使用し、昔ながらのほんのり甘くてしょっぱい沢庵の味を再現したもの。創業以来70年にわたり、取引先から支持を得ている。
 「漬物GP2021」の本漬部門では、その千本漬を燻製したブラック仕立ての「黒の千本漬」が審査委員特別賞を受賞。宮崎県産干し大根を使用し、燻製による芳醇な香りをまとわせ、コクと旨みのある味付けに仕上げてある。
 秋田の〝いぶりがっこ〟と違い、天日干し後の大根を糠漬けにし、旨味を凝縮して漬け上がった沢庵を燻製するという、手間をかけた一品である。
【2023(令和5)年4月21日第5126号9面】

野崎漬物

2023年4月11日・第5125号

野村佃煮(京都府)

畑のお肉焼き肉風味
麻婆風味は薬味代わりにも
食感を再現した塩タン風味
「畑のお肉」シリーズ拡大
 株式会社野村佃煮(野村啓介社長、京都府宇治市)は「京都の家庭の味」をイメージした優しく誰からも愛される味わいを届ける惣菜、おせち、佃煮メーカー。
 惣菜がまだ一般的でなかった昭和初期の時代、京都では家業で忙しく働く女性が多かったことから、その助けになりたいとの思いで惣菜や佃煮を作り続けてきた思いが、今も生き続けている。
 この度、大豆原料を使用する常温惣菜の「畑のお肉 焼き肉風味」に続く新商品として「麻婆風味」、「生姜焼き風味」、「豚みそ風味」、「塩タン風味」を展開する。
 ソイミートは大豆が原料であるだけに、市場に存在する商品の中にはニオイが気になるものもある。しかし同社はじっくりと素材を炊き上げ、味を浸透させる佃煮の技術を応用することでこの問題を解決。本物のお肉そっくりな味わいを再現している。
 さらに「麻婆風味」はごろごろとした粗挽き肉、「塩タン風味」は弾力のある薄切り、というように食感も再現。環境保護や健康のためだけでなく、美味しさでも選ばれる商品を目指した。
 また植物性油脂は動物性油脂と比べて融点が低いため、あっさりした口当たりで食べやすい。常温でも白く脂が浮き出てこないので、弁当にも利用しやすいというメリットもある。
 また近年力を入れているのがチューブ入りの「ごま入りつくだに昆布」。チューブ入りにすることで箸やスプーン不要で絞り出すことができる。開発のきっかけは「子育て中のお母さんとその子どもを応援したい」という想い。子どもが喜ぶおいしいおにぎりを作りやすくすることをコンセプトに、甘口のプレーンタイプを開発。その後、好評を受けてしそ風味、かつお風味、焼肉風味、ハバネロ風味を展開している。
 同社は惣菜、おせち、佃煮でそれぞれ業務用から市販用まで幅広い販路を持つほか、京都府内には土産店も多数有しており、コロナ前を上回る動きとなっている。
 一方課題となっているのが原料面。野村社長は「佃煮用の水産物や山菜だけでなく、惣菜用の卵やじゃが芋など想定外の品まで不足してきている。ソイミートのような新素材の活用方法を開拓しなければいけない」としている。
【2023(令和5)年4月11日第5125号3面】

野村佃煮
https://www.nomuratsukudani.com/

2023年4月1日・第5124号

丸越(愛知県)

キムレモン
 愛知商業高と共同開発「キムレモン」
  株式会社丸越(野田明孝社長、愛知県名古屋市天白区)は、愛知県立愛知商業高校の生徒7名と共同開発した「キムレモン」を2月から発売した。
 同商品は国産胡瓜、白菜、ニラをミックスし、みじん切りのレモンであと味すっきりに仕上げた新感覚のキムチ。ピリッと辛いキムチと爽やかで酸味のあるレモンの相性は抜群に良く、高校生のアイデアや発想がキラリと光る味となっている。
 キムチには唐辛子をはじめ、魚醤やにんにくなどを使用しており、旨みや香りが強いためレモンを加えることですっきりしたあと味に仕上がり、止まらない美味しさとなっている。
 
チンゲン菜の香味醤油漬
 サーモンやタコなどの海鮮と和えて丼として、また漬けタレを唐揚げの味付けに利用するなど料理のアレンジも幅広く楽しめる一品だ。
 現在、漬物グランプリ2023法人の部(浅漬・キムチ部門)にエントリーし、一次審査を通過。銀賞以上の受賞が確定している。内容量は100g単位量り売りで、オンラインショップは150g(袋)。
 また、4月より丸越の各店舗及び丸越公式オンラインショップにて、毎月旬を味わえる「今月の限定品」の販売を開始する。
 毎月月替わりで、その時期に旬を迎える野菜を最適な方法で漬け込んだ漬物を提供する。いずれの商品も加熱せず、生のまま素材の持ち味を生かした「御漬物」にすることで、旬の美味しさを最大限に引き出している。
愛知商業高の生徒
 第一弾となる4月の限定品は、「チンゲン菜の香味醤油漬」。浜松市産のチンゲン菜を、薄くスライスしたにんにくで香りづけし、190年以上の歴史を持つ老舗の醤油製造会社「キノエネ醤油株式会社」の白しょうゆをベースとしたオリジナルの漬け汁を合わせた。
 チンゲン菜の持つまろやかな甘みを大切に、品の良い「白しょうゆ」でうっすらと味付けしている。内容量は2束入り。
 5月以降も、早採りメロンや白瓜の浅漬けを予定している。春夏秋冬、その時期にしか味わえない旬の美味しさを提供する。
【2023(令和5)年4月1日第5124号2面】

丸越 HP

2023年3月21日・第5123号

岡本商店(長野県)

信濃の瓜の粕漬
「信濃の瓜の粕漬」が会長賞
 岡本商店有限会社(岡本祐助社長、長野県下高井郡木島平村)では、令和4年度優良ふるさと食品中央コンクールにて「信濃の瓜の粕漬」が一般財団法人食品産業センター会長賞を受賞した。
 「信濃の瓜の粕漬」は地元木島平村付近で契約栽培した白瓜を、木島平村のみで栽培される酒米「金紋錦」100%の酒粕で添加物を使用せず漬け込んだ粕漬。漬け込み後に空気に触れないように低温でじっくり熟成することにより、乳酸菌が豊富で、芳醇な酒粕の風味が楽しめる仕上がりになっている。
 酒米「金紋錦」は、1964年に長野県が開発した「たかね錦」と「山田錦」を交配させた酒米。栽培が難しく、当時の技術では精米も難しい品種で、栽培するのは木島平村のみとなった。近年、金紋錦を原料とする日本酒が品評会で金賞を受賞するなど評価を高めており、取り扱う酒蔵も増加している。
木島平村産の瓜と「金紋錦」の酒粕を使用した
 「信濃の瓜の粕漬」は、名水の里としても知られる木島平村産の瓜と酒粕を使用した他では味わえない地域性の高い漬物として注目が集まる。 
 同社は野沢菜発祥の地・野沢温泉村からほど近い木島平村に位置、野沢菜を中心に高品質な漬物製品を製造している。2017年には「しょうゆ風味野沢菜」が、第61回長野県漬物品評会で農林水産大臣賞に選出されるなど国産原料をこだわりの製法で漬け込む漬物が各方面から高い評価を得ている。
【2023(令和5)年3月21日第5123号12面】

岡本商店 HP
https://www.okamoto-tukemono.com/

2023年3月11日・第5122号

赤城フーズ(群馬県)

飲む氷 Umeアイススラリー
飲む氷 Umeアイススラリー 
 赤城フーズ株式会社(遠山昌子社長、前橋市上大島町)は創業明治26年、元祖カリカリ梅の開発メーカーとして知られる。カリカリ梅は、昭和46年に同社が世界で初めて開発に成功。一昨年、発売から50周年を迎えた。
 近年、カリカリ梅の食シーンとして定着したのが夏場の熱中症対策アイテムとしての利用だ。同社では、通常のカリカリ梅より塩分を高め塩分8%と設定した「熱中カリカリ梅」を熱中症対策アイテムとして販売。東京ビッグサイトで開催された「猛暑対策展」に出展するなど、熱中症対策のためのカリカリ梅の利用を提案してきた。
 そんな同社が「熱中カリカリ梅」に続く、熱中症対策アイテム第2弾として5月より新発売するのが「飲む氷 Umeアイススラリー」だ。
 アイススラリーとは、氷の粒子が細かく液体内に分散した状態の飲料。通常の氷より流動性が高いので、身体の中を効率良く冷やすことができる。アイススラリーを運動や活動前に飲んで〝プレクーリング”を行うことで、深部体温を上げにくくすると言われている。飲む前に手で揉むことで、手のひらなどを冷やす〝外部冷却”ができ、その後に飲むことで体の芯を冷やす〝内部冷却〟となり、身体を内と外から効率的に冷やすことができる。
 同社ではアイススラリーを梅果汁で爽やかな味わいに仕上げた。塩分やクエン酸、カリウムなども配合されており、夏場の熱中症対策に適したアイテムとなっている。
 同社では、3月7日~10日には東京ビッグサイトで「FOODEX JAPAN 2023」にも出展。「飲む氷 Umeアイススラリー」の他、今秋発売を予定している梅とホワイトチョコレートのマリアージュが楽しめる「梅ジェンヌショコラ」をPRした。
【2023(令和5)年3月11日第5122号7面】

赤城フーズ 

2023年3月1日・第5121号

浜食(東京都)

梅の香だいこん
春夏向け「梅の香だいこん」 
 株式会社浜食(中村秀一郎社長、東京都調布市多摩川)は、醤油漬沢庵のトップブランド「炉ばた漬」の製造、販売元として知られている。
 同社では春夏向けのイチ押し商品として「梅の香だいこん」を提案している。糖絞りによってパリパリとした食感にした大根に紀州南高梅の梅肉を合わせ、梅の爽やかな風味が香る甘酸っぱい味に仕上げた。梅の花が咲く2月~3月に季節感を演出する沢庵として売場で存在感を示す。梅肉の赤い色の彩りも良く、春から夏の季節にぴったりの一品だ。規格は2個で賞味期限は30日。
いろりばた
 また、「炉ばた漬」の浅漬けタイプ「いろりばた」は、堅調な動きを見せている。同商品は大根を干し、素材の旨味を凝縮。手間をかけている分、価格はややアッパー気味となっているが、食欲をそそる醤油の味、大根の風味と食感、といずれも高いレベルで幅広い年齢層に好まれる味に仕上げられている。
 「炉ばた漬」とは製造方法が異なる浅漬タイプで、青首大根を塩度・糖度を控えめに漬け上げており、大根本来の自然の辛味、パリパリとした食感が特徴で本醸造醤油の香りと奥深い味が楽しめる。本漬製品よりも生の食感や風味に近く、食べやすい沢庵として支持されている。賞味期限は30日。
炉ばた漬
 ロングセラー商品の「炉ばた漬」は、理想種系の白首大根を完全に乳酸醗酵させ、独自の本醸造醤油で二度漬。醤油で漬けているため、塩辛くなく、沢庵臭もないため、大人から子供まで幅広い層に好まれる味付けに仕上がっている。保存料、着色料は使用していない。賞味期限は90日。
 品質本位の製品作りを徹底しているため、プライスゾーンも比較的高い設定となっているが、消費者からの厚い信頼と支持のもと定番商品となっており、沢庵漬を代表する人気とロングランを誇る。規格はハーフ、セミハーフ、ジャンボ(一本)を揃え、ジャンボはヘビーユーザーに支持されている。
 梅酒うめ
 また、これからの時期にオススメしているのが「梅酒うめ」。同商品は国産の梅酒うめを使用。今年1月より液入りから液なしにリニューアルし、行楽向けとしても利用できる。お茶請けとして楽しめる他、梅サワーや梅ゼリーにも使える。「梅酒うめ」は、暖かくなるこれからの季節が売れるシーズンとなり、春夏の売場の彩りとなる。規格は200g。
【2023(令和5)年3月1日第5121号8面】

浜食 

2023年2月21日・第5120号

京都 森乃家 もりた(京都府)

都のつけもん菜乾
フリーズドライ漬物「都のつけもん菜乾」 
 京都 森乃家 有限会社もりた(森田作男社長、京都市下京区)の手掛けるフリーズドライ漬物「都のつけもん菜乾」は、漬物の新たな世界を拓く要注目の存在となっている。
 「都のつけもん菜乾」はじっくり時間を掛けて作った本物の京都の漬物を、独自技術でフリーズドライに仕上げたもの。商品は①賀茂なすしば漬②みぶ菜漬③刻みつぼ漬④聖護院大根刻みたくあん⑤万願寺とうがらし漬⑥刻みすぐき⑦日の菜漬⑧九条ねぎ漬⑨刻み赤かぶら⑩紀州南高梅梅果肉⑪白菜キムチなど様々な漬物をフリーズドライにしている。
 少しずつ水を足していくと、元の漬物とほとんど変わらない味と食感が復活する。人気の高い「賀茂なすしば漬」を例にとると、乾燥状態から爽やかな紫蘇の香りが漂う。水を数滴垂らすとほどなく、元の漬物に戻る。一口食べるとキュッキュという食感や味も香りも、賀茂なすしば漬そのものであることに驚かされる。
 また「万願寺とうがらし漬」のように大きめにカットしている商品は、水に戻さず乾燥したまま食べてもスナック菓子感覚で楽しめる。
 期限の長さや、軽く持ち運びやすいことなどのメリットから海外への土産や、保存食として利用できる。余計な水分が出ないという「フリーズドライ漬物ならではの良さ」を利用して、料理の具材にしたり、焼酎に漬けるなど、工夫次第で多様な活用法がある。
 業務筋からの引き合いも増えておりふりかけやお茶漬けの具材、宇宙食、また意外なところでは、チョコレート、クッキーなどお菓子とのコラボも誕生している。
 森田社長は京都府南丹市で農業を営む家庭で生まれ育った。商社で10年以上勤務した後、家業へ戻ることを決意。野菜をより多くの人に食べてもらいたい思いや、余った野菜を有効活用したい狙いから漬物の製造を始めたのがきっかけだった。
 そんな折、工場の片隅で乾燥した漬物を発見。何気なく水を垂らしてみると、元の漬物に戻ったことからフリーズドライ漬物へ挑戦し試行錯誤を重ね商品化し、今では看板商品になったとのことだ。
 森田社長は「漬物職人としては新参だが、農業に携わってきた野菜のプロとして納得の行く商品になった。せっかくの漬物を乾燥させるなんてもったいないという声もあったが、一度食べれば納得して頂けている」と自信を見せる。
 森田社長はさらに今後、京丹波町で野菜と発酵をテーマとした農場併設レストランの開業も計画している。家族から受け継いだ農業の知識、その良さをより多くの人へ伝えようと磨いてきた漬物作りの技が融合し、新しい発想を生み出している。
【2023(令和5)年2月21日第5120号4面】

京都 森乃家 もりた

2023年2月11日・第5119号

カネジュウ食品(静岡県)

あま酒グラノーラの「カカオニブとバナナチップ」(右)と「ナッツとレーズン」
人気上昇中の注目商品「あま酒グラノーラ」
 カネジュウ食品株式会社(稲森律子社長、静岡県焼津市)は創業300年を誇る老舗。「禅」ブランドでこだわりのあま酒・味噌・金山寺の製造販売を行う。
 同社が全国で唯一製造を行うのが「静岡相白(あいじろ)味噌」。静岡県中部地方の伝統的な白味噌で、今川義元が京都から伝えたとされる。京の白味噌と田舎味噌の中間の色と味わいを持つ味噌という意味で「あいじろみそ」と命名された。同社では静岡相白味噌「大御所」を始めとした製品をラインナップする。
 この相白味噌を手軽に味わってもらいたいという思いから生まれたのが「静岡みそ汁の素」。相白味噌を使用した簡単便利な液体みそとなっており、お湯を注ぐだけで手軽に相白味噌のみそ汁が出来上がる。
 特にこだわっているのが出汁。開発にあたり様々な出汁を検証し、相白味噌と一番相性の良かった「焼津産かつおぶし×煮干し」の組合せを採用。あえて粉末のかつおぶしを加えることで、出汁を強く感じながらも、味噌の優しい味わいが全体を包む、上品で温かみのある味わいに仕上がっている。内容量は300ml。
 料亭で提供されるような味噌汁の味わいが家庭で手軽に味わえると、「静岡みそ汁の素」は発売以来右肩上がりに売上が伸長。好評を受け、この度、業務用(1・8ℓ)を新発売する。
 また、現在人気上昇中の注目商品が「あま酒グラノーラ」。米麹あま酒をコーティングし香ばしく焼き上げた老舗の味噌屋ならではの新しいグラノーラで、グラノーラ用に仕込んだ特製あま酒を砂糖代わりに使用し、ヘルシーに仕上げた。
 ラインナップは「カカオニブとバナナチップのあま酒グラノーラ」と「ナッツとレーズンのあま酒グラノーラ」の2種。それぞれ、あま酒の優しい甘みと様々な食材のハーモニーが楽しめるこれまでにない美味しくヘルシーな製品だ。
【2023(令和5)年2月11日第5119号9面】

カネジュウ食品 HP
https://kanejyu.com/
静岡みそ汁の素
静岡みそ汁の素(業務用)

2023年1月21日・第5118号

オオタニ(東京都)

「山菜あさり」リニューアル新発売
 株式会社オオタニ(大谷新一社長、東京都大田区)は2月下旬より「山菜あさり」をリニューアル新発売する。
 同社では昭和40年代に、水産物と山菜類を混ぜ合わせた和惣菜風の佃煮製品ができないかという発想のもと開発に着手。セリやナメコといった山菜類とあさりを混合して同製品を開発した。
 「山菜あさり」と命名して売り出したところ、発売から4カ月は1回のリピートもなく思案にくれていたが、ある給食センターから依頼が入り、数カ月後に混ぜご飯の素としての採用が決まった。
 給食センターでは、それまで、お米を炊き上げる際に、具材を加えて炊き込みご飯を作っていたが、同製品を使用することにより炊き上がったご飯に混ぜるだけで手軽に使用することができたこともあり、「山菜あさり」の需要は拡大していった。
 当時、月1回16kg入ケースで22ケースの発注が数カ月続き、その後は他の販路も順調に拡大し、今日では同社の定番商品となった。
 しかし近年、セリの原産国である中国での収穫が思わしくないことにより入荷が激減。同社では50年以上続いている定番商品を終売にすることはできないと考え、他の山菜を求めて、この度、「新山菜あさり」としてリニューアル新発売することになった。
 同社では「商品のグレードを上げて従前よりパワーアップしておりますので、ご拡売のほどお願い申し上げます」としている。
 また、「山菜あさり」と共に「やわらかあさり(浅炊きあさり)」もリニューアル新発売する。
 なお、価格や特売条件他の問い合わせは同社業務部(03‐3745‐1611)まで。
【2023(令和5)年1月21日第5118号6面】

オオタニ HP
https://o-tani.co.jp/

2023年1月11日・第5117号

ぽてあっぷる瓶
お多福豆バター

水上食品(愛知県)

上品な“大人のあんバター”
 有限会社水上食品(水上眞二社長、愛知県北名古屋市)は創業95年の煮豆・惣菜・佃煮メーカー。年末商材においては、栗きんとん・黒豆といった定番品の製造元として知られる。
 同社では近年、栗きんとんや黒豆を正月だけでなくオールシーズン食べてもらうための取組に力を入れる。若い世代へ煮豆を食べてもらうため、パンに合う煮豆など洋風製品の開発にも積極的だ。
 その一環として発売するのが、「ぽてあっぷる瓶」と「お多福豆バター」。
 「ぽてあっぷる瓶」は丁寧に練りこんだくちどけが自慢のさつま芋餡に角切りリンゴを混ぜ込んだ。ほのかなリンゴの酸味が餡の甘みを引き立てる。しっとりとした芋餡の中に、シャキシャキとしたリンゴの食感が心地良い。良く冷やしてそのまま食べたり、ジャム代わりにトーストに塗ったり、ヨーグルトに加えたり、いろいろな楽しみ方ができる。
 「お多福豆バター」は、名古屋名物“小倉トースト”から着想を得て開発した商品。創業当時からのこだわりの製法で3日間掛けてじっくり炊き上げる「お多福豆」を食感が残るように潰し、バターと混ぜ合わせた。お多福豆の持つやさしい甘さ、バターの芳醇な風味、そこにワインとラム酒を加えることで、上品な香りをまとった“大人のあんバター”に仕上がっている。そのままでももちろん、香ばしく焼いたトーストやクラッカー、お団子やお餅など、幅広い料理シーンに使用できる。
黒豆チョコレート
 また、兵庫県産丹波黒豆特大サイズを使用した「黒豆チョコレート」は特別感のあるスイーツ。丁寧に煎った丹波黒豆をチョコレートでコーティングすることで、香ばしい黒豆の風味をまるごと包み込んだ。なめらかなチョコレートの中に、歯切れの良い黒豆の食感が面白い。
 和洋のマリアージュが楽しめる外国人観光客にもオススメの商品となっている。ラインナップはカカオ、ホワイトチョコ、抹茶、きな粉の4種類。
【2022(令和5)年1月11日第5117号12面】

水上食品 HP

2023年1月1日・第5116号

荒井食品(栃木県)

食品ロス削減「まるごと早春キャベツ」
 株式会社荒井食品(大羽恭史社長、栃木県さくら市上河戸)は、『土づくりからお客様のお手元まで!』をキャッチフレーズにしている茄子を中心とした浅漬メーカー。旬を訴求する国産製品を積極的に展開し、長茄子、中茄子、小茄子、スライスと豊富なラインナップと規格で多様なニーズに対応。冬から春にかけて季節に合わせた商品を提案している。
 新商品の「まるごと早春キャベツ」は、JGAP認証のキャベツとニンジンを使用。柔らかい早春キャベツを茎までまるごと使用しているため、食品ロス削減に貢献した環境にやさしい商品となっている。
春の訪れを感じさせるみずみずしいキャベツのシャキシャキとした食感も魅力で、生姜とガーリック(食後消臭化ニンニク使用)の風味が食欲をそそる。内容量は140gで賞味期限はD+8。原料は国産で販売期間は1月~3月。
 売れ行きが伸長している「なすきっといたヨ」は、ユニークなネーミングの通り、国産なすの浅漬をスライスした一品で、包丁やまな板を必要としない簡便商品として人気となっている。コロナ禍で家飲みが定着し、切る手間がない簡便性の高さが支持されて需要が増加している。食べやすいと言われる厚みでスライスし、見た目の美しさにもこだわっている。また、開封前に水切り口から液を捨てることができ、手を濡らさずに蓋を開けることができるのもうれしいポイント。ちょっと甘めでさっぱりと食べられる味付けとなっている。食卓はもちろん、旅行やレジャーの際も便利な商品で、肉料理や油を使ったメニューの他、お酒のおつまみとしてもぴったりの一品だ。規格は80gで賞味期限はD+8。原料は国産で販売期間は通年。
 「早採り 仙台長なす」は、タイで栽培した仙台長なすを浅漬の外観を保ったまま低温でじっくりと漬け込み、旨みを凝縮させた。ほのかな甘みとあと引くおいしさが特徴で、年間を通じて供給が可能となっている。仙台長なすは食べやすい一口サイズで、プリッとした食感も楽しめる。内容量は100gと130gで、賞味期限はD+13。販売期間は通年。
【2022(令和5)年1月1日第5116号14面】

荒井食品 HP
http://www.arai-foods.co.jp/
株式会社食料新聞社
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