本文へ移動

九州うまかモン トピックス2024

阿蘇たかな漬協 坂本農林水産大臣に陳情

坂本大臣(中)と中山理事長(右から2人目)ほか組合員
大臣室での会見
害虫駆除の農薬登録求める
 阿蘇たかな漬協同組合(中山達也理事長、熊本県)は1月30日、農林水産省を訪問し、坂本哲志農林水産大臣(衆議院熊本3区)に対して、阿蘇たかなを苦しめている害虫“ハクサイダニ”に有効な農薬登録を求める陳情書を提出した。
 熊本県がまとめた資料によると、ハクサイダニは冬季に栽培される多くの作物に寄生し加害するとして、ムギダニの別種とされた比較的新しい害虫。
 葉や茎に口針を指して吸汁するため、被害葉は灰色から銀白色に変色し、激しい場合は生育が衰え枯死する。アブラナ科野菜やニンジン、ネギ、ホウレンソウ、パセリ、シュンギクなどの作物に寄生し、単為生殖で繁殖力が高い特徴がある。
 阿蘇たかなでは2006年に被害を確認。その後は散発的だったが昨年2月に阿蘇市を中心に大発生し、収穫量が約4割減少する大きな被害が発生した。今年1月現在、昨年発生したほ場で本年も発生した他、新たに発生したほ場もあり、被害は拡大傾向にある。
 ハクサイダニの阿蘇たかなに対する登録農薬がないことから、県では昨年度からマイナー作物の農薬登録拡大に取り組んでいる。
 当日は中山理事長はじめ同組合員や県、阿蘇市職員ら6名が農水省を訪れ、坂本農水大臣に面会。中山理事長は「阿蘇たかな漬は、古くから阿蘇地域に伝わる伝統食品で、文化庁の『100年フード』にも認定されている。生産者が安心して栽培に取り組めるよう支援をお願いしたい」と要望した。
 陳情書を受け取った坂本大臣は「阿蘇たかな漬は私も昔から食べ慣れた漬物で、熊本を代表する地域の重要な食品。安定供給に向け、対策にしっかり取り組みたい」と話した。
【2024(令和6)年2月11日第5153号13面】
 
阿蘇たかな漬協同組合

<前田食品工業> 前田節明氏が県知事に受章報告 褒章祝賀会を2月20日開催

受章を報告した前田会長(中)と山口知事(右)、広瀬理事長(左)
佐賀県庁ロビーのスクリーンに受章伝達式の写真が投影された
 令和5年秋の叙勲・褒章で黄綬褒章を受章した、元全日本漬物協同組合連合会常務理事の前田節明氏(前田食品工業有限会社代表取締役会長)は1月9日、佐賀県漬物工業協同組合の広瀬忠伸理事長と共に、山口祥義佐賀県知事を訪問し、褒章受章報告を行った。
 山口知事の歓待を受けた前田氏は受章の経緯や、組合事業として復活を手掛けた相知高菜の歴史などを説明。前田氏は「家業を継いで仕事をしていた私にとって、思いもしなかった受章で大変名誉なこと」と語った。
 また、褒章伝達式当日に皇居を訪ねた際には、天皇陛下から直接お声がけがあったエピソード等も報告した。
 11時45分~12時という限られた時間の中ではあったが、笑いも交えながら温かい雰囲気の中で報告を終えた。
 また、当日は佐賀県中小企業団体中央会の計らいで、前田氏本人にはサプライズとして佐賀県庁ロビーのスクリーンに受章伝達式の写真が投影された。
 なお、前田氏の「黄綬褒章受章祝賀会」は2月20日12時30分~15時、「ホテルニューオータニ佐賀」で開催される。
【2024(令和6)年2月1日第5152号1面】

<全漬連青年部会> 第42回全国大会宮崎大会 10月4日宮崎観光ホテルで

第41回栃木大会での「青年の輪」伝達式
~みやざきhot wave~ 起こそう!イノベーションを!!
 第42回全日本漬物協同組合連合会青年部会全国大会の宮崎大会が10月4日(金)、宮崎観光ホテルで開催される。佐藤漬物工業の佐藤仁専務が大会会長を、野崎漬物の野﨑偉世社長が実行委員長を務める。
 大会テーマは「~みやざきhot wave~ 起こそう!イノベーションを!!」。将来の漬物業界を牽引する若手が集まる全国大会が、革新の熱い波を引き起こす契機となるよう意気込みを込めている。
 宮崎県漬物協同組合青年部は現在、佐藤大会会長が部長を務め、13名が加盟。20代のメンバーもいて平均年齢が若く、県産漬物のPRなどの事業に活発に取り組んでいる。
 宮崎県は温暖な気候や豊かな自然を活かして、沢庵やらっきょう漬、高菜漬などが生産され全国に知られるブランドを多数有している。2021年2月には、日本一の生産量を誇る干し大根と大根やぐらの農業システムが「日本農業遺産」に認定されている。しかし昨今はその作業が重労働であり、生産者の高齢化が懸念されている。
 漬物原料の不足が全国的に課題となる昨今、漬物の王様とも言える沢庵の特産地で意見を交わす機会は貴重なものとなるはずだ。
 また宮崎は名門ゴルフコースが多数あり、サーフィン等のマリンスポーツも盛ん。更に様々なスポーツクラブのキャンプ地となるなど、スポーツが根付いた土地柄。これに関連した催しも計画中で、学びも楽しみも満載の大会となる予定。
【宮崎県漬物協同組合青年部(順不同、敬称略)】
 ▼佐藤漬物工業株式会社=佐藤仁(大会会長)▼野崎漬物株式会社=野﨑偉世(実行委員長)▼有限会社アンビシァス=篠原大輔▼有限会社大薗漬物店=大薗慎吾▼株式会社上沖産業=上沖和己▼株式会社上沖産業=徳留勇作▼九州農産株式会社=梅元寿敏▼キムラ漬物宮崎工業株式会社=木村昭彦▼坂田漬物有限会社=坂田航翔▼谷口漬物店=谷口吉朗▼有限会社つの農産=大久保光▼道本食品株式会社=道本泰久▼有限会社向栄食品工業=岩切孝幸
「宮崎から革新の波」 宮崎大会 大会会長 佐藤仁氏
 次回、第42回全国大会を宮崎県で開催させて頂くこととなりました。宮崎県は『日向(ひむか、ひゅうが)』と日本書記に記されているように神話が伝わり、日照時間も長く、温暖な気候により農畜産物や漁業、そしてスポーツ活動も盛んな土地であります。
 宮崎大会のテーマは「~みやざきhot wave~ 起こそう!イノベーションを!!」です。
 コロナ禍を経て、以前のように人の行き来が出来るようになりました。しかし昨今の物価上昇や人手不足など新たな問題に直面しております。
 当大会では交流を深め、新たな出会いや学びにより、様々な革新に繋げられる大会を目指しております。宮崎の代表的なスポーツ・サーフィンにちなみ、ここから熱い波を起こし、元気を与える大会を構築します。
 宮崎県会員一同、心よりおもてなしをさせて頂きます。皆様のご参加をお待ちしております。
「企業の垣根を越えて」 宮崎大会 実行委員長 野﨑偉世氏
 次回開催の第42回宮崎大会は、10月4日に開催いたします。
 会場は、宮崎空港・宮崎駅より車で15分と、宮崎市の中心にある宮崎観光ホテルとなります。
 日照時間が長く温暖な気候の宮崎県は、農業産出額全国5位であり、生産量上位の品目も非常に多い農業県であります。これらを利用した沢庵や高菜漬、らっきょう漬などの漬物は、全国へ知られるブランドとなっています。
 この度、2021年2月には宮崎県田野・清武地域の干し大根を中心とする「干し野菜と露地畑作」が日本農業遺産の認定を受けました。
 また、各種スポーツのキャンプ地となっている他、サーフィンは世界的にも有名な地であり、スポーツが盛んに行われています。
 これからの時代を担う青年部の皆様と、宮崎ならではのゆったりとした時間の中、企業の垣根を越えて交流を深め合い、この地から「漬物にイノベーションを起こすhot wave」を起こしていきたいと考えております。青年部会一同、皆様方のご参加を心よりお待ちしております。
【2024(令和6)年1月1日第5149号11面】

株式会社食料新聞社
〒111-0053
東京都台東区浅草橋5-9-4 MSビル2F

TEL.03-5835-4919(ショクイク)
FAX.03-5835-4921
・食料新聞の発行
・広報、宣伝サービス
・書籍の出版
TOPへ戻る