社会貢献事業の拡充図る
【大阪支社】全国調理食品工業協同組合(岩田功理事長)は9日、フォーポイントバイシェラトン函館(函館市)で理事会並びに情報交換会を開催した。
岩田理事長は「函館での理事会開催は20年以上ぶり。その間に世界は大きく変わった。現在もコロナとウクライナロシア戦争が続いていて、これらが終息しても全て元通りとはいかないだろう。また先日、トヨタの豊田章男氏が社長を退任された。印象的だったのが『私は古い人間』と仰っていたこと。世界のトヨタでさえ、新しいビジネスモデルへ移る時が来ている。若手後継者育成研修会などを通じて、佃煮を未来へ繋いでいきたい」と話し、挨拶とした。
理事会の議題は、来年度総会(5月18日、鳥羽国際ホテル)への提出事項について。子ども食堂など福祉施設への食品を提供する社会貢献事業の拡充や、役員改選、新規加入員の受入諾否について諮る予定。
また北海道ブロック会長を務めた竹山寛氏から、竹山食品工業(札幌市)が先般自主廃業手続きを開始したことについて手紙が寄せられ、「原料確保が難しい状況が続き早期の事業停止を最善と判断した。全調食の皆様には公私共にお世話になり感謝している」と伝えられた。
総会後には、懇親を兼ねた情報交換会も実施した。佐々重雄副理事長は「海産物も農産物も、常に不足している状態になっている。佃煮や煮豆の文化を未来へ繋ぐには、原料卸・メーカー・流通が協力して、少々高くても安定して仕入れられる環境を整えることが必須だと考えている。その第一歩が価格改定。しっかりと適正価格で販売できる業界を目指す必要がある」と熱弁し、乾杯の音頭を取った。
最後はこの日の会場設営に尽力した北海道ブロック会の金子宏道理事が中締めし、閉幕となった。
岩田理事長は「函館での理事会開催は20年以上ぶり。その間に世界は大きく変わった。現在もコロナとウクライナロシア戦争が続いていて、これらが終息しても全て元通りとはいかないだろう。また先日、トヨタの豊田章男氏が社長を退任された。印象的だったのが『私は古い人間』と仰っていたこと。世界のトヨタでさえ、新しいビジネスモデルへ移る時が来ている。若手後継者育成研修会などを通じて、佃煮を未来へ繋いでいきたい」と話し、挨拶とした。
理事会の議題は、来年度総会(5月18日、鳥羽国際ホテル)への提出事項について。子ども食堂など福祉施設への食品を提供する社会貢献事業の拡充や、役員改選、新規加入員の受入諾否について諮る予定。
また北海道ブロック会長を務めた竹山寛氏から、竹山食品工業(札幌市)が先般自主廃業手続きを開始したことについて手紙が寄せられ、「原料確保が難しい状況が続き早期の事業停止を最善と判断した。全調食の皆様には公私共にお世話になり感謝している」と伝えられた。
総会後には、懇親を兼ねた情報交換会も実施した。佐々重雄副理事長は「海産物も農産物も、常に不足している状態になっている。佃煮や煮豆の文化を未来へ繋ぐには、原料卸・メーカー・流通が協力して、少々高くても安定して仕入れられる環境を整えることが必須だと考えている。その第一歩が価格改定。しっかりと適正価格で販売できる業界を目指す必要がある」と熱弁し、乾杯の音頭を取った。
最後はこの日の会場設営に尽力した北海道ブロック会の金子宏道理事が中締めし、閉幕となった。
【2023(令和5)年2月21日第5120号1面】
全国調理食品工業協同組合 HP
https://zenchoshoku.or.jp/
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今期7936個の佃煮煮豆を配布
全調食東日本ブロック会(菊池光晃会長)は14日、東京都中央区の日本食糧新聞社にて第44期定例研修会を開催、31名が出席した。
来賓として全国調理食品工業協同組合の菊池幸特別顧問が出席、講演会では税理士法人東京パートナーズ会計事務所代表の細沼謙久氏が相続税をテーマに講演を行った。
開会挨拶で菊池会長は、「昨年のおせち商戦は本当に難しかった。見積もりを出した後に値上げが続き、原価が合わなかった。営業も頑張ったが、想定した製造原価と実際の原価に大きな乖離があった」と年末商戦について振り返り、「大変厳しい環境の中だが、もう一度経営を考えるには良い時期かもしれない。組合を通じて、様々な情報交換を行っていきたい」と述べた。
今期の活動報告として、4月の通常総会、10月の情報交換会、年間通して行われた共同宣伝事業「佃煮・煮豆」キャンペーンについて詳細を報告した。「佃煮・煮豆」キャンペーンでは、9月に「GOOD LIFE フェア2022」、11月に「FARM LOVE WITHファーマーズ&キッズフェスタ2022」といった一般消費者向けイベントに初出店し、佃煮・煮豆の試食販売を実施した。
子ども食堂寄贈事業は全3回実施。東京都日野市、東京都港区、埼玉県越谷市の子ども食堂へ合計6422個の佃煮・煮豆等を無償配布した。また秋田県佃煮組合においても秋田県出戸小学校の生徒及び教職員へ佃煮の無償配布を実施し、「佃煮・煮豆」キャンペーン全体として、7936個の佃煮・煮豆等の無償配布を行った。
続いて、石井食品の石井智康社長が挨拶。「モデルチェンジをしなければならない激動の時代の中、組合を情報交換の場にさせて頂きたい。子ども食堂支援事業にも是非参画させて頂きたい」と挨拶した。
来賓挨拶で、全調食特別顧問の菊池幸氏が挨拶。「経営に携わり50年間以上経つが、こうした厳しい環境は初めての経験。高齢化などマーケットの変化を的確に分析し、どう対応するか模索し、実行に移していくことが重要ではないか。1年、2年頑張っていけば必ずその先には明るい世界が見えてくるという希望を持って、お互いに切磋琢磨して経営に当たっていきたい」と話した。
講演会では税理士法人東京パートナーズ会計事務所代表の細沼氏が「相続税・贈与税の勘所」についてというテーマで講演。令和5年与党税制改正大綱や相続税の税務調査、不動産の評価や法定相続人の範囲といった相続税の基礎について幅広く講義した。
【2023(令和5)年2月21日第5120号4面】
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全調食東日本ブロック会(菊池光晃会長)は14日、東京都中央区の日本食糧新聞社にて第44期定例研修会を開催、31名が出席した。
来賓として全国調理食品工業協同組合の菊池幸特別顧問が出席、講演会では税理士法人東京パートナーズ会計事務所代表の細沼謙久氏が相続税をテーマに講演を行った。
開会挨拶で菊池会長は、「昨年のおせち商戦は本当に難しかった。見積もりを出した後に値上げが続き、原価が合わなかった。営業も頑張ったが、想定した製造原価と実際の原価に大きな乖離があった」と年末商戦について振り返り、「大変厳しい環境の中だが、もう一度経営を考えるには良い時期かもしれない。組合を通じて、様々な情報交換を行っていきたい」と述べた。
今期の活動報告として、4月の通常総会、10月の情報交換会、年間通して行われた共同宣伝事業「佃煮・煮豆」キャンペーンについて詳細を報告した。「佃煮・煮豆」キャンペーンでは、9月に「GOOD LIFE フェア2022」、11月に「FARM LOVE WITHファーマーズ&キッズフェスタ2022」といった一般消費者向けイベントに初出店し、佃煮・煮豆の試食販売を実施した。
子ども食堂寄贈事業は全3回実施。東京都日野市、東京都港区、埼玉県越谷市の子ども食堂へ合計6422個の佃煮・煮豆等を無償配布した。また秋田県佃煮組合においても秋田県出戸小学校の生徒及び教職員へ佃煮の無償配布を実施し、「佃煮・煮豆」キャンペーン全体として、7936個の佃煮・煮豆等の無償配布を行った。
続いて、石井食品の石井智康社長が挨拶。「モデルチェンジをしなければならない激動の時代の中、組合を情報交換の場にさせて頂きたい。子ども食堂支援事業にも是非参画させて頂きたい」と挨拶した。
来賓挨拶で、全調食特別顧問の菊池幸氏が挨拶。「経営に携わり50年間以上経つが、こうした厳しい環境は初めての経験。高齢化などマーケットの変化を的確に分析し、どう対応するか模索し、実行に移していくことが重要ではないか。1年、2年頑張っていけば必ずその先には明るい世界が見えてくるという希望を持って、お互いに切磋琢磨して経営に当たっていきたい」と話した。
講演会では税理士法人東京パートナーズ会計事務所代表の細沼氏が「相続税・贈与税の勘所」についてというテーマで講演。令和5年与党税制改正大綱や相続税の税務調査、不動産の評価や法定相続人の範囲といった相続税の基礎について幅広く講義した。
【2023(令和5)年2月21日第5120号4面】
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佃煮・煮豆など19社から2260個
全国調理食品工業協同組合東日本ブロック会(菊池光晃会長)は1月27日、NPO法人埼玉フードパントリーネットワーク(草場澄江理事長)に、令和4年度第3回「子ども食堂等寄贈事業」として、佃煮煮豆2260個(協賛企業19社、26種類、佃煮1614個、煮豆646個)を寄贈した。
合わせて、宣伝商材としてオリジナルクリアファイル、佃煮リーフレット、煮豆リーフレット各100枚も贈呈。また、全国豆類食品消費啓発推進協議会を通じて、全国フライビンズ組合連合会より豆商品300個、全国甘納豆組合連合会より甘納豆300個の寄贈も行われた。
「越谷市場会議室」(埼玉県越谷市)で開催された寄贈式で、挨拶に立った菊池会長は「今回、2000個以上の佃煮・煮豆を寄贈させていただくが、上手に使っていただき、子どもたちが喜んでくれれば幸いだ。佃煮や煮豆は栄養価が高いのに最近は若い人たちの認知度が低く、軽んじられている。しかし、災害時には保存食として重宝されるなど、良い面もたくさんあるので、子どもたちにはそんなことも説明しながら、食べさせていただければと思う。日本の伝統食なので、手放さないよう、これからも製造していきたい」と述べた。
全国フライビンズ組合連合会の山田純理事長代理は「これからも継続的に協力していきたい」と挨拶し、寄贈を受けた草場理事長は、「埼玉フードパントリーネットワークは、県内69団体が加盟し、食品の支援が必要な家庭に無料で配布する活動を行っている。寄付される食品はお菓子や飲料が多いため、今回の佃煮や煮豆は〝おかず〟になるので大変嬉しく思っている」と感謝の意を表した。
また、「支援が必要な家庭は、親御さんの就労形態が弱い」(草場理事長)との話に、菊池会長は「当組合の加盟企業は、多くが人手不足に悩んでいる。地域の団体に人員募集のマッチングをしてもらえれば、双方の利益になるのでは」との提案が出るなど有益な情報交換が行われた。
今回の佃煮煮豆の協賛企業は次の通り(順不同)。
佐藤食品、菅英佃煮本舗、ミクロ、小沼水産、鳩屋、佃の匠やまと、青柳食品、遠忠食品、銀座新之助貝新、日出味噌醸造元、勝木食品工業、佃屋食品工業、髙沢食品、丸安商店、オオタニ、大谷政吉商店、菊池食品工業、菊田商店、タカハシ食品
【2023(令和5)年2月21日第5120号4面】
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全国調理食品工業協同組合東日本ブロック会(菊池光晃会長)は1月27日、NPO法人埼玉フードパントリーネットワーク(草場澄江理事長)に、令和4年度第3回「子ども食堂等寄贈事業」として、佃煮煮豆2260個(協賛企業19社、26種類、佃煮1614個、煮豆646個)を寄贈した。
合わせて、宣伝商材としてオリジナルクリアファイル、佃煮リーフレット、煮豆リーフレット各100枚も贈呈。また、全国豆類食品消費啓発推進協議会を通じて、全国フライビンズ組合連合会より豆商品300個、全国甘納豆組合連合会より甘納豆300個の寄贈も行われた。
「越谷市場会議室」(埼玉県越谷市)で開催された寄贈式で、挨拶に立った菊池会長は「今回、2000個以上の佃煮・煮豆を寄贈させていただくが、上手に使っていただき、子どもたちが喜んでくれれば幸いだ。佃煮や煮豆は栄養価が高いのに最近は若い人たちの認知度が低く、軽んじられている。しかし、災害時には保存食として重宝されるなど、良い面もたくさんあるので、子どもたちにはそんなことも説明しながら、食べさせていただければと思う。日本の伝統食なので、手放さないよう、これからも製造していきたい」と述べた。
全国フライビンズ組合連合会の山田純理事長代理は「これからも継続的に協力していきたい」と挨拶し、寄贈を受けた草場理事長は、「埼玉フードパントリーネットワークは、県内69団体が加盟し、食品の支援が必要な家庭に無料で配布する活動を行っている。寄付される食品はお菓子や飲料が多いため、今回の佃煮や煮豆は〝おかず〟になるので大変嬉しく思っている」と感謝の意を表した。
また、「支援が必要な家庭は、親御さんの就労形態が弱い」(草場理事長)との話に、菊池会長は「当組合の加盟企業は、多くが人手不足に悩んでいる。地域の団体に人員募集のマッチングをしてもらえれば、双方の利益になるのでは」との提案が出るなど有益な情報交換が行われた。
今回の佃煮煮豆の協賛企業は次の通り(順不同)。
佐藤食品、菅英佃煮本舗、ミクロ、小沼水産、鳩屋、佃の匠やまと、青柳食品、遠忠食品、銀座新之助貝新、日出味噌醸造元、勝木食品工業、佃屋食品工業、髙沢食品、丸安商店、オオタニ、大谷政吉商店、菊池食品工業、菊田商店、タカハシ食品
【2023(令和5)年2月21日第5120号4面】
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