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こんにゃく 商材・企業紹介2023

上杉食品(奈良県) 奈良信金から助成 再構築をアピールで銅賞

 【大阪支社】株式会社上杉食品(上杉憲史社長、奈良県北葛城郡上牧町)は、奈良県で昨年創業80周年を迎えた老舗のこんにゃくメーカー。2月20日に奈良中央信用金庫の「第15回ちゅうしん地域中小企業振興助成金制度(製造部門)」で銅賞を受賞し、助成金を獲得した。 
 申請書類を作成した上杉真弘専務は「事業の『再構築』をアピールしたことが評価されたと思う。近年、国内の量販店に留まらず海外輸出にも力を入れているので設備投資し、そのチャレンジ精神も買われたのでは」とコメントした。助成金の用途は自由なため社員への労い、残りは社内投資に回したいと話す。
 上杉専務は、アジアのマーケットにも造詣が深く、関西・食・輸出推進事業協同組合の専務理事を務め、関西メーカーの輸出推進の旗振り役を担っている。こんにゃくはノングルテンで海外輸出のハードルは低く、自社でも東南アジアやオセアニアでファンを着実に獲得。食物繊維が豊富で整腸作用によるデトックス効果が期待され、注目を集めている。同組合は会員・賛助会員も含め募集中なので、ウェブサイトを1度チェックして欲しいとした。
 同社は昨年から、大阪樟蔭大学の学生を1年間インターンシップで受け入れた。上杉専務が毎月1回、学生にこんにゃくの魅力を語り、最終的には学生がアレンジこんにゃくを試作。フルーツこんにゃくを編み出した学生もおり、こんにゃくのポテンシャルはまだまだ高いという。
【2023(令和5)年3月21日第5123号13面】

上杉食品 HP
https://uesugisyokuhin.co.jp/

茂木食品工業  「サラダバーグ」が話題

左から「サラダバーグ アスリート」、「サラダバーグ」、「サラダバーグ リッチセラミド」
冷凍耐性こんにゃく
  茂木食品工業株式会社(茂木進社長、甘楽郡下仁田町)は蒟蒻の生産地として有名な群馬県下仁田町にて半世紀以上にわたり、コンニャクの製造販売を行う老舗。最近では、既存のこんにゃくの枠を超えた研究開発に着手し画期的な新商品を生み出している。
 2021年に発売し話題を呼んでいるのが蒟蒻と大豆から作ったサラダ感覚で食べられる新感覚ヘルシーハンバーグ「サラダバーグ」だ。通常ハンバーグに使用されることの多い卵白やパン粉の代わりに、こんにゃくペーストを使用、100%プラントベースのハンバーグが完成した。
 一袋(90g)食べてもカロリーは77kcal。一般的なお肉のハンバーグと比較してカロリー60%オフ、糖質70%オフ、脂質80%オフと圧倒的な数値を実現。一般的な大豆ハンバーグと比較してもカロリーは半分以下に抑えられている。
 味付けもあえて下味のみにすることで、食べる人が好みの味わいに調整できるようにした。飽きの来ない味わいのため、日常の食卓やお弁当に普段使いする人が増えており、売上が右肩上がりで伸びている。
 グルテンフリーやヴィーガンにも対応しており、カロリーが気になる人以外にも、インバウンド向けや輸出など幅広いニーズが期待できる商品となっている。 昨年7月には、シリーズ商品として、たんぱく質を増量した「サラダバーグ アスリート」、こんにゃくセラミドを配合した「サラダバーグ リッチセラミド」を新発売。アスリートや美容・健康に関心の高い層にも訴求していく。
 同社では、伸長する冷凍食品市場に対応するため「冷凍耐性こんにゃく」の製造も行っている。
 通常こんにゃくを冷凍すると水分を保持している組織が壊れ、スカスカになってしまうが、同社のノウハウにより製造した同製品であれば冷凍耐性があり、通常のこんにゃく同様に使用することができる。
 形状は板・小玉・サイコロ・糸など要望に合わせ調整することが可能、近年は冷凍おせちやもつ煮などの具材として引き合いが高まっている。
【2023(令和5)年3月11日第5122号6面「群馬特集」】

茂木食品工業 HP
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