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こんにゃく 商材・企業紹介

 

秋山商店

秋山商店
 
鹿沼こんにゃくの味噌田楽
嘉永二年(1849年)創業の有限会社秋山商店(秋山義治社長、栃木県鹿沼市)は、鹿沼の特産品「鹿沼こんにゃく」を製造する最古の企業として知られている。
収穫まで3年かかる希少な在来種を原料とする「鹿沼こんにゃく」は、鹿沼の風土が作り上げた品質の優れたこんにゃく芋(精粉)を水と撹拌し、それを一つ一つ繊維質を壊さないよう丁寧に手でちぎり、型に押し込み専用の釜で煮上げる。柔らかい食感ながら弾力があり、独特の歯触りが特徴だ。
「鹿沼こんにゃく」の食感と風味を楽しむには刺身が一番のオススメだが、料理の味が良く染み込むため、煮物や汁物の具材としても利用できる。
「鹿沼こんにゃく」の歴史は古く、元文3年(1738年)に東照宮に献納された記述があり、江戸時代後期から生産されていた可能性もあるため、300年以上の歴史があると考えられている。
「かぬまブランド」(かぬまブランド推進協議会認定)に認定されている「鹿沼こんにゃく」は、鹿沼蒟蒻商組合(中條堅二組合長)で商標登録しているため、組合加盟企業で製造できるのは秋山商店を含めて3社のみ。原料も一般的に製造・販売されている群馬県産(こんにゃく芋の生産量は全国の90%以上)の品種と異なり、親芋になるまで3年かかる在来種を使用している。
 
鹿沼こんにゃく
また、手造りで製造するため生産量を増やすことが難しく、地域性があり希少価値の高い商材ながら鹿沼地域周辺でしか販売されておらず、その存在は全国的にもあまり知られていない。しかし、鹿沼では古くから親しまれ、地元を代表する特産品として愛されている。一度食べた人がファンとなり、通販等で購入を続けるケースも少なくない。
同社の「鹿沼こんにゃく」の規格は5枚入と3枚入で、直営店ではバラ売りも可能。その他、ハート型や星型など型抜きした「型抜きこんにゃく」や食べやすい「ひとくちこんにゃく」、麺状にした「こんにゃ麺」など、若い世代向けの商品も展開している。こんにゃくの需要増加を目指し、伝統を重んじながら革新へのチャンレジを続けている。
【2019年6月17日号第4982号6面】
 
有限会社秋山商店 https://twitter.com/akiyamashouten
 

天満屋

天満屋
 
おかか牛蒡
株式会社天満屋(梶原靖久社長、大阪府東大阪市)は、食品問屋兼メーカーとして、佃煮・惣菜・煮豆・漬物・冷凍食品・調味料など多ジャンルの商品を提供している。
「おかか牛蒡」は、同社が得意とする業務ルートを対象とした牛蒡商材の中でも、中心に位置づけられる商品だ。蒟蒻と牛蒡をおかかの香りを生かして炊き上げており、和食の定番品として長年にわたり人気を博している。量販店や飲食店での人手不足が深刻化する昨今、単品として、またインストア加工品の一品としてなど、幅広く活用されている。そのため春や秋といった行楽シーズンはもちろんのこと、年間を通じて安定した需要を誇っている。なお同社の牛蒡商材と言えば年末の「たたき牛蒡」が著名で、例年安定的な供給を行う。様々な商材を扱う中でも、特に精通する牛蒡商材は、同社の大きな強みのひとつだ。
「ごまいわし」は、業務用・市販用共に幅広く展開している商品で、いわし甘露煮と胡麻が互いの風味を引き立てあう一品。甘じょっぱい定番の味付けに薫り高い胡麻が加わり、ご飯が進む味わいとなっている。いわしは、主に西日本で2月の節分に食べるもののひとつとして根強い人気を誇っており、近年市場が拡大。同社は西日本エリアを対象として、大阪本社、九州支店、広島営業所と各地に拠点を有する強みを生かし、幅広い対応を行っている。
【2019年4月29日第4976号9面】
 
 

中條商店

中條商店
 
独特の食感が特徴の鹿沼こんにゃく
1911年(明治44年)創業の有限会社中條商店(中條堅二社長、栃木県鹿沼市)は、鹿沼に江戸時代から伝わる特産品「鹿沼こんにゃく」を製造、販売している。
「鹿沼こんにゃく」は、希少な在来種を原料とし、生産に手間がかかることから生産量が下降線を辿る中、中條社長が歴史から消えかけた「鹿沼こんにゃく」を復活させ、県内を中心に希少な特産品を出荷している。
全国でも生産量が限られている在来種を生で擦って造る生擦り製法で造られる「生ずりこんにゃく」は、希少な原料と伝統の技が融合した希少価値の高い逸品だ。一般的に蒟蒻はこんにゃく芋を乾燥させた芋粉を使って造られるが、「生ずりこんにゃく」は文字通り在来種を生で擦って造る。こんにゃく芋の繊維質を壊さないようにするため、一枚一枚型に押し込み手作業で行う。製造期間はこんにゃく芋の収穫時期となる11月から3月まで。手間がかかり、大量に造ることはできないが、こんにゃく芋本来のまろやかな風味としっかりとした弾力、滑らかな口当たりが特徴。限られた期間しか食べることができないため、毎年楽しみにしているファンも多く、お歳暮としても利用されている。内容量は280gで賞味期限はD+60。
主力製品の「鹿沼こんにゃく」は、在来種を乾燥させて造るこんにゃく芋粉を原料に使用。同商品も「生ずりこんにゃく」と同様に型に押し込む作業は手作業で行い、板状にして大鍋で煮上げる。手造りで造ることによって独特の弾力を楽しむことができる。しょうが醤油やポン酢をかけ薬味を乗せれば高級感のある「刺身こんにゃく」となる。規格は5枚入り(350g)と8枚入り(560g)え賞味期限はD+60日。
その他、小玉こんにゃく、板こんにゃく、さしみこんにゃく、糸こんにゃく、蒟蒻麺など、用途に応じたアイテムを取り揃えている。
【2019年4月22日第4975号6面】
 
有限会社中條商店 http://www.kanumakonnyaku.com/
 

関越物産

関越物産
 
わらびもち風こんにゃく
株式会社関越物産(白井宏一社長、東京都豊島区)は蒟蒻を中心に、和食の可能性を切り開き「未来の食卓」を発信する総合食品会社である。
同社はこんにゃく芋生産量日本一の群馬県に設けた工場だけでなく、関東を中心に複数の生産拠点や物流センターを持ち全国展開している。
同社の春夏向けで注目したいのが「わらびもち風こんにゃく」だ。こんにゃくをわらびもち風にモチモチ食感に仕上げた商品で今年(2019年)3月から新発売した。
わらび餅は元々わらびの地下茎から得られるデンプンを原料とし、冷やしても美味しい夏の定番の和菓子。これを独自の製法でこんにゃく粉を配合させて美味しさ、食感、さらには健康イメージと3拍子揃った商品を開発した。モチモチした食感の蒟蒻粉ときな粉と黒蜜の上品な甘さが合わさりやみつきになる。
「わらびもち風こんにゃく」について商品開発課の永井氏は「開発にあたって蒟蒻の食感の代わりに、モチモチした感じを全面に出すことに苦労した」と説明。「わらびもち風こんにゃく」はモチモチ食感だけでなく喉越しも良い。黒蜜のタレと国産きな粉もこだわりの配合で蒟蒻と絶妙な相性となっている。アイスクリームやあんこ等と一緒に食べるのもおすすめで、女性や子供を中心に和菓子のデザートとして人気が出ること間違いなしだ。洗わずにカットするだけという簡便性も重要な訴求ポイントとなっている。内容量135g(こんにゃく110g、黒みつ15g、きな粉10g)で賞味期限はD+90。
 
海藻とアカモク入りこんにゃくサラダ
また、「海藻とアカモク入りこんにゃくサラダ」も暑くなり食欲が無くなる時期にはピッタリだ。今年はプレーン以外にも今話題のアカモク入りが新登場。蒟蒻をベースとした即食製品は低カロリー商品としてダイエットなどに良いとして注目を受けている。そこにアカモク粉を練り込み健康イメージをさらにアップさせている。アカモクは独特な粘りを持つ海藻だがアルギン酸という水溶性食物繊維が豊富で整腸作用や血中コレステロールを低下させる働きがある。サラダ用に平打ち状にしてあるのも特徴で食感も大事にしている。添付してあるワカメも付加価値を高めている。内容103g(うち乾燥わかめ3g)、賞味期限はD+90日。
【2019(平成31)年4月15日第4974号3面】
 
関越物産 https://kan-etsu.com/
 

柳澤商店

柳澤商店
 
向島ところてん
柳澤商店(柳澤知文社長、東京都墨田区)は群馬出身の初代・茂平氏が東京・向島の地で蒟蒻製造を習得し昭和12年に独立創業。以来同地で蒟蒻を造り続けて現社長は三代目となる。
柳澤社長は「販路を全国に敷いていく中で、製法や原料などを一から見つめ直し付加価値のある商品造りに日々、取組んでいる」と話す。中でも、創業当時から伝統的な「バタ練り缶蒸し製法」で作る「バタ練り蒟蒻」は柳澤商店の自慢の逸品で、気泡を多く含んでいるので味しみが良く、煮物、鍋物等あらゆる料理に最適となっている。
春夏商品のラインナップでおすすめは「向島ところてん」である。ここ向島で代々受け継がれている「開放釜製法」でじっくり炊き上げており、伊豆半島産の良質な天草を使用したところてんだ。三杯酢たれ付きと玄米黒酢たれ付きの2タイプあり、からしと青のりもそれぞれに添付されている。内容量200g、賞味期限は90日となっている。
 
桜あんみつ
また、春のお花見シーズンを迎える中で、桜あんみつも注目商品となっている。こちらも伊豆半島産の良質な天草を使用。昔ながらの製法で造った豆寒天に、小倉餡、求肥をのせて特性の桜蜜を掛けて食べる。
あんみつシリーズは「あんみつ」、「豆かんてん」、「きな粉黒蜜かんてん」と全部で4つを揃えている。低カロリーなため、ダイエット中のデザートに最適で20~30代の有職単身女性にも気軽に手に取ってもらえる。
【2019(平成31)年3月25日第4972号6面】
 
 

村岡食品工業(群馬県前橋市)

村岡食品工業(群馬県前橋市)
 
「玉こんにゃくホタテ味」(左)と「おやつ玉こんにゃくピリ辛醤油味」
 
低カロリーなおつまみとして人気
   
「梅しば」「ごんじり」でおなじみの村岡食品工業株式会社(村岡優年社長、群馬県前橋市高井町)は、「玉こんにゃく」シリーズから「玉こんにゃくホタテ味」を2019年3月より新発売した。
ホタテの旨味と食感を群馬県産こんにゃくで再現した商品で、こんにゃく特有の心地よい歯ごたえがあり、ギュッと噛み締めると口の中にホタテエキスが溢れ出す。30gの小袋タイプなので持ち運びにも便利。一袋35キロカロリーという低カロリーで、食物繊維がたっぷりとれる機能性も魅力、ダイエット中のおやつやおつまみにも最適だ。ラッコのキャラクターをあしらい、パッケージの可愛らしさにもこだわっている。
一昨年発売した同シリーズの「おやつ玉こんにゃくピリ辛醤油味」も二段熟成醤油を使用したピリッと辛く後をひく味わいが好評で順調にファン層を拡大している。今後も同社では群馬県の特産品であるこんにゃくを手軽に食べやすいスイーツやおつまみとして販売していく。
同社では、2018年8月からスタートした今期の売上がここまで順調に推移している。「梅しば」は熱中症対策アイテムとして近年定着。オフィスや工事現場、スポーツの休憩時間など食シーンが拡大している。「ごんじり」も味わいの良さと手軽さが浸透しコンビニなどで堅調な動きが続いている。
さらに近年発売したこんにゃく製品や業務用の梅製品も伸長、既存商品にオンする形で売上に貢献している。
原料面では2年前から梅農園の委託運営をスタート。生産量やそれにかかるコストを分析し、これまで以上に効率的に栽培・収穫ができる方法がないかを模索している。次の時代を担う人材育成も含め、未来を見据えた取り組みに力を入れている。【2019(平成31年)年3月18日第4971号4面掲載】
 
村岡食品工業株式会社 http://www.muraoka.co.jp/
 

マック食品(群馬県前橋市)

マック食品(群馬県前橋市)
 
細うどん風こんにゃく麺
 
こんにゃくサラダ麺
   
マック食品株式会社(前原章宏社長、群馬県前橋市力丸町)は群馬から食文化を届けていくことをモットーに麺、豆腐、厚揚げ、がんも、和惣菜、米飯デリカ、さらには蒟蒻と数々の和日配製品を手がける有力メーカー。
同社の春夏向けの一押し商品が「細うどん風こんにゃく麺」と「こんにゃくサラダ麺」である。蒟蒻はビーガン市場やベジタリアン市場で一際注目を浴びる中、食べやすくダイエットにもピッタリなのが蒟蒻で造られた麺である。
「細うどん風こんにゃく麺」は同社オリジナルでそのまま麺として気軽に食べることができる。しらたきの様にひと手間が必要となったり、春雨のようにカロリーを気にする必要がない。粉末豆乳入りで食べやすくしているのも差別化要因だ。細丸麺なので麺つゆをかけ、ぶっかけうどん風で春夏に楽しんで頂きたい商品だ。
「こんにゃくサラダ麺」も粉末豆乳入りで食べやすいヘルシーな蒟蒻麺を実現。平麺タイプで生野菜とドレッシングでサラダ麺として食べるのが最適だが、胡瓜、錦糸玉子、ハムなどをのせて冷し中華風にしても良い。2商品とも250gとボリューム感があるので、レシピで広がりを持たせることができる。賞味期限はD+90となっている。
【2019(平成31年)年3月18日第4971号6面掲載】
 
マック食品株式会社 http://www.macfoods.co.jp/
 

アイエー・フーズ(群馬県富岡市)

アイエー・フーズ(群馬県富岡市)
 
粒々こんにゃくスープ(トマト&オニオン)
株式会社アイエー・フーズ(吉田さゆり社長、群馬県富岡市南蛇井)では「粒々こんにゃくスープ(トマト&オニオン)」が平成30年度「優良ふるさと食品中央コンクール」の新製品開発部門において農林水産省食料産業局長賞を受賞した。
「粒々こんにゃくスープ」は群馬県産農畜産物のブランド化を女性ならではの視点から考える女子会「ひめラボ」と共同開発した商品。こんにゃくをもっと手軽に多くのシーンで楽しんでほしいとの思いから、こんにゃくを粒状に加工しスープの具材として提案した。トマトスープとオニオンスープが各1袋付いており、野菜など好きな具材を加えることで自分好みに自在にアレンジできる。
こんにゃくとスープを合わせたカロリーは、1食あたり約50キロカロリーとヘルシーで見た目もオシャレ、ダイエット中の女性などから人気が高い。
他にも同社では、伝統食品であるこんにゃくの魅力を様々な形で発信している。こんにゃくの海外輸出も4年前からスタートした。現在は北米やヨーロッパ、アジア各国に輸出を行っている。
海外で特に人気なのが〝J・konjac〟シリーズ。「こんにゃくヌードル」「こんにゃくスープ」「こんにゃくパスタ」の3種類で、英語表記を施した海外仕様のパッケージに仕上げている。また「こんにゃくゼリー」も国内外で人気。コーラやラムネ、メロンソーダといった珍しい味わいが話題を呼んでいる。
【2019(平成31)年3月18日第4971号6面】
 
株式会社アイエー・フーズ http://ia-foods.com/
 
 
こんにゃくヌードル
 
 
こんにゃくスープ
 
こんにゃくパスタ
 

北毛久呂保(群馬県昭和村)

北毛久呂保(群馬県昭和村)
 
フルーツこんにゃく
株式会社北毛久呂保(兵藤武志社長、群馬県利根郡昭和村)は、様々なタイプの蒟蒻製品のランナップを持つ蒟蒻メーカーである。市場でも高値をつける昭和村の蒟蒻芋に先代が感動し創業を始め45年。厳選した原料のみを仕入れ魅力ある商品作りを続けている。
芋蒟蒻、さしみ蒟蒻など定番ラインナップ以外にも様々な商品を持つことで知られている北毛久呂保は、その商品力を活かし輸出事業にも着手している。蒟蒻としても、ビーガン市場への注目が集まる中で同社は「こんにゃくうどん」を発売。商社の引き合いで香港スターバックスのメニューとして採用された実績を持つ。まさに食物繊維たっぷりの健康志向の食べ物として、時代のニーズにマッチさせていく動きを創出している。
そして、このたび同社の数ある蒟蒻製品の中でも注目したいのが「フルーツこんにゃく」である。こちらは蒟蒻を5倍濃縮のブルーベリーの果汁で煮込み、乾燥させた商品だ。グミとドライフルーツの中間くらいの食感でおいしさ抜群。1袋で40キロカロリー、食物繊維が3g取れる。
 
蒟蒻ジャーキー
最近は健康的なおやつを食間にとり、暴飲暴食を防ぐおやつの役割が見直されている。そうした中で「フルーツこんにゃく」はカロリー低めで食物繊維が摂取でき、さらにはスイーツとして一番人気の果汁も使用しているのが決め手だ。今後は梅、ぶどう、りんごなどシリーズ化も予定しており、「フルーツこんにゃく」に注目が集まること間違いなしだ。

また、美味しさと健康をより身近にという兵藤社長の思いとしては、「蒟蒻ジャーキー」も見逃せない商品だ。
「蒟蒻ジャーキー」は群馬県産こんにゃくをじっくり煮込み桜のチップで燻製にしたセミドライタイプの蒟蒻のジャーキーである。食物繊維を多く含み、腹持ちが良いのが特長だ。その名の通りジャーキーとして歯ごたえがあり、ビーフ感も味わえる。蒟蒻なので歯詰まりもなくカロリーが1袋あたり33キロカロリーと健康を気にする働き盛りの男女にピッタリの一品で手に取りやすい。「フルーツこんにゃく」と同様、ダイエット補助のおやつとしても使用できる。
【2019(平成31)年3月18日第4971号6面】
 
北毛久呂保 http://www.kuroho.com/
 

上野屋(三重県松阪市)

上野屋(三重県松阪市)
 
新発売「こんにゃく香肌麺」 売場の差別化商品に
こんにゃく香肌麺
 有限会社上野屋(佐々木幸太郎社長、三重県松阪市飯高町)は、蒟蒻の製造卸業を営んでおり、その商品は国内に加え香港など海外でも人気が高い。11月から2月頃までは、蒟蒻芋の収穫後と加工に使用する水質が良い時期が重なることから〝蒟蒻の旬〟の時期にあたり、この季節ならではの旬の魅力を届けている。
 「こんにゃく香肌麺(かはだめん)」は2019年3月に発売予定の新商品で、蒟蒻に三重県香肌峡産の玄米粉を練りこんだもの。そうめんのような細麺ながら歯ごたえはしっかりと、そして100gあたり16kcalのヘルシーさが魅力で、温めても冷やしても美味しく食べられる。下茹でが不要で流水後そのまま食卓に出すことができるため、暑い夏には特に重宝する一品だ。蒟蒻粉と玄米粉の両方を用いるため技術的なハードルは非常に高いが、勝田展弘工場長を中心に現場での試作を重ね、のど越しが良くスープと絡みやすい細さを実現した。保存料・着色料は使用しておらず、グルテンフリーな規格となっており、様々なニーズに対応可能。賞味期限は輸出対応を考慮した180日。
 なおネーミングの由来は地元の香肌峡で、そこから湧き出る綺麗な水があってこそ良質で臭みの無い蒟蒻を製造出来る、という観点から「地域の良さを商品に込めて伝えて行きたい」(佐々木社長)との想いが込められている。売場の差別化商品として、先に開催されたSMTS2019にて大きな注目を集めた。
【2019(平成31)年2月18日第4967号3面】
 
有限会社上野屋 http://www.konnyaku.co.jp/
 

上野商店(兵庫県神戸市)

上野商店(兵庫県神戸市)
 
HPをリニューアル 〝新しい蒟蒻〟への思い
生パスタ風こんにゃく
創業105年の老舗こんにゃくメーカーの株式会社上野商店(上野隆弘社長、神戸市兵庫区)は、2018年12月1日より自社ホームページをリニューアルした。新たにOEM・業務用ページも設置し、蒟蒻の利用の幅を広げようと積極的だ。
デザインは「日常の健康食、主食になる新たなこんにゃくを」という上野社長の思いが込められたシズル感溢れるもの。グルテンフリー・糖質ひかえめの麺「高野豆腐の生パスタ風こんにゃく」や、わらび餅風こんにゃくスイーツ「神戸べっぴんものがたり」など若年者や女性が親しみやすい商品を開発し、ヘルシーな蒟蒻の良さを未来へ伝えようと取組む同社の姿勢を明確に表現している。
 
中華麺風の使用例
OEM・業務用ページでは、蒟蒻の用途の広さを伝える。一般的なこんにゃく(板・糸・しらたきなど)はもちろん、中華麺風、パスタ風(フェットチーネ・ラザニア・キタッラ・粒状)、タピオカ風など様々な用途を提案する。
蒟蒻はおでん、すき焼き等和食での利用が今なお多いが、腸内環境を整える他、コレステロール値の低下、生活習慣予防などに最適な食材であることからスローフード、ローカーボに特化したカフェやレストン、薬膳料理店などからの引き合いが増えている。
【2018(平成30)年12月17日第4960号5面】
 
上野商店 → https://ueno-s.co.jp/
 

上野屋(三重県松阪市)

上野屋(三重県松阪市)
 
こんにゃくすい~つ
 
こんにゃくすい~つ抹茶
 
さしみこんにゃく(あおさ)
   
有限会社上野屋(佐々木幸太郎社長、松阪市飯高町)は、昭和33年の創業以来蒟蒻の製造卸を中心とした業態で県内はもとより県外、海外の市場に商品を供給する。近年は佐々木社長のアイデアに社内の女性スタッフの意見などを取り入れることでこれまでに無い、特色ある商品をリリースしている。
「山の清水が育んださっぱりおいしいさしみこんにゃく」シリーズは、飯高町の雄大な自然と清流が育んだ蒟蒻。三重県が全国生産量の約70%を占めるあおさを練りこんだ「あおさ」、日本一のしょうが産地高知県産の黄金しょうがを用いた「しょうが」の2タイプがあり、どちらも素材の風味や香りを存分に生かした仕上がりだ。澄んだ水を口にしたような透明感と、透き通るような清涼感のある見た目は、今までさしみ蒟蒻を食べた経験の少ない人にもおススメ出来る商品となっている。
「こんにゃくすい~つ」は、そのさしみ蒟蒻をベースにしたスイーツで、香港でも注目を浴びる商品。柔らかくもっちりとした食感の蒟蒻により、黒蜜ときな粉の濃厚な甘味を存分に感じることが可能だ。同社の蒟蒻は清流櫛田川の清らかな水を用いて作られることから、臭みの無いクリアな味わいとなっており、スイーツとしても違和感なく食べることが出来る。蒟蒻に馴染みの薄い香港でも受け入れられる、ポテンシャルを秘めた商品だ。
【2018(平成30年)年12月10日第4959号7面掲載】
 
有限会社上野屋 http://www.konnyaku.co.jp/
 

ヤマコン食品(山形県山形市)

ヤマコン食品(山形県山形市)
 
玉こんにゃく(タレ付)300g
 
味付玉こんにゃく15個
 
小粒玉こんにゃく
   
玉こんにゃく
ヤマコン食品有限会社(長谷川晃一社長、山形県山形市)は、山形名物「玉こんにゃく」の元祖メーカーとして広く認知されている。長谷川松寛会長は山形県こんにゃく協同組合の理事長を務め、「山形名物玉こんにゃく」(地域団体商標登録)の普及、PRを推進している。
味噌醸造を手掛けていた初代社長の長谷川松四郎氏が豊かではなかった食卓に彩りを与えるため、牡丹餅のような形にした玉こんにゃくを考案。山形の初市やお祭り、観光地で好評を博して山形名物の地位を確立した。こんにゃく消費量日本一を誇る山形県において、玉こんにゃくの元祖メーカーとして支持されている。
山形で秋の風物詩として開催されている「日本一の芋煮会フェスティバル」では、同社の平こんにゃくが利用されている。お祭りやイベントはもちろん、学園祭、町内会の盆踊りやビアガーデンに至るまで、人が集まるところでは必ずといって良いほど販売されている玉こんにゃくは、山形の代表的な味覚の一つとして愛されている。また、食物繊維が豊富なため、近年は〝ファイバーフーズ〟としても注目を浴びている。
国産特芋原料を使用した「玉こんにゃく(タレ付)」は、家庭で手軽に山形名物の玉こんにゃくを作ることができる醤油ダレをセットにした商品。風味豊かなこんにゃく芋の味と弾力のある歯応えが楽しめる。内容量は500g、500g×2,300gで賞味期間は製造日より120日。
国産特芋原料使用の「味付玉こんにゃく」は、味が付いているので温めるだけで本格的な玉こんにゃくが楽しめる。内容量は15個と8個で賞味期間は製造日より90日。
国産特等原料100%使用の「小粒玉こんにゃく」は、1粒が従来品の約半分の15gで、老若男女が食べやすい一口サイズとなっている。小売向けも順調な売れ行きを見せているが、ホテルや旅館の朝食メニューでも人気となっている。
【2018(平成30)年12月10日第4959号5面掲載】
 
ヤマコン食品有限会社 http://www.tamacon.co.jp/
 

メイショウ(埼玉県所沢市)

メイショウ(埼玉県所沢市)
 
株式会社メイショウ(田村明人社長、埼玉県所沢市東所沢)は、昭和45年創業で田無市ひばりが丘(現西東京市)に端を発する蒟蒻・白滝の製品メーカーとして知られている。現在は田畑や小山の風景が未だ残る閑静な所沢の地において蒟蒻・白滝を日々、製造している。

同社は小売向けで販路を広げてきたが、近年では業務用の対応力を高め存在感を高めている。特に惣菜向けの蒟蒻や白滝で引き合いが強い。カットこんにゃくの種類は30種類以上で、つきこんにゃくの断面サイズで3種、その長さで7種。角カットこんにゃくの断面が4種、その長さで6種。チップこんにゃくで断面が3種、長さが5種。さらには三角カットこんにゃくは厚さ4種を揃えている。それぞれに、かのこ入り(表面両面に基盤状の切れ目をいれること)の加工が可能なことも業務用向けとして重宝されている。
 
また、メイショウはSMなど小売り向け商品も国産を中心に多数揃えている。
「国内産こんにゃく」は素材の確かさで深い味わいを実現した定番の板蒟蒻である。内容用250g。
蒟蒻の両面に網目状の切れ目が入る「かのこ入りこんにゃく」は、こちらも国産で人気商品だ。味しみ良く鍋物や煮物の具材など様々な料理にピッタリ。内容量は300g。
白滝製品も多数揃えており内容量150gの「国内産しらたき」が定番ではあるが「下仁田小巻き」は全て手作業で結び、ほつれにくく国産原料使用のため、SMを中心に引き合いは強い。内容量は170g。蒟蒻・白滝、いずれの商品も賞味期限は3カ月。
 
蒟蒻製品について埼玉県蒟蒻協同組合の理事長も務める田村社長は「鍋需要で消費量が増える季節となった蒟蒻だが、食生活を見直す際にもカロリーが増えることを気にせずに食物繊維とカルシウムの摂取を補うことができる。蒟蒻の健康機能性に注目して頂きたい」と話す。
【2018(平成30)年11月19日第4956号7面】
 
 
国内産こんにゃく
 
下仁田小巻き
 
かのこ入りこんにゃく
 

関本屋(埼玉県日高市)

関本屋(埼玉県日高市)
 
関根社長
関本屋株式会社(関根章博社長、埼玉県日高市上鹿山)は創業明治元年の老舗こんにゃくメーカー。高麗郷の自然に囲まれた環境の中、昔ながらの〝ばた練り製法〟でこだわりの味を生み出している。
ばた練りとは、バタバタと音をたて丹精込めて練ることからそう呼ばれるようになった製法。製造過程で、気泡が入ることにより味しみが良く、強い弾力のこんにゃくに仕上がる。
手間がかかるため大量生産は出来ないが、量販店で販売されるこんにゃくとはまた違う美味しさや風情がある。

同社では六代目となる関根章博社長が創業時から続くこの製法を守っている。看板商品の「玉こんにゃく」はそんなこだわりが詰まった一品。大粒の玉こんにゃくはシコシコとしなやかな食感があり、付属のタレが染みた味わいはこんにゃくの美味しさを実感できる仕上がりとなっている。
 
同社が休日に出展する催事では、イカで出汁をとった玉こんにゃくの串売りが人気を集めており、「玉こんにゃくをきっかけにこんにゃくファンになって頂く方も多い」と関根社長も自信を見せる。
またイカの切り身入りの「イカ大豆煮こんにゃく」はイカ・大豆・こんにゃくの旨みが三位一体となった味わい深い商品。
その他にも、埼玉県内の漬物メーカーと共同開発した「玉蒟蒻もろみ漬」や唐辛子を練り込んだ赤い外観が特徴の新商品「ピリ辛閻魔こんにゃく」など注目のラインナップが揃う。

3年前に蔵を改築してつくられた事務所には店舗も併設されている。高い天井と白い壁に囲まれたモダンな空間の中、こだわりのこんにゃく製品が並んでいる。関根社長は「原料産地と一体となり伝統の味わいを守っていきたい」と今後の意気込みを語る。
【2018(平成30)年11月19日第4956号5面】
 
関本屋株式会社 → https://www.sekimotoya.jp/
 
 
こだわりの玉こんにゃく
 
玉蒟蒻もろみ漬㊨とピリ辛閻魔こんにゃく
 
玉こんにゃく(右)とイカ大豆煮こんにゃく
 

マンナンミールカンパニー ハイスキー食品工業(香川県木田郡)

マンナンミールカンパニー ハイスキー食品工業(香川県木田郡)
 
ごま油で食べる元祖マンナンレバー®
ハイスキー食品工業株式会社(菱谷龍二社長、香川県木田郡)は、蒟蒻の製造・販売を行う企業。蒟蒻の次世代加工食品〝マンナンミール〟を展開することで知られる。今年(2018年)9月1日から社名表記を「マンナンミールカンパニー」に変更している(ハイスキー食品工業の登記社名は継続)。

特に有名なのが、蒟蒻でレバ刺しの味や食感を再現した「マンナンレバー®」だ。2011年の発売以来大変な注目を集めた。現在は「ごま油で食べる元祖マンナンレバー®」として販売している。

「マンナンレバー」をはじめマンナンミール各種の製造には、臭いを抑えながら整形を可能にする脱アルカリ技術や、以前は困難とされていた蒟蒻の調味・着色技術を独自開発している。
 
レバ刺しにそっくり
蒟蒻の良さとして、カロリーが非常に低いこと、食物繊維が豊富であること、常温でも保存可能で食中毒の心配が少ないこと、などが挙げられる。レバ刺しのように美味しいが危険性のある食品を再現したり、高価な食材やハイカロリーな食材の代替にしたりと、活躍の場面は様々だ。
 
同社はこれ以外にも多数のマンナンミール製品を展開。麺状のものやマグロ、サーモン、イクラ、キャビアなどの海鮮風、ゼリーなどのスイーツ風など様々。OEMでのオリジナル製品開発にも積極的で、ホテルや飲食店での商品化実績も数多い。
もちろん、通常の蒟蒻(板・糸・ねじり・玉など)も製造しており、市販用、業務用とも充実している。
【2018(平成30)年10月29日第4954号8面】
 
ハイスキー食品工業株式会社 → http://www.haisky.co.jp/
 

猪貝(新潟県長岡市)

猪貝(新潟県長岡市)
 
新潟蒟蒻
 株式会社猪貝(猪貝克浩社長、新潟県長岡市新産)は歴史城下町から近代化していく長岡と共に歩んできた歴史を持ち今年で創業105年を迎えた。心太(ところてん)製造に端を発し、蒟蒻(こんにゃく)や新潟県で広く食されている海藻えご、もずくなどを製造販売している老舗メーカーである。
 同社が近年力を入れているのが「新潟蒟蒻」である。地産地消の取組として県内をはじめ、こだわり商品として注目を集めている。原料のこんにゃく芋は新潟県の畑で栽培されたものを100%使用しており、蒟蒻の風味が多分に感じられ、味しみと歯応えも良いのが特長だ。量販店はもちろんJA産直所や学校給食など卸先も広がっている。内容量300g、賞味期間は60日となっている。
 13年目を迎えた地元での蒟蒻栽培については、群馬県下仁田町の生産者組合を訪ねてノウハウを学び、現在は新潟市、長岡市、南魚沼市、津南町、加茂市など新潟県各地で産地としての広がりを見せている。猪貝社長は「生産者の確保が引き続き課題。生芋からだけでなく、ゆくゆくは精粉までも手掛けることができれば商品の広がりも出てくるはず。農業普及指導センター、JA、生産者と情報交換を続けて今後も連携していきたい」と活動について説明した。
【2018(平成30)年8月27日第4946号6面】
 
㈱猪貝 → http://www.inokai.net/
 

上野商店(兵庫県神戸市)

上野商店(兵庫県神戸市)
 
高野豆腐の生パスタ風こんにゃく
 株式会社上野商店(上野隆弘社長、神戸市兵庫区)は、こんにゃくを中心として豆腐やわらび餅などでユニークな商品の開発・製造を精力的に行っている。
 中華商材として力を入れているのが、細麺の中華麺タイプのこんにゃく(業務用1kg入り)である。原材料は水、こんにゃく粉、大豆粉末、クチナシ色素で非常にヘルシーながらも、大豆粉末を加えることで小麦粉の麺にも負けないもっちりした食感とスープの染み込みを実現しているのが特徴で、食後にはしっかりと満足感を感じられる。
 現在はデリカフェ、ベジタリアンレストラン等からの引き合いが多いほか、ホテルのバイキング・ブッフェのサイドメニューとしても提案中だ。近年は小麦アレルギーやグルテンフリー食に対する意識が日本国内でも高まっていることから、小麦不使用で本格的な中華麺を再現できることへの喜びの声は多い。
 
中華麺こんにゃく
  市販用製品では「高野豆腐の生パスタ風こんにゃく」と名付けてフェットチーネ(平麺)タイプとラザニア(四角形)タイプを発売中。低糖質、低カロリーであることから高血圧患者やダイエット向けの食材としても大人気だ。NHKの情報番組「おはよう日本まちかど情報室」で取り上げられた実績もあり、愛用者はますます増えている。
 上野社長は「こんにゃくと大豆粉末(高野豆腐)を掛け合わせるアイデアは以前からあったのだが当初は刺身こんにゃくのような形態だった。麺タイプの商品を開発したことで利用の幅が大きく広がった。今後もこんにゃくのヘルシーさを活かし、一歩進んだ商品を開発していきたい」と話す。
【2018(平成30)年8月20日第4945号6面】
 
㈱上野商店 → https://ueno-s.co.jp/
 

小林蒟蒻店(長野県飯田市)

小林蒟蒻店(長野県飯田市)
 
こんにゃくめん
 
のどこし抜群である
 
おさしみこんにゃく
   
 有限会社小林蒟蒻店(飯田市南信濃和田)は南信州・下伊那のこんにゃくのシェア9割を占める。先代の原料問屋時代から遡ると創業80年にもなる老舗。「こんにゃくは味しみの良い小林さんの所でしか買わない」という地元ファンの声も多く聞かれる。精粉からではなく年間を通して地元産のこんにゃく芋から直接製造するため風味豊かで歯ごたえのある絶品のこんにゃくを世に送り出し続けている。
 今回注目したいのが「こんにゃくめん」だ。火を通さず軽く水洗いをして水切りし、添付スープにつけて蕎麦のようにすする。薬味もわさび、生姜、茗荷と何でも合うが、柚子胡椒で食べるのも粋だ。透き通る緑とやさしい味わいが食欲をそそる。添付されている和風だれは本醸造の醤油ベースで、鰹節、鯖節、しいたけの出汁がきいていて「こんにゃくめん」との相性は抜群。麺にはホウレン草が練り込んであり健康食としても男女問わず人気を集めている。ダイエット効果もあるのでリピーターも多い。
 振り返ればこんにゃく麺は約30年前に起きた麺ブームの時に開発された歴史を持つ。カロリー低めでヘルシーなイメージを持ち引き合いを強めた。当初はマンナン麺として売り出され平麺タイプが多かった。小林蒟蒻店の「こんにゃくめん」は今も平麺を踏襲しており、どこか懐かしさが漂う。SMのバイヤーからもそのおいしさは認められて売り場でも大ヒットとなった。製品に添付してある食べ方提案の説明書も丁寧でうれしい。
 また、小林蒟蒻店は昔ながらの玉こんにゃくタイプである「手造りこんにゃく」さらには青のり入りとほうれん草入りの2種類が味わえる「おさしみこんにゃく」など豊富なラインナップを揃えている。
 
信州こんにゃく発祥の地
 こんにゃくはインドシナが原産で植物としては縄文時代に日本に伝来していたと言われている。平安時代には貴族や僧侶に宮廷料理や間食として珍重されたが江戸時代に精粉技術が発明され量産を可能とし庶民に普及した。当時は水戸藩の専売品であったが、各地の山村でこんにゃくの栽培は行われていた。
 日本こんにゃく協会の「近代こんにゃく資料」によれば、長野県における蒟蒻栽培の歴史は江戸中期で遠州から秋葉街道(国道152号)を通じて遠山郷に伝えられたと言われている。
 粘りが強く質の良い遠山産のこんにゃく芋「天龍玉」は有名で、明治10年代には飯田から遠山谷に商人が買いつけに来ていたという。昭和初期の郡農会による生産高調査では当時の下伊那郡産こんにゃくの97・3%が遠山産で占められていた。
 戦中戦後の配給統制が終わるとこんにゃくは暴騰しブームが巻き起こった。その後は昭和40年代頃まで、夏期に養蚕用の桑、秋にはこんにゃく芋を収穫するというサイクルが地場産業として成りたっていた。
 現在は各産地で生産が減り、原料確保が問題となっている。生芋からこだわりの商品を製造する小林蒟蒻店にとっても喫緊の課題だ。栽培に関して言えば連作はできないが歩留りも良い。昨年から地元農家とも協力し「天龍玉」を残していく取組みにも小林社長は着手。自社農園でこんにゃくを作付している。
【2018(平成30)年8月6日第4944号19面】
 
㈲小林蒟蒻店 → http://kobayasi.vs.land.to/
 

寺田屋(長野県長野市)

寺田屋(長野県長野市)
 
いもうま
 
自然農法こんにゃく
 
とろり刺身こんにゃく
   
 有限会社寺田屋(足立輝治社長、長野県長野市風間)は地場産こんにゃく芋を主に使用して信州の水と空気に恵まれた風土の中で育まれた蒟蒻(こんにゃく)を製造する有力メーカー。足立社長は「長野市にも増えている遊休農地を活かした蒟蒻芋の生産を行い原料確保を地元でより強化していきたい」と意欲的である。
 同社の看板商品である「いもうま」は、信州の気候風土で3年かけて育まれた良質の蒟蒻芋を使用。味しみよく硬すぎもせず独特の旨味もある。晩秋収穫の地場産蒟蒻芋を瞬間解凍して製造している通年販売の商品であり原料の旨味を見事に引き出している。蒟蒻芋が描かれているパッケージは田舎こんにゃくのイメージを全面に出しており売り場で目を引きやすい存在となっている。
 「自然農法こんにゃく」は、群馬県富岡市の堀込理氏が自然農法(無化学資材使用)で育てた蒟蒻芋を精粉にした原料を100%使用。パッケージには生産者名を記載しておりトレースも可能とした安心安全の商品である。原料に違いを持たせているだけでなく時計を見ながら小ロットで製造を行い、蒟蒻糊の鮮度を保ったまま成型している。歯応えよく蒟蒻の風味も味わえるので人気が高い。
 夏にお勧めの「刺身こんにゃく」は、厳選した国産原料を使い、徳島県の吉野川で獲れる青のりを加えて風味豊かで弾力を持ち、かつ柔らかい食感に仕上げた。蒟蒻芋をふんだんに使用した「刺身こんにゃく」は濃厚でツルツルした食感を持ち寺田屋ならではの商品。特製の刺身醤油と生わさびを添付している。
【2018(平成30)年7月16日第4941号6面】
 
㈲寺田屋 http://teradaya.jp/
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