全国調理食品工業協同組合

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全国調理食品工業協同組合 2019

 

全調食東海北陸ブロック会 香港研修

全調食東海北陸ブロック会 香港研修
 
平松会長
〝グローバル化する食〟体感
JETRO香港や現地スーパー視察

全調食東海北陸ブロック会(平松賢介会長)は2019年2月19日~21日、香港視察研修会を実施した。日本の農林水産物・食品の国別輸出額ランキングで14年連続1位となっている香港はまさに日本食輸出のモデル国。期間中はJETRO香港で現地のトレンドや商品開発のヒントを学ぶと共に、平松会長が代表を務める愛知県食品輸出研究会の取組みを視察、グローバル化する食産業の今を体感した。
19日早朝に中部国際空港を飛び立った一行は昼過ぎに香港に到着。バスでJETRO香港に向かった。JETRO香港では、市場開拓部海外コーディネーター(農林水産・食品分野)の彦坂久美子氏の出迎えを受け、最新の香港の動向や食事情に関してレクチャーを受けた。
ホテルチェックイン後、ワンチャイの「滿福樓ダイナスティレストラン」にて夕食。滿福樓は今香港で話題の中華料理店で、干しナマコなどこだわりの食材を使用した味わいに舌鼓を打った。
20日は現地スーパーマーケットを視察。ウエルカム、香港そごう、ジェイソンズ、シティスーパー、アピタ、イオンといったローカル系・日系の幅広い小売店を見学、日本食の品揃えや各店の特徴をチェックした。
その後、平松会長が代表を務める愛知県食品輸出研究会が主催する愛知の食材のPRイベント「名古屋めし香港スタイル商談会」の会場に足を運び、その取組みを視察。翌21日昼過ぎの便で帰国の途に就いた。
平松会長は研修最終日の挨拶で「香港は日本食がどんどん広がっていく変化の早いマーケット。今回の研修が刺激になり、皆さんの中に変化が芽生えることを願っている。今後もいろいろな可能性のある事業をやりたいと考えており、その結果をつくだ煮業界にフィードバックしていきたい。こうした取組みをブロック会でも続けていき、皆様のお役に立てればと考えている」と述べた。
香港研修会参加者は次の通り(名簿順、敬称略)。平松賢介(平松食品)、松岡宗之介(玉三屋食品)、岩田功(岩田食品)、古川定容(新川食品)、渡邉正宣(マルワ)、東崎孝一(小松屋食品)、加藤英敏(カネハツ食品)、酒井幸太郎(ミノカン)、平松大地(平松食品)、松田和敏(松田屋)、清水英訓(カクニンベンうさぎ屋食品)、水谷誠志(貝新物産)、報道2社。
【2019(平成31)年3月4日第4969号6面】
 
全国調理食品工業協同組合(協会の概要) http://zenchoshoku.or.jp/info/?page_id=24
 
 
JETRO香港にて
 
シティスーパーにて
   
香港の食トレンド学ぶ
JETRO香港では、市場開拓部海外コーディネーター(農林水産・食品分野)の彦坂久美子氏の出迎えを受け、最新の香港の動向や食事情に関してレクチャーを受けた。説明の概要は次の通り。
香港では、2014年に一人当たりの名目GDPが日本を逆転。がむしゃらに稼ぐことから生活をより豊かにすることへ関心の対象が移っている。東京都の半分の面積に740万人の人口が暮らし、年間6000万人が中国を中心とした国々から香港へやって来ているため人口密度が高い。そのため、人気の飲食店では1日あたり10回転する店舗もあり、香港では回転数×客単価といったビジネスの考え方が重要である。
現在のキーワードはチェンジ。高速鉄道が出来て香港から深圳まで15分ほどで行けるようになった。広州も通勤圏内になり、中国大陸から人がたくさん来るようになっている。香港そごうは、現状2店舗が営業中。3店舗目は2020年開業、4店舗目の予定もある。情報を集めて、皆様が納品できるようサポートをしていきたい。
近年、デリバリーの下支えもあり中食ビジネスの伸びが顕著になっている。人口が密集していることや、香港人のせっかちな国民性に対応していることが支持されている要因。焼きそば、チャーハン、ぶっかけご飯のほか、焼物やサラダやおかずの一品となるお惣菜系も豊富で、どこのスーパーもここに力点を置いている。
香港は、ものづくりではなくサービス産業が多くGDPのうちの9割を占める。しかし、食品工場が全く無いわけではなく、中国大陸の人々にとってメイド・イン・香港は一つのブランド。オイスターソース、インスタントラーメン、月餅などの食品工場は右肩上がりで伸びている。また、最近はこうした業者が日本製の原料を仕入れる傾向が出てきている。
2018年と2008年を比べると訪日香港人数は10年で約4倍に増加。1人で年間8~9回行く人もいる。何かをすることで思い出をつくる〝コト消費〟の傾向が強い。訪日香港人の増加により、本物の日本料理が食べたいというニーズが出てきている。
日本料理の店舗数は全体の7・8%で外国籍料理店では一番多い。金額ベースでは中華料理が全体の3分の1を占めるが、日本料理も増えてきている。ウエルカムスーパーでは、2017年から日本の鶏卵が販売されている。チーズや調味料、お茶も日本製が揃う。以前は日本食の品揃えが多い特別なスーパーに行かなければ買えなかったものが、ローカルスーパーで購入できるようになってきている。
香港市場攻略の決め手は、価格・おいしさ・他にはないおもしろさの3つ。少し頑張れば手に入る価格に収めること、香港人向けに佃煮の食べ方を提案するなどこちらの人が美味しいと感じてもらえるように調整すること、他にはない面白さや仕掛けをつくることも大切になっている。香港のキーワードはカスタマイズで、自分だけのオリジナルを求めている。
香港の人はなぜ美味しいのか頭で考える傾向がある。舌触りが滑らか、喉越しが良いなど、その理由が何なのかを知りたがる。そのため、こだわりの製法などをアピールし、その美味しさを裏付けることが必要になっている。
香港はアジアのショーケースと呼ばれ、香港内だけでなく、中国大陸、シンガポール、フィリピン、タイなどアジア市場にも波及効果がある。香港では、ディストリビューターが商品を買い在庫を預からない限り流通しないため、ディストリビューターにどう自社製品の魅力を訴えるかが重要になる。
 
 
香港の最新動向を学んだ
 
名古屋めし香港スタイル商談会
   
愛知県食品輸出研究会のメンバーで
名古屋めし商談会
愛知県の食を香港で発信

平松食品の平松賢介社長が会長を務める愛知県食品輸出研究会は2019年2月20日、香港の中国料理店・富嘉閣にて「JAPANブランド事業 名古屋めし香港スタイル商談会」を開催した。
同研究会は愛知県の食を世界に発信することを目的に平成23年に設立された団体。経済産業省が推進するJAPANブランド育成支援事業に採択され、愛知の食を〝サムライ・キュイジーヌ〟として世界にPRしている。発足当時の会員企業は13社だったが、現在は43社と大幅に会員数を拡大、海外展示会への出展などを主に活動している。
今回のイベント「名古屋めし商談会」は研究会会員の商品を食材として現地のシェフに調理してもらい関係者にPRするもので、今年1月にはニューヨークでも同様のイベントを開催、香港では今回が4回目の実施となった。
当日は香港のディストリビューターや飲食店関係者のほか、在香港日本国総領事館首席領事の廣田司氏など来賓も多数出席。総勢70名が参加し、香港を代表するグルメシェフ4名が愛知県食材を使用したスペシャルメニューを披露した。
なお全調食東海北陸ブロック会のメンバーもオブザーバーとして参加、会場の熱気に身を包んだ。
 
「TERIYAKI‐FISH jelly」のアレンジメニュー
イベント冒頭、廣田主席領事は「日本国総領事館としては、日本と香港の良い関係をさらに後押しすべく、本日のように日本の食材をもっと中華に使って頂く取り組み、日本食・和食の普及、シェフの育成といったところで協力していきたい」と挨拶。
続いて、平松会長は「愛知県には今から400年前、伝説的な武将が3人生まれた。この長年の歴史がある愛知県の食材を〝サムライ・キュイジーヌ〟として世界に広めたいと考えている。本日は楽しんで頂きたい」と挨拶した。
会場には平松食品を始めとした会員9社がブースを出展。つくだ煮や名古屋コーチン、きしめん、八丁味噌といった愛知県食材が並び、各食材を有名シェフが調理した。
平松食品のジュレ風佃煮「TERIYAKI‐FISH jelly」は香港で活躍する日本料理シェフの佐藤直行氏により、広東風のパンに乗せた香港スタイルのメニューにアレンジされ、好評を博した。
   
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