一般財団法人日本こんにゃく協会(小林徹理事長)は5日、浜離宮朝日ホールにて「知って得する!おいしく、キレイに、ヘルシーに!『こんにゃく』のチカラ」セミナーを開催した。講師に料理研究家のコウ・ケンテツ氏、小林メディカルクリニック東京の院長で腸専門医師の小林暁子氏を招き、手軽で美味しくかつ体に優しいこんにゃくの魅力をアピールした。
コウ氏は、手軽に料理できるこんにゃくの特徴やオリジナルレシピ術を披露し、すき焼きでしらたきと一緒に煮ると肉を固くするという噂を「全くのウソ」と説明。こんにゃくの魅力は、1ヘルシー食材(食物繊維・低カロリー・満腹感)2多様性(変幻自在の形状、調理のしやすさ)と解説した。イタリアで開かれた食の祭典でグルテンフリーのこんにゃくパスタが評価された例も紹介。「合わせる食材を選ばないこんにゃくは、自分に合った食べ方を選んで食べてほしい」と結んだ。
小林氏は、腸にもたらすこんにゃくの効用を詳しく紹介した。腸を健康に保つことは、善玉菌の働きによる免疫力向上や血流の改善に繋がり、自律神経を安定させるため「腸は第2の脳」と解説。食物繊維やカルシウムを多く含むこんにゃくが腸内細菌の働きを促し、多様性を上げる効果があると説明した。
最後にコウ氏、小林氏とこんにゃく協会の小林理事長を交えたトークセッションでは、「難しく考えず簡単に食べられる」(小林理事長)、「糖質制限ダイエットは食物繊維が不足するので、こんにゃくを摂ることで補える」(小林医師)、「こんにゃくは、ただ〝ローカロリー〟なだけでなく〝スローカロリー〟で、ゆっくりと体に吸収されるのが素晴らしい」(コウ氏)など、食物繊維が豊富で低カロリーなこんにゃくの魅力をさらに深掘りし、聴衆を惹き付けた。
【2019(令和元)年11月4日(第4998)号2面】