全国こんにゃく協同組合連合会(市川豊行理事長)は5月23日、第64期通常総会を東京蒟蒻会館(東京都千代田区)で開催。組合員総数19名のうち出席理事3名、書面議決書16名で議事を進行した。
まず市川理事長が開会を宣し、書面議決を含め決定数を満たしたため有効に成立した旨を告げた。今年度は役員改選期となっていたが、書面総会では決議できないため、コロナウイルス感染拡大が少し落ち着いた頃に理事会、臨時総会を開催し、役員改選を実施することとなった。それまでは現役員の任期を伸長することを確認した。
白井宏一氏を議長に次の議案を審議した。①第64期(令和元年度)事業報告及び決算関係書類承認②第65期(令和2年度)事業計画及び収支予算承認③同期経費の賦課及び賦課方法決定④令和2年度借入金残高の最高限度額決定⑤同年度取引金融機関の決定⑥大阪こんにゃく組合加入について。
①~⑥について事務局が内容説明し、いずれも意義なく可決承認された。③については、新年度に員数減少の報告が出ている組合があるが、賦課金検討委員と更に検討することで議場が一致した。
以上で予定された議事は全て終了したが、その他の事項として一般財団法人日本こんにゃく協会からの令和2年度の理事、監事、委員会委員の推薦依頼が来ていることが議長より報告され、議場で検討し、次の候補者を推薦することを決定した。
①理事候補=市川豊行、白井宏一②監事候補=粉川隆市③普及啓発検討委員=猪貝克浩、長谷川松廣④需給計画委員=高水一人
令和2年度の事業計画については、年明けから世界中に感染が拡大して収束の見通しが立たない新型コロナウイルスの影響や、原料価格は安定推移しているものの低価格競争による企業収益の低下で製造業界の体力は消耗し、厳しい経営環境が続いていることを示した。
そのような状況を踏まえ令和2年度は、①組織対策として青年部活動への支援や既に解散・脱会した組合への復帰対策②消費の拡大を図るために春期と秋期の全国展開イベントの実施、さらにこんにゃくカレンダーの配布による消費普及・啓発で需要確保対策③将来にわたる原料の安定供給の確保を図るための海外原料の調査④こんにゃく関係団体との連携強化および、傘下組合員に対する情報の提供が最重要点課題である、としている。
【2020(令和2)年6月15日第5024号2面】