和食業界で活躍する女性たちへのインタビュー

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漬物WOMAN・漬物MEN 2020

 

漬物WOMAN

漬物WOMAN
 
六次産業協同組合 商品開発部 部長 高野樹理氏
野菜を活かす商品作り
フードロス対策や食育も考慮
 
六次産業協同組合商品開発部部長の高野樹理氏は、グリーンネクスト株式会社(横川琢也社長、深谷市大谷)にて、ミニトマトの栽培に携わる傍ら、同組合が生産する野菜を使った加工品の商品開発の責任者も務めている。元々、保母の仕事をしていたため、子供の「食育」という観点をとても大切にしている高野氏。新たな商品を開発するにあたっても子供に食べさせたいもの、子供が喜ぶものを考えて臨んでいる。
従来の業界には、あまり顧みられなかった「女性や子供の視点」を持つ高野氏に「野菜を活かす」現在の仕事への想いを聞いた。 (石川周一)
◇ ◇
‐今の仕事に対する想い
「ミニトマトを栽培している現場で、どうしても割れて青果としては商品化できないものが出てしまい、おびただしい数を毎日、廃棄するのを見てきました。手塩にかけて育てたトマトなのに捨てられてしまう。割れているということは、完熟した証でもあり、美味しく実ったはずなのに、捨てられていく。その割れたトマトを見る度、常にもったいないという気持ちがあり、これをどうにか美味しく食べてもらう方法はないか、と考え始めたのがきっかけで、商品開発をするようになっていきました。
‐どういったプロセスで商品開発をするか。
「割れていても味はとても美味しい、新鮮なトマトだけを大量に使えるのは、私たち六次産業協同組合の強みなんだと考えました。そこで、子供達を含めた幅広い年代に親しんでもらえる味を目指し、多くの人に試食をしてもらい、試行錯誤を繰り返しました。最終的には、水も加えない、トマトだけを使ったスープが完成しました。他にもリーキを素材として扱った商品を開発した際には、切り方ひとつ、火の入れ方ひとつで、味わいが変わってしまうものだったので、苦労しました。特にリーキは馴染みの薄い野菜なので、作る私たちも手探りでしたが、その特長をしっかりと出して、より多くの人にその味わいを知ってもらう必要があったため大変気を遣いました」
   
‐子供達の意見はどのように反映しているか。
「商品を開発する上で、子供達に食べさせたいものを作る、ということは常に考えています。味の面でも色々な味を食べてもらいたいし、健康面でも、安全なものを食べてもらいたいですから。弊社では、子供と一緒に働くことが許可されているので、子供達と一緒にトマトの収穫をしたり、商品の試作品を作ったりした際には、一緒に食べて、子供からの意見を聞くことができる環境があります。それは、子供達への食育にもなるし、私たちの開発する商品の重要なヒントを得る場所にもなり、そういった場を提供してもらえている会社には感謝しています」
‐やりがいを感じたことは。
「やはり、商品化されて、売上につながった時はとてもうれしいですが、元々あまり経験値が無かった私を起用していただき、以前からやってみたいと思っていた、夢のような仕事を実現させてくれた、この会社と組合の方々には、本当に感謝しています。私の周りには一生懸命で、素敵な方達ばかりなので、恩返しのつもりで、これからもしっかりやっていきたいと思っています」
【2020(令和2)年3月30日第5016号4面】
 
 
トマトスープ
 
収穫したミニトマト
 

漬物WOMAN

漬物WOMAN
 
武井漬物製造株式会社 社長代行 武井真優花氏
今春より副社長に就任
大学でマーケティング学ぶ
 
武井漬物製造株式会社(武井均社長、太田市六千石町)の武井均社長の長女・真優花氏は、今年3月に大学を卒業、今春より副社長に就任する予定だ。入社のきっかけや大学で学んだこと、今後の方針などについてインタビューした。
(藤井大碁)
ー入社のきっかけ。
「家業に入社したのは2018年の秋頃です。当時、大学2年生で、マーケティングを学びながら、広告業界への就職を目指し活動していましたが、副会長と社長から〝会社をやっていく気はないか〟と聞かれ、半年間悩んだ末に決断しました。社長である父や母に加え、会長の祖父や祖母も私に会社を継いでもらうことを望んでいるということを知り、親孝行になると考え入社を決意しました」
ー大学でマーケティングを学んだ。
「高崎経済大学経済学部でマーケティングの勉強をしてこの3月に卒業しました。大学のゼミでは、企業の様々なテーマに沿って実際に商品化を目指す全国の大学ゼミ対抗のインターカレッジ『スチューデント・イノベーション・カレッジ』(通称Sカレ)に参加したのが一番楽しかった思い出です。空港で使用するバッグの開発というテーマの下、バッグを持つと身体の一部が力士に見える紙バッグをデザインしました。残念ながら部門2位となり商品化には至りませんでしたが、とても良い経験になりました」
ー現在の業務内容について。
「経理や予算編成の他、工場で製造について学び、会社全体を把握できるよう努めています。味の分析や調理の仕方など食品製造についての専門知識がまだまだ私には足りないので、社員の方から少しずつ教えて頂いています。やらなければならないことがたくさんありますが、入社から1年が経った頃から、少しずつ先が見えてきました」
ー大切にしていること。
「まず目標としているのは従業員の方が働きやすい環境を作ることです。幅広い年齢の方がいるので、一緒にご飯を食べることで気軽にコミュニケーションを取れるよう今までより食堂のスペースを大きくする予定で、現在工事を進めています。年齢や役職に関係なく、従業員同士が仲の良い会社にしていきたいと考えています」
ー尊敬する経営者は。
「父です。仕事面では、意見の対立も多いのですが、若く生意気な私の目線に合わせて、フラットな立場で話を聞いてくれるところが凄いと感じています。工場内でも入社したばかりの私の話しをしっかりと聞いてくれる方が多く、謙虚に人の話を聞く姿勢を大切にする父の考え方が社内に浸透しているからではないかと考えています。私も父の姿勢を受け継ぎ、より良い会社にしていけるよう努力していきたいと思います」
ー今後の方向性。
「浅漬けでは、少量ニーズに対応できるよう小量パックを開発していく方針です。また弊社には大型冷蔵庫があるので、地元の野菜を集荷して保管し、地元の人に安心して野菜を作ってもらいながら、弊社でもそれを活用できるような仕組みも作っていきたいと思っています」
ー最後に。
「会社に骨をうずめる覚悟で入社しました。あと40~50年は漬物と向き合っていかなければならないと思うと息が詰まることもありますが、今自分の中でやれることをやっていきたいと思います。自分のやり方で頑張っていきたいと考えているので、サポートしてくれる人も反対する人も皆に納得してもらえるようやっていく必要があります。逆風もありますが、それ以上に支えてくださる方は会社内のみならずたくさんいます。その期待に応えられるよう精一杯努力していきます」
【2020(令和2)年3月23日第5015号8面】
 
武井漬物製造株式会社 http://www.takei-t.co.jp
 

漬物WOMAN

漬物WOMAN
 
銀座やまう 副店長 福田ひとみ氏
〝漬物×甘味〟を提案
「抹茶パフェ」人気上昇中
 
歌舞伎座横の漬物屋として知られる「銀座やまう」(東京都中央区)で、さわやかな笑顔と美しい身のこなしで店舗を取り仕切るのが福田ひとみ副店長。3年前に銀座やまうのオープニングスタッフとして入社、当時から副店長として活躍している。
子供の頃から大の漬物好きだった。毎日、学校から帰ると冷蔵庫を開けて家にある漬物をペロリ。お菓子ではなく、梅干しや白菜漬が好物だった。
前職で接客業を経験していたこともあり、漬物好きを生かした接客が出来ると考え、銀座やまうへの入社を決めた。副店長として、店舗での販売や甘味処での接客、調理、SNSを使用した情報発信など幅広い業務をこなしている。
銀座やまうの店舗で取り扱う漬物はおよそ50種類。全国各地から厳選した漬物を取り揃えているため、接客時にはそれぞれの漬物の産地や特長を分かりやすく伝えるために豊富な知識が求められる。海外の知人への贈り物として漬物を購入するお客様も増えており、そうした場合には相手方の性別や年齢、味の好みなどを聞いた上で、相応しい漬物をアドバイスする漬物ソムリエ的な役割も果たしている。「漬物好きの私でさえ、このお店で働くまでこんなにたくさんの漬物が世の中にあることを知らなかった。日々漬物について勉強して、ご来店頂いた一人でも多くのお客様に漬物の魅力を知ってもらえるよう努力していきたい」。
   
抹茶パフェ
甘味処で提供するメニューの開発にも力を入れている。現在、人気上昇中の新メニューが「抹茶パフェ」。他店の食べ歩きなどを通して研究を重ね、およそ1年の月日をかけて開発した。パフェとは思えない外観ながら、中にはアイスやあんこなど様々な食材が潜んでいる。スプーンを入れる角度まで考慮し、一口ひと口を最後まで美味しく食べられるよう食材ごとのベストな分量を追求した。「スプーンですくって何が出てくるか分からない、ワクワク感も一緒に味わってほしいとの思いで開発しました。まだまだ出来ることはあると思うので究極のパフェづくりを目指していきたい」。
甘味処では、必ず甘味と共に漬物が提供されるのも同店の特徴。現在は白桃ピクルスとべったら漬の2品が付け合わせとして人気を集めている。「江戸時代には、おしるこ屋さんでおしること共にしその実が提供されていたようです。甘味と漬物の相性の良さや伝統的な漬物の楽しみ方を知って頂きたい」。
若い世代へ漬物の魅力を発信するため、2年前よりインスタグラムもスタートした。各地の漬物が持つストーリーや甘味処のメニューなどを月に4回のペースで紹介している。「インスタグラムをきっかけに来店して頂くケースも出てきており、そういう繋がりが今後増えていけば嬉しい」。
趣味は音楽鑑賞。高校生の時からロックバンド『ザ・クロマニヨンズ』のファンだ。「メロディー、歌詞、カリスマ性、全てが好き」。いつかバンドのメンバーが漬物を買いに来店してくれることを夢見ている。
(藤井大碁)
【2020(令和2)年3月16日第5014号8面】
 
 

漬物WOMAN

漬物WOMAN
 
萩原食品株式会社 営業課長 萩原友美氏
発酵食品の奥深さを探求
HPで美容レシピ紹介
 
萩原食品株式会社(萩原勝久社長、東京都足立区)は、「安心、安全、新鮮で美味しい食品を届ける」をモットーに、漬物、製菓、乾物をスーパー、青果店、市場へ卸売り販売を行っている。また、ネット通販のチャネルも有し、一般消費者にも対応している。同社は全国の商品だけではなく、ハンガリーの「はちみつ」など海外製品も含めると常時2000アイテムを取り扱っており、ニーズに応じた対応で取引先から厚い信頼を得ている。漬物研究同志会(近清剛会長)女子会メンバーでもある営業課長の萩原友美氏に同社のこだわりや仕事に対する思いを聞いた。(千葉友寛)
◇ ◇
‐業界歴と現在の仕事内容は。
「嫁いで25年が経つので、25年です。当初は義理の母が漬物工場の工場長だったこともあり、子育てをしながら製造の補助を10年くらいしていました。その後は倉庫で仕入れの管理や出荷作業を行い、担当の店を持ってからは営業と配達をしていました。現在も午前中は仕入れの管理とピッキングを行い、午後は経理の仕事をします。その合間に営業の仕事やネット通販の対応、HPの管理を行っています」
‐仕事で苦労していることは。
「苦労ではないのですが、理想と現実は異なる、ということが悩みです。理想は無添加で体に優しい商品を買っていただきたいと思っているのですが、どうしても価格と賞味期限がネックとなります。実際に流通しているのはお手頃な価格で賞味期限も長く売りやすい商品で、そこには埋められない差があるので日々葛藤しています。漬物は昔ほど食べなくなってきておりますが、若い人や漬物から離れてしまっている方たちにもう一度振り向いてもらいたい、という意識は常に持っています」
‐漬物の魅力は。
「昔の人の知恵はすごいと思います。本来ならば捨ててしまってもおかしくない米ぬかを漬け床にして野菜を漬ける、という発想や知恵には驚かされます。しかも、野菜にぬかの栄養素が染み込み、体にも良いぬか漬となります。漬物研究同志会の女子会に参加させていただいて、宮尾茂雄先生の講義を聴講しているのですが、先生の話を聞いて漬物の歴史や発酵食品のことを勉強すればするほど漬物の魅力を感じています。日本の発酵食品は素晴らしく、味噌、醤油、お酒も発酵食品で、その奥深さをもっと探求していきたいと思っています」
‐漬物の需要を増やすために必要なことは。
「ポイントは美容やダイエットだと思います。健康機能性も重要ですが、女性が必ず意識しているのは美容とダイエットです。影響力のある林修さんのTV番組でダイエット企画があったら紹介された商品は爆発的に売れます。最近では甘酒の美容効果が紹介されてヒットしました。弊社でも美容やダイエットをテーマにHP内のコンテンツ『漬物屋女将の考えたレシピ』でレシピを紹介しています。また、漬物や発酵食品の周知を目的にインスタグラムを配信しているので、是非見ていただきたいです」
‐御社のこだわりは。
「季節に応じて全国の商品を供給できることが強みです。販売前には社員全員で試食して仕入れるかどうかを決定します。大前提として食べて美味しいと感じ、もう一度食べたい、と思えるかどうかがポイントです。商品を探すため、普段からお店を見て回り、展示会にも足を運びます。常時2000アイテムを取り扱っているので仕入れや管理が大変な部分やロットの問題もありますが、お客様のご要望にできるだけ応えられるように取り組んでいます。一番大事なことは人と人とのつながりです。お客様、仕入先様、お得意先様との関係を大事にして最後にビジネスにつながれば良いと思っています。それは2年前に亡くなった勝会長がやってきたことなので、これからも大切にしていきたいと思っています」
【2020(令和2)年3月16日第5014号8面】
 
萩原食品株式会社 https://www.hagiwara-foods.jp/
 

漬物WOMAN

漬物WOMAN
 
株式会社鎌倉あきもと 東京スカイツリータウン・ソラマチ店 四戸美希氏
共存共栄で農家に貢献
漬物は母と家庭の味
 
秋本食品株式会社(秋本大典社長、本社=神奈川県綾瀬市)の鎌倉あきもと東京スカイツリータウン・ソラマチ店(入山修一店長)が間もなく8周年を迎える。東京初出店となった同店は、2012年5月22日にグランドオープンした東京スカイツリーと同時にオープン。東京の新名所として国内外の観光客から高い人気を誇る。「ごま大根」や「里ごぼうかつお風味」などのソラマチ店限定商品が好評となっている他、季節の浅漬から本漬、梅干、奈良漬など約60種類のアイテムを取り揃えている。入社1年目で2月19日より同店に配属された四戸美希氏にソラマチ店の魅力や漬物に対する思いを聞いた。(千葉友寛)
◇ ◇
‐学校で学んだことは。
「青森県の実家がさくらんぼの兼業農家だったこともあり、農業高校に進学しました。そこで農業の先生になりたいと思い、東京農業大学に進学しました。小さい時から農業の手伝いをすることが好きで、大学でも育て方によって作物の出来具合が大きく異なることが分かり、面白いと思いました。青森県はりんごの生産が盛んでブランドも認知されていますが、収穫直前に台風で実が落下するという厳しい環境も見てきました。自然や気候は毎年同じではないので、農家さんの苦労は身に染みて分かっています」
‐漬物企業に入社した動機は。
「大学の実習で農家に泊まり込んで野菜や果物の植え付け作業を行いました。友達と一緒だったので大変だったというよりは楽しく実習することができましたが、実習させていただいた農家さんが本当に良くしてくれたこともあり、『農家さんに貢献できる仕事がしたい』と思うようになりました。就職活動を行っている中で国産野菜を扱っている秋本食品を見つけ、企業理念である『共存共栄』の文字を見て入社を決めました。漬物企業が農家さんから野菜を購入し、それを加工して上手く販売できれば農家に貢献することができます。まさに共存共栄です。漬物が売れないと農家さんも困るので、どんな状況でも頑張って売っていきたいと思っています」
 
   
60種類のアイテムを揃えている店内
‐ソラマチ店の仕事について。
「営業を希望していたのですが、工場研修の後、東海工場での生産管理を行い、今は色々なことをやりたいと思っています。直売の仕事は毎日同じようで同じではなく、時間帯や曜日によっても客層が異なります。日中は主婦の方が多く、18時以降は副菜やお酒のおつまみを求める男性客が多くなります。社内や工場ではお客様の顔を見ることができませんが、お客様の反応を見られることは楽しいですし、勉強にもなります。お勧めした商品を購入していただいた時は嬉しいですし、また来ていただいた時はさらに嬉しいです」
‐好きな漬物は。
「漬物は小さい時から好きで、今も実家から赤かぶや大根の酢漬、杏子を梅干のように漬ける杏漬を送ってもらって毎日食べています。自分でも同じレシピで作るのですが、不思議なことに母が作る漬物の味にはならないですし、勝てないです。漬物は母と家庭の味ですね。一番好きな漬物はごぼうの醤油漬で、自社製品では『あとひきだいこん』が好きです。その他にはキムチや楽京も好んで食べます。漬物は塩漬して野菜の水分が抜けるので効率よく食物繊維を摂ることができます。塩分は昔ほど高くない、ということはあまり浸透していないと思うので、食育活動で知っていただく機会を作ったり、食物繊維や乳酸発酵の健康的なイメージを浸透させていくことが大切だと思います」
【2020(令和2)年3月16日第5014号2面】
 
 

漬物MEN

漬物MEN
 
有坂食品株式会社 専務取締役 有坂匡也氏
野沢菜の魅力伝える
ツイッターで情報発信
 
長野県小海市出身の37歳。地元の高校を卒業後、群馬県伊勢崎市の美容師専門学校に進学し、東京で美容師として15年働いた。原宿・新宿・銀座などの有名美容室を渡り歩き、月に200人程を担当するなど順調にキャリアを磨いた。
美容師としての独立も考えていたが、「実家の野沢菜漬の味わいを残したい」という一心で悩んだ末に家業を継ぐことを決意した。「漬物にはそれまであまり興味がなかったが、久しぶりに実家の野沢菜漬を食べた時に無性に美味しかった。この味わいが世の中から無くなってしまうのはもったいない気がしてならなかった」。
2年前に家業に入り、野沢菜漬の製造を担当、昨年7月に専務取締役に就任した。現在、力を入れているのが野沢菜や会社について一人でも多くの人に知ってもらうことだ。家業に入りすぐにツイッター上に有坂食品の公式アカウントを設立し、野沢菜や野沢菜漬を使用したレシピなどの情報発信をスタートした。
徐々にフォロワーが増え、現在のフォロワー数は1800を超えた。「始めは全然ダメだったが、マメにやりとりすることで少しずつフォロワーが増えていった。まずは10万を目指していきたい」。
新しい取り組みにも積極的だ。隣町に位置する野沢菜漬メーカー・丸忠食品との共同開発商品を企画している。地元の野沢菜を蕪付きのまま漬け上げた商品で、その名も『ちっこい菜』。パッケージデザインにもこだわり、これまでの野沢菜漬の概念を変える商品として近々発売を予定している。
「若い世代にもっと野沢菜を食べてほしいという思いから、丸忠さんと共同開発した。手間がかかるため大量生産は難しいが、付加価値を付けて販売し、野沢菜農家の収入増や活性化につなげていきたい」。
自社の野沢菜漬の味わいには自信を持っている。振り塩や氷温熟成といった代々受け継がれてきた製法を守り、さらに美味しい野沢菜漬に進化させたいと考えている。「製造は感覚的なものも多く、社長の背中を見て毎日勉強している。やりたいことは全てやって戻ってきたつもり。しっかりと会社を軌道に乗せられるよう努力していきたい」と決意を語る。(藤井大碁)
【2020(令和2)年1月6日第5007号15面】
 
公式ツイッターはこちら→https://twitter.com/arisakafoods
 
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