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データ・法令・資料2020

 

国立がん研究センター 食物繊維で死亡リスク2割減少

国立がん研究センター 食物繊維で死亡リスク2割減少
   
9万人対象のコホート研究により実証
(図1)食物繊維摂取量と総死亡、がん死亡、循環器疾患死亡リスクとの関連
国立がん研究センターでは2日、食物繊維の摂取量と死亡リスクの関連を取りまとめた多目的コホート研究の結果を公表した。
それによると、食物繊維を多く取る人は、取らない人よりも男性で23%、女性で18%死亡リスクが低下し、食物繊維の摂取により死亡リスクが約2割減少したことが明らかになった。
調査は1995年から2016年にかけて、岩手県や秋田県、長野県、沖縄県など全国11カ所に住む45歳から74歳の約9万人を対象に実施。食事調査アンケートの結果を用いて、食物繊維の摂取量により5グループに分類、平均17年間のがんや循環器疾患などによる死亡との関連を男女別に調べた。
さらに食物繊維の摂取源ごとにも5グループに分類し、その後の死亡との関連性を調べた。分析にあたっては、年齢や地域、肥満度、喫煙、飲酒、食塩摂取量といった影響は統計学的に調整しできる限り取り除いた。
調査によると、男性で食物繊維を最も多く摂取している人は、最も少ない人よりも循環器疾患で死亡するリスクが20%低かった。女性でも最多摂取の人は、最小摂取の人よりもリスクが27%低かった。一方、同様のがんによる死亡リスクは男性が21%少なかったのに対し、女性では関連性が見られなかった(図1)。
 
(図2)食物繊維の摂取源ごとの総死亡リスクとの関連
また食物繊維の摂取源ごとの調査では、豆類は男性で最大9%、女性で最大11%、野菜類は男性で最大17%、女性で最大15%、果物類は男性で最大15%、女性で最大16%死亡リスクに差があったものの、穀類においては男女ともに関連性は見られなかった(図2)。がんセンターでは、今回の研究について「食物繊維は血圧・血中脂質・インスリン抵抗性などに良い効果を及ぼすことが報告されており、日本人においても食物繊維の摂取量が多いほど死亡リスクが低いことが明らかになった」としている。
詳細は、国立がん研究センターホームページ→https://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/8484.html
 

食物繊維を効率的に摂取 漬物、佃煮、こんにゃくに注目

食物繊維を効率的に摂取 漬物、佃煮、こんにゃくに注目
 
今回の研究により死亡リスクの減少に繋がることが明らかになった食物繊維だが、日本人の成人(18歳以上)の摂取量は厚生労働省『日本人の食事摂取基準2020年版』によると、一日平均13・7gとなっており、一日の目標摂取量とされる男性20g以上、女性17g以上とは大きな開きがある。日本人に足りない食物繊維をどのような形で補っていくか、このテーマの解決策となり得るのが伝統食品からの摂取だ。漬物は、食物繊維を効率的に摂取する上で有効な食品となる。
きゅうりや大根など野菜の多くは漬物にすることで生の時よりグラムあたりの食物繊維含有量が多くなり、生野菜では食べることが難しい量も漬物にすることで摂取することが可能になる。
2月20日に行われた漬物研究同志会総会の講演会において、東京家政大学教授で農学博士の宮尾茂雄氏は、漬物による食物繊維摂取の有用性について言及。「漬物によっては生で食べるより食物繊維を3~4倍多く摂取できるため、その事実を多くの消費者に伝えていくべきだ」と指摘。水溶性食物繊維では梅干しやらっきょう漬、不溶性食物繊維ではたかな漬やからし菜漬けなどを食物繊維の含有量が多い漬物として紹介した(図3・図4)。
昆布を始めとした海藻類にも豊富な食物繊維が含まれている。大妻女子大学教授の青江誠一郎氏はかつて本紙インタビューで、水溶性食物繊維を多く含む食品の代表として昆布を挙げ、佃煮を昆布の食物繊維を摂る上で、理想的な調理法と紹介した。
豆類にも豊富な食物繊維が含まれており、煮豆や水煮、蒸し豆による摂取も有効だ。また、こんにゃくは、水溶性食物繊維「グルコマンナン」を主成分とする食品。カロリーが少ないため、こちらも効果的に食物繊維の摂取ができる。今後も日本人の健康を支える上で、重要な役割を果たすであろう食物繊維。その供給源として、伝統食品に改めて注目が集まっている。【令和2(2020)年3月30日号1面】
 
 
(図3)
 
(図4)
 

タキイ種苗 「2019年の野菜の総括」

タキイ種苗 「2019年の野菜の総括」
 
タキイ種苗(瀧井傳一社長、京都市下京区)は2019年、310人の男女を対象に「野菜」に関する調査を実施した。今年で5回目となる本調査では、「2019年の野菜」の世相に加え、関心が高まる「SDGs」から、「食品ロス問題」に関する意識や人々の行動を明らかにし、「2019年の野菜の総括」として報告した。(一部抜粋)

【調査結果TOPICS!】
<野菜×SDGs>
■全体で約8割、女性の約9割は「食品ロス削減」のために行動
2019年、ますます注目された「SDGs」から、食品・農業業界でも取り組みが進む「食品ロス問題」について、「意識していた」人は56.5%となりました。「食品ロス削減」のために何らかのアクションを起こしている人は約8割、女性は約9割にも上り、特に「食べきれる量だけ購入する」(51.6%)は2人に1人が実践していることがわかりました。
■「食品ロス削減」のため、企業・店舗に望むこと1位「バラ・少量販売」、2位「規格外・訳あり販売」
食品・農業業界の企業や店舗に「食品ロス削減」のために取り組んでほしいことの1位は「バラ売りや少量での販売」(43.2%)、2位「規格外や訳あり品の販売」(42.3%)で、特に女性からの期待値が高いことがわかりました。
 
<2019年 野菜の総括>
■「たまねぎ」「キャベツ」「トマト」は食べる機会が多く、値段が高くても購入されている
「今年食べる機会の多かった野菜ランキング」、「高くても買う野菜ランキング」の両方で、「たまねぎ」「キャベツ」「トマト」がトップ3となり、人気ぶりがうかがえる結果となりました。一方で、「例年に比べて高いと感じた野菜ランキング」でも「トマト」と「キャベツ」がトップ2となり、購入機会の多さから、値段の変動も感じやすかったことが考えられます。
■「カット野菜」の購入経験は約8割に。「食品ロス問題」意識が高い人はより購入している
カット野菜の購入経験がある人は79.7%と約8割に上り、2年連続で増加しており、ますます浸透が進んでいると考えられます。また、「食品ロス問題」を意識していると答えた人では全体より7.2ポイント高い86.9%となり、よりカット野菜の購入経験があることが明らかになりました。「使い切れる量」というポイントで、カット野菜が支持されていることがわかりました。
 
【タキイ種苗 野菜に関するアンケート調査】
◆調査期間:2019年11月8日(金)~12日(火)
◆調査対象者:全国の20~60代の男女
◆調査方法:インターネット調査
◆有効回答数:310サンプル
※グラフなどはすべて%。本リリース上のスコアの構成比(%)は小数点第2位以下を四捨五入しているため、合計しても100%にならない場合もあります。
 
詳細は、タキイ種苗ホームページ → https://www.takii.co.jp/info/news_191209.html
 
   
2019年によく食べた「野菜」
① 「たまねぎ」が1位に返り咲き!2019年、最も食べられた野菜
「2019年に食べる機会が多かった野菜」は、「たまねぎ」(68.7%)が1位に返り咲き、2位「キャベツ」(62.3%)、3位「トマト」(53.5%)となりました。トップ3の野菜は、順位の変動はあるものの5年連続でランキング入りを果たしており、「家庭の定番野菜」であるといえそうです。安定的な人気がわかる結果となりました。
4位には、価格の手ごろさや料理への使いやすさからか、「もやし」(50.0%)が5年間で初めてランクイン。「きゅうり」(49.0%)は昨年に続いて5位となりました。
 
 
■図4 「2019年に食べる機会が多かった野菜」(トップ5、複数回答、N=310)
 
参考: 2015~2018年「食べる機会が多かった野菜」 (トップ5、複数回答、N=310)
   
2019年「野菜の値段と購入意向」
■図5 「今年は例年に比べて野菜の値段が高かったと思うか」(N=310)
① 「野菜の値上がり」やや落ち着いた2019年
ここ数年は天候不順により野菜の価格変動が大きくなっています。昨年は記録的な豪雨や災害級ともいわれた猛暑などの影響からか、77.7%が野菜の高騰を実感していた1年でした。
今年は、野菜の値段感について「例年に比べて高かったと思う」(64.5%)は6割強で、昨年度より13.2ポイント減少する結果になりました。約8割が野菜の価格高騰を実感していた昨年と比べると、消費者の2019年の「野菜の高騰」実感は少なかったようです。
 
■図6 (複数回答、N=310)
② 一番人気の「トマト」が、値上がり実感1位に
「野菜の価格高騰」を実感していた人は6割強となったなか、最も「値上がり」を感じた野菜の1位は「トマト」(29.4%)、2位は「キャベツ」(27.1%)、3位は「きゅうり」(25.5%)となりました。
「トマト」は、タキイ種苗が2008年より行っている「好きな野菜」の調査で11年連続1位となっています。また、「今年食べる機会が多かった野菜」(図4)でトップ5にランクインした「トマト」「キャベツ」「きゅうり」の値上がりは、購入機会の多さから値段の変動も感じやすかったことが考えられます。
参照:「2019年度 野菜と家庭菜園に関する調査」 https://www.takii.co.jp/info/news_190808.html
 
■図7 (複数回答、N=310)
③ 高くても買う!「たまねぎ」「キャベツ」「トマト」
「値段が高くても買う野菜」のトップ3は、「今年食べる機会が多かった野菜」(図4)と同様に、1位「たまねぎ」(29.0%)、2位「キャベツ」(25.8%)、3位「トマト」(24.5%)でした。これらは、定番野菜として値段に関わらず購入したいと思う人が多いことが分かります。
4位は「にんじん」(23.5%)、5位は「じゃがいも」(21.9%)と、根菜類がランクインし、これらも食卓の定番であることがうかがえます。
   
④ 価格高騰の際には女性の9割、男性の7割が「工夫して野菜を食べている」!
「野菜の価格が高騰した際に創意工夫していることはあるか」を聞いたところ、1位は「スーパーで見て安いものを買っている」(52.9%)で、男女別でも1位となりました。
各項目で見ていくと、全体的に女性の方が工夫をしている割合が高いようです。何かしらの工夫をしている割合は、女性は9割以上、男性は7割以上に上り、大多数は価格高騰の際には工夫をして野菜を摂取していることがわかりました(「(創意工夫は)特にしていない」男性:27.1%、女性:7.1%の結果から)。
男女差が顕著に表れたのはトップ2の項目で、「スーパーで見て安いものを買っている」(男性41.3%、女性:64.5%)が23.2ポイント差、「もやしなど比較的安価な野菜で補足・代替している」(男性:25.8%、女性:52.3%)が26.5ポイント差でした。野菜の価格高騰時には、女性は特に価格面で工夫をすることで、野菜を摂取しようとしている様子がうかがえます。
一方、若干の差ではあるものの、男性の方が多い割合になった項目は、9位「自分で作っている(ガーデニング)」(男性:12.9%、女性:11.0%)で、家庭菜園などでの野菜作りに取り組んでいる様子がわかりました。
 
 
■図8 「野菜の価格が高騰した際に創意工夫していること」 (複数回答、N=310)
   
野菜の取り入れ方
■図9 「カット野菜の購入経験」(N=310)
① 約8割が「カット野菜の購入経験あり」、幅広い年齢層で定着が進む
カット野菜の購入経験が「ある」と回答したのは79.7%と約8割となり、昨年より3.9ポイント上昇し、2年連続で増加しています。5年連続で7割以上が「購入経験がある」と回答し、カット野菜は、食卓への定着が進んでいるようです(図9)。
昨年と比較すると、特に40代女性(93.5%)は16.1ポイント、30代男性(83.9%)は12.9ポイント、50代男性(83.9%)も9.7%増加しており、幅広い年齢層に浸透してきていることがわかります(図10)。
1-①「食品ロス問題への意識」別にみると、「意識していた」人は86.9%、「意識していなかった」人は70.4%が「カット野菜購入経験あり」と回答しており、食品ロス問題への意識が高い人の方がカット野菜を買う割合が16.5ポイント高い結果となりました。
 
 
■図10 「カット野菜の購入経験」 (性年代別 各n=31)
   
② カット野菜の購入理由、最も支持されているポイントは「使い切れる量」
「カット野菜の購入理由」では、「一度に使う量がちょうどいい(使い切れる)」(51.0%)が半数以上となり1位でした。続いて、2位「料理の時間が節約できる」(49.4%)、3位「値段が手ごろ」(35.2%)となりました。
購入理由を分類して見ていくと、1位、2位、4位では好みに合わせて量や種類を選んで購入できること、料理時間の節約ができることといった、カット野菜ならではの利便性が支持されています。その他には、3位、5位では値段の手ごろさも支持されていることがわかります。カット野菜は、個人のニーズに合わせて購入されていることがわかる結果となりました。
 
 
■図12 「カット野菜の購入理由」 (複数回答、カット野菜の購入経験者 N=247)
   
■図13 (複数回答、N=310)
③ 3割以上が「季節の野菜」に注目!摂取意向が高まる「スプラウト」「ミニ野菜」
「これから取り入れたい、注目している野菜」を聞いたところ、「季節の野菜」(31.9%)が昨年に続き1位となりました。2位は「スプラウト」(22.6%)、3位は「ミニ野菜」(15.2%)で、昨年5位よりランクアップしました。同じく3位には「ハーブ」(15.2%)がランクインしました。
1位の「季節の野菜」は昨年より5.8ポイント減少しているものの、依然1位であり、摂取意欲が引き続き高いことがわかります。2位以降の野菜については、全て昨年よりポイントアップする結果となりました。特に「スプラウト」は5.2ポイント、「ミニ野菜」は4.6ポイント増加しており、注目度・取り入れたい意向が高まっているといえそうです。
 

東海漬物 野菜不足の女性腸内環境改善 Q‐1乳酸菌配合キムチ摂取で

東海漬物 野菜不足の女性腸内環境改善 Q‐1乳酸菌配合キムチ摂取で
 
 東海漬物株式会社(永井英朗社長、愛知県豊橋市)の漬物機能研究所(吉澤一幸所長)は、腸内フローラ検査サービスなどの提供を行うウンログ株式会社と共同で、野菜不足の30代~40代女性10名を対象とした腸内環境検査を実施した。
【臨床試験の概要】
◆対象:30~40代女性 10名(事前のアンケート調査で「普段、野菜や食物繊維を積極的に摂取しない」と答えた方)
◆試験食品:植物性乳酸菌 匠乃キムチ
◆摂取方法:匠乃キムチを1日50g(Q‐1乳酸菌25億個)、2週間摂取
◆評価項目:1腸内フローラ検査、2整腸評価(被験者日誌)、3肌評価(被験者日誌)、4摂取後アンケート
【試験結果サマリー】
腸内フローラ解析の結果、摂取前と比べ、摂取後はバランス調整菌※の増加が確認された(ビフィズス菌、乳酸菌、フィーカリ菌、ブチリカム菌、プレビウス菌、アッカーマンシア菌の全体平均が増加)。
※ウンログが提供する「腸内フローラ検査サービス」で把握できる腸内細菌のうち、腸内細菌のバランスを整える細菌グループ。抗菌作用があり、食中毒細菌の感染を抑えるといった報告のある細菌が属する。
【令和2(2020)年2月10日号14面】
 
東海漬物株式会社のホームページ http://www.kyuchan.co.jp/
ウンログ株式会社のホームページ https://unlog.co.jp
 
 
 
試験結果サマリー
 
 

ナスに血圧改善効果 信州大が世界で初めて実証

ナスに血圧改善効果 信州大が世界で初めて実証
 
 信州大学学術研究院(農学系)中村浩蔵准教授らの共同研究グループは、日頃からストレスを感じているⅠ度高血圧者および血圧が高めの健常人(正常高値血圧者)を対象とした臨床試験(プラセボを用いた二重盲検ランダム化比較試験)により、ナス由来コリンエステルを含むナス搾汁粉末の継続摂取による血圧改善効果と気分改善効果を確認した。
 ナス由来コリンエステルを2・3㎎含有するナス搾汁粉末を12週間継続摂取することで、ストレスを感じている正常高値血圧者およびⅠ度高血圧者の、血圧および心理状態が有意に改善することを、プラセボ対照ランダム化二重盲検並行群間比較試験で実証し、ヒトにおけるナスの食品機能性を世界で初めて明らかにした。
 12週間の摂取期間中、副作用や問題となる有害事象は認められず、ナス搾汁粉末の安全性も確認された。対象者全体(正常高値血圧者およびⅠ度高血圧者)において、8週間の摂取で来所時血圧(拡張期)が有意に改善し、この効果は正常高値血圧者で顕著であることがしめされた(図・上)。さらに、正常高値血圧者において、12週間の摂取でTMD得点が有意に改善された(図・下)。
【令和2(2020)年1月6日号14面】
 
 
 
 
 
 
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