
千枚漬
やまじょうの秋冬を代表する漬物が「千枚漬」だ。
特徴はしっかりと北海道産昆布の旨味が利いた味わいと、かぶら自身が持つなめらかな食感や甘み。
かぶらを薄くスライスしたいわゆる”丸千枚(100g入)”は、年末のピークには1日3万パックもの製造をこなす。
また年明けからは、この千枚漬を扇状にカットした「扇千枚」も販売する。「千枚漬」と比べて内容量が多めの130gとしており、お得感のあるボリュームと食べやすい形状でユーザー拡大を狙っている。
千枚漬作りのこだわり
通年商品
やまじょうの通年商品(一部)をご紹介。この他にも独自の漬物が揃っている。
近江伝統野菜の季節商品
紙面アーカイブ 2024年7月21日号<滋賀特集> 新社長に聞く
株式会社やまじょう 代表取締役社長 上西宗太氏
味で選ばれる漬物作りを 新規ファン獲得へ開発加速
近江漬物を製造販売する株式会社やまじょう(滋賀県湖南市下田)は7月1日をもって上西宗太専務が代表取締役社長に就任、上西宗市社長は代表権のある会長となった。上西新社長は、自社の強みは旬の野菜を重石を効かせて漬ける美味しさであると話す。原料確保や少子高齢化に対してもその技術を活かした新製品開発が一番の対応策との考えを示す。
(大阪支社・小林悟空)
◇ ◇
‐略歴を。
「1983年7月3日生まれの41歳。大学卒業後は東京と京都の漬物メーカー2社で、合わせて3年ほど勤務した。漬物業界は20年弱経験していることになる。やまじょうに入社してからは千枚漬を中心とした製造部から始め、営業や事務仕事など一通り経験してきたつもりだが、改めて会社の在り方や漬物業界の将来を深く考えなければ、と立場の重みを感じている」
‐貴社の現状は。
「量販店や生協向けを中心としたメーカー部門と、県内4か所に出店している直営店『近江つけもの山上』が二本柱となっている。直近の業績としては、コロナ禍で落ち込んでいた直営店と業務用製品がほぼ回復した。昨今のコスト上昇に対応した価格改定もご理解いただき、売上としては計画通りに推移している」
‐強みは。
「地場の野菜、旬の野菜をしっかりと重石を効かせて漬け込むという基本を大切にしていること。当社製品は高価格帯に位置していると思うが、それでも購入してくださる方がいるのは美味しさを評価していただいているからだと思う。これからも品質の維持、向上を第一とする姿勢を守っていきたい」
‐売れ筋製品は。
「通年製品としては『昆布割』を始めとした大根製品が軸となっていて、夏場は伝統野菜の下田なす、冬は千枚漬が季節ものとしてよく売れる。課題となっているのが大根の原料確保。最近は年々夏場の確保が厳しくなり、お客様へ迷惑をかけてしまい当社にとっても大きな機会損失となっている。このため現在は熟成タイプ、つまり日持ちが良い新製品開発に着手している」
‐今後の課題は。
「少子高齢化への対応が最も根本的課題だと考えている。直営店、量販店とも主要顧客は50代以上であり、彼らは今後食が細くなっていくし、今の40代以下が漬物を食べるようになってくれるとは限らず、新規ファンを獲得しなければ生き残りは厳しくなる。その対応策はやはり、当社の技術を活かせる新製品開発に尽きると思う。売れる商品を作ることは社員の待遇改善や設備投資にも繋がる。これまで以上に柔軟に、スピード感をもって実現していきたい」
【2024(令和6)年7月21日第5168号22面】
やまじょう
https://www.yamajou.co.jp/
(大阪支社・小林悟空)
◇ ◇
‐略歴を。
「1983年7月3日生まれの41歳。大学卒業後は東京と京都の漬物メーカー2社で、合わせて3年ほど勤務した。漬物業界は20年弱経験していることになる。やまじょうに入社してからは千枚漬を中心とした製造部から始め、営業や事務仕事など一通り経験してきたつもりだが、改めて会社の在り方や漬物業界の将来を深く考えなければ、と立場の重みを感じている」
‐貴社の現状は。
「量販店や生協向けを中心としたメーカー部門と、県内4か所に出店している直営店『近江つけもの山上』が二本柱となっている。直近の業績としては、コロナ禍で落ち込んでいた直営店と業務用製品がほぼ回復した。昨今のコスト上昇に対応した価格改定もご理解いただき、売上としては計画通りに推移している」
‐強みは。
「地場の野菜、旬の野菜をしっかりと重石を効かせて漬け込むという基本を大切にしていること。当社製品は高価格帯に位置していると思うが、それでも購入してくださる方がいるのは美味しさを評価していただいているからだと思う。これからも品質の維持、向上を第一とする姿勢を守っていきたい」
‐売れ筋製品は。
「通年製品としては『昆布割』を始めとした大根製品が軸となっていて、夏場は伝統野菜の下田なす、冬は千枚漬が季節ものとしてよく売れる。課題となっているのが大根の原料確保。最近は年々夏場の確保が厳しくなり、お客様へ迷惑をかけてしまい当社にとっても大きな機会損失となっている。このため現在は熟成タイプ、つまり日持ちが良い新製品開発に着手している」
‐今後の課題は。
「少子高齢化への対応が最も根本的課題だと考えている。直営店、量販店とも主要顧客は50代以上であり、彼らは今後食が細くなっていくし、今の40代以下が漬物を食べるようになってくれるとは限らず、新規ファンを獲得しなければ生き残りは厳しくなる。その対応策はやはり、当社の技術を活かせる新製品開発に尽きると思う。売れる商品を作ることは社員の待遇改善や設備投資にも繋がる。これまで以上に柔軟に、スピード感をもって実現していきたい」
【2024(令和6)年7月21日第5168号22面】
やまじょう
https://www.yamajou.co.jp/
会社概要

山上本店(湖南市)
会社 | 株式会社やまじょう |
代表 | 代表取締役 上西 宗市 |
設立 | 昭和23年6月 |
所在地(本社) | 滋賀県湖南市下田3335番地 |
電話(代表) | 0748-75-1151 |
FAX | 0748-75-1192 |
事業内容 | 漬物製造業 |
資本金 | 4,500万円 |
従業員数 | 90名 |
主要販売先 | 全国各スーパー様・全国各地区生協様・百貨店漬物売場様等 |
ホームページ |
本社所在地
滋賀県湖南市下田3335番地






































